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経営コンサルタントが長年培ったノウハウを元に「自分の周りで発生する物事を、どの様に観察し、吸収し、考え、判断し、それを加工して、自分の言いたいこととしてアウトプット(伝える、表現)していくのか」について考察し、「心」と「技」をレベルアップする

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2009/05/11

【心と技のあいだ】vol.089 <心のコンディションを整える>

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           【心と技のあいだ】
           vol.089 2009.5.11
  発行者:有限会社シーケン社 経営実務コンサルタント 谷口隆
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          〔 アボリジニの考え方 〕

 今、マルロ・モーガン著「ミュータント・メッセージ」角川文庫という
本を読んでいます。
 まだ半分くらいしか読めてないですが、なかなか気付きの多い本です。
 その中から、4つ抜粋してみます。

98ページより
 バースデイパーティの話になると彼らは熱心に聞き入った。私はケーキ
や歌やプレゼントについて話し、年をとるたびにキャンドルが1本ずつ増
えると説明した。「なぜそんなことをするのか?」彼らは質問した。「わ
れわれにとって祝いとは特別なことにたいしてするものだ。年をとること
は特別なことではない。なにも努力しなくても自然に年をとっていくでは
ないか!」
 「年をとることを祝わないとしら、なにを祝うの?」と私は言った。
 「よくなることに」という答えが返ってきた。「去年より今年のほうが
さらに賢くていい人間になったら、それを祝うんだ。それは自分だけしか
知らないことだから、自分でパーティの時期がきたとみんなに告げるんだ」

117ページより
 この<真実の人>族はこう信じている。―――人は病気の犠牲になるの
ではない、永遠の意識である、より高い存在が私たちの意識に話しかける
唯一の手段が肉体なのだ、と。健康の衰えは、身辺を見つめ直して自分が
繕う必要のある重大な傷を分析するための合図だ。その傷とは人間関係、
揺らいで穴の開いた信念、出口のない恐怖、私たちの造り主にたいする不
信、人を許せない頑(かたくな)な心などだ。

133ページより
 人生はセルフ・サービスだ。

148ページより
 「ひとつになるっていうことは、みんなが同じになるっていう意味じゃ
ない。人はみんなユニークなんだ。同じ場所を共有する人はふたりといな
い。葉を完成するにはすべての部分が必要なのと同じように、それぞれの
魂も特別な場所を持っている。人は動き回ってもいいが、最後には各人が
ふさわしい場所におさまる。真っすぐな道を探す者もいれば、どうどうめ
ぐりを楽しむ者もいる。」

 どうですか。
 私も、バースデイパーティについては、昔からなんかしっくり来なかっ
たんですが、こんな考え方もあるんだと気付かされましたね。
 確かに「自分が賢くなったと思ったら祝ってもらう」これって素晴らし
いアイデアだと思います。
 歳を重ねることにも意義はありますが自分の意思で歳をとっているわけ
ではないので、お祝いの対象としては希薄ですよね。
 それより、人間として賢くなるということは自分の得意分野で、自分の
努力で出来ることなので、その部分がランクアップしたらお祝いするとい
うのは納得できますね。
 こんな考え方って、ひねくれているんでしょうかね。
 しかしこれらの内容は、あの砂漠の民、オーストラリアの原住民、真実
の人、アボリジニが語っていることなので簡単には否定できないでしょう。
 私にも、ヒョットしたら、アボリジニの血が流れているのではないでし
ょうかね??

 さて、前回のテーマは「丁寧に生きる」でした。
 数名の方から、なかなか良いテーマでしたとお褒めを頂きました。
 長文にもかかわらず、ちゃんと読んでくれてるんだと、感謝感謝です。
 では本編を始めましょう。

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 本題に入る前に「心と技のあいだインジケータ」で今回のテーマの位置
付けを確認しておきましょう。
<考え方の技術>  <考えを行動に移す技術>  <行動の技術>
   「心」●→→→→→→→→→→→→→→→→→→→「行動」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

        < 心のコンディションを整える >

1.はじめに

 前回の「丁寧に生きる」がスマッシュヒットだったので、柳の下のドジ
ョウを狙って、同じ路線で行ってみます。
 今回は、「心のコンディションを整える」というタイトルにしました。

2.タイトルの意味

 まず、分解して考えてみます。
 心とは、人間の感情・意思・おもわく・気持ち・思いやり・情けなどの
精神作用のことです。
 コンディションとは、成立するのに必要な条件のこと、健康状態などの
意味です。
 整えるとは、きちんとした形にする、乱れたものを秩序付ける、整頓す
ることです。
 つまり、今回のテーマは、乱れがちな精神状態をいつもきちんと整頓し
て心の姿勢を正し、何事にも惑わされず、しっかりと対応できる精神を身
につけるためにはどうしたら良いのかを考えてみようということです。

3.肉体と精神

 心と身体は一体です。
 その証拠に、精神的なストレスがかかると胃が重苦しくなり、もっとひ
どくなると頭痛がしてきます。さらに酷(ひど)いと吐き気がし、胃潰瘍
などの病気に発展します。
 ウイルス性の病気はどうか分かりませんが、大概の病気は前文の引用文
の117ページの項にあるように、「健康の衰えは、身辺を見つめ直して
自分が繕う必要のある重大な傷を分析するための合図だ」ということにな
ります。
 と言うことで、私が高校生の頃よく書いていた英文を思い出しました。
 「A sound mind in a sound body.」
 健全な身体に健全な精神が宿る。
 精神が先か、身体が先かという問題ではなく、両方が健康であることが
大切であるということです。
 逆に言うと、どちらかが崩れても両方が駄目になります。
 気をつけたいものです。

4.平常心是道

 心のコンディションを保とうとするには、平常心を心掛けることが一番
肝心なことでしょう。
 平常心を失うと、心は一気にパニックになります。
 パニック状態では、舞い上がってしまっているので、判断も鈍り、日常
の力が出し切れません。
 折角練習したことや、素晴らしい頭の冴えも鈍ってしまいます。
 そこで、平常心について研究してみましょう。

 このテーマに決めた直後に、パイプ屋さんのメルマガがタイミングよく
送られてきました。その中に以下の文章がありました。
 平常心是道(びょうじょうしんこれどう)。ちょっと申しておきますが、
諸君はなるべく「暑い」「寒い」という言葉を使わないように。
 「修身教授禄」森信三先生著/平常心是道より

 茶道裏千家家元/千宗室の言葉より抜粋します。
 「平常心是道」というこの言葉は、中国の古い古い時代、南泉禅師のと
ころに弟子入りを望んでいた趙州禅師が道を歩いていると、たまたま向こ
うからその南泉禅師がやってこられた。そこで、当然教えを乞うた。
 「如何是道(いかなるか、これみち)」と。(この意味は、開悟の道、
悟りの道へはどのようにいくべきか、ということです。)
 そうすると、「平常心是道」と答えられたのです。
 「平常心是道」という話(わ)に、後の世に無門禅師という方が付けら
れた詠(うた)があります。
   春に百花あり
   秋に月あり
   夏に涼風あり
   冬に雪あり
   若し閑事(かんじ)の心頭に
   挂(かか)ること無くんば
   便(すなわ)ち是れ人間好時節
 というものです。もし、あれこれいらぬ思いを持たぬことができれば、
すなわちこれ人間好時節、毎日毎日、それが一番いい時を迎えているんだ
よ、ということです。

 なかなか深い内容です。
 いらんことを考えない、これが平常心を保つ極意と言うことでしょう。

5.緊張感の克服

 では平常心を保つにはどうすれば良いか?
 1つ目は「慣れ」でしょう。
 が、なかなか慣れるものではありません。
 あのディズニー出身の香取貴信さんだって、中村文昭さんだって、講演
前の舞台袖で、「緊張するわ!」と言って手の平に人の字を書いて飲み込
んでいるのを見たことがありますからね。

 2つ目は「くそ度胸」でしょう。
 どうにでもなれって感じで自分を試すつもりで投げ出す方法ですね。
 これは、シンガーソングライターのすずきよしゆきさんが言っておられ
ましたが、FMラジオのパーソナリティをするときは、細かい原稿は考え
ないそうです。レジメ程度で、内容はその時にアドリブで対応するそうで
す。その方が良いトークが出来るそうです。

 3つ目は、そう「自分に期待する」です。
 自分で自分に期待するということですね。
 この方法は、よく分かります。
 細かい原稿を書いてしまうと、それを上手く言わないとあかんとその原
稿に縛られて自由に言葉が出てこなくなるんですね。そうしたら緊張の余
り平常心を無くすということになってしまいます。
 皆さんも自分自身に期待することをして下さい。
 但し、仕込みの段階ではしっかりタマを詰め込こんでおくことを忘れて
はいけませんよ。

6.不安をなくす

 不安を無くす方法は、人間、視覚的に見えないものには大変恐怖感があ
るので、見えないものを見える化(顕在化)することです。
 顕在化は、視覚的にすることだけとは限りません、
 理解・納得できれば良いということもあります。
 「話が見えない」ということをよく言いますが、その状態です。
 話が見えれば、不安はなくなり、安心できて落ち着きます。
 電話やメールでは怒っているようにきつく感じることも、面と向って話
せばそうでもないということがあります。
 以前、弁護士の先生に話を聞いたことがありますが、クレーム対処など
の対応は電話ではしない方がいいということです。
 電話では顔が見えないので、相手はどんどんエスカレートしていきます。
 そんな相手を電話で静めるのは大変難しいのです。だから、必ず対面し
て話しましょうということでした。

7.区分する

 問題があった場合、その問題は自分が関与してコントロール(制御)出
来ることか出来ないことかを見極め、出来ないことに関しては必要以上に
悩まないということで、自分の心から不安定要素を取り除くことが出来ま
す。
 これが意外に難しく、気分が高ぶっている時には、前後の見境が付かな
くなります。
 冷静に、冷静に!
 そして、自分が出来ることに集中して考えます。
 自分では処理しきれない問題は排除して考える技術を身に付けましょう。

8.先の不安まで考えない

 まだその問題に直面もしていないのに、ああなったらどうしよう、こう
なったら困ると、取り越し苦労をする人が多いですよね。
 ある程度の想定は必要ですが、そこにはまり込んで、考え過ぎないこと
が肝心です。
 そうですよね。先は、その場になってみないと分からないですから。
 だから、度胸を決めて、”人事を尽くして天命を待つ”の心境が必要で
しょう。
 その言葉の意味は「人間として出来るかぎりのことをして、その上は天
命に任せて心を労しない」(広辞苑)ということです。
 悪い結果を不安に感じたら、結果を良くするために今できることをしま
す。結果をあれこれ考える時間があったら、結果を良くために今できるこ
とに全力を尽くすことです。
 良い結果を期待してワクワクしながらベストを尽くすことです。

9.泰然自若(たいぜんじじゃく)

 一喜一憂しない。
 一つ一つのことに喜んだり、憂(うれ)いたりせず、大局を見る事です。
 大局を見るには冷静な観察力と、深い洞察力が必要です。
 泰然自若としていることも重要です。
 「泰然」は落ち着いて物事に動じないさま。「自若」は何に対してもあ
わてず、驚かず、落ち着いているさまの意味です。

10.木鶏のごとく

 泰然自若に代表されるのが木鶏の話です。
 木鶏(もっけい)とは、荘子に収められている故事に由来する言葉で、
木彫りの鶏のように全く動じない闘鶏における最強の状態をさします。
 では木鶏についての説明です。
<ここから>
 故事では紀悄子(きせいし)という鶏を育てる名人が登場し、王からの
下問に答える形式で最強の鶏について説明します。
 紀悄子に鶏を預けた王は、10日ほど経過した時点で仕上がり具合につ
いて下問します。すると紀悄子は、『まだ空威張りして闘争心があるから
いけません』 と答えます。
 更に10日ほど経過して再度王が下問すると『まだいけません。他の闘
鶏の声や姿を見ただけでいきり立ってしまいます』と答えます。
 更に10日経過したが、『目を怒らせて己の強さを誇示しているから話
になりません』と答えます。
 さらに10日経過して王が下問すると『もう良いでしょう。他の闘鶏が
鳴いても、全く相手にしません。まるで木鶏のように泰然自若としていま
す。その徳の前に、かなう闘鶏はいないでしょう』と答えました。
 上記の故事で荘子は道に則した人物の隠喩(いんゆ)として木鶏を描い
ており、真人(道を体得した人物)は他者に惑わされること無く、鎮座し
ているだけで衆人の範となるとしています。
<ここまで>
 致知出版社の木鶏会は、このお話から会名を付けています。
 そして、さらにこの木鶏会をもじって会名としたのが、私が事務局をし
ているソウルメイトグループ「ウッディチキン」なわけです。

11.最後に

 ちょっと難しくなりましたが、心のコンディションを整えるヒントにな
りましたでしょうか?
 常に心を落ち着かせ、平常心で物事に対処出来るように心掛けましょう。
 それが出来ればあなたも立派な木鶏です?!

 では、また次回お会いしましょう!


         < 有益な情報欄です >

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       〜 第8回/CHP開催予告 〜

 「CHP」は、CKEN HOME PARTYの略で、CKEN谷口
を中心とする楽しい仲間の集いです。
 いよいよ今週末に近づいてきました。まだまだ席に余裕がありますので、
じゃんじゃん申し込んで下さい。お待ちしています。(予約オンリーです)
 日程 : 2009年5月16日(土)
 時間 : ウエイティングタイム 19:00〜19:30
      コアタイム      19:30〜22:15
      グッバイタイム    22:15〜22:45
 場所 : レストラン「アルビノ」
        http://www.albino.co.jp/index_pc.html
 交通 : 大阪地下鉄四つ橋線
        肥後橋駅から徒歩5分
        大阪梅田、難波から約15分
 次第 : <1>新メンバー紹介
      <2>加賀屋克美さんインタビュー
      <3>CHP恒例プレゼント交換会 他
 会費 : 5,000円(フリーフード、フリードリンク)
 持参 : 500円程度のプレゼント
 このメルマガの読者様も参加の権利ありです。
 参加希望の場合は、下記までメール下さい。
【CHP公式ブログ】http://plaza.rakuten.co.jp/chpblog/
【申し込み先】CHP事務局 高塚トミー chp@kannon103.com

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●編集後記

 今回の内容でいろいろ調べていたら、こんな記事に出会いました。
<ここから>
 仏教はどうして胸の前で、合掌するのか。上でもなく、下でもなく。
 それはこの胸の中に、生まれたときの尊い、自分の仏性をずっと持ち続
けているからです。だから、合掌は胸の前でするのです。
 合掌するということ、それは自分のけがれのない素直な気持ちを確認す
るということです。そして、そこに「平常心」を確認できれば、私たちは
大きな自然の中に抱かれているちっぽけな赤子のひとり一人だということ
を認識でき、それを喜びとして感じられるようになるのです。
<ここまで>
 そう言うことなのか!
 東南アジアの方での合掌は、中指を喉仏に当ててお辞儀するというよう
に聞きましたが・・・。
 いずれにしても、感謝の気持ちを忘れないようにしたいものです。
 感謝! 合掌!

 ではまた次回をお楽しみに!

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