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左利きで生きる、ってどうなんだろう? 左利きと左手使いの問題を考えるレフティやすおが、自らの左利き体験を基に左手・左利き生活の実態に即した独断的アドヴァイス、および提案、役に立つ情報を紹介する左利きの諸問題を考えるメルマガです。

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2006/10/14

左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii 第51号「左手で字を書くために(7)」

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                    左利きで生きるには
          (レフティやすおの左組通信 メールマガジン)
                    週刊ヒッキイhikkii

              世界の片隅で左手と左利きを考える

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         第51号(No.51) 2006/10/14 
              「左手で字を書くために(7)」

============================================================
      左利き、ってどういうことなんだろう?
      左利きで生きる、ってどうなんだろう? 
    と疑問に思うあなた、左利きでお悩みのあなた。
  そんな皆様に贈る、左利きについて考えるメルマガです。
            左利きの人、
      左手や左利き・利き手に興味のある人、
     左利きの子供やパートナー・友人がいる人、
         左手が利き手でない人も、
   左手・左利き生活にまつわるお話をお聞きください。
============================================================

          「左利きで生きるには 週刊ヒッキイ」は、                      
         左利きの問題と真剣に取り組むメルマガです。    

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
─目次―
 ◎お知らせ◎ 配信日程の変更について 
 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第二土曜日掲載
   ―その14― 左手で字を書くために(7)
     左手書きの研究<1>
 ■左利き子育てメモ■「子どもの人生は子どものもの」感想
 ◎お知らせ◎ ▼左利き講座<左利きQ&A>▼への質問募集!
 ●レフティやすおのサイト案内●・・更新情報・・
 ▼次号案内▼
 ▼バックナンバーの閲覧▼
 ▼読者拡大キャンペーン▼
 ●レフティやすおの編集後記●
  欄外◎ニュース◎ 級友の家族新聞がテレビで紹介される
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◎お知らせ◎ 配信日程の変更について

『週刊ヒッキイ』もお蔭様で創刊一周年を迎えました。
つきましては、配信日程を変更しました。

【一ヶ月の配信予定】
・第一土曜日:▼左利き講座<左利きQ&A>▼ ―新規企画―
・第二土曜日:▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲
・第三土曜日:■レフティやすおの左利き活動万歳■
・第四土曜日:●<左利きプチ・アンケート>● 

 ※ 第五土曜日のある月は、一週お休みとなります。

■左利き子育てメモ■は、従来どおり不定期のカップリング、
◎ニュース◎や◎お知らせ◎、■レフティやすおの ( ..)φメモ■
等の記事はその都度必要に応じて掲載します。

よろしくご了承ください。


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 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第二土曜日掲載
  ―その14― 左手で字を書くために(7)
     左手書きの研究<1>
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 前回第48号「左手で字を書くために(6)」では、小学校の書写の
 教科書についてふれてみました。
 今回は、左利きの子供さんの左手筆記について研究されている人
 びとについて見てみましょう。

 ――――――――――――
 ◆ 書(道)家の意見 ◆
 ――――――――――――

第31号(No.31) 2006/5/27「<字は右手で書くもの>を検証する
《3》脳の働きと漢字」に掲載した、「左手で字を書く・実践編 
4:毛筆編―書家から見た左手書き」のなかで、ネットでひろった
書(道)家諸氏の左手書きの書についての意見を紹介しました。


●石川九楊氏の意見:
「文字の規範は筆順、非対称の字形共に右手に偏している。右手で
は容易に「引」ける横画を、左手では「押」し「送」らねばならな
い。そのため現行規範下での左臂書には、荒れと軋みが避けられな
い。
 左手書きは何等(なんら)悪くない。だが書字時たえず無自覚の
緊張と違和感が強いられ、不利。」
『一日一書 2003年 9月3日』
http://www.kyoto-np.co.jp/sho/09/03.html

●武田双雲氏の意見:
「まったく気にする必要はありません。左利きの方は左手で書いて
いいんです。片岡鶴太郎さんは右利きなのに左手で書いています。
右手で練習することも楽しめれば、なおよいでしょう。」
『感動を与え続ける若き書の魔術師 書道家・武田双雲
 筆と墨で世界平和を目指したい!』
MouRaトップページ> Click Japan(話題:インタビュー・トピック
ス) > ホットインタビューズ INDEX [vol.08]書道家:武田双雲氏 
http://moura.jp/clickjapan/interviews/040421/index02.html

●池宮元橋氏の意見:
「私の子はギッチョなのですが、右手書きに直すことが出来ますか
?」と尋ねてこられた。小学三年生の女の子と言われる。右手、左
手書きの論議はさておき、小学三年生といえば、自我自立の芽生え
る時まで左手書きで過ごしてこられたのであるから、いまさら右手
強制は当人にとって納得できないし、私も右手書きにしなくてはな
らない理由があるようには思えない。これらのことで尋ねられる方
が案外多い。人は左右を自由自在に使いこなす能力を持っているの
だから、今の状態で、鉛筆の正しい持ち方や筆順を正しく指導して
いけば、整った字が書くようになります。
 2,3歳の幼児であれば、右手書きにすることは容易であり、幼
児も素直に直して行くようだ。
時には右手書きの低学年の生徒も、左手書きのように、横画の線を
ギッチョ書きの様に右から左に押しつけて書く時があります。やは
り人の左右は自由自在に使うのが自然なのかも知れないと思う。
今回展示いたしました作品集は左、右書きの作品です。ご観賞いた
だければ幸いです。 
『書法日本墨翠会 通信教育部 右書きと左書き 池宮元橋
 (カテゴリ: 元橋先生ブログ 投稿者: genkyou)』
http://genkyou.unite.ne.jp/index.php?itemid=23

これらは基本的に毛筆書字についての意見です。
硬筆ではまた違った考え方があるかもしれません。

 ――――――――――――――――――――――
 ◆ 押木秀樹「左利きと書字、そして書道」 ◆
 ――――――――――――――――――――――

書字についての研究をされている押木秀樹教授のサイト『上越教育
大学 押木研究室 手書き文字の科学』には、色々勉強になること
が書かれています。

そのなかに、「左利きと書字、そして書道」(1996.12.10) と題す
るページがあります。

 ・・・

漢字の構造から見て、右手の方が有利ではないか、と書かれていま
す。

その理由として、横画は左から右に引くが、「筆記具の角度から生
ずる抵抗の差」、「お手本の字では、横画が右上がり」をあげてい
ます。

そしてこれらは、「硬筆筆記具であろうが毛筆筆記具であろうが、
同じことだと思います。」


毛筆筆記具に限定した場合―

「楷書の始筆・起筆のかたちは「ヽ」の角度を持っている。これは、
右手で自然に筆記具を持って紙面に置いたときの形と考えてよいで
しょう。」

「左手で持った場合は、「/」の角度が自然であり、極めて書きに
くいことが予測できます。」

 ・・・

これらについては、以前からこちらの連載でも考察してきました。

筆記用具の進歩・改良とともに、漢字が右手書きにふさわしい形に
「改良」されてきたことは事実です。

 ―――――――――――――――――――
 ◆ 留学生における毛筆筆記練習の例 ◆
 ―――――――――――――――――――

次に、硬筆で漢字の練習を始めたばかりの非漢字文化圏からの留学
生における毛筆筆記練習の例を挙げています。

「これまで一度も筆を持ったことがないという学生に、右手と左手
の両方で書いてみてどちらが書きやすいかたずねたことがあります。
彼女は、筆記具・はさみ・ドライバー等々、ほとんどの項目におい
て左利きでした。結果としては、右手の方が書きやすいとのことで、
それ以後、右手で練習をしています。」

小中学校では、書道でなく書写といい、「日常の硬筆筆記の学習の
ためにあるという位置づけ」で、手本通りに書くことを指導するの
でなく、「その子の字形感覚が向上すれば良いという考え方」だそ
うです。

「書きやすさからすると、上記の留学生のように使い慣れないとは
いえ、右手の方が書きやすいということは十分にありそうです。」

高校では、高校芸術科書道は選択科目で、「本格的にやろうとする
場合には、右に持たせることもある」。

「現在、私どもの大学院にいる学生は、箸は左利きですが、筆は右
で持ちます。」

「一方、幼少から障害があって右手で持てないために、左手で筆を
持つ著名な書家も存在します。」

これは、上に紹介した石川氏の『一日一書 2003年 9月3日』の清
朝・高鳳翰(こうほうかん)や、以前『お茶でっせ』等で紹介した
乾千恵氏などもそうです。

 ―――――――――――――――――
 ◆ 硬筆筆記の場合と、氏の結論 ◆
 ―――――――――――――――――

硬筆筆記具について―

「右手に矯正(?)するべきか、毛筆筆記具を持つときに右手にする
べきか、、具体的な対策については、実は何の答えも用意できてい
ません。」

「現場や父母の対応としては、最近右利きになおさせる場合が多い
ようです。投げるなどの力のいることなどはそのまま、書字だけを
右にという指導です。」

「日本の(中国の)文字は、上記のようにかなり右利きに機能化さ
れていますよね。それを、左手で書かせることはかえってストレス
になるのではないか???、、ということだと思います。これも研
究ではなく、経験的なことだと思います。」


結論としては―

「その子その子にあった方法で、無理のない程度に指導していくと
しか、現在のところ方法はないように思えます。」

 ―――――――――――――――
 ◆ 現状では他に言葉がない ◆
 ―――――――――――――――

私の感想を述べてみますと―

まず、「最近右利きになおさせる場合が多い」―の<最近>の意味
が不明です。
昔から「矯正」といって右手を使わせることはありました。
<最近>始まったことではありません。
昔から「字だけでも」というのが「親の願い」でした。

次に、「左手で書かせることはかえってストレスになるのではない
か?」というのは、いかがでしょうか。

いかに右利き用に機能化されていようと、右手用を左手で使用する
不便さよりも、非利き手を使う不便さの方が上回る、という考えも
あるでしょう。
不得意な手を使うほうがストレスになる、という意見のほうが納得
できるかもしれません。

現実に右手用のハサミを左手で使うことに慣れた人がたくさんいま
す。
これは右手で使うよりも左手のほうが「使いやすい」と感じている
からでしょう。

字を書くことにおいても、ベストは左手用の道具―「字」―を使う
ことでしょう。
しかし、これは、「字」の持つ性質から言って、ちょっと身勝手す
ぎるかもしれません。

コミュニケーションの手段である限り、自分だけがわかるものでは
意味がないからです。

これは、現状ではむずかしい問題、という結論になるようです。

押木教授の結論―個々に「無理のない程度に指導していく」という
のは、現状では他に言葉がない、というところでしょう。

 ―――――――――――――――――――――
 ◆ 本人が判断して決めることが正しい道 ◆
 ―――――――――――――――――――――

正直に言って、既に十年近く「昔」に書かれた文章です。
2006(平成18)年の今現在の状況をストレートに反映したものとは
いえません。

たとえば、前原勝矢・著『右利き・左利きの科学』(講談社ブルー
バックス)を参考文献としてあげておられる点から見ても、ひとつ
の「色」をお持ちのようで、私はこの押木教授の意見には素直に賛
成できません。


*『右利き・左利きの科学』では、「左手利きについて」の章で、
感情的な心理的ストレスはあっても精神病の原因になるということ
はないので、「さほどの努力を必要としない程度のことであれば、
郷に入ったら郷に従えという柔軟な姿勢を持ち」、右手使いに変更
することを恐れるな、という考えを表明しています。

「さほどの努力を必要としない程度」という言葉が、またあいまい
で、これをどう解釈するかで、また判断が違ってきます。

試してみるのは良いが、というレベルで考えるしかありません。

しかし、危険のリスクを負うよりは、本人に任せる、すなわち本人
が問題ありと考え、自分の意志で使い手を変更しようとするまでは、
親やまわりのものが無理にどうこうするべきではない、と私は考え
ます。

押木教授の留学生の例のように、本人が判断して決めることが正し
い道だと思います。

 ――――――――――――――――――――
 ◆ 子どもたちの字を生かし伸ばす指導 ◆
 ――――――――――――――――――――

東書のサイトにある、押木教授の文章―

『書写における学ぶこと・習うこと(3) 書写の授業展開と学ぶこと 
─子どもたちの字を生かし伸ばす指導─』

「「手本中心型」の授業展開では,手本を目標としてとらえ,主と
して「習う」過程が中心であった。それに対して「学習者中心型」
では,その時点における児童・生徒の文字をスタート地点とし,
「学び」の段階をへて「習う」ことになる。子どもたちが,<手本
の字だけが良い字,自分の字はダメな字>といった発想に陥ること
なく,自分の字を認め,より良くするという発想に立つことが,何
より重要であろう。」

「学習内容の理解という段階を設けることによって,仮に実際には
うまく表現できない児童・生徒であっても,「わかった」という成
就感を得ることができるであろう。さらに,自己評価という意味で
は,「手本のようには書けない」といった認識ではなく,学習した
ことで「自分の字が良くなった」という認識により,次の学習への
意欲にもつながっていくはずである。」

 ・・・

小中学校における「書写」が、「その子の字形感覚が向上」するこ
とを目的としたもので、お手本どおりに書くことを求めるものでは
ない、とするならば、そして「自分の字を認め,より良くするとい
う発想に立つ」ものならば、どちらの手で書くかということも、ま
ったく問題とはならないのではないでしょうか。

まず最初に自分の字がある―というのであれば、右手用にできてい
るから右手の方が書きやすいなどという前に、その子の使いやすい
利き手で書いてよい、のではないでしょうか。

その上で、より読みやすい整った字形をめざし、「自分の字が良く
な」るように学習してゆけばいい、ということになるはずです。

 ――――――――――――――――――
 ◆ 文字を書くことは、学習の基本 ◆
 ――――――――――――――――――

この文章のラストに、「point」として教授はこのように書いてい
ます。

「文字を書くことは,多くの学習活動の基本となる。文字を書く際
に,気持ちよく書けるかどうかによって,学習活動の楽しさが左右
されることもあろう。子どもたちには,自分の字に自信を持ち,書
くことを楽しいものと感じてほしいものである。そのためには,子
どもたちの字を生かし伸ばす指導と「学び」の視点とが重要ではな
いだろうか。」

私はこれこそ、重要なポイントだと思います。

文字を書くことは、学習の基本です。
文字を書くことが負担であれば、勉強も進みません。

親や先生方には、子供たちが自分の字に自信を持ち、書くのが楽し
くなるような指導を心がけて欲しい、と思います。

そのために、左利き左手書きの子供たちにとって、より都合の良い
書き方の研究を、ひとりでも多くの人に手がけて欲しい、と願って
います。


※参考文献:
・『月人石 乾千恵の書の絵本』<こどものとも傑作集>
乾千恵/書 谷川俊太郎/文 川島敏生/写真 
福音館書店 2005年
―『レフティやすおの本屋 左利きの本棚/子供達へ』
http://myshop.7andy.jp/myshop/lefty-yasuonohonya?shelf_id=03
・前原勝矢・著『右利き・左利きの科学』講談社ブルーバックス
―『レフティやすおの本屋 左利きの本棚/研究書・実用書 
http://myshop.7andy.jp/myshop/lefty-yasuonohonya

※参考サイト:
・『上越教育大学 押木研究室 手書き文字の科学
  -なぜこんなふうに書くのだろう?-
  -なぜと問いかける書写指導のために-』
http://www.shosha.kokugo.juen.ac.jp/oshiki/graphono/
・「左利きと書字、そして書道」 押木秀樹(1996.12.10) 
http://www.shosha.kokugo.juen.ac.jp/oshiki/essay/hidari.htm
・「小・中学校 書写/ 書写における学ぶこと・習うこと(3)
 書写の授業展開と学ぶこと─子どもたちの字を生かし伸ばす指導」
 上越教育大学助教授 押木秀樹
http://ten.tokyo-shoseki.co.jp/downloadfr1/htm/ckdf0452.htm

*前回:第48号(No.48) 2006/9/16
 ―その14― 左手で字を書くために(6)
  小学校の書写の教科書 
http://blog.mag2.com/m/log/0000171874/107703244.html


 次回の予定は→
 「―その14― 左手で字を書くために(8)
      左手書きの研究<2> (予定)」

  ◆左手で字を書く・実践編◆シリーズの続編に当たります。
(「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ」は、隔号掲載です。
  次回は、11月第二週発行の第55号に掲載の予定です。)

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 ■左利き子育てメモ■「子どもの人生は子どものもの」感想

前号の「サイト案内・・更新情報」でもお知らせしましたように、
親野知可等先生の教育メルマガ『親力で決まる子供の将来』で連載
されていた「子どもの人生は子どものもの」への感想を『お茶でっ
せ』に掲載しました。

左利きからの視点をからめて親の期待と子供の自由について考えて
みました。

この連載が終わりましたので、その後の感想も含めて、少し書いて
みます。

 ・・・

村瀬学・著『10代の真ん中で』(岩波ジュニア新書389 2002年刊)
という本の中に、

  「子ども」が「大人」になるっていうのは、結局は「親のルー
  ル」から「子のプラン」が出てゆくことであり、親はそれを、
  どこかの時点で、承認し支援してゆくしかないんだ。問題は、
  その「時点」を「いつ」と親は考えるべきかってことだ。

と書いています。
そして自分の経験から、その「時点」を「13歳」だと思う、と書
いています。
この時期になると親離れし始める時期だと覚悟すべきだ、と。

この“「親のルール」から「子のプラン」が出てゆく”決定的な親
離れの時期は、なるほど13歳ぐらいがひとつの大きな分岐点かも
しれません。
しかし、それは自分の進路も含めて自己の意志により、ものごとを
決めてゆく能力を持った、本当の意味で「大人になる」時期のこと
でしょう。

その前の段階として、もう少し低いレベルの“「親のルール」から
「子のプラン」が出てゆく”―いってみれば、大人への「脱皮」を
はかる段階がいくつもある、と思います。

まずは親の手の届く範囲から、次に親の目の届く範囲から…、と徐
々に子供は活動範囲を広げつつ冒険を重ねます。
そのたびに、より小さな“「親のルール」から、次の一回り大きな
「親のルール」の世界へ「子のプラン」が飛び出してゆくのです。

こういう経験をいくつも重ねることで、子供はその都度、自己決定
能力を養って「大人」になり、本格的な旅立ちが可能になるのです。

このとき子供のためといって、先回りして子供の前にレールを敷い
て行けば、子供はただそれに乗るだけで、自己決定能力を養うこと
ができなくなってしまうでしょう。

運よくそれで何の問題もなくすごしていったとしても、その子はあ
やつり人形のように無気力なマニュアル人間になってしまいそうで
す。
あるいは、どこかでプッツンして道を踏み外すことになるかもしれ
ません。

親が子供に代わってその人生を生きてやることはできません。
親は一生子供の面倒をみることはできません。

自分で生きる力を子供に身に付けさせるのが、親の務めでしょう。

子供のために先回りして考えてやることは必要でしょう。
しかし、実際に生きるのは、子供自身です。

最後には子供が自己決定できるように、親は様々な選択肢とその可
能性を示すだけにとどめるべきではないでしょうか。

子供の人生は子ども自身が決めて初めてスタートするのだと思いま
す。

親は「子どもの人生は子どものもの」として受け入れ、子供の成長
に合わせてその許容範囲をひろげ、子供の自由に任せてゆくのです。

そういう「自由」の獲得の経験が、人生を生き抜く子供の力になる
のでしょう。


―そんなことを考えました。

 ・・・

左利きの問題でも、左手使いでは不便だろうというのは、親の考え
です。
子供の考えは違うかもしれません。

左手以外に右手もあるよ、左手用にこんな道具もあるよ、左手使い
は不作法だって言う人もいるよ、左利きはカッコイイって言う人も
いるよ、…。

様々な選択肢と可能性と現実の世界を子供に提示して、そのなかか
ら子供がどのような道を選ぶのかを見守ってあげるのも、ひとつの
親のあり方ではないでしょうか。

小さい子には理解は無理だろうとか、一時の苦痛や苦労は忘れてし
まうだろうとかではなく、子供も一人の人間として扱う部分が必要
です。

自分ならどうだろう、と考えてみるのも大事です。

そして、子供の内なる自由意志を育ててあげてください。

その上で、子供が決める機会と子供の決定を支援する環境を与えて
欲しいと思います。

最後に親野先生の言葉で締めくくりとします。


>子どもの自由を保障してやってください。
>自由は人間の生得の権利なのですから。

>子どもの自由を保障してやってください。
>自由は人間の存在価値そのものなのですから。

 2006/10/2「親力で決まる子供の将来 」・・No698
  「子どもの人生は子どものもの」の13回目
http://blog.mag2.com/m/log/0000119482/107764485.html
   
*
『お茶でっせ』記事:2006.10.1
子供に自分で選択できる自由の実感を:メルマガ『親力で―』から 
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2006/10/post_986b.html

※
このシリーズ「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ」は、
レフティやすおがウェブログ「お茶でっせ」で始めた、左利きのお
子さんをお持ちの親御さんへの左利きの問題にどう対処すべきかに
ついての独断的アドヴァイス、および提案です。
(既発表分は、「その6」まで「レフティやすおの左利き私論3」
として、『レフティやすおの左組通信』に掲載しています。)
 http://homepage3.nifty.com/lefty-yasuo/hg.siron03.html


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 ◎お知らせ◎
  ▼左利き講座<左利きQ&A>▼ への質問募集!
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先の「お知らせ 配信日程の変更について」での告知にありますよ
うに、新たに「▼左利き講座<左利きQ&A>▼」を開設します。

従来の「左利き講座」の延長です。
しかし今回からは、読者の皆様からの疑問や質問、不思議だなぁと
思うこと、これはどういうこと? などなどに、お答えしようとい
うものです。

今まで一度人に聞きたいと思いつつ聞けなかったことって、ありま
せんか。
左利きって何? 遺伝なの? 短命なの?といった科学的な問題、
ぎっちょの語源は? 左利きの作法・マナーは? といった社会的
な問題、こんな商品はあるの? どこで手に入るの? といった左
手・左利き用品についてなど、何でもけっこうです。

左利きの問題は生活全般にわたります。
私自身なんでも知っている博物学者ではありません。
もちろん左利きの専門家というわけでもありません。

必ずしも回答できるとは限りません。
明解な答えが出ないこともあるでしょう。

それでも私自身、少しは勉強してきましたし、左利きとして約半世
紀に渡って暮らしてきました。
それなりにわかること、理解していることもあります。

私にわかる範囲のことは次回に、わからないことは調べて後日に報
告いたします。

どこまでがわかっているか、どこから先がわからないことか、を見
極めることも大切なことです。

また、こんなことがあったよ、こんなものがあるよ、といった左利
きに関係のある情報などもお待ちしています。

左利きについていっしょに勉強してゆきましょう!


※ 疑問・質問などは、

件名: <左利きQ&A> (……について など)

で、このメルマガまで返信してください。


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●レフティやすおのサイト案内●・・更新情報・・
  ―今週更新された主な記事―
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 ただし、大半は他のブログの流用、もしくは紹介です。)
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・GREE日記は「お茶でっせ」を使用しています。

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 第52号(No.52) 2006/10/21
 「私にとっての左利き活動(7)」(予定)

内容:
 ■レフティやすおの左利き活動万歳■ ..第三土曜日掲載
  私にとっての左利き活動(7)(予定)  

 第47号以来のこのコーナーです。前回より十年後、三冊目の本
 『右利き・左利きの科学』との出会いとその感想などを―。

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●レフティやすおの編集後記●
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いつも悩むのが、著作権のことです。ちゃんと勉強すればよいので
しょうが、なかなかむずかしいところもあるようで、つい後回しに
なります。
それでなくても左利きの問題は、生活のありとあらゆる面に関わる
ものですので、個人的に勉強しつくすということは不可能です。
これからも多くの資料を引用することになると思われますので、著
作権の知識は重要になって来るでしょう。
頭の痛い問題です。しかし避けることのできない問題でもあります。
人に知られていないうちはよいのですが、発行部数も伸び、バック
ナンバーも保存していますし、いずれなんらかのトラブルが起きる
ことになるのでしょうか? よくわかりません…。

もっと多くの時間と回転のよい理解力のある頭脳を求めています!
心当たりのある方は、当メルマガ宛返信してください。

では、次週まで、さいならサイナラさいなら /~~~
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左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
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 欄外◎ニュース◎ 級友の家族新聞がテレビで紹介される
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うれしいニュースです。
私の中学時代の級友は、20年以上に渡って家族新聞を出していま
す。
はじめは本人がやってたのですが、そのうち奥さんが制作に当たる
ようになったそうです。
この新聞は、以前、家族新聞の全国大会?で表彰されたこともあり
ました。
そしてこのたび、テレビ東京の番組「家族の時間」で紹介されまし
た。
関東ローカルの2、3分のミニ番組ですが、ご夫婦はもちろん、娘
さんも少しですが映っていた、とききました。
またひとつ立派な勲章です。

10月9日放送「お母さんは編集長」
http://www.tv-tokyo.co.jp/kazoku/archive_0610.htm#28
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