ゴルフクラブプロデューサー「横野 隆弘」   RSSを登録する

日本ゴルフクラブ発祥の地「兵庫県・市川町」において、数々のツアープロのクラブを創ってきた横野隆弘。クラブ理論、金属学、そして芸術家はだしの製造工程すべてをトータルに熟知しているクラブプロデューサ「横野隆弘」が語るマガジンです。

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2007/10/23

「マスコミとプロスポーツ」


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  ■ゴルフクラブプロデューサー横野隆弘
         VOL.111    2007.10.23
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 ●発行者の挨拶>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  発行者のサイドウェッジ横野です。

  やっと少し寒くなってきてスポーツの秋といえるようになってきまし
 た。相変わらず女子トーナメントは若手が人気をさらっています。
 裏返せばベテラン、中堅選手がイマイチということなのか・・・
 
 大場プロ、李知姫プロは最近上位に顔を出していましたが、肥後プロ
 、中野プロ、米山プロ、藤井プロ、天沼プロ・・・少し前に活躍した
 プロたちはどうしてしまったのでしょう。まだまだ老け込むような年
 齢ではないはず。気力の問題なのか、モチベーションがもてないのか。

 本当に今の若手に力があり上位にきているのならいいのだが、もしか
 したら中堅どころのていたらくでそうなっているのだとしたら、女子
 トーナメントのレベルは下がっているということになります。これか
 ら藍ちゃんが日本で何試合かしますが、日本の女子プロとの実力差が
 どんなものなのか興味を持って見たいと思います。

    
 ●VOL.111━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


    「マスコミとプロスポーツ」

                                    
                          横野 隆弘

  
 私は、以前からマスコミについては何回か苦言を呈してきた。まあ主
 に売らんが為の広告のあり方についてである。ゴルフだけでなくあら
 ゆるスポーツがマスコミとは密接な関係がある。スポーツそのものの
 宣伝もそうだし、特定の選手(例えば卓球の福原愛のような)を露出
 させることで、そのスポーツに興味を持ってもらうという効果もある。

 私も、学生時代はラグビーをしていたが、どちらかというとマイナー
 なスポーツである。つい先頃、フランス・イギリスを舞台にワールド
 カップがあったということを知っている人も少なかったのでは・・・。

 メジャーな野球・サッカーなどははじめから担当記者がおり、新聞や
 テレビなどで球団のことから選手個々のことまで勝手に流してくれる。
 そのため、メジャーなスポーツの選手達は、自分達が注目されている
 ということをよく理解しており、言動にも細心の注意を払っているこ
 とだと思う。

 先日、ここ最近マイナーなスポーツになってしまったボクシングのタ
 イトルマッチで非常に面白くない試合があった。「亀田事件」である。
 ボクシングをマイナーなスポーツと言ったのは、亀田興毅がWBAラ
 イトフライ級チャンピオンになった2006年8月時点で、日本のボ
 クシングジムには5人の世界チャンピオン(内一人は外国人だが)が
 いたことを知っていた人がどれだけいるだろうか。

 世界タイトル戦がTV放送されなかったこともあるし、放映しても低
 視聴率であった。しかし、亀田親子だけは世界戦以前からTBSが密
 着取材していたこともあり、ノンタイトル戦からTV放送され、イン
 タビューでは言いたい放題言っていた。内藤戦の計量時のインタビュ
 ーでは、「負けたら腹を切ると。」とまで言っていた。しかし、試合
 が終わって、試合中の言動が問題になり、マスコミ・ファンからの批
 判が集中すると、何もいわず貝のように口を開かなくなった。

 兄、興毅の世界タイトル戦では、判定に疑惑が残った。歴代の世界チ
 ャンピオンの多くが、自らの採点ではファン・ランダエタの方が勝っ
 ていると言っている。スポーツ評論家の二宮清純氏は、この日を“ボ
 クシングが死んだ日”とまで言っている。

 今までの言動・この判定等、お金とマスコミが現在の彼らを作り上げ
 てしまった。TVカメラの回っていないところで兄・興毅と話をする
 と、言葉使いもしっかりしていて、丁寧な対応だったという記者もい
 るくらいだ。彼らは、マスコミ受けのために無理をしていたのかも知
 れない。

 もしそうだとすれば、マスコミ受けを狙った為に、自分の一生に汚点
 をつけてしまった。当然、それに乗っかった亀田親子にも問題はある
 のだが・・・。

 いままで、“よいしょ”してきたマスコミも、今後は彼らの味方では
 ない。マスコミからすると、次の誰かが出てくればいいのだから。視
 聴率の為、新聞・雑誌の売り上げの為・お金の為とはいえ、若いとき
 からボクシング一筋に打ち込んできた人間の一生がこれで終わってし
 まうかもしれない。今後の人生で成功しようとも、彼らは一生この問
 題を抱えていきていくことになる。

 ゴルフの世界でも、石川遼というアイドルが生まれた。彼がトーナメ
 ントで優勝したときに、今後マスコミ等につぶされなかったらいいが
 と感じた。彼の応対を見ている限り、慢心した様子もなく、素直で正
 直な子だなと感じる。これもご両親の教育がしっかりしていたからで
 あろう。女子では、上田桃子のTV番組での発言が問題となり、ブロ
 グが炎上してしまった。

 ハンカチ王子、亀田兄弟、石川遼、上田桃子いずれも20歳前後の前
 途有望な若者であり、うまく育てばその業界の看板になり、将来の業
 界を引っ張っていける人材である。一部の人間の金儲けに利用しては
 いけないし、彼らの人生の邪魔をしてもいけない。

 本当であろうが、嘘であろうが、それがTVや活字になると多くの人
 はそれを信用してしまう。もう10年以上前のことだが、あるメーカ
 ーの広告及びカタログに、アイアンの素材がS20C軟鉄鍛造となっ
 ていた。しかし、そのヘッドを作っている工場の鍛造のスペックシー
 トには、素材S25Cと書かれていた。鍛造工場と話をしても、「S
 20Cは、地面と直接強く接触するアイアンには向いていない。パタ
 ーならいいと思う。」という意見である。

 また、雑誌の企画でよくある最新アイアンヘッドスペックなどにして
 も、ブランド名は違うが使用鍛造は明らかにこの鍛造であるとういの
 が何社も出ている。しかし、その重心距離・重心深度・重心高の数値
 を見ると、同一鍛造からだと、研磨で形状を変えたとしてもこんなに
 数値が違うはずないというのが散見される。数値が違うから、上級者
 向きに分類されたり、中級者向けに分類されたりとまちまちである。
 何も知らず、これを信じて購入するお客もいるかもしれない。

 マスコミの方々には、くれぐれも気をつけていただきたい。
 


  
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   ◆発行者:Side Wedge(サイドウェッジ)横野秋雄
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