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2008/05/17

左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii 第133号「左手書字の研究―実技編(4)」

≪4月30日 初歩的古典入門メルマガ「楽しい読書」第四号発行!≫
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                    左利きで生きるには
          (レフティやすおの左組通信 メールマガジン)
                    週刊ヒッキイhikkii

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 右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして 
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!

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         第133号(No.133) 2008/5/17 
         「左手書字の研究―実技編(4)ペンの持ち方」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
─目次― 
  ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載
  (4)ペンの持ち方―掌の角度ほか
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  欄外 初歩的古典入門メルマガ「たのどく楽読」第四号お知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
------------------------------------------------------------
  ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載
  (4)ペンの持ち方―掌の角度ほか
------------------------------------------------------------
 ここでは、
 右手書字の現行規範に則った「きれいな文字」を、
 《左手で書く》ための、
 誰にでも応用できる基本形となる方法を検討、模索しています。

 ・・・

―前回までのおさらい―

「左手書字の研究―実技編」
 (2)縦書きと横書き―左手書字の要点

 ●左手書字の要点● ━━━ ペン先の角度は縦方向 ━━┓
 ┃                         ┃
 ┃ ペン先の角度を紙の縦方向に近づける             ┃
  ┃                                                 ┃
 ┃  □ 紙の縦方向(┃)に平行になるように、     ┃
 ┃  ↑ ペン先をまっすぐに構える                 ┃
  ┃                                                 ┃
 ┃ ※ 横画を書くときは、ペン先を横に滑らせる感覚  ┃
  ┃                                                 ┃
 ┃   →(滑らせる)                              ┃
 ┃  ↑ (ペン先)                                ┃
  ┃                                                 ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


 (3)「姿勢」と「ペンの持ち方」

 ●左手書字の要点● ━━ 机の「左半分」を利用する ━┓
 ┃                         ┃
  ┃  (机の縁)(身体の中心)(机の縁)      ┃
 ┃     ↓     ↓     ↓        ┃
 ┃     ┃【左半分】│ 右半分 ┃        ┃
 ┃     ┃ (用紙) │ (手本) ┃        ┃
 ┃     ┃┌────┐ ┌──┐ ┃        ┃
 ┃(書き始めの位置)↓↓(こぶし一つ分ぐらいあける) ┃
 ┃     ┃│▼⇔▽⇔│ └──┘ ┃        ┃
 ┃     ┃│▼⇔▼ │     ┃        ┃
 ┃         ┃└────┘          ┃        ┃
 ┃        ┗━━━━━━━━━━━┛        ┃
 ┃ (人)→(左手)└( ● )┘(右手)        ┃
 ┃                         ┃
 ┃  ・紙の位置:身体の中心より左側に置く     ┃
 ┃   (お手本・教科書などは、右側に置く)    ┃
 ┃  ・書き始める位置:▽             ┃
 ┃    中心から左にこぶし一つ分ぐらいあける   ┃
 ┃  ・書く範囲:▼⇔▼              ┃
  ┃       こぶし一つから二つ分ぐらいの範囲で書く    ┃
 ┃                         ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 ――――――――――――――――
 *** ペンを持つ時の掌の角度 ***
 ――――――――――――――――

ペンを持つとき、手(掌)の角度に注意しましょう。

掌の側面をベターっと紙にくっつけて書く人がいます。
左手書字では横書きの際に、掌の側面がベッタリと汚れる人。


これは手の角度―掌の角度が横(左側)に倒れすぎています。
もっと起こすように心掛けましょう。

持っているペン軸の角度が
垂直の線と比較すると、10度ぐらいまでがいいでしょう。

右手書字の場合は、20度ぐらいまで可とされているようですが、

左手書字の場合は、押し書き防止のため、
できるでけ垂直になるように心掛けましょう。


手が紙に接するのは、主に2ヶ所。

掌の角、手首のつけ根の外側の出っぱった骨のところ(1)と、
丸めた小指の第一、第二関節の側面あたりの部分、
プラス、せいぜい薬指の第一関節ぐらいまで(2)が、適切です。

接触面がこれ以上広くなりますと、運筆の際に
手の動きが制限され、スムーズな移動が難しくなります。


 ―――――――――――
 *** 座標軸で解説 ***
 ―――――――――――

今後の話の展開上、
わかりやすく説明するために、座標を導入します。


紙を置いた机を上方から見たとき

紙面にペンの先を置いた位置を、「点O」とします。

これに対して、
「点O」を通り、紙面の「左右」に当たる横の軸を「X軸」、
書き手の身体に近い「手前側」および「向こう側」―
紙面の上でいうと「上下」方向の軸を、「Y軸」。


ここまでは、二次元の「紙を上から見たとき」の座標です。


  ┌───────────┐机(紙面)
  │     Y軸    │
  │     ┃     │
  │     ┃点O(ペン先の接点) 机の側面から
  │ X軸━━╋━━   │     ← 水平方向に
  │    /┃     │     見るとき(A)
  │(ペン先)┃     │
  │           │
  └───────────┘
        ↑
  書き手自身の側の机の側面から水平方向に見るとき(B)


そして三次元の、
机を自分の側の横の位置(水平方向)から見たとき(B)の
「垂直」方向の軸を、「Z軸」とします。

机上の空間の「上下」方向の軸です。


以下が、
「書き手側の机の側面から水平方向に見たとき」(B)の座標です。

       Z軸
  (ペン先) ┃
      \┃点O(ペン先の接点)
   X軸━━┻━━
      机(紙面)


 ―――――――――――――――――――
 *** 「ペン先」と「Z軸」との角度 ***
 ―――――――――――――――――――

先ほどの「手(掌)の角度」を、
この座標に当てはめて説明しましょう。

       Z軸
    \ ⇔ ┃
  (ペン先) ┃
      \┃点O(ペン先の接点)
   X軸━━┻━━
      机(紙面)


この「ペン先」と「Z軸」との間の角度(⇔)のことです。

この角度を「10度以内」に保つように心掛けましょう、
という提案です。


掌を外側(左側)に倒して掌の側面をつけてしまうと、
この角度が大きくなります。

掌の側面全部がついてしまうと、先に述べましたように、

1)運筆の際に手の動きが制限され、スムーズな移動が難しくなる
2)ペンが大きく倒れ、左から右への横画を書くときに、
  ペン先が紙に食い込むような、鋭利な角度になりやすい

といった欠点が生まれます。


 ●左手書字の要点● ━━ 掌・ペンの角度10度以内 ━┓
 ┃                         ┃
 ┃「机(紙)を書き手側水平方向から見たとき」(B) ┃
 ┃                         ┃
 ┃ (10度以内)                  ┃
 ┃     ↓ Z軸                 ┃
 ┃   \ ⇔ ┃                  ┃
 ┃ (ペン先) ┃                  ┃
 ┃     \┃点O(ペン先の接点)        ┃
 ┃  X軸━━┻━━                ┃
 ┃     机(紙面)                ┃
 ┃                         ┃
 ┃ ペンを持つ掌の角度は、             ┃
 ┃ 紙面に垂直方向のZ軸に対して10度以内     ┃
 ┃                         ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 ・・・

右利きの人では、以下のようになります。
大体10〜20度程度まで、可とされます。

       Z軸
       ┃↓(10〜20度程度)
        ┃⇔/
     点O┃/(ペン先)
   X軸━━┻━━
      机(紙面)

左手書字に比べて、角度の許容範囲が大きいのは、
左から右へのペンの移動が「引く」動作となるため、
ペン先の抵抗が少なく、比較的スムーズに移動できるから
と考えられます。


 ――――――――――――――
 *** ペンの持ち方の注意 ***
 ――――――――――――――

改めて、「ペンの持ち方」を考えて見ましょう。

従来の私の持ち方はブログ等(*)で紹介しています。


今回少し改良を施すことにしました。

基本的な精神は同じですが、
説明の方法や実際の持ち方に微妙な変化があります。


* ペンを持つときは、

(1)まず人差指と親指でペンをつまみ、下から中指を添える。
 (従来は、「中指と親指でペンをつまみ、人差指を添える」)


このとき、人差指を立てないように注意する。

人差指の第二関節まで指の腹をペン軸に添えるぐらいのつもりで、
しっかり伸ばす。


人差指を立てるとなぜ悪いのか、といいますと、
余計な力が入りやすく、スムーズな運筆の妨げになります。

また、筆圧が高くなりすぎ、疲れやすくなります。

どうしても人差指を立てる癖があるという人は、
「持ち方矯正法」として、
ペン軸と人差指を第一関節と第二関節の間で、
輪ゴムで軽く縛り付ける方法があります。

この方法は、ペンの持ち方練習の最も簡便な方法としても
よく紹介されています。


(2)ペン軸は、人差指の第二関節と掌との付け根の第三関節との
 あいだの部分に持たせかける。

ペンは、
人差指と中指の第二関節、および親指の第一関節の
屈伸で動かします。


(3)掌の中に卵のようなものを抱えているつもりで、
 薬指、小指を軽く丸める。

(4)紙面に掌をつける際には、
 掌の角、手首の付け根の骨の出っぱり部分、
 および小指(薬指)の第二関節より下の部分をつけて支える。


 ――――――――――――――
 *** ペンの角度(高度) ***
 ――――――――――――――

次に、
ペン軸を持つ角度、ペン先の角度について考えて見ましょう。

(ここでは、「掌の角度」と区別するために、
「高度」という言葉を使ってみます。)

この場合の「ペン先/軸の角度」とは、
「Y軸とZ軸との関係」です。

すなわち、
机の横、右(もしくは左)側のサイドから見た場合(A)です。


「机の右側から水平方向から見たとき」(A)

  (ペン)   Z軸
    ↑\  ┃
 (60度位) ┃
    ↓  \┃点O(ペン先の接点)
  Y軸━━━━┻━━
      机(紙面)


ペンの角度(高度)は、
一般に「60度ぐらい」が適正とされています。

これは鉛筆の場合で、
ボールペンでは、もっと立てる感じで「80度ぐらい」がよい
とされています。


一般的なこの角度(高度)は、
基本的に右手書字の方法を踏襲した数値です。

しかし、これは左手書字でも有効なのでしょうか。

次回は、この点をもう少し検討してみましょう。


  【以下、次回に続く...】


 次回の予定は→
 「左手書字の研究―実技編(5)ペンの角度(高度)」


※参照:
* レフティやすおの左組通信
「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」
http://homepage3.nifty.com/lefty-yasuo/hg.siron04.lhw.html
* レフティやすおのお茶でっせ
「左手書字」カテゴリ
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/cat20087794/
(*)
2005.08.25「鉛筆の正しい持ち方」
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2005/08/post_f9e1.html

* 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
第129号(No.129) 2008/4/19「左手書字の研究―実技編(3)姿勢
と持ち方」
http://archive.mag2.com/0000171874/20080419074500001.html
「左手書字の研究―実技編」(3)「姿勢」と「ペンの持ち方」
・第124号(No.124) 2008/3/15「左手書字の研究―実技編(2)」
http://archive.mag2.com/0000171874/20080315074500000.html
「左手書字の研究―実技編」
 (2)縦書きと横書き―左手書字の要点
・第120号(No.120) 2008/2/16 
「左手書字の研究―実技編(1)はじめに」
http://archive.mag2.com/0000171874/20080216074500000.html

・第21号(No.21) 2006/2/25「字は右手で書くものか?」
http://archive.mag2.com/0000171874/20060225075000000.html
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ
 ―その13― 字は右手で書くものか?」
「左手で字を書く・実践編
 1:正しい持ち方を身に付けよう(1)」
・第23号(No.23) 2006/3/25「字は右手で書くものか?(2)」 
http://archive.mag2.com/0000171874/20060325075000000.html
「左手で字を書く・実践編 
 1:正しい持ち方を身に付けよう(2)」

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 早いもので五月も半ば。うかうかしていると梅雨に入ってしまい
ます。先日の台風2号は遠くにありながらも、外縁の東風が意外に
強くて、我が家のジャガイモなど結構枝葉がやられました。自然の
力を改めて思い知らされます。しかし、これも思えば高層マンショ
ンならではの風害ともいえます。人災の面もあるようです。ミャン
マーではサイクロンの被害がひどいようですが、続いて中国では四
川省を中心に大地震で大変な様子。日本でもガソリンの値が下がっ
たり上ったり。どちらの国においても為政者の都合で国民は色々な
迷惑を受けているようです。哲学を修めたような政治家の登場を思
わず願ってしまいます。
 思えば、左利きの問題もまた、人為の災害―問題でありました。

では、次週まで、さいならサイナラさいなら /~~~
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