2007/06/02
【マグニチュード7.3! 巨大地震を体験して】
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【マグニチュード7.3! 巨大地震を体験して】
週刊 2007 6/2 20号
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けっして自分の身の上にだけは、地震なんて起こらない!
と考えている方たちのために!
阪神淡路大震災に遭遇したizumiが、その体験を通して得た、地震にたいする
防災や心構えを、ドキュメンタリータッチでお届けする防災メルマガです。
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<目次>
【1】デテコナイヨ オカアサン……
【2】ひとくち地震用語
【3】地震トピックス
【4】編集後記
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初めてお読みになられる方、又、前号までの話を、もう一度読んでみたい!
とお思いの方は、
ブログ http://jishin.livedoor.biz/
をご覧下さいね。
よろしくお願いいたします。
【1】デテコナイヨ オカアサン……
斜め向かいの家に戻ると、わたしは壊れた塀の間から夫を呼んだ。
私の手の中のマスクと手袋を見ると、「おう……」と夫が頷いた。
夫は、周りにいる人たちにそれを配ると、自分もマスクと手袋をして、再びガ
レキを掘り始めた。
ふと、庭の隅を見ると、奥さんと姉妹がうずくまっている。
姉妹は、作業の様子を、大きく見開いた眼で、まばたきもせず見守っている。
奥さんは未だ現状を把握できないのか、心ここにあらずといった風情だ。
眼が中空を泳いでいる。ショック状態から、まだ、抜けきっていないようだ。
(どうか、頑張って……)
わたしは、祈るような気持ちで、その作業を見守った。
だが、子どもと義母のところに戻らなければならない。
わたしが、きびすを返した途端、まるで、その道を塞ぐように、初老の男性が
よろよろとガレキの間から出てきた。
お向かいのおばあさんの家の裏側に建っている住宅から、這い出してきたようだ。
初めて見る顔だった。
男性は、口をモゴモゴといわせている。何か言いたいが、言葉にならないようだ。
「大丈夫ですか?」
と尋ねると、
「……コワカタ……(怖かった?)」
と、たどたどしい日本語が返ってきた。
ふくよかな丸い顔。一見、日本人とそっくりな顔だが、微妙な雰囲気の違いで
すぐ分った。
(中国の人なのだ……)
隣りの神戸市に用事で出かけると、決まって、南京町(中華街)に立ち寄ったも
のだ。彼はそこで見かける、華僑の人と雰囲気がそっくりだった。
ある日、神戸にでかけたわたしは、いつものように南京町で、色んな店を楽しみ
ながら、ぶらぶらと歩いていた。
すると、街のはずれにある、めだたない小さな店の前に、行列ができているのを
発見。わたしも、好奇心のおもむくまままに、後ろに並んでみた。
店内に入ると、満員の客が皆、ジャージャー麺を食べている。
メニューを見ると、ジャージャー麺がメインで、あとは飲み物と数点の品書き
のみ。つまり、ジャージャー麺専門店というわけだ。
早速、わたしも、頼んでみた。
待つ間もなく、熱々のジャージャー麺が、すぐ出てきた。
さっと茹でただけの千切りキャベツとモヤシ、それに同じく千切りにしたきゅう
りが、麺が隠れるほどたっぷりとのっている。
肉味噌の辛味もこくがあり、とても美味だ。
そして、極めつけは麺。
中華麺ではなくて、うどんなのだ。
つるっとしたコシのあるうどんと、辛目の肉味噌が絶妙に調和していた。
その上、あっさりと茹でただけの野菜ときゅうりの淡白さが、肉味噌の辛さを微
妙に中和している。喉こしが良くて、わたしは、あっというまに食べてしまった。
日本人の舌にあうように、ジャージャーうどん?を創意工夫した店主に脱帽!
由緒正しい本場のジャージャー麺も良いけれど、ジャージャーうどんは、まさに
アイディア賞もの。わたしにとって目からうろこの中華料理であった。
この男性は、南京町のそんな店頭でよく見受けられる、進取の気性に富んだ華僑
の人と、全く同じ雰囲気が感じられた。
男性は、わたしを見つめて、又、モゴモゴと言っている。
「よかったですね。お怪我がなくて」
「コワカタ……」
「本当に、怖かったですね」
わたしは、頷いた。
「マテルケド デテコナイ。サッキカラ、ズーット、マテルケド、デテコナイ」
「何が出てこないのですか?」
わたしは、首をかしげた。
すると男性が、泣きそうな顔で言った。
「デテコナイヨ オカアサン……」
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【2】ひとくち地震用語
○地震対策
<在日外国人の被災者>
国際都市神戸をはじめ、関西には、在日外国人が多く居住しています。
現在では、日本各地に、中国、韓国、ベトナム、フイリッピン、ブラジル、ペル
ーなど多伎にわたる国籍の外国人が居住しています。
日本人でさえ困難な地震直後の生活は、外国人にとっては、なお更に生き難い環
境となります。
言葉の壁、情報量の不足などで、立ち往生される人が多々あることでしょう。
わたしたちは、国籍の違いを超えて、まず、困っている隣人に手を差し伸べたい
ものです。同朋と同じように、一言、声をかけて、お互いに助け合い、励ましあ
いたいものです。
阪神淡路大震災では、被災外国人支援のためのボランティアグループやNPOが
多数、結成されました。
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【3】地震トピックス
○大震災伝える音楽イベント 神戸
阪神・淡路大震災を忘れないよう呼びかける音楽イベント「GOINGKOBE
07」が二十七日、神戸市内であり、能登半島地震の被災者救援の募金も行われ
た。
神戸新聞 (5/28)
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000355097.shtml
○緊急地震速報を配信へ=ドコモなど携帯3社
NTTドコモとKDDI、ソフトバンクモバイルは30日、気象庁が提供する
緊急地震速報を携帯電話に配信するための基盤を各社それぞれ開発し、実用化
すると発表した。
時事通信 (5/30)
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2007053000933
○東南海・南海地震で最大震度6弱 京都府が新たに予測 死傷者6100人
京都府防災会議が30日、京都市上京区で開かれ、今世紀前半に発生する可能性
が高いとされる「東南海・南海 地震」(静岡 四国沖)について、府南部を中心
に最大震度6弱で揺れ、死傷者は約6100人、被害家屋は6万2300棟に上
るとの新たな予測が公表された。
京都新聞 (5/30)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007053000185&genre=A2&area=K00
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【4】編集後記
4月ごろ、園芸店をのぞいてみたら、一ポット、150円ぐらいのハーブが、
いろいろと並んでいました。
とりあえず、10種類ぐらいを一ポットずつ購入して、庭の片隅に植えました。
それが、先日の雨のあと、ぐいっと伸びたので、そろそろ、少しぐらい葉っぱを
収穫しても大丈夫そうです。
ハーブティー、サラダ、料理の添え物に使おうと、今から楽しみです。
私のささやかな贅沢なひと時です。
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