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企業・個人の環境研修を手がける筆者が、地球環境を題材(または内容の一部)にした書籍、情報誌、映画、DVD、TV番組などを取り上げ、その読みどころ、環境問題の理解への役立ち度を解説します。

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2009/04/13

[環境書評#99]ラジェンドラ・パチャウリ―地球温暖化 IPCCからの警告

   ノーベル平和賞を受賞したIPCC。そのパチャウリ議長の考えとは?
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     「知る」からはじまるエコロジー『環境書評』 第99号

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■□ ラジェンドラ・パチャウリ ― 地球温暖化 IPCCからの警告 □■

【概要】

  本書は、国立環境研究所社会環境システム研究領域長の
 原沢英夫氏が、国連IPCC議長のラジェンドラ・パチャウリ氏に
 インタビューしたときの内容を、原沢氏が解説したものです。

  このインタビューは、NHKのBS特集「未来への提言」という
 TVシリーズの「国連IPCC議長 ラジェンドラ・パチャウリ
 地球温暖化に挑む」という番組のために行われました。

  このインタビューは、次の3章から構成されています。

 1. 地球温暖化の現実を直視する
 2. 地球温暖化を食い止めるために
 3. 温暖化防止への日本の役割

  地球温暖化問題について議論する世界の「ど真ん中」の組織IPCC。
  さらに、その「ど真ん中」の議長という立場にいるパチャウリ氏。

  本書は、その警告をコンパクトにまとめています。

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【読みどころ】

  本書の趣旨は、「地球温暖化問題に対する私たちへの警告」です。

  もちろん、そのメッセージも大事なのですが、私(千本木)の
 個人的な読みどころは、別のところにありました。


 「そもそもIPCCとは、どのような人たちが、
  どのような目的で、何をしている組織なのか?」


  企業・個人の環境教育・環境研修を仕事にしている私が、
 「そんなことも知らなかったのか」とのお叱りをいただく
 かもしれません。

  それでもあえて書きたくなるほど、大事なことです。


 ★IPCCとは?

  気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental
   Panel on Climate Change)の略で、世界気象機関
  (WMO)と国連環境計画(UNEP)により、1988年に
  設立された国連の組織

 ★IPCCのメンバーは?

  各国の政府から推薦されIPCCが選考した科学者
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ★IPCCの目的は?

  地球温暖化に関する科学的・技術的・社会経済的な
  評価を行い、それを政策決定などに広く役立てること
   ̄ ̄
 ★IPCCの活動は?

  地球温暖化、気候変動の研究・調査に関する評価
 (科学的アセスメント)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  私は、IPCCのことを、

 「世界のトップクラスの科学者が一堂に会して、
  気候変動に関する科学的知見をぶつけ合う場」

 であるかのように錯覚していました。

  多くの地球温暖化に関する報道は、IPCCの発表に基づいています。

  多くの企業の環境教育・環境研修の情報ソースとしても、
 IPCCの資料が使われています。(もちろん当社の教材でも)

  しかし、IPCCのことを正しく理解した上で、IPCCの警告を
 受け止めることが非常に重要だと認識しました。

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 ラジェンドラ・パチャウリ―地球温暖化 IPCCからの警告
 (ラジェンドラ・パチャウリ+原沢英夫)
 http://www.amazon.co.jp/dp/4532640733/ref=nosim/?tag=ecoty-22

 環境問題への理解の役立ち度:★★★☆☆
 専門知識がなくても読める度:★★★★☆
 総合的(個人的)オススメ度:★★★☆☆

 ※IPCCの第4次報告書に書かれている「地球温暖化による影響予測」に
  ついては、詳しく知ることができます。

 ※IPCCの第4次報告書で「地球温暖化の主因が温室効果ガスである
  可能性が極めて高い」と結論付けた理由については、本書には
  書かれていません。

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 次回は、「ほんとうの環境問題(池田 清彦+養老 孟司)」。
 http://www.amazon.co.jp/dp/4104231045/ref=nosim/?tag=ecoty-22

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               編集後記
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  先週、地球惑星工学の第一人者:松井孝典先生のプライベート
 セミナー「地球維新塾」に参加しました。

  講師は、東工大の丸山茂徳先生。

 「地球温暖化懐疑論」を超えて「地球寒冷化論」の急先鋒として
 話題の先生です。

  丸山先生の論点を私なりの理解で↓こちらに整理しました。
  http://ameblo.jp/tomophy/entry-10239970064.html

  丸山先生の研究成果によっては、現在の地球温暖化論が
 引っくり返るかもしれません。

  ところで、次号で通算100号になるのを記念して、
 「読むエコロジー『環境書評』」に改題します。

 今回も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

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◆◇発行◇◆
  有限会社未来詢房  http://www.miraishumbo.com
◆◇編集◇◆
  千本木 友博
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