マイケル・ジャクソン「スリラー」
ブログです http://ameblo.jp/hiroharu/
この人はアメリカのポップスターで言うと、ビリー・ジョエル同様
「もはやアクティブではない」人だった。少なくとも私の中では。
過去の人だ。ボブ・ディランやプリンス、ブルース・スプリングス
ティーンのように、相当の齢を重ねたのちに、マイペースでありな
がらも、何年かに1枚は新作を確実に送り届けてくれるということは
なかった。
82年のこのアルバムは、「黄金の9曲入り」。私の洋楽黎明期の大ヒ
ット作である。小林克也、ベストヒットUSA、ソニーミュージッ
クTV、11PM、独占大人の時間(だったかな?)・・・。アメ
リカがレーガン大統領の下、「強いアメリカ」を謳歌していた、そ
んな時代の作品だ。ジャクソン5から独り立ちし、「オフ・ザ・ウォ
ール」を経て、盟友クインシー・ジョーンズとともに、満を持して
リリースしたセカンド・ソロ・アルバムだ。
「ガール・イズ・マイン」「ビリー・ジーン」「今夜はビート・イッ
ト」「スリラー」と立て続けにNO.1ヒットを連発。アルバムも売
れに売れた。1億枚を超えたらしい。ちなみに、ギネスブック認定だ。
「ガール・イズ・マイン」ではポール・マッカートニー、「今夜は・・・」
ではエディ・ヴァン・ヘイレンとそれぞれ共演。金がとてつもなくかかっ
たアルバムだが、それを何倍も上回るようなペイが来た勘定になる。その
金で、彼は遊園地を作り、少年を囲い、整形手術を施し、挙句の果てに全
身の皮膚が壊死し、昨日訃報が全世界を衝撃に陥れた。50歳。「人生50年」
とは、戦前の日本人がよく口にしていた言葉だ。前時代的な年数でもって、
何かとお騒がせな人生を一気に駆け抜けた。彼の人生の中では、我々凡人
がよくやるような「ここいらでちょっと一服」ということが皆無だったの
ではないだろうか。
正直に告白すると、私はこのマイコーよりもプリンスが好きだった。なぜ
なら、プリンスのほうが「ロック」だったから。常に革新的だったから。
でも、マイコーの一途なサービス精神は好きだった。いつもファンにどう
やってよろこんでもらおう、とそればかり考えていたのではないか。ただ
し、顔が段々不自然に白くなってきたり、鼻が異様に尖がってきた頃から
、その「過剰さ」に痛々しさ感じるようになってきた。そこまでせんでも、
と。
マイコーは自分のための人生ではなくて、周りの人のための人生を歩んだ
のだから、「スリラー」のPVのようにゾンビとしてもう一度蘇って、自
由でのんきなライフを味わったらいいんじゃないか。合掌。そして、お疲
れ様でした。
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