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2009/12/28

【城郭ニュース 第206号】2009/12/28(Mon)

=じ=ょ=う=か=く=に=ゅ=ー=す====================

【城郭ニュース 第206号】                  2009/12/28(Mon)

====================じ=ょ=う=か=く=に=ゅ=ー=す=


 早いもので、今号が今年最後となりました。皆さんの今年一年は、どのような年だ
ったでしょうか。毎年初めにやりたいことを考えるのですが、なかなか全部はできま
せん。そんな中で今年はあの城に行こうというのがあるのですが、今年も行くことが
できなかったというのがいくつかあります。来年こそは是非とも訪城したいと考えて
います。

 今年一年ご購読を頂き、本当にありがとうございました。また、来年もよろしくお
願いいたします。


◆今週の目次◆
(1)浜松城(静岡県浜松市):富士見櫓は風雅な邸宅風の可能性
(2)真壁城(茨城県桜川市):四の堀に障子堀への改修の跡
(3)小田城(茨城県つくば市):本丸外側に堀を渡る橋や通路跡を初めて確認
(4)多気北畠氏遺跡(三重県津市):室町後期の建物跡などを確認
(5)宇治川太閤堤跡(京都府宇治市):石出し上部にも石張りを確認
(6)本の紹介:戦国武将ぴあ ゆかりの地と城をめぐる旅


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(1)浜松城(静岡県浜松市):富士見櫓は風雅な邸宅風の可能性
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 浜松城の富士見櫓跡の発掘調査を行っている浜松市生涯学習課は、富士見櫓は一般
的な土蔵造りとは異なり、邸宅風だったと見られると発表した。天守のほぼ北東に位
置する富士見櫓跡から礎石3基が出土し、その間隔を測ったところ京間(六尺五寸= 
197cm)を用いた構造であることが判明した。さらに、北側の石垣までのスペースには
庭園装飾に用いる玉砂利も見つかった。

 富士見櫓の造営は16世紀末から17世紀と考えられるため、天下太平に向かう時期の
ために富士山を見ながら茶の湯などを催す風雅な場であったのではないかと考えられ
た。こうした風雅な櫓建築としては松本城の月見櫓が有名であるが、富士見櫓の場合
も風流を狙って、京間を選んで江戸時代に一般化した江戸間(六尺= 180cm)を使わな
かった可能性がある。浜松市では富士見櫓の復元を計画しており、今回の発掘調査の
結果を活かすとしている。

▼浜松城については、下記サイトを参考にして下さい。
 http://www.hamamatsu-navi.jp/shiro/
 http://www.burari2161.fc2.com/hamamatujyou.htm
 http://www5d.biglobe.ne.jp/~hatabo/meijyou/siro4/hamamatsu/index.html


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(2)真壁城(茨城県桜川市):四の堀に障子堀への改修の跡
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 国の史跡に指定されている真壁城の発掘調査を行っている桜川市教育委員会は、今
年度の調査結果を報道陣に発表した。それによると、本丸から一番外側にある「四の
堀」の堀底に畝が造られ、障子堀と呼ばれる構造に改修した痕跡が見つかった。三の
堀でも似たような形状のものが確認されているが、四の堀では初めてである。いずれ
の改修も、戦国時代末期の16世紀末に行われた可能性が高いという。

 四の堀は幅約15mで、本丸から見て北東の端に位置している。堀の形状から当初は
底が平らな箱堀で造られ、戦国時代に防御力を高めるために中央部をさらに深く掘る
などして障子堀に改修したものと推測された。

 つくば市の小田城からも障子堀が見つかっているが、真壁城とともに戦国時代は佐
竹氏の影響下にあったため、その指揮の下で改修が行われた可能性がある。同市教育
委員会では、近隣の城郭や佐竹氏の城郭などとも比較しながら、調査を進めるとして
いる。

▼真壁城については、下記サイトを参考にして下さい。
 http://www.asahi-net.or.jp/~ju8t-hnm/Shiro/Kantou/Ibaragi/Makabe/
 http://otakesumiyo.hp.infoseek.co.jp/makabejou.htm
 http://www7a.biglobe.ne.jp/~ao36/ibaraki_seibu/makabe.htm


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(3)小田城(茨城県つくば市):本丸外側に堀を渡る橋や通路跡を初めて確認
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 国の史跡に指定されている小田城の発掘調査を行っているつくば市教育委員会は、
本丸外側に堀を渡る橋や通路跡が初めて確認されたと発表した。

 本丸外側には堀などで取り囲まれた曲輪があり、そこを発掘したところ、その南側
に長さ50m×深さ約3m×幅約8mの堀跡が新たに見つかった。これまで一つの区画と
思われていた曲輪は、二つに分かれていたこととなる。さらに、堀跡と本丸跡との間
に、堀を渡る橋や通路があったことも確認された。

 同市教育委員会では、こうした新たな橋や通路跡の発見は、小田城の構造を考える
上で重要な発見となるとしている。

▼小田城については、下記サイトを参考にして下さい。
 http://www.asahi-net.or.jp/~ju8t-hnm/Shiro/Kantou/Ibaragi/Oda/index.htm
 http://www.h6.dion.ne.jp/~rekishi/oda/
 http://homepage3.nifty.com/jyoso/zyousou/odazyou.htm


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(4)多気北畠氏遺跡(三重県津市):室町後期の建物跡などを確認
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 国の史跡に指定されている多気北畠氏遺跡の第32次調査を行っている津市教育委員
会は、室町時代後期(16世紀中頃~後期)のものとみられる3棟の掘立柱建物跡や石組
みの井戸1基などを確認したと発表した。

 今次の調査地点は国史跡多気北畠氏城館跡の東側にあたり、昨年度の調査地点の東
隣にある水田である。建物跡のうちの1棟は東西4.2m×南北7.8mと比較的大きく、
周辺の遺跡調査などから鋳造関係に関わった人の屋敷跡ではないかと推測された。

▼多気北畠氏遺跡については、下記サイトを参考にして下さい。
 http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/rekishi/kenshi/asp/arekore/detail.asp?record=7
 http://www.info.city.tsu.mie.jp/modules/shogaigakushusupotsuka/article.php?articleid=165
 http://www.info.city.tsu.mie.jp/modules/shogaigakushusupotsuka/article.php?articleid=67
 ↑津市埋蔵文化財センターのサイトで、これまでの発掘調査結果などをPDFで見
    ることが出来ます。


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(5)宇治川太閤堤跡(京都府宇治市):石出し上部にも石張りを確認
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 今年7月に国の史跡指定を受けたことで、宇治市は遺跡周辺の整備を進めるために、
これまで不明だった範囲の発掘調査を行っている。その結果、川の流れに対して垂直
に突き出た護岸施設である「石出し」が4ヶ所あることが確認され、そのうちの1ヶ
所では天端にまで石張りが施されていたことがわかった。

 この石出しは60~80m間隔で存在する石出しのうち、上流から2番目のもので、護
岸と同じように上部にも直径30~60cmの石が丁寧に敷き詰められ、石張りの化粧が施
されていることがわかった。また全体の形が、アーチ状に湾曲していることも確認さ
れた。

 発掘調査を進めている宇治市は、「天端に石張りされている状況が分かり、石出し
本来の姿が明確となった。今後はこれらのデータを基にして、史跡整備の方法を検討
したい。」としている。

▼太閤堤跡については、下記サイトを参考にして下さい。
 http://sendo.fc2web.com/flame02/20070908taikoudutumi/taikoudutumi.htm
 http://www.geocities.jp/ikomaihyogo/kyoto/taikoututumi.html
 http://www42.tok2.com/home/h-nagai/kyoto/uji-taiko-tutumi/taiko-tutumi.htm


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(6)本の紹介:戦国武将ぴあ ゆかりの地と城をめぐる旅
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 今年10月に発行されたぴあMOOKですので、今は店頭にはないかも知れません。
9月に西田敏行さん主演の「火天の城」が封切りとなり、それに合わせるかのように
出版されたようです。
 最近の「歴女ブーム」などにより、戦国武将が人気を集めているようです。この本
はそのようなブームに便乗した感がありますが、また別な角度からお城を楽しむ本と
して良いと思っています。写真が豊富に載っていますので、それらを見ながら好きな
武将の智に思いを馳せるのも良いでしょう。

 書 名:戦国武将ぴあ ゆかりの地と城をめぐる旅
 出版社:ぴあ
 価 格:880円(税込)
 ISBN :978-4-8356-1281-2
 内 容:戦国時代が20分でわかる!
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