【頑張れ!!マイナー種牡馬とその産駒たち】 第213号
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
□
■ 頑張れ!!マイナー種牡馬とその産駒たち vol.213 08/04/20
□
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
先々週は、春の開催の中で唯一ローカル開催がない週でした。
そのため、下級条件戦の多いローカル開催に出走することが多いマイナー種牡馬産駒た
ちにとっては、ちょうど谷間の週となり、極端に出走頭数が少なかったのですが、それ
でもサキノリュウオーとメスナーの2頭が勝ち上がってくれました。
そして、その2頭ともホッカイドウ競馬から移籍してきた馬でした。
この2頭の他にも、唯一馬券に絡んでくれたステパノスも大井からの再転入初戦でした。
先日のメイクアダッシュなど地方からの移籍組、再転入組が頑張ってくれています。
どうしても、中央だけで競走生活を全うするケースの少ないマイナー種牡馬産駒たち。
早々と中央で見切りをつけられ、あるいは3歳戦で勝ち上がれずに地方に移籍していく
馬たちを「おつかれさま」のコーナーで紹介していますが、以前からこの「おつかれさ
ま」というコーナー名に少々違和感を感じながら記事を書いていました。
というのも、中央を登録抹消されて地方に移籍するからといってそれで終わりではなく、
そこからまた新たな馬生を迎えるわけで、また中にはステパノスやメイクアダッシュな
どのように力をつけてまた中央に帰ってきてくれる馬もいるのに、「おつかれさま」と
いう“終わり”を感じさせる言葉はふさわしくないと思うからです。
そこで、次号からそのコーナー名を「新たなる旅立ち」と改めることにしました。
それには、地方への移籍組だけでなく、乗用馬になる馬や繁殖に上がる馬たちにも新天
地で幸せな馬生を送って欲しいという願いも込めています。
また、さらに言えば、レース中の故障などで亡くなって登録抹消された馬たちにも、天
国では幸せになって欲しいという願いも含まれています。
ポジティブに考えれば、そういった馬たちでも皆「新たなる旅立ち」だと思うのです。
馬鹿みたいに凝って、一体何だか訳が分からないような題名やコーナー名なんかより、
シンプルで分かりやすくきちんと的を得たものが良いと思うんです。
さて、先々週に勝ち上がった馬の1頭のメスナー。
この馬に注目している、あるいはファンだという人は結構多いみたいですね。
そこで、この馬のことをより知ってもらえたらと思い、力を入れて記事を書きました。
これから本誌は、今まで以上に「馬」にスポットライトを強く当てて、競馬のおもしろ
さを伝えていこうと思います。
☆★☆ 勝ち上がり馬 ☆★☆
ビッグサンデー産駒
サキノリュウオー 牡6 3回中山4日 12R ダート・右 1200m 4歳上1000万下
血統 母 サキノサンサン、 母父 ギヤロツプダイナ
戦績 56戦4勝(地方9戦2勝)生産者 信田牧場(三石町) 調教師 大和田稔(美浦)
若手のホープ・三浦皇成騎手と初コンビを組んだサキノリュウオーが10番人気ながら、
素晴らしい末脚で、06年11月以来となる中央2勝目を飾った。
●レース回顧 & 解説
じっくり後方から。4コーナーから直線にかけて徐々に外に持ち出す。後方のまま直線
を向いたが、外からよく伸びて、ゴール前でまとめて差し切った。
前後半3ハロンのタイムが(33.9-37.9)という典型的な逃げ先行が崩れる展開が嵌った
ということもあるが、それにしても直線の伸びは凄かった。
このクラスに昇級後、それまでの先行脚質から末脚を生かす脚質に転換し、いわゆる他
力本願的な競馬をしてきた本馬。しかし、これまでは、そこそこ伸びては来ても勝ち切
るまでの末脚ではなかったので、今回の強烈な末脚にはかなり驚かされた。
このクラスではもうワンパンチに足りずにいた馬とこれが同じ馬なのか…と。
これも今回初コンビを組んだ期待の大物新人「コウセイ」効果か。
11番人気のエターナルロマンスを勝たせたときもそうだったが、この騎手が追うとお
もしろいように伸びてくる。この騎手の高い騎乗技術によるものなのだろう。
今年3月にデビューした三浦騎手は、4月13日時点で早く9勝を挙げ、ここまで周囲
の期待にそぐう活躍を見せている。
コウセイ君、未勝利戦でワンパンチ足りないレースが続いているハナヤッコにも騎乗し
てくれないかな。3キロの減量特典があるだけでなく、追える騎手。今のハナちゃんに
はもってこいの騎手だと思うだけどな。
●血統背景
<母系>
母系は、仏国産の4代母ツデラを日本での基礎繁殖としている一族。
祖母ファイブホープは、JRAが育成した抽選馬で、78年のオークスを制した。繁殖
としては中央芝4勝のサキノサラストを出した程度。
ギャロップダイナ産駒の母サキノサンサンも、中央で8戦して未勝利に終わった。
母父ギャロップダイナは、ノーザンテースト産駒。
シンボリルドルフが無敵の強さを誇っていた85年の天皇賞(秋)で、13番人気なが
ら大外を強襲し、シンボリルドルフを差し切った馬として有名。翌年には安田記念で1
番人気に応えて優勝した。
種牡馬としては、産駒デビュー3年目の92年には中央で41勝を挙げる活躍を見せ、
産駒からはマルマツエース(エプソムC)、オースミダイナー(北海道スプリントC)
といった重賞勝ち馬が出た。オースミダイナーが後継種牡馬となり、産駒のクラダイナ
ー(牡4)が地方で6勝している。ギャロップダイナの血は地味ながらも、消滅しつつ
あるノーザンテースト系を繋いでいる貴重な存在。
また、BMSとしてもマイネソーサリス(愛知杯)を輩出。
残した成績以上に記憶に残る個性的な名馬ギャロップダイナは、06年2月に26歳で
死亡した。
<父系>
父ビッグサンデーは、サイレンススズカ、ステイゴールドらと同じくSS第三世代。
現役時には、重賞3勝の他、タイキシャトルの勝った98年マイルCS2着など芝マイ
ル重賞路線で息の長い活躍をした。
種牡馬としては、供用後最初の2年間は44、56頭とまずまずの種付頭数を残し、好
スタートを切った。だが、続々とSS産駒が種牡馬入りするという状況もあり、それ以
降は年々減り続け、05年はついに1頭まで減ってしまったことで、ついに馬主がその
所有権を手放し、ビッグサンデーは種牡馬廃用となりかけた。そんなビッグサンデーを
救ったのが、ビッグサンデーの生産者である市川ファームだった。
市川ファームの市川さんがその経緯と自らが生産したビッグサンデーに賭ける思いを次
のように語っている。
「牧場の経営は決して楽ではありません。当然、所有すると経費もかかるので止めよう
かと迷いました。でも本来、馬産は夢のある商売。小さな夢ですが、自分がつくった馬
の子供を走らせたいと思い、ビッグサンデーを引き取ることにしたんです」
こうしてビッグサンデーが種牡馬として最大のピンチを乗り越えた05年に産駒が中央
で次々と勝ち上がり年間4勝を挙げた。そのことが評価されたのか、06年の種付頭数
は7頭まで盛り返した。翌06年もその勢いは衰えず、中央で年間5勝を挙げた。
さらに07年も中央で3勝と数少ない産駒ながらまずまずの成績を残した。
ビッグサンデーの現役産駒は、稼ぎ頭だったビッグアラミス(中央4勝)が中央から去
り、現在中央では本馬を含め5頭しかいないが、今年に入ってもヤサシイキモチ(牝3)
が勝ち上がり、さらに地方ではフィリアレギスが浦和桜花賞を制覇するなどの活躍を見
せている。
今回の勝利でビッグサンデー産駒の稼ぎ頭となった本馬にはさらなる活躍が期待される。
●生産牧場紹介
新ひだか町(旧三石町)の信田牧場は、昭和25年創業。
負け続けたことで、日本中に一大ブームを巻き起こした高知のハルウララの生産者であ
り、買い手がつかなかったこの馬を馬主として競走馬としてデビューさせ、03年5月
まで所有。ハルウララという馬名も実にグッドネーミング。ハルウララの一大ブームで
生産者として一躍スポットライトを浴びることになった信田義久さんであるが、あのブ
ームを複雑な心境で見つめていたという。「競走馬は勝つことで評価が上がるもの。負
け続けての人気では生産牧場としてはうれしくもないですよ」
この信田牧場には後継者がいないとのこと。寂しい思いがする。
主な生産馬に、トーセンリリー(02年エーデルワイス賞)、ニホンピロラック(91
年シンザン記念3着、94年東京障害特別・秋)など。
●次走と今後のポイント
現状の力では、上のクラスでは厳しいか。
それでも展開に恵まれれば、馬券絡みもありうる。
既に6歳だが、ここまでジワジワと力をつけてきた馬だけに、これからどこまで力をつ
けていけるか。
●ジョッキーのコメント(三浦皇成騎手)
後方からの競馬になりましたが、無理せずにレースを進めることができました。砂を被
ると嫌がるので、どこかで外に出せればと思って乗っていました。外に出したらよく伸
びてくれました。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ロサード産駒
メスナー 牡3 3回中山4日 6R芝・右・外 1600m 3歳500万下
血統 母 キャニオンステラ、 母父 ブラックタイアフェアー
戦績 12戦2勝(地方4戦1勝) 生産者 旭牧場(門別町) 調教師 稲葉隆一(美浦)
前走で不利がありながら素晴らしい末脚で2着に入っていたメスナーが今回もスタート
で出遅れたが、直線で弾けて快勝し、中央初勝利を飾った。
●レース回顧 & 解説
出遅れるが、テン乗りの福永騎手はじっくりと構える。道中は、前が引っ張り縦長とな
った馬群の最後方から単走。3コーナーから外を徐々に進出。先頭を射程圏内に捕らえ、
直線を向くと、大外から弾ける。メンバー中最速の上がりで、後続に2馬身半差をつけ
る完勝。
1000m通過タイムが57.9秒と速い流れとなり、最後方から追走した本馬にとって展開に
恵まれたこともあるが、それにしても強かった。
直線で追い出してからも口向きが悪くまだ全力で走っていない感じ。
2歳時から完成度の高い産駒を数多く送り出すマイネル軍団の中にあって、まだかなり
荒削りだが、能力はかなり高いものがある。
●プロフィール
2005年3月14日生まれ。母父ブラックタイアフェアーの血が出たのか毛色は芦毛。
相馬眼に定評のあるマイネル軍団の総帥・岡田氏に06年8月HBAサマーセールで見
い出され、315万円で落札される。一旦はラフィアンによって総額1100万円で出
資を募集されたが、気性難という理由で募集中止となり、岡田氏の個人所有馬となる。
コスモバルクでお馴染みの田部厩舎から07年5月にデビュー。初戦こそ先日の京浜盃
で圧勝した素質馬ディラクエの前にクビ差に敗れるが、2戦目に初勝利。その後2戦は
敗れたが、その素質を買われ10月に美浦・稲葉厩舎に移籍。岡田氏と稲葉師と言えば、
マイネルラヴ、マイネルスケルツィ、マイネルトレドール、マイネヌーヴェル、マイネ
ルチャールズなど多くの活躍馬を手掛けてきたコンビ。その厩舎に入厩させたことから
も、岡田氏のこの馬に対する期待がよく分かる。
●血統背景
<母系>
母系は米国の優秀な血統。
8代母Nellie Morseは牝馬ながら1924年のプリークネスSを制した名牝。
7代母Nellie Flagは米GIメイトロンSを制し、34年の米最優秀2歳牝馬に輝いた。
このNellie Flagの子孫からは、ベガやその産駒のアドマイヤベガ、アドマイヤドンを
はじめとした多くの活躍馬を輩出したアンティックヴァリューの一族や83年の桜花賞
馬シャダイソフィアが出ている。海外でも多くの活躍馬が出ており、6代母Last Wave
の産駒には米12勝のFinneganがいる。
4代母Calineは79年の米GIサンタアニタオークス馬。
米国産の祖母ステラビアンカは英で1勝という競走成績。繁殖として谷川牧場に輸入さ
れたが、これまで子孫から中央勝ち馬は出ていない。
ブラックタイアフェアー産駒の母キャニオンステラも岩手で13戦したが、勝ち上がれ
ずに終わった。
母父ブラックタイアフェアーは、Miswaki産駒の愛国産馬。
現役時は、北米で走り5歳で本格化。重賞3連勝の後、フィリップHアイズリンHでG
I初制覇。さらにBCクラシックを逃げ切り勝ち、この年の全米年度代表馬に選ばれ、
BCクラシックをはじめて逃げ切った馬として歴史にその名を刻んだ。
種牡馬としては、アメリカ供用時にFormal Gold(GI2勝)を輩出。また、日本でもワ
シントンカラーが○外馬として走り、芝、ダートを問わず短距離で活躍し、重賞を4勝
した。98年に日本で供用されると、初年度から150頭近くの種付頭数を確保し、人
気を集めたが、産駒の成績が上がらず04年にアメリカに再輸出された。その後、02
年産のフジノウェーブが07年のJBCスプリントでGI制覇を成し遂げた。
産駒は、比較的ダート馬が多い。
<父系>
父ロサードはSS産駒で、半姉ロゼカラー、全弟ヴィータローザ、伯母ローズバド、伯
父ローゼンクロイツなど近親から多くの活躍馬が出ている「薔薇一族」の1頭。
栗東・橋口厩舎から98年7月にデビューすると、400キロそこそこの小柄な体なが
ら新馬戦、新潟3歳Sを連勝。その後は4歳GI路線で走り、勝ち星から遠ざかったが
、4歳秋に京阪杯で重賞2勝目を飾った。その後もタフに走り続け、8歳11月の引退
までに通算46戦し、重賞も通算5勝した。
11回挑戦したGIではダービーの6着が最高着順で、やや力不足だった。
04年から社台SS荻伏で種牡馬入り。初年度は32頭に種付け。初年度産駒現3歳世
代は16頭いる。地方では既に2頭が勝ち上がっているが、中央では今年に入り、ケン
モンスターとアンヴェイル(リメインオブザサンの半弟)の2頭が勝ち上がっており、
産駒の今後の活躍が期待される。
尚、ロサードは07年からビッグレッドファームで供用されている。
<配合>
父ロサードは、2歳から7歳まで息の長い活躍をした馬、母父ブラックタイアフェアーは、
Mr. Prospector系の中では異色の晩成タイプ。成長力は十分に期待できる。
本馬には、Lyphard 3 x 4というクロスが生じており、これがスピードを強化している。
●馬名の由来
イタリアの登山家、冒険家、作家、映画製作者で、1986年に人類史上初の8000
メートル峰全14座完全登頂を成し遂げたラインホルト・メスナーにちなんで命名。
この馬にも競走馬として頂上まで登って欲しいという願いが込められているのだろう。
●生産牧場紹介
日高町(旧門別町)の旭牧場の主な生産馬は、78年毎日杯2着タイガーシチー。
メスナーが牧場初の中央重賞制覇を成し遂げることができるか。
●次走の予定
4/27(日) 京都10R 橘S(芝1200m)
●次走と今後のポイント
とにかく精神面の成長が今後の課題。
精神面が成長すれば、出遅れ癖や掛かり癖も解消され、もっとレースがしやすくなるはず。
能力的には、オープンクラスでも通用するものを持っているが、掛かり癖という弱点の
ある現状は、今回のように後方待機という戦法を取らざるを得ないだろうから、結果が
展開に左右されてしまうことは否めないので、馬券的には信用しづらい。
●ジョッキーのコメント(福永祐一騎手)
普通にゲートを出ると行きたがるところがあるので、とにかく折り合いを重視してくれ
との指示が陣営からありました。フラフラしてちょっとコントロールが難しいところの
ある馬なんですが、前半折り合いがついた分、最後はよく伸びてくれました。これから
まだまだ良くなる馬ですよ。
☆★☆ 注目馬 ☆★☆
バトルライン産駒
スカーレットライン 牡3 7着 3回中山4日 9R 伏竜S ダート・右 1800m 3歳OP
リフレッシュ休養明けの前走を快勝し、2連勝でオープンクラスに挑んだスカーレット
ラインが、精神面の幼さを露呈し、7着に敗れた。
●レース回顧 & 解説
ふらつくようなスタートとなり、やや出負け。後方から追走するが、行きたがる素振り。
向こう正面で落ち着きを取り戻すと、3コーナーから外をジワッと進出。
4コーナーで先団の後ろに取りつき、直線を向く。だが、直線で伸びを欠き7着。
逃げた人気薄の馬と2番手の馬がそのまま残るという前残りの展開の中で、序盤からス
ムーズさを欠いたことが響いた。
精神面の幼さという弱点が出てしまった。
馬がレースというものをまだ完全に理解していない印象。
ここまでは素質の高さで勝ち上がってきたが、もっとレースを覚えないとオープンクラ
スでは厳しいか。
●血統背景
<母系>
母系は今を時めく超良血一族。
社台ファームが輸入した米国産のスカーレットインク(3代母)を日本での基礎繁殖と
している一族で、これまで数多くの活躍馬が出ており、またその活力は衰えるどころか
さらに勢いを増しており、日本で今最も勢いのある牝系と言っても過言ではない程。
スカーレットインクの直仔からはスカーレットリボン(重賞1勝)、スカーレットブー
ケ(重賞4勝)、さらにスカーレットブーケからはダイワルージュ、ダイワメジャー、
ダイワスカーレットといった錚々たる活躍馬が出ている。その他にもこの一族にはヴァ
ーミリアン、サカラート、トーセンジョウオー、ブルーリッジリバーといった活躍馬が
出ている。
ノーザンテースト産駒の祖母スカーレットブルーは不出走、ヘクタープロテクター産駒
の母フェスタデルドンナは、デビュー戦を勝ち上がったが、その後は勝ち星を飾ること
なく繁殖入りと、良血一族の中にあってともに競走馬としては大成できずに終わった。
父がダート色の強いバトルラインでありながら、本馬が芝適性を見せているのはこの優
秀な母系の良さが出ているのだろう。
<父系>
父バトルラインは、現役時にGI勝利こそ惜しくもあと僅かで逃したものの、安定した
走りを見せて、ダート重賞を4勝した。
種牡馬としては、03年に初年度産駒がデビューして以来、これまで毎年中央で産駒が
勝ち上がっており、コンスタントにまずまずの成績を残している。
産駒が堅実に走ることが評価されたのか、初年度でさえ28頭だった種付頭数も04年
と05年には2年連続で50頭以上を記録し、種牡馬として一度は軌道に乗りかけた。
だが、06年はまた12頭まで激減。種牡馬成績も中央での勝ち上がり馬が僅か1頭の
みと過去最低の不振に終わった。それでも07年は3歳のエプソムスタウトが春にダー
ト短距離で2勝を挙げた他、バトルラインにとって勝負の世代となる2歳勢からもアイ
ファーハクオーとコオリナストーンがダート戦を勝ち上がって、合計4勝を挙げた。
今年に入っても本馬が2勝を挙げており、3歳勢に有望な馬が複数いる今年はバトルラ
インの爆発の年となるかもしれない。
尚、バトルラインは現在、岩手の湯澤ファームで供用されているが、産駒の活躍次第で
はまた北海道に戻れるかもしれない。
●次走と今後のポイント
競馬ぶりからもまだ幼さが残っており、心身の成長が今後のポイント。
バトルラインの代表産駒になりえる素質があるので、体がしっかりするまでは間隔を開
けて大事に使ってもらいたい。
●今後の予定
現在、放牧に出されており、6/7 東京 ユニコーンSで復帰の予定。
●ジョッキーのコメント(横山典弘騎手)
素質はあるけど、まだ力を付けきっていないからね。その分今回はオープンの壁に跳ね
返されたということなんだろうね。でも良い素質があって将来が楽しみな馬だというこ
とは間違いないよ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
フィガロ産駒
ステパノス 牡4 3着 3回中山3日 8R ダート・右 1800m 4歳上500万下
中央再転入初戦のステパノスが直線で大外から豪快な末脚を見せたが、3着に敗れた。
●レース回顧 & 解説
好スタートを決めるが、テン乗りの内田博幸騎手はじっくり構え、後方から競馬。
4コーナーでムチの連打も最後方のまま直線を向く。大外からメンバー中最速の上がり
となる力強い末脚で伸びたが、勝ち馬から離れた2着争いに加わるまでの3着。
中央の充実した施設でのトレーニングによって鍛え直されたのか、前走から14キロ減。
それでもまったく細くはなく、締まった馬体。
着実に力をつけてきており、500キロ近い馬体から繰り出される末脚は力強さを感じ
るものの、頭の高い走法は相変わらず。
不器用なレース振りと走法からもまだ素質を持て余している印象。
●血統背景
<母系>
祖母パンドラスボックスは、所有馬を手放すことになったアメリカの大富豪からサンシ
ャイン牧場が購入した馬で、○外馬として日本で走り、中央の短距離戦で3勝した。
母アンテリージェ(父カコイーシーズ)は、現役時、気性の悪さが災いし、中央の芝千
を1勝したのみに終わった。
母アンテリージェの半妹レパーティー(父コマンダーインチーフ)からは、先日の桜花賞
に出走したシャランジュ(父テンビー)、06年の京王杯2歳S3着、朝日杯FS7着の
アロマンシェス(父ザカリヤ)といった活躍馬が出ており、近年活気づいている。
<父系>
父フィガロは、Storm Cat系の中ではマイナーな種牡馬のFuture Storm産駒。
97年にマル外馬として日本でデビューすると、新馬、京都3歳Sを連勝。
続く朝日杯3歳Sでは2番人気に推されるもグラスワンダー、マイネルラヴといった強
豪馬の前に3着に敗れる。将来の活躍を期待される中、次走に予定していたきさらぎ賞
を前に球節を骨折。長期休養を余儀なくされる。1年の休養期間を経て完治するが、復
帰を目前にした調教段階で今後は屈腱炎を発症・・。
再度、復帰を目指したが完治せず、01年に無念の引退。
唯一敗れた朝日杯は、先着を許したグラスワンダーとマイネルラヴだけでなく、3馬身
半差の4着だったアグネスワールドも含めて後のGI馬が3頭も出走していたという朝
日杯史上稀に見るハイレベルな一戦だった。このハイレベルなレースでわずかキャリア
3戦ながら3着に入ったこの馬の能力は相当高いものだったのだろう。
故障さえなければ、GI制覇も可能だった馬。まさに故障に泣いた未完の大器だった。
自身が開花出来なかった高い競走能力を後世に伝えるべく、現役引退後はサンシャイン
牧場で種牡馬入り。
現5歳の初年度世代からスピンオフ、フュノンガルウ、フェルロッサーと中央の芝でも
通用する馬を輩出し、まずまずの種牡馬成績を残す。そして早くも2世代目でアンパサ
ンドというGI馬を輩出し、種牡馬としての資質の高さを見せている。
産駒の特徴として、仕上がりが早く、芝、ダートを問わず、距離はスプリントからマイ
ルを得意とする。だが弱点として安定感はあるが決め手に欠けるという面もある。
代表産駒のアンパサンドがまさにその典型でもあったが、東京ダービーを勝ち、距離も
2000mまでこなしたことで、フィガロのこれまでにない新たな良い面と可能性を引
き出している。アンパサンドの活躍によって、フィガロの評価が高まったのか、08年
は優駿SSで繋養されることが決定。07年には過去最多の18頭を記録した種付け頭
数が今年はどこまで増えるのか楽しみだ。
●次走と今後のポイント
末脚を生かすという脚質と勝負どころでもたついてしまう不器用さから広くて直線の長
い東京コースが合っている。
東京コースで再度期待。
前回の中央時代の弱点だった詰めの甘さをどこまで解消できるか。
●ジョッキーのコメント(内田博幸騎手)
スタートとしてから行き脚がつかず後方になってしまいましたが、急がせても良くない
と思い、じっくりレースを進めました。道中は少しモタれましたが、追い出してエンジ
ンが掛かってからは凄い脚を使ってくれました。
☆★☆ マイナー種牡馬産駒成績一覧 ☆★☆
アメリカンボス
アメリカンヒロイン 牝3 8着 3回中山3日 1R ダート・右 1200m 3歳未勝利
タカラボス 牡4 7着 3回中山3日 7R ダート・右 1200m 4歳上500万下
ウイニングチケット
マイネルアンセム 牡7 10着 2回阪神3日 4R 障害・芝→ダ2970m 障害4歳上未勝利
カリスタグローリ
ジパングエンジェル 牝7 10着 3回中山4日 8R ダート・右 1200m 4歳上500万下
サイレントハンター
ハンターキリシマ 牡3 5着 2回阪神3日 7R 芝・右・外 1600m 3歳500万下
ザグレブ
サウザンブライト 牡7 9着 3回中山4日10R安房特別 芝・右2500m 4歳上1000万下
ダイタクリーヴァ
アヤメユカタ 牝3 11着 3回中山3日 1R ダート・右 1200m 3歳未勝利
ヒシアケボノ
オオヒメ 牝4 10着 3回中山4日 12R ダート・右 1200m 4歳上1000万下
マルターズライオン
ジャッキーライオン 牡5 11着 3回中山3日 8R ダート・右 1800m 4歳上500万下
メジロディザイヤー
メジロスパイダー 牡6 5着 2回阪神3日 6R 芝・右 2200m 4歳上500万下
メジロブライト
ソブリンブライト 牡6 13着 3回中山4日 12R ダート・右 1200m 4歳上1000万下
ローゼンカバリー
レオリリー 牝6 9着 3回中山3日10R 隅田川特別 芝・右・外1600m 4歳上1000万下
−2007年新種牡馬−
ラスカルスズカ
スリーラスカル 牡3 12着 2回阪神3日 7R 芝・右・外 1600m 3歳500万下
レギュラーメンバー
マイネルデスティノ 牡3 14着 2回阪神3日 3R ダート・右 1800m 3歳未勝利
アーラ 牝3 4着 2回阪神4日 3R ダート・右 1400m 3歳未勝利
☆★☆ 今週の主な特別登録馬 ☆★☆
<オープンクラス>
メジロブライト産駒 グラーフ 牝3 4/27(日) 東京10R フローラS(芝2000m)
ラスカルスズカ産駒 サワヤカラスカル 牝3 4/27(日) 京都10R 橘S(芝1200m)
ロサード産駒 メスナー 牡3 4/27(日) 京都10R 橘S(芝1200m)
<1600万下クラス>
スズカストリート産駒 カシノエスケイプ 牝5 4/27(日) 東京10R 薫風S(ダ1400m)
ビワタケヒデ産駒 ダンスオブサロメ 牝6 4/27(日) 東京10R 薫風S(ダ1400m)
メイショウホムラ産駒 メイショウディオ 牡6 4/27(日) 東京10R 薫風S(ダ1400m)
<500万下クラス>
メジロブライト産駒 グラーフ 牝3 4/26(土)東京9R 新緑賞(芝2300m)
ヤマニンセラフィム産駒 ヤマニンリュバン 牡3 4/26(土)福島10R 滝桜賞(ダ1700m)
ダイワテキサス産駒 ダイワバイロン 牡4 4/27(日) 福島12R 浄土平特別(芝1800m)
頑張れ!!マイナー種牡馬とその産駒たち ブログ版
exciteブログ→ http://masashige.exblog.jp/
DTIブログ→ http://massy.4.dtiblog.com
ブログ版では、いち早い情報や地方競馬を中心に書いています。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●発行者:石沢真重
ご意見・ご感想・ご要望はこちらにどうぞ
○e-mail : masa_ishizawa@nifty.com
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


![転職なら[en]社会人の転職情報!転職成功者続出 転職なら[en]社会人の転職情報!転職成功者続出](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/sya.gif)
![派遣のお仕事探しなら[en]派遣のお仕事情報 派遣のお仕事探しなら[en]派遣のお仕事情報](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/haken.gif)
![アルバイト探しは[en]本気のアルバイト アルバイト探しは[en]本気のアルバイト](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/baito.gif)
![就職サイトは[en]学生の就職情報 就職サイトは[en]学生の就職情報](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/gakusei.gif)
![転職なら[en]転職コンサルタントキャリアを活かした転職に! 転職なら[en]転職コンサルタントキャリアを活かした転職に!](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/consul.gif)