2008/04/12
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii 第128号「左利き子育て相談の疑問(10)」
初歩的古典入門メルマガ「レフティやすおの楽しい読書」第三号!
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左利きで生きるには
(レフティやすおの左組通信 メールマガジン)
週刊ヒッキイhikkii
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右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第128号(No.128) 2008/4/12
「左利き子育て相談の疑問(10)説得より納得」
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─目次―
▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第二土曜日掲載
―その15― 左利き子育て相談の疑問(10)
説得より納得
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▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第二土曜日掲載
―その15― 左利き子育て相談の疑問(10)
説得より納得
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祖父母(あるいはパートナー/親戚)問題―いわゆる「左利き
は矯正すべき」派との対立をいかに回避して、左利きの子供を
守るかという問題について再度考えて見ましょう。
正直、私には有効な説得法の心当たりがありませんが…。
・・・
依然、祖父母(+パートナーor親戚)との間で、
左利きの子供にどう対処するかをめぐる争いに巻き込まれている、
という親御さんの相談というものが絶えません。
相談者ご自身は、左利きは左手を使えばいいじゃないか、
本人にとってそれが使いやすいのなら、
お箸でも鉛筆でも左手だっていいじゃないか、
という意見をお持ちでも、
祖父母から右手を使わせるべきだとの頑強な抵抗にあい、
しかも、パートナーがそれに同調しているというケースもあり、
どういうふうに子供を守るべきか、苦心されているという場合です。
特に、その祖父母が義理の間柄の場合に問題が大きくなります。
そういう親に育てられた子供は同じ意見を持つ傾向があり、
パートナーもまた難敵となります。
家族間・親族間を微妙な関係に持ち込まないためにも
円満な解決の方法が望まれます。
しかし、
私自身正直なところ、この問題に関して、
有効な説得法あるいは対処法を見つけ出せずにいます。
その辺の力のなさに悩んでしまいます。
この問題をもう一度じっくり考えてみましょう。
◆ 論理的な説得 ◆
――――――――――
説得の方法については、今までにも紹介してきました。
例えば、松田道雄先生の例―『松田道雄の安心育児』。
「 … 右ききか左ききかは、赤ちゃんが生まれるまえに、脳のな
かできまってしまったことです。右ききが生まれつきであるように
左ききも生まれつきです。/人間は、自分がもって生まれてきた得
意なところをのばして生きるのが、上手な生き方です。天分を生か
すのは、たのしくもあるし、むだな労力をつかわずにすみます。い
い社会というのは、めいめいのもっている天分を十分に生かせる社
会です。 … /右ききが多数であるから、左ききは自分の天分を
おさえて、不得意な右手をおもにつかえというのは、少数者の人権
の無視です。 … /人権の尊重、男女の同権がいわれているのに、
まだ右ききのために左ききの人がいやなことを強制されるというの
は、不合理なことです。」
一時代を画したベストセラー育児書、『育児の百科』(岩波書店)
で有名な京都の小児科医だった松田先生の育児書の一冊です。
最近『育児の百科』が岩波文庫で復刊されました。
月齢・年齢別に編集され、左利きについての項目もあります。
ぜひお読みになられるとよいかと思います。
・第44号(No.44) 2006/8/19「左手で字を書くために(4)」
http://archive.mag2.com/0000171874/20060819075000000.html
■左利き子育て一口メモ■ 『松田道雄の安心育児』
親野智可等先生の本『「叱らない」しつけ』の
「ハンカチの話」からも例をとりました。
<子育てには、
目をつぶる勇気が必要になるときがかならずある>
そのとき私は、
左利きは短所としても、短所を直すのではなく、
長所を伸ばす指導を心がけているのです、
と答えてみましょう、と書きました。
・第81号(No.81) 2007/5/12
「左利き子育て相談の疑問(3)右利きの常識…」
http://archive.mag2.com/0000171874/20070512074500000.html
■左利き子育てメモ■ 親野智可等/著『「叱らない」しつけ』
から、ハンカチの話
しかし、説得ではなかなか解決できないような気がします。
◆ 私の体験から ◆
――――――――――
私が昔、友人から
左利きの子供の悩みの話を聞いたときのことを書いてみます。
ご両親(子供から見ると祖父母)の元に寄り付かない、
というものでした。
なぜかというと、オジイチャンオバアチャンのところへ行くと、
何かというと「右手、右手!」とうるさく言われるから、
というのです。
友人の家では、自然に任せていた。
学校に入学する際も何も言われなかったし、そのままにしていた。
ところが、祖父母はうるさく言う。
そこで子供がだんだん近寄らなくなってしまった。
そういうことだったようです。
下の右利きの子に関しては、
そのようなトラブルは当然ありませんでした。
私自身、言葉での説得はできませんでした。
結局は、左利きの先輩として、
左利きの子供に左手用のハサミをプレゼントしたり、
ピクニックに行って左手用のカメラで写真を撮らせたりして
いっしょに遊びました。
祖父母には、
子供が左手用のハサミで楽しく紙切り遊びをするのを見てもらう。
利き手で道具を使っている様子を見て、納得してもらう。
そういう方法しか思いつきませんでした。
(もちろんそれで本当にうまく行ったのかどうかはわかりません。
実は、詳しくその後の経過を聞いていないからです。)
◆ 説得ではなく納得 ◆
――――――――――――
実際問題として、こういう
右手使いにこだわる人たちを理をもって説得するというのは、
なかなか難しいものだと思います。
頭でどうこういう問題ではないからです。
理屈ではなく、そう教えられて育っているというのが実情です。
小さい頃に刷り込まれていることなのです。
これをある程度の年齢になってから変えるというのは、
まず不可能といってもいいようです。
話してわかる人なら、
個性尊重の時代になって久しいのですから、
既に考えを変えているものです。
そこでこの固定観念を変えてもらうには、説得というより、
納得してもらう方法を考えるしかないように思います。
「理や知でもって相手の頭に訴えて、説得する」方法
ではなくて、
「情をもって相手の心に訴えて、納得を得る」方法
のほうが有効な気がします。
では、納得してもらうための具体的な方法とは、
どんなものがあるのでしょうか。
◆ 納得させる方法は? ◆
―――――――――――――
一つは、私の例にもありますように、
「子供の本来の姿を見せる」という手があります。
子供さんの左手使いの際ののびのびとした姿を見てもらって、
納得してもらえるならば、それが一番いいような気がします。
誰も子供の笑顔を見たいものです。
オジイチャンオバアチャンは、なおさらでしょう。
子供の笑顔は大きな武器です。
もしその程度のことでは無理となりますと、
次にはどんな方法があるでしょうか。
「お手本を見せる」作戦もあるでしょう。
お手本となる人を連れてきて、お手本を見てもらう。
実際に左手で生活している左利きの人に会ってもらって、
生活ぶりをお聞きする。
こういう手もあるかもしれません。
他にはどうでしょうか。
実際の人物に心当たりがない場合、
あるいは、一般人では納得してもらえない場合には、
情報としての「体験談に学ぶ」という手がありそうです。
ネットなどで紹介されている、
過去の右手使い指導で苦労された人の体験談を聞かせる。
左利きの有名人の体験談が書かれているものを読んでもらう。
そういう手もありそうです。
左利きに関する小説などを読んでもらうという方法もあります。
しかし、これはどちらかというと、
「納得を得る」というよりは
頭に傾いた「説得法」になるかもしれません。
・・・
子供が抱く「利き手を自由に使えることの喜び」の体感。
<左利き「矯正」派/右利き・右手使い信奉者>にも
これを共感してもらえる、納得してもらえる
そんな方法を見つけ出せたらいいような気がします。
どなたか読者の皆様のなかで、
有効な方法をご存知の方はいらっしゃらないでしょうか。
ぜひ教えてください。
期待しています。
※参考文献:
・『松田道雄の安心育児』松田道雄/著 小学館(1986)
http://www.amazon.co.jp/dp/4093870187/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
・『定本 育児の百科(全三巻)』松田道雄/著 岩波文庫(2007-08)
(中)5カ月から1歳6カ月まで
―10カ月から11カ月まで/かわったこと:302 左きき
http://www.amazon.co.jp/dp/4003811127/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
(下)1歳6カ月から
―5歳から6歳まで/そだてかた:508 左ききと字のけいこ
http://www.amazon.co.jp/dp/4003811135/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
・『「叱らない」しつけ―子どもがグングン成長する親になる本』
親野智可等/著 PHP研究所(2006)
http://www.amazon.co.jp/dp/4569652700/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
*左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
・第44号(No.44) 2006/8/19「左手で字を書くために(4)」
http://archive.mag2.com/0000171874/20060819075000000.html
■左利き子育て一口メモ■ 『松田道雄の安心育児』
・第81号(No.81) 2007/5/12
「左利き子育て相談の疑問(3)右利きの常識…」
http://archive.mag2.com/0000171874/20070512074500000.html
■左利き子育てメモ■ 親野智可等/著『「叱らない」しつけ』
から、ハンカチの話
※
このシリーズ「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ」は、
ウェブログ「レフティやすおのお茶でっせ」で始めた、左利きのお
子さんをお持ちの親御さんへの左利きの問題にどう対処すべきかに
ついての独断的アドヴァイス、および提案です。
・既発表分(その1〜6) ↓
『レフティやすおの左組通信』「レフティやすおの左利き私論3」
http://homepage3.nifty.com/lefty-yasuo/hg.siron03.html
・「その7」以降 ↓
「週刊ヒッキイ」バックナンバー参照
・左手書字に関する考察
「―その13― 字は右手で書くものか?」
「左手で字を書く・実践編」
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↓
『―左組通信』
「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」
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不安と希望を胸にワクワクドキドキの新年度、新学期が始まりま
した。左利きのお子さんをお持ちの方は、特に言葉にできない不安
を感じているかもしれません。しかし、案外子供はケロッとしてい
たりするのも事実です。何しろ何も知らないのですから。知らない
ということは時に味方になってくれるものでもあります。
とはいえ、不安以上に期待もあるでしょう。今までの嫌な流れを
断ち切り、新しい環境で新しい自分になれる機会でもあります。
何事も良いほう、いい面を強調し、持てる力を信じ、よりよき目
標をめざし、それに向って前向きに進んでゆきたいものです。
では、次週まで、さいならサイナラさいなら /~~~
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2008(平成20)年3月号(No.3)-080331-
『老子』根源は“水”の世界観
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第二号では、高2の夏休み以来の愛読書『トム・ソーヤー』を
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2009/12/12 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii 第201号「左利きのお子さんを...<特別編>」
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2009/12/05 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii 第200号「lhm(5)2009年を振り返って(前)」
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2009/11/28 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii 第199号「<左利きプチ・アンケート>第64回」
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2009/11/07 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii号外 2009/11/7「ひと月お休みのお詫びと再開へのご挨拶」


