2008/05/13
「メーカーの勝手で困るのは誰?」
●発行者の挨拶>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行者のサイドウェッジ横野です。 昨日中国にて大きな地震がおきました。死亡者も多数発生している ようです。北京オリンピックを3ヶ月後に控え、また今回発生した 地域は今問題となっているチベット地域ということもあり、温家宝 首相もすぐに現地入りをしていましたね。 先週は男子ツアーが北京で開催されました。中国のゴルフ市場は今 からまだまだ伸びていきます。我々もこの中国市場をどうするか検 討模索中ですが、いろいろ面白い情報が入ってきており楽しみな市 場であることは間違いないです。 しかし中国という国は皆様も御存知のように一筋縄ではいきません ものね〜。 ゆんたくホール http://blog.sidewedge.net/ ●VOL.122━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「メーカーの勝手で困るのは誰?」 2008.5.12 横野 隆弘 今までこのメルマガの中で、大手メーカーの勝手な宣伝・販売戦略に よってエンドユーザーは何が正しいのかを見失うということを何度か 書いたことがある。今回の水泳の水着の件で、それがはっきりと表面 化したのではなかろうか。 記録が伸びるということで話題になっているSpeedo社の水着で あるが、日本水泳連盟はミズノ・アシックス・デサントの3社と契約し ており、Speedo社とは契約していない為、オリンピックでのメ ダル争いに黄もしくは赤信号が灯りそうと話題になっている。 選手としてはこのオリンピックを目指し最大限の努力をしているが、 水着によってタイムに差が出るということになると、メダルが取れる 水着を使用したくなるはずだ。事実、違約金を払ってでもこのSpe edo社の水着を使用してはという意見もあるようだ。水泳連盟は現 在契約中の3社と協議し、今月末までにSpeedo社に負けない水着 を開発するように依頼している。 そこで話題になっているのが、大阪の山本化学工業が開発したバイオ ラバーという生地である。この水着はナノテクを駆使し、生地表面に 水の分子で膜を形成するため、その後の水の分子を表面の水分子膜で 弾く為、水の抵抗が極端に軽減されるそうである。TVでみていると Speedo社の抵抗値が1.3ほどであるのに対し、バイオラバー は0.2位で、圧倒的に水抵抗が低いようである。(抵抗値の表示単 位はわからないのだが・・。)実際に、何人かでテストしてみると軒 並み自己ベストを更新したそうである。 私が問題に思うのはこの生地に対するメーカーの態度である。山本化 学工業は、昨年10月に3社に対してこの生地を提案していたそうであ る。しかしこの時点では、各社とも断ったようです。しかし、ここ最 近のSpeedo社の水着の話題が大きくなり、水連が水着の開発を 依頼したものだから、各社とも山本化学工業に生地の提供を依頼した ようで、5月9日には各社に生地を納品したそうです。 メーカー側は、昨年10月の生地を提案された段階でどのような判断を して断ったのだろうか?この生地の良さを理解していなかったのだろ うか?それとも、自分たちの方がもっといい水着を開発できるとプラ イドが優先したのだろうか?どんな理由があるにせよ、一度自分たち が断った生地を、今度は自分たちから提供して欲しいと頼んだのであ る。不細工な話である。 大手メーカーだからこそ開発費の沢山持っているし、情報も多いはず だ。しかし、その情報を自分たちから遮ってしまうのは如何なものか。 オリンピック目指して、メダルを目指して頑張っている自分たちの契 約選手のことを考えていたならば、少しでも新しい情報があったなら 真剣に検討していたはずである。自分たちの体裁・プライドも大事だ ろうが、水着にせよ、ゴルフクラブにせよ、使用する人の立場になっ て商品開発をしていかないといけないのではなかろうか。 山本化学工業の社長は、「日本のものづくりは世界一だ。その日本の 企業が協力すれば必ずいいのもが作れる。」と言っている。一度断ら れているのに、再度の依頼で選手の事を考え協力する。私なら、「い まさら何言ってんねん。協力なんかするか。」と怒ってしまうところ だが、この社長はすばらしい人格者である。メーカーの諸君も見習え ば・・・・ ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★ ◆発行者:Side Wedge(サイドウェッジ)横野秋雄 ◆URL:http://www.sidewedge.net ◆blog:http://blog.sidewedge.net/ ◆連絡先:akio-yokono@sidewedge.net *全員への返信はできませんことを御了承願います。 ■このメールマガジンは、『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。 解除は、こちらからできます。 ■当メールマガジンで紹介している情報によって発生 したトラブル等に関しましては一切責任を負いかね ますので御了承下さい。 ■Copyright(C) 2004.Yokono Akio.All reights reserved. 掲載記事の全文及び一部の無断掲載、引用を禁じます ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆


