マグニチュード7.3! 巨大地震を体験して  RSSを登録する

平成7年1月17日(火)5時46分。マグニチュード7.3の阪神淡路大震災が発生。家屋全壊で瓦礫の下に埋まり、数時間後に、九死に一生を得て助け出された発行人が、大震災体験のドキュメンタリーから警告する、地震に対する心構えや防災の数々。

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2008/07/25

【マグニチュード7.3! 巨大地震を体験して】

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      【マグニチュード7.3! 巨大地震を体験して】 
                                 
                                 
      最終号                                   2008  7/25  28号
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東北地方の皆さま、地震お見舞い申し上げます。

24日未明に岩手県沿岸北部で地震が発生いたしました。
なんとマグニチュード7・2!阪神淡路大震災と変らない数値です。
でも、幸いなことに全半壊などの大きな被害は確認されませんでした。

専門家の話によれば、地震波の違いの特性だそうで、今回は弱かったそうです。

それに加えて、この地域は昔から地震が多く,耐震性のある住宅が多いなど
住民も公共団体も防災意識が高いことから被害が少なかったようです。

やはり、防災意識は大切。
とても印象深い記事でした。

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             <目次>

【1】全壊の我が家の白旗
【2】ひとくち地震用語
【3】編集後記
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初めてお読みになられる方、又、前号までの話を、もう一度読んでみたい!
とお思いの方は、

ブログ  http://jishin.livedoor.biz/

をご覧下さいね。今回で最終回ですが、よろしくお願いいたします。


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【1】全壊の我が家の白旗

わたしは最後の点検のために、ガレキの山を乗り越え、また裏庭へと戻った。
何か取り出せるものはないかと再び点検する。

今日は何回、同じ行動をしたことだろう。
一瞬にして家屋が全壊して、今まで築きあげてきた生活が根底からくつがえ
されたのだ。

たちまち始まる明日からの生活の為に、少しでも必需品を取り出さなければ
ならなかった。

大切にしていたブランド品の洋食器が粉々に飛び散っている。もったいなくて
たまにしか使わなかったが、こんなことなら、もっと普段から使って楽しめば
よかった。

押入れの奥にしまい込んでいた備前焼の古壷もきっと見る影もなく壊れている
事だろう。2階が落下して折り重なったガレキの下のつぶれた押入れや家具類
を見ながら、ため息をつく。

形あるものはどんな理由であれ、なくなっていくのは世の常だが、地震という
晴天のへきれきの経験で、ほとんどの品物を一時に失ってしまった。その時は
まだ、品物に対しての執着があった。

だが、だんだんと、自分が気持ちよく使えるものを必要最小限だけもつ、という
物に対する執着心がなくなっていったのは事実である

「ね、怪我しなかった?大丈夫だった?」

顔をあげると、知り合いの牧師さん夫婦が大きな紙袋を持って立っていた。

「ええ、大丈夫です。牧師先生のお宅はいかがでしたか?}
「おかげさまで、牧師館も教会も無事でしたよ」

同じ市内に建っている建物でも、被害が甚大なところと、些少ですんだところ
があった。後にこれは、活断層の上の住宅とそれから外れた建物では、同じ地域
でも明確に違っていたことが解った。

「とりあえずの服だけど、使ってね.まだ他に行くところがあるから」

と牧師夫人が、紙袋をおいてすぐに立ち去った。紙袋をのぞいてみて、驚いた。
牧師夫人とは以前からの知り合いだったが、彼女が日ごろから大切にしていた
服がそこには詰められていたからだ。不要な服ではなく、自分が好きで大切に
していた服を真っ先に詰め込んできてくれた。
その心に一瞬、胸があつくなった。全身どろだらけで、疲れきった心身の緊張
がホッと溶ける思いだった。

「子ども達とおばあちゃんは、車の所に行ったのか?」

夫が疲れた様子で帰ってきた。向かいのご主人を掘り出すのも一段落つき、親
戚の人達が集まってきたので、後は任せてもよさそうだとの事であった。

私たちは、今後のことを話し合った。とりあえず全員、一旦、茂樹の家に避難
させてもらうことにした。自動車は定員オーバーで夫は乗れない。そこで、夫
だけ、息子の友達宅で自転車を借りて後を追いかけることになった。

「さてと…」

と、夫がガレキを超えて、裏庭の台所のほうに行った。そして、帰ってきた時
には、手に1枚の白い紙を持っていた。

紙には、我が家の家族の名前が書いてあり、「家族全員無事、避難先はこちら」
の下に茂樹の家の住所と電話番号が書いてあった。夫はそれを、我が家のガレ
キの一番めだつところにおいた。

それはまるで、白旗をたてているようだった。
まさに地震に打ちのめされて、白旗をたてたのに間違いはなかった。

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【2】ひとくち地震用語

○連絡方法

家族の安否や被害状況などをしらせるのに、阪神淡路大震災時は余り手段が整
っていませんでした。それで、我が家は、尋ねてきた方のために、それこそ
メモをガレキに残しました。

現在ではインターネット、メールを利用した通信方法で外部への連絡が可能に
なりました。

また、災害伝言ダイヤル171(いない)や携帯電話での安否確認システム
があります。便利なシステムも使い方が解らなければ、緊急時に時間をとって
しまいます。暇な時に、利用方法を一度は確認することが大切なようです。

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【4】編集後記

足掛け2年もかけてお付き合いくださった皆様、ありがとうございました。
途中、入院など私事で配信を数ヶ月もあけたりしましたが、どうにかフィニッ
シュを迎えさせてただくことができました。

地震体験は、その後の避難生活など、まだまだ続いてまいりますが、地震の発
生から避難するまでの1日の体験談ということで、今回で、一応の終了とさせ
ていただきます。

晴天のへきれきの体験は、初めてのことばかり!(当たり前ですが……)右往
左往したのを覚えております。

何事も準備して行動するのと、心構えなくして行動するのでは、雲泥の差があ
ります。地震列島の日本に住んでいる以上、地震に対する準備や心構えを持つ
事は、イザというときに、ご家族や皆さま自身を守る大切な鍵となります。

このメルマガの記事の一部でも、心のはしに留めて頂ければ幸いです。ブログ
を整理して、メルマガを残しておきますので、又、お暇な時には、読み返して
頂いて、なんらかの防災のヒントにして頂ければと思います。

決して自分の身の上にだけは、地震なんて起こらない!と考えていたizumiが
しっかりと大地震に遭遇して、しかもガレキの下に数時間埋まるという体験を
してしまいました。

「明日はわが身」かもしれません。

自然災害は避ける事ができません。でも、少しでも協力しあって、人災にだけ
は広げないようにしたいものですね。

それでは、購読解除せずに、最後までお付き合いくださった皆さま、本当に
ありがとうございました。
皆さまのご発展とご自愛をお祈りいたします。

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感想、ご意見がありましたら、下のe-mailまで、お寄せください。
お待ちしております。

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