2007/06/26
「材料の大切さ、どこから仕入れるか?」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ゴルフクラブプロデューサー横野隆弘
VOL.105 2007.6.26
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●発行者の挨拶>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行者のサイドウェッジ横野です。
あいかわらずハニカミ王子こと石川遼君がゴルフ業界及びマスコミに
持ち上げられております。一般の皆様がゴルフに関心を持っていただ
く機会が増えるということはありがたいことなのですが、綿医者ちょ
っとひっかかる部分があります。
少し前に高校野球において特待生問題で話題になっておりましたが、
石川遼君の場合はどうなのでしょうか。昨日も埼玉オープンに出場し
ておりマスコミがニュースにしておりましたが、昨日は平日の月曜日
です。学校は休みなのでしょうか?また試合に出るには費用が必要で
す。かりに上位に入賞しても賞金は石川遼君には入りません。こうい
う費用は石川君の御両親が出されているのでしょうか、それともスポ
ンサー、メーカー・・・
こういうことを考えるとアマチュアの定義って何なのでしょうかね。
少し考えさせられてしまいます。いっそのことプロ宣言すれば問題な
いと思うのですが。
話は変わりますが藤田幸希の18Hのバーディーパットは良くいれました
ね。感動しました。
●VOL.106━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「材料の大切さ、どこから仕入れるか?」
横野 隆弘
先週のメルマガで、弊社ウェッジの使用者の成績を書かせていただき
ました。今週は日本女子アマで森田理香子が準々決勝で敗退し、今週
はあまり芳しくないかなと思っていたら、なんと藤田幸希がプレーオ
フの末優勝してしまいました。
正直、18Hの2打終了時にこれは無理かなと思っていたら、バーディ
パットを決め、プレーオフに持ちこんでしまうとは・・・。先週の大
山志保に続き、2週連続で弊社ウェッヂ使用者の優勝です。大手メーカ
ーでもない無名の弊社のウェッヂがトーナメントを2週続けて制すると
は、私の期待以上の結果です。
まして、この藤田幸希のウェッヂは、このメルマガでも何回か紹介し
た弊社の若手、まだ20代の岩本君が初めてプロ用を研磨したヘッドで
す。姫路に研磨職人は数多くいましたが、20代でツアーに勝利したヘ
ッドを研磨したのは岩本君が初めてでしょう。なぜなら、神様と称さ
れるM氏にしてもC氏にしても20代ではまだ見習い中で、プロ用を研
磨させてもらえなかったはずです。
今年の初め、岩本君が研磨したヘッドで、白木りえがグァムオープン
(優勝金額150万の小さな試合だが)で優勝しました。このときから、
岩本君のウェッヂが、ここ2~3年の間にツアーで優勝するのではと思っ
ていましたが、こんなに早くくるとは。ますます今後が楽しみです。
さて、今週は「材料の大切さ(ヘッドの目利き)」について書かせて
いただく。
グルメブームのうえにドラマなどを制作するよりも経費が安いという
ことで、テレビでも料理番組が多くなった。各地の有名なお店をタレ
ントが訪問し、「おいしい〜。」と声をあげるお決まりのパターンの
番組である。またマンガでも料理のジャンルは結構多い方ではないか
と思う。特にマンガのなかでは、各地方の最高の素材を厳選し、一流
の料理人が料理対決をするという場面が多く出てくる。一流の料理人
同士が料理で優劣を決めるのである。
しかし、もともと一流の腕を持った料理人同士の対決だけに、調理の
腕で勝敗が決まると言うよりは、料理の素材の選び方“いわゆる目利
き”と、その一流の素材をどのように調理するかということで勝負が
決まるように書かれていることが多い。
一流の料理人は、素材の目利きも一流でなければならないとともに、
その素材の特性を充分に把握した上で、新しい独自の味付け、他の食
材との組み合わせ、調理方法を考えていくのである。
ゴルフクラブをこの料理に置きかえると、料理人=クラブをアッセン
ブルするメーカーのプロ担当者や地クラブメーカー、街の工房さんな
どである。素材とはヘッド・シャフト・グリップのことであり、調理
方法とは、お客様の好みに合わせて、素材を選択し、バランス・長さ
等を考えアッセンブルしていくことになるのではなかろうか。
インターネットの普及でいろいろな工房さんの紹介がされているので、
暇なときにときどき工房を訪問してみるのだが、ほとんどの工房がア
ッセンブル(修理等も含めて)の技術の紹介に偏っているように思わ
れる。確かに調理方法のノウハウは重要であり、経験がものをいうの
は間違いない。しかし、素材の目利きに関してはあまり触れられてい
ない。
素材に関しても、シャフト・グリップはどこのメーカーのものでもネ
ットもしくは問屋さんから仕入れることが出来る。また、どこから仕
入れても、F社・G社・M社のシャフトは同じである。グリップにし
ても同様で、GP社・IO社の○○と注文すれば同じものがどこから
でも仕入れできる。しかし、ヘッドに関してはどこからでも手に入る
わけではない。ましてオープンモデルのヘッドであってもどこの工場
で研磨されたかによって、出来上がりは全然違うものになるからであ
る。
事実、上記の藤田幸希が使用しているウェッヂはオープンモデルから
弊社なりに手を加えて研磨したものであり、他の工場でも同じものを
作ろうと思えば作れる。しかし、同じものとなるとなかなか出来ない。
それぞれの工場の製造方法・コンセプト・感覚が違うから、同じ鍛造
からでも全く違うものが出来上がってくる。
私の知っているアッセンブルに関しては非常に腕のいい工房さんでさ
え、ヘッドに関しては結構無頓着である。重量・ロフト・ライに関し
ては細かい指示が出るが、研磨の形状・FPなどは、こちらから問い
合わせをしないと指示がでてこない。そのときの指示も、「大体これ
位でいい。」という指示である。弊社を信用しているからなのであろ
うか、それともグース度その他もアッセンブルのときに調整する自信
があるからなのであろうか、私にはどうも理解しにくいところがある。
ヘッドの仕入れまで細かく気にしている工房・地クラブメーカーは、
「今回の商品は許容範囲内ではあるが、少しこんな感じだったから、
次回から少し気をつけてください。」とか、「今回のヘッドは最高。
」とか納品ごとにコメントがついてくる。作る側としては、“ヘッド
の目利き”のレベルが上がり、製造上手間が掛かることも多くなるの
だが、その分、お客様にも最高の商品を提供してくださっているのだ
ろうと思えるし、一つ一つのコメントが、後々の参考にもなるので、
必要なことなのである。
全国に工房さんが何店舗ほどあるかは知りません。しかし、弊社の
ヘッドが供給されている店舗数は、直取引で40〜50店舗、問屋
さん経由を含めても200店舗もないはずです。
ヘッドの製造がどこでなされているのか、何にこだわってヘッドを
仕入れしているのか、どの部分がいいからそのヘッドを自分に勧め
てくれるのか、などをじっくり聞いてみることも、工房さんの良し
悪しの判断基準のひとつになります。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★
◆発行者:Side Wedge(サイドウェッジ)横野秋雄
◆URL:http://www.sidewedge.com(現在休止中)
◆連絡先:x147258369_ron@yahoo.co.jp
*全員への返信はできませんことを御了承願います。
■このメールマガジンは、『まぐまぐ』
http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
解除は、こちらからできます。
■当メールマガジンで紹介している情報によって発生
したトラブル等に関しましては一切責任を負いかね
ますので御了承下さい。
■Copyright(C) 2004.Yokono Akio.All reights reserved.
掲載記事の全文及び一部の無断掲載、引用を禁じます
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆



