2009/12/22
◆ フォーム&ギアチェンジ 速読力トレーニング No.109 ◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ フォーム&ギアチェンジ 速読力トレーニング No.109 ◆ 2009.12.22 リーディングフィールズ基本の速読講座 公式メールマガジン http://readingfields.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リーディングフィールズの今村です。 第109号のメールマガジンです。 この数日、雪が降り続き、大変な状況となっています。 今年も本格的な冬に入ったのだな、と感じたところです。 この速読講座の本拠地であり、私の住んでいる米沢(山形県)という土地は、 NHKドラマ「天地人」で、今年少しは有名になったようです。関ヶ原のあと、 上杉家が移ってきて、直江兼続が町作りに力を尽くしました。 雪の中で暮らすのは、やはり大変です。直江兼続も、この米沢の雪の中でがん ばったのだろうな、と漠然と想ったりします。 今年も残すところあと数日です。12月にも関わらず、申込みが増えています。 25日(金)、26日(土)、27日(日)の東京・神田教室の講座は今年最後 となります。まだ席はありますので、どうぞよろしくお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<目次>━━ ★ リーディングフィールズ主催講座のお知らせ ・東京・神田教室 2009年12月・2010年1月 ・大阪セミナー 2010年2月・4月 ・親と子の読書講座 2009年12月・2010年1月 ・アドバンス2時間コース 東京・神田教室 2009年12月 ・出張講座/企業内研修 ======================================================================== <ゲストライターズコラム>============================================== ======================================================================== ● ディベートインストラクター西部直樹コラム 老眼に鞭打つ日々の愉楽(35)「恐怖の書店スイッチ!」 ● フリーライター 田下愛 「音のコトノハ」 ♯42「運命」よ、ありがとう。 ● アートワークセラピスト平田雪香コラム 自己表現の大切さ(34) ~シークレットサンタ~ ● 篁 隆幸 システムエンジニアのつぶやき『歴史って!?』(4) 「源平の争乱」(中編) ======================================================================== ======================================================================== ■ 編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *************************************************************** ** ** ★ 好評発売中です。よろしくお願いします ** ** 今村洋一著 『1日集中!速読力トレーニング』 ** ** フォームとギアチェンジで基礎読書力が上がる ** 明日香出版社 2008年12月 税込価格:1575円 ** ISBN978-4-7569-1256-5 ** ** ・アスカ・エフ・プロダクツ ** http://www.asuka-f.com/details/1256.html ** ・明日香出版社 http://www.asuka-g.co.jp/ ** ************************************************************** *************************************************************** ** ** ★ ウェブサイト「受講生の声」をご覧ください ** ** 500名以上の声を掲載しています。 ** ** 速読講座を受講して「どのような感想」を持ったかのか。 ** ** リアルな声です。 ** ** 「速読とは何か」を考えてみることが、第一歩です。 ** ** http://readingfields.com/comment.html ** ************************************************************** ------------------------------------------------------------------------ ★ リーディングフィールズ主催講座のお知らせ ------------------------------------------------------------------------ リーディングフィールズの講座は、1回完結です。 速読トレーニングは、まずやってみること、です。 「気にはなっているけど……」 「本を買ってはみたけど……」 「速い人はどうして速いのだろうか……」 実践的なトレーニングを行います。納得の解説をしていきます。 ………………………………………………………………………………………… << 基本の速読講座/東京・神田教室 >> 2009年12月・2010年 ・2009年12月25日(金) 13:30~17:30 ・2009年12月26日(土) 13:30~17:30 ・2009年12月27日(日) 13:30~17:30 ・2010年1月15日(金) 13:30~17:30 ・2010年1月16日(土) 13:30~17:30 ・2010年1月17日(日) 13:30~17:30 ・2010年1月29日(金) 13:30~17:30 ・2010年1月30日(土) 13:30~17:30 ・2010年1月31日(日) 13:30~17:30 場所 :東京・神田教室(東京都千代田区岩本町 スペース・ソフィエル) (申込みをしていただいた方に詳しい案内をお送りします) 受講料:10,000円 定員 :8名 ▼[受講案内・日程・申込み]http://readingfields.com/kouza.html ………………………………………………………………………………………… <<基本の速読講座/大阪セミナー>> 2010年2月・4月 ・2010年2月19日(金)12:00~16:00(開場11:30~) ・2010年2月21日(日)12:00~16:00(開場11:30~) ・2010年4月2日(金)12:00~16:00(開場11:30~) ・2010年4月3日(土)12:00~16:00(開場11:30~) ・2010年4月4日(日)12:00~16:00(開場11:30~) 場所 :エル・おおさか(大阪府立労働センター) 〒540-0031 大阪府大阪市中央区北浜東3-14 http://www.l-osaka.or.jp/ 会場での案内表示「リーディングフィールズ基本の速読講座」 受講料:10,000円 定員 :18名(若干名多くなることもあります) ▼[受講案内・日程・申込み]http://readingfields.com/kouza.html ………………………………………………………………………………………… <<親と子の読書講座>> 2009年12月・2010年1月 ・2009年12月27日(日) 10:00~12:00 ・2010年1月16日(土) 10:00~12:00 ・2010年1月17日(日) 10:00~12:00 ・2010年1月30日(土) 10:00~12:00 時間 :2時間 場所 :東京・神田教室(東京都千代田区岩本町 スペース・ソフィエル) (申込みをしていただいた方に詳しい案内をお送りします) 受講料:5,000円 お母様(又はお父様)とお子様のお2人で 対象者:小学校3年生から6年生 定員 :最大4組 ▼[受講案内・日程・申込み]http://readingfields.com/kouza_kids.html ………………………………………………………………………………………… << アドバンス2時間コース/東京・神田教室 >> 2009年12月・2010年1月 ・2009年12月26日(土)10:00~12:00 ・2010年1月31日(日)10:00~12:00 場所 :東京・神田教室(東京都千代田区岩本町 スペース・ソフィエル) 受講料:5,000円 場所 :東京・神田教室 定員 :8名 対象者:1度ベーシックコースなどを受講していただいた方 締切り:12月23日(水)24時まで 1月27日(水)24時まで ※一応締切はありますが、できるだけ早めの申込をお願いします ▼[受講案内・日程・申込み] http://readingfields.com/kouza_advance.html 使用する本は、ご自分で持ってきていただいても構いません。 ベーシックコースの場合、文庫本を使用しますが、単行本で行う場合、また違っ たトレーニングとなります。 ………………………………………………………………………………………… << 出張講座/企業内研修 >> リーディングフィールズでは、こちらから皆様の場所に行き、講座を行ってい ます。 友人などの勉強グループ。会社での勉強会。企業内研修など。 ご依頼があれば、全国どこにでも行かせていただいています。 講座料金については、 「[10,000円×人数(5人以上)]+交通費+宿泊手当」となりますが、 人数、開催日などにより、ある程度のサービスをさせていただく場合もあります。 お気軽にお問い合わせください。 http://readingfields.com/contact_01.html ------------------------------------------------------------------------ *************************************************************** ** ** ★ ブログ 「速読ヴォイス」 ** ** 最新の「受講生の声」を掲載しています。 ** ** 講座をその周辺について語っています。 ** ** http://formgear.exblog.jp/ ** ************************************************************** ======================================================================== <ゲストライターズコラム>============================================== ======================================================================== ------------------------------------------------------------------------ ● ディベートインストラクター西部直樹コラム 老眼に鞭打つ日々の愉楽(35)「恐怖の書店スイッチ!」 ------------------------------------------------------------------------ 本屋さんにいく時には、かなり慎重にならなければならない。慎重というより も堅固な意志が必要なのかもしれない。 気を抜くと、スイッチがたちどころに入ってしまうからである。 スイッチが入ってしまったら、それはもう終わりである。 本屋さんには、暇があればのぞくようにしている。それはもう習慣のようなも ので、地元の小さな本屋、中規模、大規模問わず、時間があればのぞくのである。 どんな本が出ているのか、新刊の平台を探査し、文庫本を眺め、新書を漁り、 他を気が向くままに。 気になる本を手に取り、いつか読もうと心に書き留めるのである。読むために 手にいれるのかどうか、次に来た時にまだ気になったら買おう、ネットでまとめ て注文をしよう、新古書店に出たら買おう、図書館の放出であったら手に入れよ う、立ち読みで済ませよう、などなどと。 いつか手に入れようと思っているのだが、ふとこんなことも頭をよぎる。「次 に来た時にはもう書店には並んでいないかもしれない……」 本の寿命が短くなっているのだ。出版後数ヶ月で書店から消えてしまう。書店 の棚には限りがあり、毎日新刊が出ているし、売れない本をいつまでも置いてお くわけにはいかない。返品の期限が来たら版元に帰っていくのである。 文庫本、新書も侮れない。昔、文庫本になることは古典の仲間入りを意味して いた。つまり、長く読み継がれるものだ、ということだったのだ。文庫本になれ ば、いつでも手に入れることが出来る。と思っていたのだが、最近は、文庫本に なっても長くはない。あっという間に本は絶たれてしまう。まあ、目にしたらそ の場で手に入れないと、後はなくなってしまうかもしれないのだ。 旅先でも、このことを思うと、「もしこの本をここで買わずにいたら、二度と 手に入れられないかもしれない」という恐怖に襲われるのである。 その恐怖感、強迫観念がスイッチを押してしまうのである。 一冊手に取る、これを買おうと、するとどうだ、これも、あれも、それも、ど れも、これもと買う本が積み上がっていくのである。あ、あの本もまあついでだ から買おうとか、そういってドンドンと積み上がってしまうのである。 スイッチが入ると悲惨である。 まず、荷物が増える。本は重い。十数冊ともなると、指がちぎれそうになる。 妻の小言が増える。また、そんなに買って、どこにおくの、いつ読むの 云々 本があふれる、妻の小言は的を得ている、買った本をどこに置くのか、本棚か らあふれて、床に積み重なる。それが時々崩れる。また、積み重ねる。賽の河原 で石積みをするがごとくである。やれやれ。 げに恐ろしきは書店スイッチである。 西部直樹(N&Sラーニング代表 http://www.nands.net/) ------------------------------------------------------------------------ ● フリーライター 田下愛 「音のコトノハ」 ♯42「運命」よ、ありがとう。 ------------------------------------------------------------------------ 神様がこの世に存在しているのなら、ときに音楽を演奏することができる能力 と機会を与えてくれたことを感謝したくなるときがある。たとえば、素晴らしい 演奏会本番を迎えることができたときなど。 先だって、所属するオーケストラの本番を終えたばかりの私である。今回のメ インプログラムは、誰もが知るあの有名なベートーヴェンの交響曲第5番「運命」 だった。 「運命」を演奏するのは、個人的にはこれで2回目だったのだが、いつ聴いて も演奏しても、これ以上に、無駄もスキもない音楽というのは存在しないのでは ないのだろうかと思わざるをえない。ベートーヴェンの曲の中でも、なぜ「運命」 が特に知名度が高いのかといえば、おそらくこの完成度の高さからなのではない かと、私は感じている。おそらく、ベートーヴェンが目指した音楽的改革の完成 形のひとつがこの曲ではなかったのだろうかとも思うのだ。(そして、つけ加え るなら、その完成形のさらなる頂点を目指したのが、あの第九交響曲だったのか もしれない。) 無駄がない、スキがない。よって、演奏している最中はすべての音に神経を注 ぎこんで演奏せざるをえない。 というのが、これまで私が演奏家としてベートーヴェンに直面してきた際に感 じてきた率直な感想である。だから、ベートーヴェンの曲を演奏するときは、い つでも他の作曲家の曲を演奏する時よりもきつかったし、途中でいつもいささか ノイローゼのようなものを感じるのが常だった。 しかし、今回の本番を終えて実感したことがあった。 確かにつらい演奏を強いる作曲家ではある。けれど、これほど演奏者たちの気 持ちを高揚させ、音楽を演奏する喜びを教えてくれる作曲家もまたベートーヴェ ンだけなのだと。 「運命」という曲についてだが、今回、我がオーケストラの演奏会プログラム におけるライナーノーツで私が書いた言葉を引用させていただこうと思う。 あの冒頭の4つの音が揺さぶりをかけるようにはじまる1楽章が本当に有名な 「運命」だが、この曲のすごさは決してそればかりではなく、全ての楽章にあま つとこなく魅力がある。どこまでも繊細で優しい2楽章、シャープでスピード感 がある3楽章はまさにベートーヴェンの鋭敏さの産物というにふさわしい。そし て、演奏家たちの力が乱舞する4楽章まで、本当にこの交響曲はすべてが研ぎ澄 まされている。 特に、交響曲の最終楽章というのは、どの作曲家もおおいに盛り上げようとす る部分なのだが、この盛り上げるということに関して、おそらくベートーヴェン の右に出るものはいないだろう。「運命」においても、3楽章の最後の不思議な 静けさから、次第に演奏者たちひとりひとりの音がざわめき、次第に高まりを見 せ、そして歓喜の音を奏でる喜びが爆発したかのように4楽章になだれこんでい くあの盛り上がりは、いつ演奏しても本当に興奮するし、いつでも力いっぱいの 思いで4楽章を受け止めて演奏する自分というのを感じるのだ。 大変な思いで1楽章から3楽章を奏でてきて、最後に待っている4楽章は、さら なる膨大なパワーを要するにもかかわらず、いざそこへ来ると演奏者たちはみな 4楽章が弾けるという興奮と喜びに満ちた音でその時を迎える。これは「運命」 を演奏する誰しもが感じることと言って間違いないと思う。むしろ、1楽章から3 楽章までを演奏し、喜びも苦しみも入り混じった演奏家たちの思いは、最終的に すべて4楽章に向けられて開花していくといってもよいもしれない。 これこそがまさにベートーヴェンという作曲家のなせるすごい技なのかもしれ ない。交響曲のすべての楽章が音楽として完成度が高い素晴らしい作品であると 同時に、最終楽章を高揚した思いで演奏するには、1楽章から3楽章を演奏するこ とが必要不可欠となる。そういう意味でも、「運命」は本当に無駄のない完璧な 交響曲だと感じるのだ。 実際、本番の舞台、私は「運命」の演奏が進んでいくうちに、どんどん自分の 中の力が紅潮していくのを感じた。そして4楽章では、今までの自分にはありえ ないような大きなパワーを放出して演奏していたような気がする。 実は、演奏していた時の記憶はもうそれほど明確には残っていない。しかし、 はっきりと今でもわかるのは、もうあの時のような演奏はしばらくできないだろ うということなのだ。 優れた音楽というのは、つまり演奏家の力を引き出す音楽のこともいうのだと、 あの時初めて実感した気がする。改めてベートーヴェンがもたらした音楽の革新 がいかにすごいものなのかを思い知った。 彼は音楽そのものだけでなく、彼の曲を奏でた演奏家たちの力をも進化させた に違いないのだ。私が自身の本番で今まで知りえなかった自分の力に目覚めたよ うに。 改めてベートーヴェンに、そして演奏する能力と機会をくれた私自身の「運命」 にここで感謝の気持ちをささげたい。 ベートーヴェン、そして「運命」よ、ありがとう。 あなたたちのおかげで、素晴らしい舞台を迎えることができたのだから。 田下 愛 http://ameblo.jp/a-shine/ 音楽をこよなく愛するフリーランス・ライター。 著書『選挙はエンターテインメントだ! 』(HK INTERNATIONAL VISION) ------------------------------------------------------------------------ ● アートワークセラピスト平田雪香コラム 自己表現の大切さ(34) ~シークレットサンタ~ ------------------------------------------------------------------------ 12月、街はイルミネーションやツリーが飾られ 何だかウキウキ・ワクワク子ども心に戻れる私は、大好きな月です。 「あのね、サンタの国ではね・・・」(偕成社出版) という絵本があります。 この絵本にはサンタの1年の出来ごとが楽しく描かれています。 この本は私は何度も何度も読みました。 サンタの国では、3月におもちゃのみになる畑に水をやり9月にはおもちゃばたけ の収穫が始まるのです。 サンタさんが、かわいらしい色とりどりのおもちゃのみを収穫し箱に詰めてリボ ンをかけているシーンは 心が躍ります。 そうですよね。世界中すべての人のもとに幸せが届く日!メリークリスマス その素敵なプレゼントを受け取れる心、プレゼント届ける心の準備をしたいもの です。 お金では買えない大事なものがあると思います。 その一つに、あなたの周りの人を黙って観察し良いところ探しをしてみませんか? 人は案外、悪いところ探しは得意なものです。 しかし、あらためて見つめて見ると周囲の人の多くの優しさ、温かさにあなたは 気付くはずです。 人の優しさ・温かさを見つけられる心って本当に素敵です。 見つけられたらば、その方に「あなたはこんなに優しいところがあります。私は 見つけましたよ」と言葉で伝えプレゼントしてあげる。 自分の良さを見つけられず悩んでいる方はいっぱいいるのです。 今年は私もシークレットサンタになってお金では買えない大事なプレゼントを 配りたいと思います。 メリークリスマス!! 心をやわらかくするメンタルケアツール プレゼントとしても最適なゲームやぬいぐるみなど取り揃えています。 http://dreamcraft.ws/ ♪★アートワークセラピスト 平田雪香♪ アートセラピーのセッション(描画による)を プライベートで随時行っています。 お問い合わせはメールにて・・・・・hirata@dreamcraft.jp http://dreamcraft.jp ------------------------------------------------------------------------ ● 篁 隆幸 システムエンジニアのつぶやき『歴史って!?』(4) 「源平の争乱」(中編) ------------------------------------------------------------------------ 前回、『平将門の乱』から150年間、源氏と平氏はどちらかと言えば親密な関 係にあった、というお話をしました。 教科書では『武士の登場』とともに現れる源氏と平氏ですが、いつの間にか敵 対関係にあるように描かれていることもあります。 その原因は『保元の乱』『平治の乱』という二つの内乱にあると私は考えてい ますので、教科書ではサラッと流されるこれらの戦乱について、少し詳しくお話 ししたいと思います。 1108年(天仁元年)に平正盛(たいらのまさもり)が『源義親(みなもとのよしち か)の乱』を平定すると、正盛は但馬守や讃岐守を歴任し、平氏繁栄の基礎を築 きました。 正盛は白河上皇に仕える『北面の武士』でしたが、子の忠盛(ただもり)もまた 白河上皇に仕え、崩御すると鳥羽上皇に仕えました。その頃の源氏は、病弱だっ た義忠が亡くなったあと家督相続問題などで分裂・衰退しており、忠盛は源氏の 与党も従えるほどの勢力を持ちました。 1132年(天承二年)に、鳥羽上皇勅願の観音堂である得長寿院造営の落慶供養に 際して、忠盛は千体観音を寄進します。その功績により忠盛は清涼殿への昇殿を 許可されました。 このときの忠盛の冠位は『正四位下(しょうしいのげ)』。五位以上の冠位を持 つ者で、清涼殿への昇殿を許された者を特に『殿上人(てんじょうびと)』と言い ますが、忠盛は当時の武士としては特例的に殿上人となりました。 また忠盛は、日宋貿易などにも力を入れ、平氏の経済基盤をも築きました。 忠盛の子、清盛に触れるには、中央の政治の動きを中心に語らねばなりません。 当時、権力の頂点にあったのは、天皇でも摂関家でもなく、天皇を退位した 『太上天皇』です。太上天皇が複数いる場合には、『治天の君』と呼ばれる地位 にある者が実質上の権力者でありました。いわゆる『院政』の時代です。 その『治天の君』の座にあるのは当時、鳥羽上皇です。鳥羽上皇は、不仲であっ た御子(みこ)の崇徳天皇を強引に退位させ、崇徳天皇の弟である近衛天皇を即位 させます。崇徳天皇は、天皇を退位したことで『太上天皇』となった訳ですが、 『治天の君』として鳥羽上皇が君臨しているので、院政を施くこともできません。 また、近衛天皇が崩御すると、崇徳天皇は自身の御子の即位を望みましたが、 鳥羽上皇は、近衛天皇の弟である後白河天皇を即位させました。 崇徳上皇と後白河天皇の間に、不穏な空気が流れはじめます。 藤原摂関家でも、藤原氏の氏長者(うじのちょうじゃ・家長)の座を巡って忠通 と弟の頼長が対立していました。忠通は関白、頼長は内覧という役職にありまし たが、近衛天皇が崩御し、後白河天皇が即位すると、前者は関白に再任し、後者 は解任されました。 このころから兄忠通は後白河天皇に、弟頼長は崇徳上皇にそれぞれ接近します。 1156年(保元元年)鳥羽上皇が崩御すると、後白河天皇と崇徳上皇の対立は深ま ります。そんな中、天皇方は「上皇方に不穏な動きがある」として、突如京中の 武士を召集します。それに応じ、平清盛や源義朝が味方します。 上皇側にも武士が集まりますが、ほとんどの武士が天皇側に掌握されていたた め、集まったのは源為義(義朝の父)ら、最低限の護衛の兵力だけでした。 この乱では後白河天皇側が勝利し、敗れた崇徳上皇は讃岐に配流されます。そ の他、上皇に従った公家もそれぞれ幽閉されたり、配流されたりしました。公家 への処罰の中で、最も歴史的に意味があるのが、後白河天皇が藤原氏の氏長者を 忠実(ただざね・忠通ら兄弟の父)から忠通へ任命したことです。それまで藤原氏 長者の指名は、藤原氏自身で行っていたのですが、これを前例に、天皇や上皇が 藤原氏長者の任命に関与するようになります。 上皇に従った武士への処罰は厳しく、ほぼ全てが斬罪でした。 ちなみに当時、死刑は『薬子(くすこ)の変』以来346年間行われていませんで した。これを復活させたのが、後に出てくる、信西(しんぜい)という僧です。 この保元の乱の後、急速に力を伸ばしたのは、後白河天皇の側近であった信西 です。信西は摂関家を弱体化させ、後白河による天皇親政を進め、荘園整理を行 うなど、絶大な権力を振るいました。その信西が武力基盤として頼りにしたのが 平氏一門です。 鳥羽上皇の存命中に即位した後白河天皇でありましたが、鳥羽上皇の意思とし ては、まだ幼少であった二条天皇が即位できる年齢になるまでの中継ぎとして後 白河を即位させたようです。ここで鳥羽上皇の皇后であった美福門院を中心に、 二条天皇を即位させよう、という動きが活発になります。美福門院が当時最大の 荘園領主であったことや、鳥羽上皇の遺志でもあることから、信西としてもその 要求を拒む事はできず、二条天皇の即位が実現しました。 後白河としては、近衛天皇が崩御した後、急遽天皇に即位したという背景もあ り、頼れるのは信西だけでしたが、信西はもともと鳥羽上皇の側近であり、美福 門院とも強い関係を有していることから、後白河が生き残るためには、自らの院 政を支える近臣の育成が急務となるのでした。 後白河が目をつけたのが、武蔵守で、源義朝とも関係の深い藤原信頼(のぶよ り)でした。 信西は急速に力を伸ばしており、一目置かれる存在ではありましたが、後白河 からも、二条天皇からも警戒されていました。ここで、信西一門、二条天皇派、 後白河上皇派という三つの政治グループができました。平清盛率いる平氏は信西 一門、源義朝率いる源氏は後白河上皇派に属していました。また対立する天皇派 と上皇派ですが、「反信西」という点では協力関係にありました。 1159年(平治元年)12月、清盛が熊野参詣に出かけた、その軍事的空白をついて 反信西派である藤原信頼と源義朝が軍事行動に出ます。この時信西は逃げ切れず、 逃亡中に自害します。また、信頼と義朝は上皇も天皇も確保していたため、政権 を掌握します。しかし二条天皇派からすれば信頼の、武力を背景とした独断専行 は面白くありません。 一方、熊野に行っていた清盛は、庇護者である信西が討たれたと知ると、九州 へ落ち延びることなども考えたようですが、義朝の軍勢が、クーデターのために 急遽集めた少数であると知ると、軍勢を整えて帰京します。 これにより、京における軍事バランスが一気に平氏に傾きます。 信頼のもとにいた二条天皇が六波羅の清盛邸に脱出すると、身の危険を感じた 後白河上皇も秘かに清盛邸へ脱出します。また、信頼と親しかった摂関家の藤原 忠通なども清盛に加担したことで、清盛は官軍としての体裁を整えることになり ます。兵の数も、大義名分も清盛が有利となり、六波羅を巡る戦いで源氏側はあ えなく敗退します。ここに至り、後白河派は壊滅しました。 二条天皇派も後白河上皇派も、有力な廷臣を失ったことで力を減らし、権力争 いは小康状態となります。清盛はどちらの派閥にも属することなく、慎重に平氏 の基盤を固め、平氏政権を着実に形成していきます。 公卿には死刑が適用されないのが通例ですが、敗れた信頼は終始武装していた こともあり、戦闘員と看做されて処刑されました。 また、それに従っていた源氏は、棟梁の義朝は関東への敗走中に部下に裏切ら れて遭えない最期を遂げます。その嫡男である義平は京に戻って清盛の暗殺を企 てますが失敗し処刑、次男の朝長は敗走中に落ち武者狩りに遭い負傷し、その傷 がもとで亡くなります。三男の頼朝も死罪のところを伊豆へ配流されるなど、こ ちらも壊滅状態となります。 こうして見てきますと、もともと源氏と平氏の仲が悪かったのではなく、皇族 や摂関家による権力争いに巻き込まれる形でたまたま対立するようになった、と いうことがわかります。 いずれにしろ、このふたつの戦乱の後、繁栄を極める平氏に対して源氏を中心 とする諸国の武士たちが反感を募らせます。 次回は、平氏の没落と源氏の台頭をお送りします。 篁 隆幸 システムエンジニア ------------------------------------------------------------------------ ======================================================================== ======================================================================== ======================================================================== ------------------------------------------------------------------------ ■ 編集後記 ------------------------------------------------------------------------ 基本の速読講座では、受講生の方の交流を目的とした親睦会+読書会を開催し ています。受講していただいた方に参加してもらい、本の話などをしていきます。 今週、12月26日(土)に開催しますが、今年最後ということで忘年会でも あります。受講生の方は参加可能ですので、お問い合せください。 ------------------------------------ ★ ゲストコラムライター ・西部直樹 ディベートインストラクター http://www.nands.net/ ・田下愛 フリーランス・ライター http://ashine2009.blog6.fc2.com/ ・山田ヴァユ ライフ・コーチ http://riki-shell.seesaa.net/ ・平田雪香 アートワークセラピスト http://dreamcraft.jp/ ・斎藤祐一郎 システムコーディネーター http://www.koemu.com/blog/ ・羽柴梨歌 心理職ライター http://mymery.blog.so-net.ne.jp/ ・田中 聡 JCDA認定 CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー) http://www.e-associa.jp/ ・安藤利貞 http://toshi-sumi-suzu.cocolog-nifty.com/4/ ・織田信吾 嵩山少林寺認定気功師師範 ・白石慎二 夢挑戦応援団長 http://www.smc-office.com ・篁 隆幸 システムエンジニア ※ 受講生の方を中心に、コラムを書いていただいています。 ------------------------------------------------------------------------ ■■ このメールマガジンの購読と解除 ■■ ・まぐまぐ! : http://www.mag2.com/m/0000168100.html ------------------------------------------------------------------------ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ フォーム&ギアチェンジ 速読力トレーニング No.109 ◆ 2009.12.22 リーディングフィールズ基本の速読講座 公式メールマガジン http://readingfields.com/ 発行/編集 リーディングフィールズ 代表 今村洋一 当メールマガジン内のすべての記事の無断転載を禁止します。 Copyright (C) 2005-2009 readingfields.com All rights reserved. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


