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2009/08/31

特許の基礎知識 第46号 先端医療特許保護

特許の基礎知識 第46号

                          2009年8月31日発行



● 先端医療特許制度改革


昨年からの先端医療特許制度検討会の報告書が5月29日に公開され、
それにそった審査基準の改定案が公開され意見募集中です。

http://www.jpo.go.jp/iken/sangyouhatumei_iyaku.htm


それによると、
医薬の投与方法、投与量の発明が従来よりも認められやすくなります。
(従来は患者群、適用部位が異ならなければ新規性無しとされていましたが、
患者のクオリティオブライフを改善できるものであれば、同じ患者群、
適用部位であっても新規性、進歩性を判断することになりました。)


これは製薬企業にとっては歓迎すべき変更でしょう。患者にとっても、
よりクオリティオブライフを向上させる医薬の発明が促進されるという
意味では朗報だと思います。


それ以外にも、最終的な診断を補助するための人体のデータ収集方法、
ロボットスーツのようなパワーを補強するものの発明も特許対象である
ことが明確化されました。


これまでの一連の医療特許の改革を見ていると、一気に抜本的な改革はせず、
少しづつ業界の要望に応じて変わってきている、という状況です。現実に
問題が起こったところから変更していくのは産業立法なので妥当だとは
思います。


しかし、本質は同じ発明であっても請求項の書き方が異なるために特許に
なったりならなかったりするのはおかしい、という意見もあります。


この原因は根本的な部分は変えずに審査基準の運用のみで対応して
きたからではないでしょうか?


できれば、発明の本質をずばり、クレームできるようにして欲しいものです。
それには医療方法特許を認めるのが一番の近道のような気もします。
医師会等関係者の特許制度への理解が進むことを期待しています。


● 編集後記


先日ある大学で「先端医療特許制度とiPS細胞関連特許の現状」という
タイトルでセミナーをしてきました。


iPS細胞関連の研究者の先生方はやはり非常に優秀な方が多く、鋭い
質問が出て、質疑応答が40分にも及びました。この分野の特許保護
に対する関心の高さがうかがえました。


iPS細胞特許は日本発の最高の発明の1つであることは疑いありません。
このiPS細胞特許の戦略的保護は今の最大の課題の1つですが、私も微力
ながらもできる限り協力できれば、と思っております。


● おまけ


iPS細胞関係で面白い特許を見つけました。息抜きにどうぞ。
(お茶やコーヒーを噴き出さないようご注意下さい。)


特開2008-220992 
ヒトiPS細胞初期化3遺伝子利用病即治療不老不死光発生装置
  
特開2008-163042 
ヒトiPS細胞初期化3遺伝子利用経口不老不死薬  

特開2008-154596 
ヒトiPS細胞初期化3遺伝子利用死者復活製法 



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