2009/06/18
XMLコンソーシアムニュース-2009年6月号
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XML Consortium News
X M L コ ン ソ ー シ ア ム ニ ュ ー ス (一般公開版)
2009年 6月号
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近所で花を植える活動が盛んになり、歩道に花が増えました。植えた花や木には
札で名前が付けられており、けっこういいなと思いました。近所で見かける植物の
名前が分かるとより親近感がわきますね。
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本メールマガジンは、XMLコンソーシアムの活動を幅広く知っていただくために、
XMLコンソーシアム会員向けニュースからトピックを抜粋し、会員以外の方々にも
ご紹介するものです。
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【目次】
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◆今月のPick Up 1
速報:XMLコンソーシアム 第9回 総会:すべての議案が承認されました
◆今月のPick Up 2
特集:XMLコンソーシアム Week セッションレポート
◆今月のPick Up 3
特集:XMLコンソーシアム Week パネルディスカッション
◆今後の予定
◆XMLコンソーシアム会員向けニュースの全目次
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今月のPick Up 1
【速報】XMLコンソーシアム 第9回 総会:すべての議案が承認されました
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XMLコンソーシアムは6月5日に第9回目となる総会を開催しました。
一時は新型インフルエンザの感染拡大が懸念されましたが、幸いなことに開催
を中止する事態にはなりませんでした。当日は委任状と合わせて会員の約80%が
出席され、すべての議案が承認されました。誠にありがとうございます。
総会の最後には理事を代表する方々に登壇いただき、「エンタープライズシス
テムの新潮流を展望する」と題してパネルディスカッションを行いました。パネ
リストはイーストの下川和男氏、日本ユニシスの小川豊氏、日立システムアンド
サービスの田中哲雄氏、日立製作所の吉野松樹氏、司会はブレイニーワークスの
芦田尚人氏(関西部会リーダー)が務めました。
なお総会の資料はXMLコンソーシアムのWebサイトから入手可能です。
◆第9回 総会 議案書
http://www.xmlconsortium.org/member/open/soukai-data/090605-soukai9-giansyo-koukai.pdf
◆第9回 総会 付属資料
http://www.xmlconsortium.org/member/open/soukai-data/090506-soukai9-fuzokushiryou-koukai.pdf
総会の詳細については次号で改めてご報告いたします。
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今月のPick Up 2
【特集】XMLコンソーシアム Week セッションレポート
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XMLコンソーシアムは5月12〜13日および19〜20日にXMLコンソーシアム Weekを開
催しました。全体の共通テーマには「XMLが支えるエンタープライズシステム新潮
流」を掲げ、最近のXMLトレンドを織り交ぜながら2008年度の活動成果を発表しま
した。
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5月12日(火)
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◆プログラムと資料(資料は会員限定)
http://www.xmlconsortium.org/seminar09/090512-13+19-20/090512-prog.html
◆特別講演
「気象庁防災情報XMLフォーマット
〜XML化の目的と今後への期待〜」
気象庁総務部企画課企画係長 長田泰典様
近年気象庁が進めている防災気象情報の高度化の一環に、データのXML化があり
ます。XML化には防災情報のさらなる有効活用が期待されています。講演では防災
情報の仕組みやXML化の経緯が説明されました。今年初めに気象庁とXMLコンソー
シアムが共同でドラフト版の仕様を公表したところですが、5月15日には遂に正式
版と試験データが公開開始となりました。2010年度中には普及や利用手法提案の
段階へと移る予定です。
プレスリリース:気象庁とXML コンソーシアム
「気象庁防災情報XML フォーマット」(Ver.1.0)の仕様を策定
http://www.xmlconsortium.org/release/pdf/jmaxml20090515.pdf
◆特別講演
「W3C EXI(Efficient XML Interchange)について」
W3C EXIワーキンググループチェア 上谷卓己様(米国富士通研究所)
EXIはXMLの蓋然性(確実さの度合い)に基づきXML文書内のイベントを分類し、
符号化します。どんなXML文書でもEXIを用いると一貫して圧縮効果が見込めます。
W3CがEXIを開発し始めたのは2006年からですが、背景にはXMLを使うシステムが性
能面で制約を抱えていたこと、この対策として独自の代替XMLフォーマットが乱立
してしまったことなどがありました。講演で上谷氏は基本的な文法の解説や性能
分析結果を報告しました。一見EXIはXMLの否定ととらえられがちですが、同氏は
「あくまでEXIはXMLの肯定が出発点で、XMLを補うことが大目標です」と念を押し
ていました。
EXI WGホームページ
http://www.w3.org/XML/EXI/
◆Webサービス実証部会
−「Webサービス実証部会 活動状況のご紹介」
−「気象情報XMLを使った実証実験β版に向けての途中経過報告」
−「気象情報XMLを使った実証実験の展開」
Webサービス実証部会では、仕様が公開されつつある気象庁防災情報XMLフォー
マットを用いて、個人に防災情報配信するモデルを検討しています。主に気象庁
から二次プロバイダを経由して個人に届いたデータをモバイル端末で各個人へプ
ッシュ型で配信するケースを想定しています。今回開発した範囲では、メッセー
ジ送信の確実性のために試したWS-RMでは効果はあるものの処理速度が犠牲になっ
てしまうこと、データ圧縮のためのFastInfosetやEXIは、データサイズ、処理性
能の両面でかなり有効であること、クラウド(PaaS)上の実装は成功が確認でき
ていたものの本番当日にサービス提供側に不具合があった模様で失敗、という結
果になりました。今後は開発を継続し、2009年末ごろのDayにはβ版を公開する予
定です。
◆セキュリティ部会
−「セキュリティ部会の活動紹介」
−「どんなツールがあるのか?
(暗号化、電子署名、長期署名、ファイアウォール)
〜XMLセキュリティツール・製品調査活動報告」
−「どうやって使うのか?〜XML暗号化・電子署名ツール検証報告」
現在セキュリティ部会活動で最も活発なのがXMLのセキュリティツール調査です。
調査はXMLを使ったシステムに対するセキュリティツール、またはセキュリティ技
術でXMLを利用するツールを対象にしています。今回は概要と経過、加えてWebサー
ビス実証部会と協力して実施したXML暗号化および電子署名に関するツールの検証
結果が報告されました。XML暗号化ではApacheXMLSecurity、JSR-106、Microsoft
.Net Frameworkを用い、暗号化と複合化の組み合わせで試しました。またXML署名
はSun Java6とMicrosoft .Net Frameworkで相互運用性やSHA-2への対応を検証しま
した。ほかの調査結果および詳細は追ってまとめて報告する予定です。
◆基調講演
「CloudとMobile Device」
早稲田大学大学院 情報生産システム研究科 客員教授
XMLコンソーシアム 顧問
日本Androidの会 会長
丸山不二夫様
基調講演ではXMLコンソーシアム顧問でもある丸山先生が、近年のITトレンドの
キーワードとなるクラウドとモバイルデバイスについて解説してくださいました。
ここ40年来IT技術革新の駆動力にMooreの法則があり、近年インターネットやブロ
ードバンドの急速な広がりを背景にクラウドという概念が登場しました。講演で
はクラウドの特徴や実体など具体的なデータや事例が示されました。そしてクラ
ウドに欠かせない存在がiPhoneやAndroidといったモバイルデバイスです。日本に
はIT技術者の厚い層、ものづくりの実績、コンテンツの競争力といった強みがあ
り、クラウドの時代に新しい挑戦ができる可能性が示唆されました。
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5月13日(水)
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◆プログラムと資料(資料は会員限定)
http://www.xmlconsortium.org/seminar09/090512-13+19-20/090513-prog.html
◆Web2.0部会
−「Enterprise2.0 アプリを支えるクラウド基盤としてのAzure」
−「企業で最近のセマンティックサービスをどう活用できるか?
〜10数本の公開セマンティックサービス事例とユーザ・ストーリ、
セマンティックマッシュアップ、OpenSocial等5W1H活用事例のご紹介」
−「パネル討論「社内ソーシャルの問題解決と活性化のヒント」
〜G-nexti, encafe動画, セマンティック・カフェ by MextPNE
(Mextractr+OpenPNE)等の新しい試みとともに〜
Web2.0部会活動は「クラウド」、「セマンティック」、「ソーシャル」という3
つのキーワードに集約でき、これらを中心に具体的な実装から効果的な活用事例
などを調査研究を進めています。冒頭にはAzureを紹介し、クラウドを実現する技
術基盤の具体的な使い方が示されました。次にセマンティックの活用事例として、
Twine、Inform、Evri、hakia、Zemanta、Mextractrなど代表的なWebサイトを挙げ
特徴や有用性を紹介しました。最後に社内ソーシャルについてパネル討論形式で
運用上の問題解決策や活性化のヒントが提示されました。
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5月19日(火)
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◆プログラムと資料(資料は会員限定)
http://www.xmlconsortium.org/seminar09/090512-13+19-20/090519-prog.html
◆BI研究部会
−「業務で役に立つサービスのあぶり出し方〜総集編〜」
近年BI研究部会では、ゴール指向分析手法の一つであるi*法を活用したサービ
スの同定方法を検討しており、講演ではこれまで得た知見を発表しました。サー
ビスの導出には必要性が説明できること、サービス利用者の視点で分析・作成す
ることが不可欠です。また設計や実装にはワークフローモデルが必要ですが、要
求分析にはi*モデルが有効だということが分かってきました。来年度以降は気
象庁防災情報を題材にサービス分析を進めていく予定です。
◆SOA部会
−「今一度考えるサービス設計〜ハンズオンを通じて〜」
−「利用者の立場でSOAを考える」
2008年度のSOA部会はメンバーが一緒にハンズオンで手と頭を使いながらサービ
ス設計のリアリティを体感できるように活動してきました。SOAは珍しいキーワー
ドではなくなりましたが、未だに考え方や具体的な手法が実感として伝わってい
ないという事がアンケート等から浮き彫りになっているからです。ハンズオンで
はサンプルを元にサービス候補の導出とアーキテクチャ決定理由の明確化を実施
してみました。メンバーからは率直に「理解と実践にギャップがあり、難しかっ
た」と苦戦したという声が出たそうです。来年度の活動は、「SOAの技術的本質へ
の回帰」をテーマに、実装/プログラミング技術にフォーカスした活動を検討して
います。
◆関西部会
−「個人が新たな発見、習得を行える場を目指して−関西部会活動報告」
−「WebAPIを用いた実装へのチャレンジへの過程と結果」
関西部会では、今年度の活動を検討するにあたり、自社の業務では経験できな
いことをしたいという要望が上がりました。それに従い、勉強会、新規実装への
挑戦、外部交流という活動を進めてまいりました。勉強会ではデータオントロジ
ー、SilverLight、流通BMS、AIR実装を実施し、新規実装への挑戦ではWebAPIを調
査し、RIAアプリケーションを実装してきました。また外部交流では、大学の研究
室ゼミ生との会合を持ち、互いに有益な意見交換ができているそうです。来年度
は、今までの経験を生かすことを目標に、気象庁防災情報XMLフォーマットを利用
した実証実験などを活動候補に挙げています。
※新型インフルエンザの影響で、会場での発表は中止とし、資料の公開のみ。
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5月20日(水)
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◆プログラムと資料(資料は会員限定)
http://www.xmlconsortium.org/seminar09/090512-13+19-20/090520-prog.html
◆クロスメディアパブリッシング部会
−「クロスメディアパブリッシング部会のご紹介」
−「マーケ系サブグループの活動紹介」(マーケ系サブグループ):
・「クロスメディア提案」
・「クロスメディア交流会の実施」
−「XSL-FOを利用した自動組版とその応用」(技術系サブグループ):
・「クロスメディア交流会の実施」5本柱が一本の太い柱に
・「XSL-FO勉強会」
・「XSL-FOを利用した自動組版の流れ」
・「XSL-FOの拡大教科書への適用検討」
・「JepaXドキュメント作成ツール「Jepasspo」」
・「XML自動組版ツール「FANTaStIKK」」オーダーメードの組版を一瞬に
・「Apache Cocoonの自動組版への応用」FANTaStIKKのWeb展開
クロスメディアパブリッシング部会は主にマーケ系と技術系の2グループで活動
を進めています。マーケ系はクロスメディア交流会の企画やイベント参加など外
部との交流や動向調査などを行っています。技術系はXSL-FOを利用した自動組版
とその応用で、組み版ツールのFANTaStIKK公開、JapaX準拠XMLオーサリングツー
ルJepasspo開発、既存ドキュメントからのXMLデータ抽出、Apache Cocoon研究、
拡大教科書への適用に向けた研究が柱となっています。XML技術はWebで展開され
ることが多く、紙媒体で自動組版が行われている例は少なく貴重な研究です。特
に拡大教科書は注目度が高く、来年度には大きなテーマとなりそうです。
◆XMLDB部会
−「粗挽きネルドリップなXMLDB的システム観・後編」
−「XMLDB勝ちパターンの研究」
−「XMLスキーマ設計とスキーマリポジトリの研究」
−「最近のXQuery関連仕様の概要」
2008年度のXMLDB部会はゲストスピーカーによる講演とメンバーによるタスクの
2本立てで進め、どちらも活発で有意義な議論となるようです。その一端が冒頭の
「粗びきネルドリップ〜」で紹介されました。以降はメンバータスクの成果発表
となり、「XMLDB勝ちパターンの研究」はXMLDBの適性や優位性について複数の
XMLDB専門家が徹底的に分析し、それぞれの見解を示しました。次に「XMLスキー
マ設計とスキーマレポジトリの研究」はXMLスキーマ専用の格納と検索が可能なも
のを構想し、考察しました。あると便利そうです。最後にXQuery関連仕様の概要
と最近の動向を解説しました。
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今月のPick Up 3
【特集】XMLコンソーシアム Week パネルディスカッション
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XMLコンソーシアムWeekの最後は部会代表者が顔をそろえ、XMLコンソーシアム
Dayの時と同じ「エンタープライズシステムの新潮流を展望する」と題して、更に
深く議論するパネルディスカッションを行いました。
○モデレーター・牧野友紀(BI研究部会):自己紹介を兼ねて、部会活動の紹介
とXMLの神髄について一言で述べてください。
○田崎勇二(クロスメディアパブリッシング部会):当部会は利用者がメディア
の種類を気にせずシームレスに使えるようなクロスメディアを研究しています。
クロスメディアではコンテンツとスタイルを別に持つこと、それにより多様な
表現が可能であるというXMLの神髄が含まれていると思います。
○松永豊(セキュリティ部会):XMLは柔軟でオープンなところが大きな特徴です。
しかしそれゆえ裏側にはセキュリティ上の懸念も生じます。それを考えるのが
セキュリティ部会です。現在部会では各種XMLセキュリティ製品の調査や検証を
しています。
○加藤哲義(XMLDB部会):当部会はXMLDBの有為性を追求する性格上、常に「XML
の真髄」を哲学する部会といえます。数学者にとって数式は世界を表現するた
めの言語であるように、システムエンジニアにとって、XMLは世界を表現するた
めの手段と言えるのではないでしょうか。
○松山憲和(Webサービス実証部会):部会はXML技術の実装実験を行っています。
ここ10年、XMLには希望と失望を交互に抱いていますが、近年では希望が増えて
きました。XMLは10年も1.0のままで世界標準となっています。これは驚異的なこ
とだと思います。
○日力俊彦(SOA部会):当部会では、SOAにおけるアーキテクチャ設計をずっと
追いかけています。実装コードを書ける/理解できる事も大切ですが、プラット
フォームが変化しても最小限の変更で使い続けられるアーキテクチャ設計技術、
より抽象度の高い設計技術を身につける事も重要であり、XMLはそれを実現する
基盤技術だと考えています。
○遠城秀和(XML設計技術勉強会):昨年XMLの設計技術の実践について勉強会を
開催しました。今後は部会として活動できるか準備しているところです。XMLは
当然で必然的、食事でたとえたらお米のようなものだと思います。
○司会(牧野友紀・BI研究部会):当部会ではサービスについて研究しています。
興味深いのは利用者と提供者で求める情報が違うということです。XMLはさまざ
まな視点から、情報を重ねたり抽出したりできる言語だと考えています。
この後、前回(XMLコンソーシアム Day)のパネルディスカッションを振り返り、
より深く議論を進めました。例えば「(あるべき姿として出た)“やわらかいシ
ステム”とは具体的にどういうものか?」という問いに対し、遠城氏は「機能を
自主的または受動的に利用者に合わせていけるもの」、松山氏は「機能だけでは
なく、スケーラビリティや環境にも変化できるもの」と回答しました。
ほかにも「利用者主体の“利用者”とは誰か?」という問いを通じてユーザー
の姿や経験の変容を浮き彫りにしました。利用者というとエンドユーザーだけで
はなく、時には開発者も含まれます。万人向けの万能なものを作るのは難しく、
「それゆえに共通化が必要になる(日力氏)」という指摘がありました。
情報サイト側の考えも変化してきています。加藤氏は地方自治体の観光サイト
が大手民間ポータルサイトにコンテンツを委譲した事例を挙げ、「旅行コンテン
ツの提供者(自治体)にとって重要なのは、当地へ来てくれる旅客が増えること
であり、サイトの運営主体となる事が目的なのではありません。「利用者=行為
者」という観点によって、よりページビューが多いサイトに委譲したほうがいい
という柔軟な考えも生まれてきます」と指摘しました。
情報システムの新しい価値については興味深い意見が交わされました。松永氏
は「かつて業務は効率化が優先でしたが、新しい価値を見いだすことが重要視さ
れるようになってきています」と指摘し、田崎氏が「もはや検索エンジンで効率
的に情報を探せるのは当然となりました。今後情報システムは検索エンジンでは
できないこと、仮説を立てることや問題を発見することが新しい価値となるでしょ
う」と提言しました。そこに遠城氏が「かつては仕事の進め方が決まっていまし
た。今は次々と新しい手段や技術が出てきていますが、まだ使いこなせていると
は言えません」と厳しく現状を指摘しました。
最後の質問は「変わりつつある将来に向けてエンジニアはどう変わるべきか?」
で、登壇者それぞれが提言しました。
○遠城:今は最初からシステムを作ることは少なく、(時には全く異なる)既存
システムの間をつなげることが多くなっています。その時々に必要な技術は何
かを見極め、自分自身も変わることが必要ではないでしょうか。
○日力:変わるべき部分と変わらなくていい部分があると思います。状況に応じ
て柔軟に対応出来るように自身を変化させる、パラダイムシフトさせるべきと
ころもありますが、ことアーキテクチャ設計に携わるアーキテクトとしては、
目の前の事実から共通性を捉え、それを抽象化/モデル化する、そしてそこに対
峙する時に、アーキテクトとしての信念を忘れない/入れ込む姿勢は変えるべき
ではないと考えます。
○松山:会場にいる多くの人は勉強熱心な人が多いので「変わっていく」人だと
思います。開発現場を考えるとドキュメント管理の厳格化などがあり、それに
対応していく必要があります。一方、いまだにソースと仕様書は連動すること
なく、同時にメンテナンスしていかなくてはなりません。これらをつなげられ
るように開発環境を変化させていければいいなと考えています。
○加藤:私が社会人になった当時、部長は手書きのメモをワープロ打ちしてくれ
る女性を「エンジニア」と呼んでいました。今ではワープロ打ちは誰でも自分
でします。今、システム開発を専門に担う人をエンジニアと呼んでいますが、
大きな流れで見ると、これも過渡期に過ぎないかもしれません。将来は業務を
やる人が自らシステムを作ることが当たり前になるのではないでしょうか。
○松永:私はエンジニアではないのですけど(苦笑)、翻訳が大事だと思います。
業務に必要な事は何かを見いだし、システムの言葉へと翻訳すること、これが
エンジニアに大事なことだと思います。
○田崎:変化し続ける利用者のニーズを見極め、その背景も考慮し、システム化
する必要があります。特にドキュメントの分野がそうですが、現在は家内制手
工業のようなレベルですが、工場のように自動化を進めなくてはならないと思
います。
○牧野:今後、登場する新技術によりエンジニアが実装する、コードに載せる作
業が少なくなっていきます。エンジニアは情報システム開発技術から本当の意
味での情報技術が必要になってくると思います。ユーザーが本当に望んでいる
事柄を情報化し活用するためのアドバイスが大事になるのではないでしょうか。
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【今後の予定】
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[公式イベント]
◆6月 1日(月):関西部会
◆6月 4日(月):セキュリティ部会
◆6月 4日(月):Webサービス実証部会
◆6月 5日(金):XMLコンソーシアム総会
◆6月16日(火):クロスメディアパブリッシング部会
◆6月17日(水):XMLコンソーシアム Week 関西Day
http://www.xmlconsortium.org/seminar09/090617/090617-info.html
◆6月23日(木):BI研・SOA部会
※詳細はコンソーシアムや部会からの案内をご確認ください
[関連イベント]
◆6月 5日(金):MfgXフォーラム2009
http://www.mfgx-forum.org/
◆6月 8日(月)〜12日(金):Interop Tokyo 2009
http://www.interop.jp/
◆7月15日(水)〜17日(金):NextDocumentソリューション2009(協賛)
http://www.noma.or.jp/nds/
◆9月1日(月)〜3日(水):ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2008(協賛)
http://ses2008.naist.jp/
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【XMLコンソーシアム会員向けニュースの全目次】
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◆速報:XMLコンソーシアム 第9回 総会:すべての議案が承認されました
◆特集:XMLコンソーシアム Week セッションレポート
◆特集:XMLコンソーシアム Week パネルディスカッション
◆活動実績(2009年5月)
◆今後の予定
◆運営委員会から
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【このメールマガジンについて】
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XMLコンソーシアム会員向けニュースからトピックを抜粋し、会員以外の方々にも
ご紹介するものです。より詳しくお知りになりたい方は、下記ホームページをご参
照いただき、ぜひXMLコンソーシアムにご入会ください。皆様のご参加を心よりお
待ち申し上げております。
XMLコンソーシアム:http://www.xmlconsortium.org/
入会のお申し込みはこちらから:
http://www.xmlconsortium.org/nyuukai/nyuukai.html
事務局:〒130-0022 東京都墨田区江東橋 2-19-7 富士ソフトビル
mailto:xmlcons_staff@fsi.co.jp
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