マグニチュード7.3! 巨大地震を体験して  RSSを登録する

平成7年1月17日(火)5時46分。マグニチュード7.3の阪神淡路大震災が発生。家屋全壊で瓦礫の下に埋まり、数時間後に、九死に一生を得て助け出された発行人が、大震災体験のドキュメンタリーから警告する、地震に対する心構えや防災の数々。

現在休刊中です    
解除

規約に同意して

2006/10/01

【マグニチュード7.3! 巨大地震を体験して】

◆◇==============================================================◇◆
       【マグニチュード7.3! 巨大地震を体験して】 
                                 
     週刊                           2006/10・1 17号
◇◆==============================================================◆◇

けっして自分の身の上にだけは、地震なんて起こらない!
と考えている方たちのために!


阪神淡路大震災に遭遇したizumiが、その体験を通して得た、地震にたいする
防災や心構えを、ドキュメンタリータッチでお届けする防災メルマガです。


◆----------------------------------◇
             <目次>

【1】一人暮らしの老人
【2】ひとくち地震用語
【3】地震トピックス
【4】編集後記
◇----------------------------------◆


初めてお読みになられる方、又、前号までの話を、もう一度読んでみたい!
とお思いの方は、

ブログ  http://jishin.livedoor.biz/

をご覧下さいね。


【1】一人暮らしの老人

手伝ってくれる人を探したものの、ガレキの下のご主人のことを考えると心配
でたまらない。

だが、いつ余震がくるかもしれない今、夫にいわれたように、家族を守らなけ
ればならない。わたしは、急いで、子どもと義母たちのところに戻った。

二人の老人は、相変わらず寒そうに身を寄せ合って座っていた。わたしの気配
に気がついた義母が、向かいの家の玄関をさした。

つぶれた玄関先に、中年の男性が、困り果てたような顔をして立っていた。

「おばあちゃんの息子さんだそうよ」
義母が小さな声でいった。

すぐに駆けつけたところをみると、そんなに遠くないところに住んでいるのだ
ろう。男性がわたしに気がついて頭を下げた。わたしも、黙って頭をさげる。

こんな非常時に、悠長な初対面の挨拶などできるはずがないが、それにしても、
息子さんの憮然とした顔は、わたしが来る前に、なにかひと悶着あったことを
物語っていた。

「息子さんが、自分たちのところに来るように、お迎えにこられたんだけれど」
義母が遠慮がちにいう。

すると、すかさず、
「わたしは、一人で大丈夫。行きません」
と、お向かいの家のおばあさんが、きっぱりといった。

わたしは、驚いて、彼女の顔をまじまじと見た。

80歳を過ぎて尚、かくしゃくとして、自立した生活をしている彼女を、わたし
は日頃から、尊敬の思いでみていた。

カートをひきながら、しっかりとした足取りで買い物をしているおばあさん。
背筋をピンと伸ばして、散歩をしているおばあさん。
玄関先を、いつもこまめに掃除をしているおばあさん。

そして、昨年の夏のできごとだ。
義母が風鈴を買ってきて、自分の部屋の軒先につるして、その音色を楽しんで
いた。ある日のこと、家族で一日外出して帰ってくると、郵便受けに手紙が入
っていた。

そこには、
「風鈴の音が一日中鳴っていて、やかましくて気が落ち着きません。風鈴をは
ずしてください!」
と、記されていた。お向かいのおばあさんからだった。

外出していて気がつかなかったが、その日は、とても風が強い日であった。
軒下の風鈴の音が絶え間なく鳴っていた。風流どころか、これでは騒音である。

わたしたちは、あわてて風鈴をはずした。教えてもらわなければ、気がつかな
いところであった。そんな小気味良い、しっかりと自立したおばあさんだ。

だが、それは、平穏な日常生活の中でのことである。こんな天変地異の非常時
だというのに、彼女は、相変わらず、日頃の態度を崩さない。
「一人で大丈夫だ」と言い張っている。

彼女の家庭の事情や一人暮らしの理由などは、知るよしもなかった。
だが、何か片意地をはっているのだけは見受けられた。

彼女は、ずっと、こきざみに震えていたではないか。それは寒さのせい?
心の中はきっと、恐怖と心細さでいっぱいだったのではないか?

それなのに、どうして息子さんがきてくれたのを、素直によろこばないのだろ
う。年齢からくるかたくなさなのか、わたしたち第三者がうかがい知ることの
できない事情があるのか……。

それはさておき、彼女は、せっかく迎えに来てくれた息子さんといっしょに
いるべきである。

「良かったですね。息子さんとご一緒だったら、安心ですね!」

おばあさんは、わたしをチラッと見て、そして少しだけ気弱そうに微笑んだ。
だが、黙って、そっぽを向いた!

(あーーあ)


----------------------------------------------------------------------


【2】ひとくち地震用語

○地震対策

<一人暮らし>

一人暮らしの人は、単身者、学生、女性、高齢者など、状況により様々なケー
スが考えられます。又、一人暮らしの人は、生活のリズムの違いから、地域で
の付き合いが希薄になりがちだということです。

その際に大切なのは、自分にあったネットワークの形成です。会社の同僚、友
達、知人、趣味の仲間など、自分にとって、もっとも気軽に助け合いをできる
人たちと、話し合って、「災害時ネットワーク」をつくっておくと助かります。
いざというときに、お互いの安否を確かめたり、災害後の手助けをすることが
できるからです。

自分からそういうネットワークを作ることができない高齢者のばあいは、地域
の中で手を差し伸べてほしいものです。町内会の中で、一人暮らしの高齢者の
ために、いざというときのための介添えや避難の方法を、確認しておきたいも
のです。

又、なによりも高齢者の方自身が、ご近所の方や市町村などの公的機関で、防
災に関してしてもらえることを確認したり、手助けしてほしいことをお願いし
たりしておくのも大切です。


----------------------------------------------------------------------


【3】地震トピックス
 
○政府調査委、地震予測地図を更新・太平洋側で発生確率上昇

政府の地震調査委員会は25日、30年以内に震度6弱以上の地震が起こる可能性
を地域ごとに示す「確率論的地震動予測地図」を更新し、発表した。
日本経済新聞 (9/26)

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060925AT1G2503I25092006.html


○津波予報「地震から2分以内に」 10月から気象庁方針

気象庁の津波予報が、10月2日から「2分以内」の発表をめざす。今夏から
始まった緊急地震速報で、実現のめどがついた。昭和三陸地震津波や平成に入
っての北海道南西沖地震などの被害を踏まえ、半世紀余を経て20分短縮した
もので、予測の迅速化は限界に近い。「TSUNAMI」先進国として被害を
抑えるには、「少しでも早く逃げる」という避難意識の向上が重要だ。
朝日新聞 (9/24)

http://www.asahi.com/national/update/0924/TKY200609240130.html


----------------------------------------------------------------------


【4】編集後記

最近、スパムメールの件名が、巧妙になってきて、困っています。
件名に「はじめまして」「お世話になります」「拝読いたしました」等と
書いてあるので、読者の方かと思い開封すると……スパムメールでした!

日によっては、数十通もくるので、数日、受信箱を開けなかったら、悲惨なこ
とに!仕方がないので、一括選択をして削除していたら、読者の方からのメー
ルまで削除したらしい?のです。

すみません。もし返事がなかったら、そういうわけですので、ごめんなさい。
以後、気をつけます。
このメルマガの直接返信で、メールを頂けますと、読者の方からだと、はっき
り分かりますので、よかったら、それも試してくださいね。

よろしくお願いいたします。


----------------------------------------------------------------------


感想、ご意見がありましたら、下のe-mailまで、お寄せください。
お待ちしております。

◇ 発行人    : izumi
◇ ブログ    : http://jishin.livedoor.biz/
◇ e-mail    : ann7878@sheep.livedoor.com
◇ 発行     : まぐまぐID 166250
◇ 登録・解除  http://www.mag2.com/m/0000166250.html              
 
現在休刊中です
解除

規約に同意して

最近の記事

上へ戻る