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2008/09/30

記者クラブの排他性

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2008年9月30日
記者クラブの排他性

9月24日付JANJANに書いた記事「劣化する日本メディアの再生の道は
記者クラブ廃止」の中で、元NHK政治部記者で首相官邸を担当してい
た川崎泰資氏は、記者クラブに関して次のように述べている。

「今の大手マスコミは「会社の広報と同じ。政治記者が政府自民党の
広報をやっている。こんなにひどいジャーナリズムはない。日本の
メディアは権力を追及しないんだ。追及していたら、とうの昔に
自民党政権は終わっているよ」
http://www.news.janjan.jp/media/0809/0809237909/1.php

また、政治やメディアの劣化を止めるには「記者クラブ廃止」という
結論に達したという。記者クラブを廃止し、ジャーナリズムを再生
することにより、政治を含めた他の多くの劣化を止めることにも貢献
できると言う。

川崎氏のように記者クラブ廃止を声高に訴える人はかなり少ない。テレビ
や新聞に出ている人間が記者クラブを批判することができるだろうか?
テレビのコメンテーターをやっている友人は「そんなのできるわけ
ない」と正直な感想を言ってくれた。テレビに都合の悪いことを語る
人間はテレビのコメンテーターなどできない。

記者クラブという閉鎖的な組織は海外からも厳しく批判されている。
以下は、2003年12月16日に発表された「日本新聞協会の見解に対する
駐日欧州委員会代表部のステートメント」の一部である。

「記者クラブ制度(よって、一次情報源へのアクセス)から除外された
記者に及ぼされる差別は、外国の記者のみならず、雑誌など当該制度に
組み込まれていない媒体で働く数多くの日本のジャーナリストにもあて
はまるものである。これは、単なる通商問題をはるかに超えた根本的な
問題を提起している。例えば、報道の質および記者活動の質という問題
である。もし、ジャーナリストが管理された情報を一方的に与えられる
ことに慣れてしまえば、自らの報道活動に対する意欲や熱意がそがれて
しまうであろう。さらに、日本発のニュース報道の質、すなわち世界の
マスコミにおける日本のイメージの問題もある。日本においてニュース
への公平なアクセスが存在することは、世界のメディアにおいて日本の
姿が正しく報道されるために不可欠である。このことは、我々欧州人の
中でも対日投資に関心を持つ人々にとって、大変重要な問題である。ま
た、日本への観光を促進したいと考えている人々にとっても直接的に関
係するものである」
http://www.deljpn.ec.europa.eu/home/news_jp_newsobj76.php

今から15年も前にもアメリカのクリスチャン・サイエンス・モニター紙
の東京特派員に次のように批判されている。15年前からこの問題に関して
ほとんど変化がないというのも驚きだ。

http://www.csmonitor.com/1993/0624/24203.html 
1993年6月24日付け 
「東京の排他的なメディアクラブ」
クレイトン・ジョーンズ記者
「東京証券取引所の記者クラブは居心地の良い場所だ。居心地が良い
とは、つまり、あなたが日本人で大手メディアに勤めていればである。
電話とデスクが与えられ、ニュース速報があるときは真っ先に教えて
くれる。カルテルとまったく同じような規則を持つクラブのメンバー
なのだ。
最近、二人の外国人ジャーナリストが、同等の情報へのアクセスを
要求して、記者クラブに入っていったところ、追い出された、
というより、怒鳴り飛ばされたと言ったほうが正確かもしれない。
そのような命令は証券取引所からきたのでなく、記者クラブの日本人
ジャーナリストからだ。誰が証券取引所を取材できるかという規則は
日本の記者たちによってつくられている。
記者クラブは「政府省庁、政党、産業界へのアクセスのお返しに、
何も困らせるようなことは報道しないという暗黙の了解」
で成り立っているとカリフォルニア大学サンディエゴ校の日本政治
専門家チャ−マーズ・ジョンソンは言う。「日本はこのような
気持ちの上でのカルテルを緩和しない限り、国際化などは無意味だ」

以上
神林毅彦

JanJan20080928
森田実氏が語る「アメリカ経済の混乱と小泉元首相引退」 
http://www.janjan.jp/government/0809/0809278211/1.php

JanJan20080913
無責任な政治家たちの姿勢を変えるために ―カッツ記者の見方
http://www.news.janjan.jp/government/0809/0809137109/1.php
 

JanJan20080611 
【G8洞爺湖サミット オルタナティブ】上村英明教授にアイヌ問題
を聞く〜国や市民社会に求められる今後の課題とは
http://www.news.janjan.jp/special/0806/0806109151/1.php

JanJan20080405 
「あらたにす 双方向時代の一方通行メディア」
http://www.news.janjan.jp/media/0804/0804044245/1.php

JanJan20080328 
「国民を忘れた政治家、官僚、メディア 森田実氏インタビュー」
http://www.news.janjan.jp/government/0803/0803183084/1.php

JanJan20080220 
「『政府、国会議員、マスコミが無責任な限り米軍基地問題解決
はない』 大田昌秀・元沖縄県知事語る沖縄少女暴行事件」
http://www.news.janjan.jp/government/0802/0802191082/1.php

「部落解放」2008年2月号「アメリカ大統領選挙とオバマ上院議員」 

「部落解放」2007年12月号「日系ブラジル人との共生を探る町」

サイゾー 2007年9月号「CM大好き『鳥越俊太郎』の歪んだ晩節」

JanJan20070730
 「NHK・神の国発言『指南書』事件のその後」 
http://www.news.janjan.jp/media/0707/0707279895/1.php

JanJan20070725
「TVから消えた『ご意見番』森田実氏」
http://www.news.janjan.jp/media/0707/0707249660/1.php

「部落解放」2007年6月号「『死刑制度は必要か?』正しい
情報にもとづいて議論を」

「部落解放」2007年5月号、現代的形態の人種主義、人種差別、
外国人嫌悪および関連する不寛容に関する国連特別報告者ドゥ
ドゥ・ディエン氏とのインタビュー記事掲載

「部落解放」2007年1月号「アメリカ中間選挙と差別発言」

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