2006/08/19
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii 第44号「左手で字を書くために(4)」
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左利きで生きるには
(レフティやすおの左組通信 メールマガジン)
週刊ヒッキイhikkii
世界の片隅で左手と左利きを考える
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第44号(No.44) 2006/8/19
「左手で字を書くために(4)」
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左利き、ってどういうことなんだろう?
左利きで生きる、ってどうなんだろう?
と疑問に思うあなた、左利きでお悩みのあなた。
そんな皆様に贈る、左利きについて考えるメルマガです。
左利きの人、
左手や左利き・利き手に興味のある人、
左利きの子供やパートナー・友人がいる人、
左手が利き手でない人も、
左手・左利き生活にまつわるお話をお聞きください。
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─目次―
▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ―隔号掲載―
―その14― 左手で字を書くために(4)
変換アダプターの試み
■左利き子育て一口メモ■ 『松田道雄の安心育児』
■レフティやすおの ( ..)φメモ■
■マイ・ファースト・レフティ・グッズ■ 読者のお便り募集中
●レフティやすおのサイト案内●・・更新情報・・
▼次号案内▼
▼バックナンバーの閲覧▼
▼読者拡大キャンペーン▼
●レフティやすおの編集後記●
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▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ―隔号掲載―
―その14― 左手で字を書くために(4)
変換アダプターの試み
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用紙の置き方を変えて、線を引く方向を変える左利き筆法の変換
法を使う以外に、押し書きを解消するもっと画期的な方法はない
のでしょうか。ペン自体を工夫する方法もあるかもしれません。
・・・
左手書きの場合、現行の文字の書き方の規範に則って行おうとする
と、横画は、左から右へ筆なりペンを「押す」ように進める書き方
になり、右手で書く場合のように、「引く」書き方はできません。
左利き筆法によって、用紙の置き方を変えて、線を引く方向を変え
る変換法を用いるのが、現状では一番よい方法でしょう。
しかし、もっと画期的な方法はないのでしょうか。
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◆ フェリシモ左ききカタログ、カトサンの試み ◆
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フェリシモ出版『左ききでいこう!』(フェリシモ左きき友の会
大路直哉/編著)のカタログのページの末尾に「カトサンとコイケ
クンの左ききグッズ開発秘話と珍発明」というコーナーがあり、そ
のなかに、「その1 左で書ける筆」が紹介されています。(210p)
「アダプターと呼んでください」と、筆ペンにティッシュが貼り付
けられたものを、コイケクンから渡されたカトサン。書きにくいと
いうと、自分で作れといわれ、開発に着手―。
半年後に完成したものは、持ち手は左に傾いているのに、筆先は右
に傾いているという代物。
しかも、上から見ると右回りにねじれていて、左手が書いた文字を
隠さないようになっている、という。
写真を見ていただければわかるのですが、これは持ち手部分から下
が、逆「く」の字に曲がっています。「>」
左利き筆法で、筆先をやや右に倒して持つ方法を踏襲しています。
普通に持ってもすでに右に倒れているわけです。
こういう筆なりアダプターを作れば、普通に字を書いても、筆(ペ
ン)先は右手で持っている感覚で移動しますので、線を「引く」こ
とが可能になります。
―――――――――――――
◆ ヨーロペンとの相似 ◆
―――――――――――――
ここで思い出すのが、第38号(No.38) 2006/7/8「左手で字を書く
ために(1)」で、紹介した「ヨーロペンyoropen」です。
ヨーロペンを横に置いた姿は、以下のようになります。
(左手で持つ場合)___/\ *「へ」の字の先がペン先
これを立てた図が、このカトサンの開発になる筆とよく似た形状で
す。
この「へ」の字に曲がったペン先の角度と回転式グリップとの組み
合わせで、左利き筆法に似た使い方ができる、とそのときに紹介し
ました。
「ペン軸とペン先の角度が違うこと、グリップを回転させて最良
のポジションで持てることを利用し、ペン先だけを倒すことで」
「「/」ではなく縦方向「↑」に近い前後の角度に変えることが
でき」、線を「引く」ことが可能になるのです、と。
―――――――――――――
◆ アダプターの可能性 ◆
―――――――――――――
このヨーロペンを見たときに、私の中にひとつの記憶がうごめきま
した。
実はそれが、先のカトサンの開発された「左で書ける筆」だったの
です。
その事実に気付いたのは、カトサンにアダプターの話を持ちかけた
ときでした。
ヨーロペンというユニークなものがあり、それにヒントを得てアダ
プターを試作しているが、どんなものだろうか、と問い合わせして
みました。
すると、実はこれこれです、とのお話だったのです。
いやあ、あらためて、フェリシモのこのお二人の仕事振りに感心い
たしました。
ところで、このアダプターですが、はたして商品として成り立つも
のでしょうか。
たとえば、人の集まりでは記帳を求められることがあります。
たいていは筆ペンが用意されていて、それで書くことになります。
しかし、この筆ペン、慣れていないと意外に書き辛いものです。
ましてや左手で、となりますと自信がないという方も少なくないで
しょう。
そんなとき、このアダプターの登場です。
やおらポケットから取り出したアダプターに筆ペンをセットする。
たちまちにして筆ペンは左利き筆法化し、左手でそのままスイスイ
と記帳…。
これは十分に商品価値があると思われます。
――――――――――――――――
◆ アダプター開発にご協力を ◆
――――――――――――――――
私が制作を試みた「左利き筆法変換アダプター」は、「クリップつ
き回転式グリップ・ペン軸」といったものです。
・クリップに筆記具を固定すると、自然な右手持ちの角度になっ
ている
・回転式グリップで、自分の好みのホールディング位置を調整で
きる
このふたつの機能を持たせます。
これにより、左手での自然な持ち方であっても、筆先は自然な右手
持ちの形に変換されるのです。
試作品を作りかけたのですが、なかなか素人にはできません。
どなたかご協力いただける方がいらっしゃれば、よろしくお願いい
たします。
ヨーロペンの特許がどういうものであるのか、不勉強にして存じま
せん。
抵触する部分があるかもしれませんが、ぜひ、商品化を実現したい
ものです。
フェリシモのカトサンによりますと、同社では規模的に製品化する
のはむずかしいとのこと。
ここは専門の文具メーカーさんにお願いするしかないようです。
大阪にも、コクヨのようにユニバーサル・デザインに力を入れてい
る文具事務用品メーカーや、クツワのように、左利き対応文具を発
売しているメーカーもあります。
こういったメーカーさんに呼びかけてみたいと考えています。
※参考:
・第38号(No.38) 2006/7/8「左手で字を書くために(1)」
http://blog.mag2.com/m/log/0000171874/107461640.html
※参考書籍:
・『左ききでいこう! 愛すべき21世紀の個性のために』
フェリシモ左きき友の会 大路直哉/編著 フェリシモ出版
次回の予定は→
「―その14― 左手で字を書くために(5) (予定)」
◆左手で字を書く・実践編◆シリーズの続編にあたります。
(「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ」は、隔号掲載です。
次回は、第46号に掲載の予定です。)
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■左利き子育て一口メモ■ 『松田道雄の安心育児』
一時代を画したベストセラー育児書、『育児の百科』(岩波書店)
で有名な京都の小児科医だった松田先生の育児書の一冊です。
この本の「第2章 楽しい日常を送るために」で、「左ききのこと」
にふれています。
「日本では、左ききはなおさないといけないという習慣がぬけてい
ません。ことに女の子は、左ききでも右手でおはしをもち、右手で
字を書くようにしつけないと、母親の怠慢のように思われた時代が
ありました。 …… なぜ左ききは、そんなにきらわれたのでしょ
うか。それは右ききの人間が多数で、多数のために都合のいい生活
の仕方が定着して習慣になってしまったからです。右ききにすれば、
右手でお箸をもつほうが、自然でもあり、つかいいいし、字の形だ
って右きき用にできてしまっています。この多数者が、少数者にも
自分の都合のいい習慣をおしつけてきたのが、これまでの日本でし
た。」
「 … 右ききか左ききかは、赤ちゃんが生まれるまえに、脳のな
かできまってしまったことです。右ききが生まれつきであるように
左ききも生まれつきです。/人間は、自分がもって生まれてきた得
意なところをのばして生きるのが、上手な生き方です。天分を生か
すのは、たのしくもあるし、むだな労力をつかわずにすみます。い
い社会というのは、めいめいのもっている天分を十分に生かせる社
会です。 … /右ききが多数であるから、左ききは自分の天分を
おさえて、不得意な右手をおもにつかえというのは、少数者の人権
の無視です。 … /人権の尊重、男女の同権がいわれているのに、
まだ右ききのために左ききの人がいやなことを強制されるというの
は、不合理なことです。」
「左ききが左ききで通すことが、人の迷惑になるでしょうか。右き
きの人が、目のまえで左でお箸をもってたべる人がいたからといっ
て、なにか損害をうけるでしょうか。左手でボールペンをもって書
いたからといって、その字がよめないでしょうか。字はわかりさえ
すればいいのです。筆順というのは、右ききの人に書きいい順序に
すぎません。」
氏は、小学校で習字が正科になるのに反対されました。
幼稚園や保育園では、自由に左手で書かせていたのに、小学校に上
るや、右利きの書き方を教えられるからでした。
「左手に筆をもつと、右ききに書きいい筆順はたいへん具合がわる
いもの」で「筆順にしたがうためには、どうしても右手で筆をもた
なばならない」のです。
しかし、受け入れられず、教職員組合への公開質問状にも返事はな
かったそうです。
「 … 学校の先生方が、子どもの人権のために立ち上がってくれ
ることを期待せざるをえません。それには、子どもにいちばん近い
ところにいるお母さんが、子どもの人権をまもり、女の差別にたい
してたたかって欲しいものです。」
と結んでおられます。
20年前の本ですが、当時と今でどれほどの変化があったでしょう
か。
前回紹介した、左手箸を否定するお箸の作法本は、どちらかという
と女性を読者対象としたものでした。
今も昔も左利き、特に女性へのこの偏見と差別は、まだまだ根深い
ものがあるような気がします。
※『松田道雄の安心育児』松田道雄 小学館(1986年刊)
■レフティやすおの ( ..)φメモ■
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本書は、私にとっての左利きのバイブルのひとつである、大路直哉
氏の著書『見えざる左手』の巻末の参考・引用文献リストに上って
いた本です。
ここに上っている本を読み進むことが、私の左利きの勉強の大きな
柱になっています。
同氏とフェリシモ左きき友の会共著『左ききでいこう!』の巻末リ
ストも、左利きについて知りたい人にとっては重宝な書籍案内にな
っています。
最近の書籍に関しましては、私のサイト『左組通信』「自分史年表」
「左利きphoto gally(2)左利きの本だなぁ」、『本屋』「左利きの
本棚」等の本の紹介を参考にしてください。
※
このシリーズ「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ」は、
レフティやすおがウェブログ「お茶でっせ」で始めた、左利きのお
子さんをお持ちの親御さんへの左利きの問題にどう対処すべきかに
ついての独断的アドヴァイス、および提案です。
(既発表分は、「その6」まで「レフティやすおの左利き私論3」
として、『レフティやすおの左組通信』に掲載しています。)
http://homepage3.nifty.com/lefty-yasuo/hg.siron03.html
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■マイ・ファースト・レフティ・グッズ■
―私の最初の左利き用品― (読者のお便り)
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*** 読者のお便り募集中! ***
あなたの「マイ・ファースト・レフティ・グッズ」を教えてくださ
い。
それは何年ごろ、何歳ぐらいのことで、どんなものでしたか。
そして、その時、あなたはどんな感想を持ちましたか。
良かったら、教えてください。
宛先は、↓をご覧ください。
私の世代ぐらいの男の子にとっては、「マイ・ファースト・レフテ
ィ・グッズ」といえば、野球のグローブだったかもしれません。
昨年末に出版された、たみやともか著『左ききのたみやさん。』に
も「初めての左ききグッズ」というコーナーがあり、フェリシモ左
ききカタログさんの名前と共に、四つの製品が挙げられています。
ひとつは「いまさら左用なんてって方の左きき専用ハサミ」。
以下「左きき友の会右手じゃダメジャー」「左きき友の会左手ィー
ポット〜右手にも愛を〜」「左きき兼用爪切り」。
あなたの場合は?
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●レフティやすおのサイト案内●・・更新情報・・
―今週更新された主な記事―
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・レフティやすおの左組通信
8.14 左利きの日を祝おう! (一部追加修正)
http://homepage3.nifty.com/lefty-yasuo/
・レフティやすおのお茶でっせ
8.13 きょう8月13日は≪国際≫左利きの日です
(左利き)
8.12 100円ショップの左右両用定規
(左手・左利き用品)
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/
・セブンアンドワイ みんなの書店:レフティやすおの本屋
8.13 左利きの本棚/研究書・実用書 に『「親力」365日!』
を追加
http://myshop.7andy.jp/myshop/lefty-yasuonohonya
・ヤプログyaplog:「レフティやすおの本屋」店長日記
http://yaplog.jp/lefty-yasuo/
・gooブログ:レフティやすおの新しい生活を始めよう!
「お茶でっせ」より左利き記事 2本転載
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/
・レフティやすおの作文工房
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/
左利きの願い事―左組掲示板
http://8821.teacup.com/leftyyasuo/bbs
他mixi、GREEのページ
(会員制SNSに付き、会員でないかたはご覧になれません。
ただし、大半は他のブログの流用、もしくは紹介です。)
・mixi日記
8.18 8月13日は≪国際≫左利きの日です
8:13 100円ショップの左右両用定規
・GREE日記は「お茶でっせ」を使用しています。
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▼次号案内▼
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第45号(No.45) 2006/8/26
「私にとっての左利き活動(4)」(予定)
内容:
■レフティやすおの左利き活動万歳■ ―隔号掲載―
私にとっての左利き活動(4)本に学ぶ
二十代から左利きに関する本を読んで色々と学んで来ました。
学んだものをもとにして、日々の左利きの生活を通し、自分で考
えるようになってゆきました。
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・週刊ヒッキイ 第37号 夏季臨時増刊「既刊号一覧」から ↓
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●レフティやすおの編集後記●
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猛暑と台風の一週間、という感じです。いかがおすごしでしょうか。
わが家のアサガオがまただいぶ風でやられました。マンションのベ
ランダは風が強く、この辺が困りものです。
さて、親力の親野先生と知人が対談したことを知り、いいきっかけ
と久しぶりに先生にメールしてみました。
あまりにも有名になられ、私ごときの手の届かぬところに行ってし
まわれたと感じて、お便りできずにいました。
なんとお返事をいただきました。うれしいですね。
このメルマガ「週刊ヒッキイ」のこともお知らせしました。
「ますますのご活躍ぶりですね。」というお言葉をいただきました。
これは、なにかいいことがあるかもしれませんね ☆ミ☆彡
暑い暑い夏だけれど、気分良くしています。
では、次週まで、さいならサイナラさいなら /~~~
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発行人:レフティやすお
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2010/01/02 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii 第204号「《新年の信念?》表明<LHM>宣言!(8)」
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2009/12/26 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii 第203号「第4回<LYGP>2010アンケ」
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2009/12/19 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii 第202号「lhm(6)2009年を振り返って(後)」
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2009/12/12 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii 第201号「左利きのお子さんを...<特別編>」
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2009/12/05 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii 第200号「lhm(5)2009年を振り返って(前)」


