2009/11/11
【科学】放射線を管理する医療関係者
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【科学をちょいびき!】
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【今週号は、メールを配信している「まぐまぐ」のメンテナンスのため、配信時間が通常と
異なっています。ご了承ください。】
北海道の札幌では、水曜の午前中は雪の予報です。このメールが皆さんのもとに届くころ、もしかしたら冬の
使者が舞っているかも知れません。
今日は、編集者の藤田が最近知った、がんの治療を助ける比較的新しい職業の紹介をします。
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【放射線を管理する医療関係者】
本号執筆: 藤田 貢崇
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日本では、がんにかかる患者さんが増え続けています。これは高齢化社会を迎えた先進国では
どこも同じ。世界的に高齢化社会を迎える今、がんの治療法の進展が望まれています。
がんの治療法には、現在3つがあります。外科療法、化学療法、放射線療法です。ここで、
放射線療法は近年、めざましい進化を遂げています。がんの位置を正確に計測できる技術や、
病巣のみに正確に放射線を当てる技術が進んだためです。
そんな放射線療法が行われている現場に、頼もしい専門の職種が生まれました。それは
「医学物理士」。医学と物理学の両方の専門知識を備えた人たちです。どんなことをするの
でしょうか。詳しいことが日本語で書かれたホームページに書かれていましたので、ご紹介しましょう。
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医学物理士が語っているページです。
http://www.com-info.org/ima/ima_20091014_ozawa.html
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外国では、Radiological Physicist とか、Medical Physicist と呼ばれているようです。
一般に海外では医療関係の職業が細分化されています。
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http://www.aapm.org/medical_physicist/default.asp
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日本では、「放射線」に恐怖感があると言われています。広島・長崎で原爆の犠牲になったことや、
第五福竜丸の事故が原因であると考えられています。世界で唯一の被爆国として、「放射線」や
「原子力」という言葉に敏感になるのは当然のことです。
戦後は、戦争に使われた原子力を、平和に利用するとの掛け声の下、原子力発電の開発が積極的に
行われ、現在は原子力発電なしでは生活できないほどの恩恵を受けているのも事実です。その一方で、
原子力発電所ではたびたび事故が発生し、中には人命を失ってしまうほどの大事故に至ったこともありました。
私たち人間が科学技術を利用するとき、事故を100パーセント防ぐことは残念ながらできません。
しかし、事故が起こらないように最大限に努力することはできます。特に安全性が確立されて
いない科学技術を利用する場合は、積極的に社会が介入し、市民は何を要求しているのかを科学者・
技術者に伝えていくことが必要です。
医学物理士は、「放射線という安全性が確立していないものを、がん患者さんにとって安全に治療への
応用ができるように、最大限の努力を払っている人々」ということができそうです。
放射線治療でがんを治療し、元気に生活している人も大勢いらっしゃいます。現時点では、まだ
医学物理士の認知度は低く、どのような活動をしているのかが広く知られていません。このような
職業があるということを知らせることも、科学ジャーナリストの重要な役割なのかも知れません。
では、次回のちょいびきもお楽しみに。
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