井上暉堂老師の心の相談室 RSSを登録する

02年、老師暉堂を拝命。慶応義塾大学卒業後、慶應ビジネススクールでMBAを取得。毎日新聞記者、アメリカではロッキー青木の秘書を経て、現在に至る。禅暦は鎌倉報国寺より。主な著書「臨済宗の常識」(朱鷺書房)「新・堕落論」(共著・KIBAブック)

  • 周期 日刊
  • 最新号 2008/08/31
  • 発行部数 79
  • マガジンID 0000171862
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2008/06/29

自分(あなた)という素材に何を刻むか・・

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 ・・物質の世界を一変させた科学は、人間にも自己改新の力を与えました。
すでに、生命の神秘的な機構のうちのあるものは明らかにされたのです。
科学は、人間が望むとおりのタイプになるためには活動をどう変えるか・・・精神と
肉体をどう形成すべきかを示してます。人間の歴史上初めて、人間は科学の力を
借りて、自分の運命を支配できるようになったのです。しかし、人間に関する
この知識を、本当に人間の利益になるよう用いることができるだろうか??
・・再び進歩するためには、人間は自分自身を改新しなければなりません。
しかも、苦しまずには改新はできません。というのは、人間は大理石であると同時に
彫刻家でもあるからです。その真の姿を表わすためには、自分自身という素材を
自分の重いハンマーを振るって粉砕しなければならないのです。
必要に駆られない限り、とてもそんな療法は甘受できないでしょう。
科学技術のもたらした安楽さ、美しさ、素晴らしい機械に取り囲まれている間は、
どんなにこの手術が緊急を要するものかは理解できないのです。
・・・自分たちが退化しつつあるということが認識できない。
なぜ、存在、生活、思考の様式を変えるよう努力しなければならないのでしょうか?

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