ゴルフクラブプロデューサー「横野 隆弘」   RSSを登録する

日本ゴルフクラブ発祥の地「兵庫県・市川町」において、数々のツアープロのクラブを創ってきた横野隆弘。クラブ理論、金属学、そして芸術家はだしの製造工程すべてをトータルに熟知しているクラブプロデューサ「横野隆弘」が語るマガジンです。

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2008/04/15

「ヘッド重量が指定できるのは姫路の工場だけ」

 ●発行者の挨拶>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  発行者のサイドウェッジ横野です。

  マスターズはイメルマンが優勝致しました。タイガーウッズも最終日
 爆発というわけではないが、終わってみれば2位にまで順位を上げて
 きておりさすがといえよう。

 残念ながら日本人プロ2名は予選落ちとなり、一時世界に近づいたか
 と思えたたのにまた遠くなったように感じます。この後、全米プロ、
 全米オープン、全英オープンとメジャーが3戦残っておりますので、
 何とか日本人選手の活躍を期待したいです。

 最終日の放送に日本人プロが登場してほしいな・・・・


  ゆんたくホール http://blog.sidewedge.net/


 ●VOL.120━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 
 「ヘッド重量が指定できるのは姫路の工場だけ」

                                            
                       横野 隆弘


 以前、タイの大高氏のブログに書いてある、「ヘッド重量が指定でき
 るのは世界中で姫路の工場だけである」という文章を紹介したことが
 あると思います。先週の土曜日に来社されたPさんと話をしていると、
 偶然にもそのPさんが今使われているクラブがそのまま当てはまるので
 、紹介させて頂きます。

 Pさんの現在使用中のクラブは、M社にマッスルバックアイアンをオー
 ダーして作ってもらったそうです。ヘッドにはMのマークとPさんのネ
 ームが刻印(後から考えると彫刻かも)してありました。シャフトは
 ダイナミックゴールドS300でお願いしたそうです。しかし、途中でラ
 イフルプロジェクトXハイローンチにシャフトを換えたくなって、近
 くの工房でシャフト交換をされたそうです。

 するとその時、ヘッドの中から6〜7gの真鍮のバランサーが全番手
 から出てきたそうです。Pさんはわざわざオーダーして作ったクラブが
 そんな状態だったので、ガックリするとともに、クラブが信じられな
 くなり、ミスショットをしてもクラブのせいではと思うようになった
 そうです。

 メーカーのヘッドは量産できるように、出来るだけ研磨代を少なくし
 てあるはずです。そうすれば、研磨の時間が短縮できるし、研磨しな
 い分形状も変わらないからです。Pさんがオーダーしたのは、今多くの
 メーカーがしているカスタムフィティングだったのです。カスタムフ
 ィティングとは、お客様の要望に合わせて、シャフト・グリップ・バ
 ランス・長さを合わせてクラブにするという方法です。ここで問題な
 のは、いくらカスタムフィティングでもヘッドをそれに合わせて作ら
 ないと、こういう事態が発生する。

 DOというバランスに合わせるのに、シャフトの長さが0.5インチ変
 わるとヘッド重量は7g変わってくる。また、ダイナミックゴールド
 とNSプロ950とでは、同じクラブの長さでもヘッド重量は5g変わ
 ってくる。今回のPさんのクラブは、メーカーが最初から、3番アイ
 アンでダイナミックゴールド38.5インチ・バランスD0、もしく
 はNSPRO950GH39インチ・バランスD0の設定のヘッドだったので
 は・・・。Pさんのバランスは38.75インチ・D2設定だったので、
 そのヘッドだと6〜7gの重量調整があるのは妥当なところである。

 バランス調整を罪悪のように言っているクラフトマン・ショップが
 あるが、ヘッドでも重量誤差がでるし、シャフト・グリップでも重
 量誤差はある。それらを、決まった長さ・バランスでアッセンブル
 するのだから、何らかの形(ネックのバランサー・シャフトの長さ
 )での調整自体は、私は必要悪だと考えている。

 あるショップでは、ネックにバランサーを入れずに、バックフェース
 に鉛を貼るといっているが、新品をオーダーして、一度も使用してい
 ないのにバックフェースに鉛が貼ってあるのを購入するお客様は、仕
 方が無いと思いつつも、心情ではあまり気持ちよくないはずである。

 また1〜2gの範囲での調整であれば、重心位置・総重量に関しても
 許容範囲(公差範囲)だといえるのではないかと考える。しかし、
 0.5インチ分の調整となると、問題になってくる。大高氏がいう
 「ヘッド重量を指定して作る」ということの重要性はここにあるのだ。
 

  
  
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   ◆発行者:Side Wedge(サイドウェッジ)横野秋雄
   ◆URL:http://www.sidewedge.net
  ◆blog:http://blog.sidewedge.net/
   ◆連絡先:akio-yokono@sidewedge.net
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