2009/04/13
【心と技のあいだ】vol.087 <幹部育成ワークショップ>
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【心と技のあいだ】 vol.087 2009.4.13 発行者:有限会社シーケン社 経営実務コンサルタント 谷口隆 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 〔 デッドポイント 〕 先日、元マラソンランナーの高橋直子さんが、オーガスタのマスターズ に出場するプロゴルファーの石川遼君を訪ねてインタビューする番組があ りました。 その時に遼君が「デッドポイント」という言葉を使っていました。 「デッドポイント」とは、練習でなかなか出来なかったことがある限界 を超えると急に出来たり成長したりするという限界点のことです。 プロだからこその言葉でしょうが、一般人はなかなかそこまで自分を追 い込めないですね。 <ある記事からの抜粋です> ランナーズハイは、マラソンやジョギングなどをしていて、最初は苦し いですが、走りこんで行く内にだんだんと気分良く走ることが出来る現象 のことです。 私も一度経験したことがあります。高校生の時ですが、ハンドポール部 での練習で、ロードに出ての長距離走でしたが、20Kmくらい過ぎた頃 に急に足が軽くなり、いくら走っても疲れないし、どんどん加速できると いう状況になりました。ビックリの経験でした。 ランナーズハイになる現象は、脳下垂体で作られる「エンドルフィン」 という物質の作用と言われています。 エンドルフィンには、人間の感じる痛みやストレスをやわらげる作用が あるといわれ、走っていて「苦しい」と感じると、これらの物質が分泌さ れランナーズハイが起こることになるわけです。 これに対して、デッドポイントというのは、「激しい運動中に酸素の需 要と供給のバランスが最悪の状態になる時期」をいいます。 水泳でもスイマーズハイが起こらないことはないでしょうけど、水泳で 有酸素運動を目的に泳いでいる方が、デッドポイントまで頑張るのはどう かと思います。 150mで苦しくなるなら、その後スピードを少し落として、泳ぎ続け る方がベターでしょう。 ちなみに、酸素不足が解消されると、楽に泳げるようになるはずです。 この状態を「セカンドウィンド」といいます。 <ここまで> 「デッドポイント」(限界点)→→→「セカンドウィンド」(乗り超え た状態)・・・なかなかの組み合わせの言葉を見つけましたね。 限界を超えたら次の爽やかな風が吹いてくるって感じでしょうか。 新人社員教育などでこの言葉は使えそうですね。 我慢が出来ず、デッドポイント手前でリタイヤすることが多いことに関 して、「今はしんどいがスピードを少し落としてやり続ければ必ず「セカ ンドウィンド」が吹いてくるよ」というように説明すればいいでしょう。 さて、前回のテーマは「スタッフ活性化ワークショップ」でした。 スタッフのヤル気を引き出すグループワークのやり方についてポイント を書きました。 私が実際にサロンでやっている内容で、効果のあるものを抜粋しました。 現場教育担当者の方には好評だった?でしょう。 では本編を始めましょう。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 本題に入る前に「心と技のあいだインジケータ」で今回のテーマの位置 付けを確認しておきましょう。 <考え方の技術> <考えを行動に移す技術> <行動の技術> 「心」→→→→→→→→→→→→→→→→→→●→「行動」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 < 幹部育成ワークショップ > 1.はじめに 今回は、幹部育成で実際にやっているワークショップについて、前回同 様のパターンで書いてみます。 今回のメニューは以下の通りです。 A.店販販売アップ B.コンセプトオブジェ作り C.理想のリーダー像 D.幹部候補生としての行動の規範を作る E.幹部対応/行動ケースワークリスト F.体験発表会 G.自己成長計画書 2.A.店販販売アップ 回数:3回 目的:データ集めの技法を学ぶ。店販品の販売促進方法を作る。 <1回目> 準備:自店の店販品販売数リスト(過去1年くらい)。データ収集用紙。 組分:各店に分かれる 作業:・自店の店販品売れ行きデータを持参し、主要商品の過去1年間の 売れ行きデータを調べる。 ・そのデータからベスト5をリストアップする。 ・その商品の数ヶ月間の販売目標を立てる。 ・宿題=これを各店に持ち帰り全員に徹底する。 <2回目> 準備:店販コンピテンシーを作成する。 組分:全員一同 作業:・店販コンピテンシー評価シートを作成する。 ・メンバー内でやってみる。 ・宿題=これを各店に持ち帰り全員にやってもらう。 ・次回結果を持ち寄る。 <3回目> 準備:店販コンピテンシー実施済みシート 組分:全員一同 作業:・店販コンピテンシー評価シートの結果分析を行う。 ・売上トークマニュアルを作成する。 ・ロープレする。 ・宿題=各店に持ち帰りロープレを徹底する。 店販品の売れ行き状況を把握する。 3.B.コンセプトオブジェ作り 回数:2回 目的:全スタッフに、自店のコンセプト(経営理念)をきっちり覚える工 夫としてオブジェ作りを行う。 <1回目> 準備:自社のコンセプトを書いたもの 組分:各店チーム 作業:・サロンコンセプトを具現化したもの(オブジェ)を図面化する。 ・理念/コンセプトが形になりにくい場合は、ロゴマークを使用し したり、マスコットやイメージキャラクターを設定したりしても 構わない。 ・必要材料リストを作る。 ・宿題=次回までにその材料を購入しておく。 <2回目> 準備:購入した材料およびオブジェを作るための道具など 組分:各店チーム 作業:・オブジェ作り。 ・完成したオブジェのプレゼンテーションを行う。 ・完成品を持ち帰り、各店に展示する。 4.C.理想のリーダー像 回数:1回 目的:理想のリーダー像を探り出し、自分とのギャップを知り、その差を 埋めていく作業を行なう。 準備:理想のリーダー像記入用紙 組分:全員一同 作業:・理想のリーダー像記入用紙への各自記入 ・それを発表して意見をまとめる。 ・各自の取り組みのキーワードを決める。 ・自分のすべき事を決めて、コミットメント(公約)する。 ・宿題=それを実践し、報告できるようにまとめておく。 備考:このフォローを数回行うことによって効果が高まる。 5.D.幹部候補生としての行動の規範を作る 回数:2回 目的:幹部候補生としての共通行動項目とそのガイドラインを作る。 <1回目> 準備:カード数十枚 組分:全員一同 作業:・カードで幹部候補生としての共通行動項目の意見出しを行う。 ・それをグループ別にまとめて、大項目を作る。 <2回目> 準備:大項目 組分:全員一同 作業:・大項目に対して各自が思う内容を意見交換する。 ・その内容をまとめて、調整をおこなう。 ・そのまとめた内容に対して、自分なりの今後の指針となるキーワ ードを決める。 6.E.幹部対応/行動ケースワークリスト 回数:5回 目的:幹部としてのケースワークを考え、通常の対応策と、さらに上位の 解決策のモデルケースを作る。 <1回目> 準備:カード数十枚 組分:全員一同 作業:・カードで幹部候補生としての共通行動項目の意見出しを行う。 ・それをグループ別にまとめて、大項目を作る。 <2回目> 準備:「幹部としての行動ケースワークリスト」空用紙を準備する。 項目として、共通取り組み項目・自分なりの内容・具体的行動の枠 取りを行っておく 組分:全員一同 作業:・シートに自分が思う内容を書き込む。 ・その内容を発表して、調整をおこなう。 <3回目> 準備:各自記入済みの「幹部としての行動ケースワークリスト」 組分:全員一同 作業:・シートの共通取り組み項目の1項目に1人の担当者を決める。 ・そして、それに該当する内容だけを抜粋して、共通項目単位のシ ートを作る。 ・宿題=次回までにワープロする。 <4回目> 準備:「幹部としての行動ケースワークリスト」共通項目シート 組分:全員一同 作業:・前半/ワープロしたシートを再度見直し、調整する。 <5回目> 準備:「幹部としての行動ケースワークリスト」共通項目シート 組分:全員一同 作業:・後半/ワープロしたシートを再度見直し、調整する。 7.F.体験発表会 回数:1回 目的:リーダーとして実践している内容を個人別にまとめ、幹部に対し、 報告会を開催する。これにより、成長と今後の課題を知る。 準備:実践レポートまとめ 組分:全員一同+幹部メンバー 作業:・各人より10分程度で実践内容を発表する。 ・発表要領、配布資料の形式は自由。 ・発表が終わったら、各自に付いて幹部からコメントを頂く。 ・それをメモして、今後の更なる勉強につなげていく。 ・幹部に対しては、本日の内容を踏まえ、今後どのように育成して いけばさらなる成長が期待できるかを文章にして提出するように 依頼する。 8.G.自己成長計画書 回数:3回 目的:皆から認められるリーダーになる <1回目> 準備:「自己成長計画書」用紙 用紙の項目=大項目、行動項目/目的(アナログ表現)、目標(デ ジタル表現)、効果測定方法、実施月 組分:全員一同 作業:・「自己成長計画書」用紙に、今までやってきたこと、幹部からの 想いを含んで、自分のこれから取り組むべき内容を列挙する。 ・記入後、各自から報告させ、アドバイスを行う。 ・次回その実践経過を報告してもらう。 <2回目> 準備:「自己成長計画書」記入済み 組分:全員一同 作業:・前回から今回までの間に実施した内容をチェックする。 ・良かったことは何か、なぜ出来たか? 出来なかったことは何か、 なぜできなかったか? を質疑アドバイスする。 ・上司との連携を強く訴える。 <3回目> 準備:「自己成長計画書」記入済み 組分:全員一同 作業:・前回と同じ進行を行なう。 ・このテーマは1年間続くので、簡単に定番チェックし、他のテー マと併行していく。 ・本人のテーマキーワードに落とし込み、忘れないように継続させ る。 9.最後に 今回は、幹部候補生の育成のための内容でした。 個人の考え方、行動のクセはなかなか修正できません。 指導する側との根比べです。 あきらめたらそれまでです。 だから、手を替え品を替えて、いろいろな角度から育成していかなけれ ばなりません。 時間のかかる仕事ですが、教えたことが本人の気付きで出来るようにな ることが大切です。 そうして人財として成長・活躍している姿を見るのが楽しみです。 必ずそういう時期がやってきます。 その時の喜びのために人財育成担当者は根強く頑張りましょう。 では、また次回お会いしましょう! < 有益な情報欄です > ********************************* 〜 第8回/CHP開催予告 〜 「CHP」は、CKEN HOME PARTYの略で、CKEN谷口 を中心とする楽しい仲間の集いです。 いよいよ来月に迫ってきました。 日程 : 2009年5月16日(土) 時間 : ウエイティングタイム 19:00〜19:30 コアタイム 19:30〜22:15 グッバイタイム 22:15〜22:45 場所 : レストラン「アルビノ」 http://www.albino.co.jp/index_pc.html 交通 : 大阪地下鉄四つ橋線 肥後橋駅から徒歩5分 大阪梅田、難波から約15分 次第 : <1>新メンバー紹介 <2>加賀屋克美さんインタビュー <3>CHP恒例プレゼント交換会 他 会費 : 5,000円(フリーフード、フリードリンク) 持参 : 500円程度のプレゼント このメルマガの読者様も参加の権利ありです。 参加希望の場合は、下記までメール下さい。 【CHP公式ブログ】http://plaza.rakuten.co.jp/chpblog/ 【申し込み先】CHP事務局 高塚トミー chp@kannon103.com ********************************* ●編集後記 「メンタルブロック」 聞いたことありませんか、この言葉? 精神的なことが行動を規制してしまうことです。 よく例に挙げられるのが、杭につながれた象が逃げようと思えば逃げら れるのに逃げようとしないというものです。 インドでは捕獲してきた象を調教する時、地面に大きな杭を打ち付け、 足に鎖を巻いて逃げられないようにします。 象はなんとか逃げ出そうと試みますが、あまりにも頑丈につながれてい るので、やがて逃げ出そうすることを断念してしまいます。 一旦こうなれば、今度は小さな竹につないでおくだけでも逃げ出そうと はしません。 象の意識の中に「逃げ出すことは不可能だ」というメンタルブロックが 形成されてしまうからです。 これを「エレファントシンドローム」と呼びます。 どうですか? この言葉は、バグジーの久保先生が良く使っています。 先生はもっと分かりやすく、垂直跳びで今日のMAXの記録のマークの 位置を皆に黙って5cm上げてき、翌日もう一度跳ばせると、全員それを クリヤーするというお話をされます。 メンタルって、そういうもんなんですね。 ではまた次回をお楽しみに! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 有限会社シーケン社ホームページ http://cken.net 有限会社シーケン社ブログ http://blog.livedoor.jp/ckensha/ 有限会社シーケン社Eメール info@cken.net 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ********************************* ■ウッディチキン会員受付中! http://woodychicken.com/ ********************************* ●「心と技のあいだ」登録・解除http://www.mag2.com/m/0000166118.htm *********************************


