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家づくりという人生の一大事業。これに成功し大きな満足を得て、人生を楽しく有意義なものにするには、どうすればよいのでしょうか。設計事務所を主宰して数多くの優れた住宅設計を手がけてきた建築家(一級建築士)が、大切な事をお伝えしていきます。

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2008/01/17

メールマガジン「良い家を創る」NO.1

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メールマガジン

「良い家を創る」NO.1
 
                  (2007.01.17)

「100%満足できる家づくりのために」はしばらく発行が中断していましたが、
このたび「良い家を創る」とタイトルを変えて、引き続き発行することになりました。

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執筆 :    遠藤真建築設計事務所  一級建築士   遠藤 真
ホームページ  http://www015.upp.so-net.ne.jp/me-arch/
E−メール   me-arch@mx4.alpha-web.ne.jp

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断熱と遮熱設計について

 ここ20年くらいの間に住宅の断熱性能について、行政的に基準の強化が図られ、
一般ユーザーにおいてもかなり関心が高まりました。しかしそこには微妙なニュア
ンスの違いもあるのです。

 断熱性能の強化についての行政的意図は、省エネルギーにありました。つまり石
油をできるだけ使わないようにすることと、二酸化炭素の排出量を社会全体ででき
るだけ抑えるという意図です。しかし一般ユーザーの関心は、むしろより快適な生
活を行うということにありました。その結果、住生活分野における二酸化炭素排出
量は、行政的意図とはうらはらに、むしろ増え続けているのです。(そこには、い
い加減な断熱知識による工事がまかり通っていることも原因しています。断熱材の
厚さを2倍にしただけで家全体が暖かくなるわけではありません。またガラスをペ
アガラスにしただけで、快適になるわけでもありません。)

 そして地球温暖化の進行という状況の変化もあります。近年の気象状況からみて、
今後冬季の寒さは和らいでくる一方、夏季の暑さは厳しさを増すのは避けられない
ようです。 そのような状況において、今後大切になるのは、断熱よりも遮熱だと
私は考えています。もちろん断熱性能も一定のレベルを確保しておくことは必要で
すが、それ以上に夏季の熱射をどのように遮り緩和するかをよく配慮した家づくり
が大切になってくると思います。

 ところで一言で言いますと、断熱とは熱の伝導をコントロールする技術であり、
遮熱とは輻射熱をコントロールする技術であるということができます。熱伝導をコ
ントロールするには断熱材という材料に頼る必要がありますが、輻射熱をコントロ
ールするためには、必ずしも材料による必要はなく、建物の形状によって十分にコ
ントロールすることができます。

 したがって、この遮熱対策というのは、技術的な問題と言うよりもプラン的な問
題に多くを負っており、基本設計段階における建物配置、間取り、開口部配置、立
体構成、外構計画などの工夫が大切になってきます。その点が冬季の断熱対策とは
相違するところです。 この遮熱設計は、これからの家の設計において最も大切な
要素の一つであると思われ、基本設計段階から十分な配慮を行ったプランニングを
行うことが、ぜひとも必要なことになると考えています。

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