2009/02/09
【心と技のあいだ】vol.083 <リンクの達人 その3>
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【心と技のあいだ】 vol.083 2009.2.9 発行者:有限会社シーケン社 経営実務コンサルタント 谷口隆 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 〔 一燈園見学 〕 2月5日(木)、ウッディチキンの仲間と一緒に京都山科にある一燈園 を尋ねました。 前日はウッディチキン京都例会が開催され、そのオプショナルツアーと して有志一同での一燈園見学が設定され、今回の視察が実現しました。 京都と大津の間の3方を山に囲まれた狭い盆地地帯にあるこの京都市山 科区は忠臣蔵の舞台としても有名で、歴史のある街です。 そんな閑静な場所に「一燈園」はありました。 この一燈園は、西田天香さん(1872−1968、明治5−昭和43) が西川庄六さんと言う方から預かった5〜6万坪のこの場所を使って、自 分の体験から生まれた人生観「無一物」を実現され、後継されている場所 です。 座禅を組む広い礼堂もあります。小学校から高校まで教育の施設もあり ます。プールも運動場も、共同のお墓もあります。 その一燈園の看板がかかる門をくぐると、往来が激しいと思われる出入 り口のそのアスファルトの地面に、なんとコケが生えているのです。 普通、あり得ないですよ。こんな場所にコケが生えているなんて。 当然、庭は完璧に手入れされています。 後で聞いたのですが、コケが生えるには凄く手入れが必要なんですって。 枯葉や枯れ草が上に乗っているとコケは生長しないんだそうです。とい うことは、常にそれを取り去っているということですね。たったそれだけ でも感動です。 今回の引率はなんと一燈園出身の山崎宣次先生にして頂きました。 まずは研修室に入って、相大二郎(あい だいじろう)さんから一燈園 の歴史についてお話を聞きました。 相先生は、一燈園・燈影学園学園長をされています。「いのちって何?」 という書籍も出されていますので是非読んでみて下さい。 まずは、朝のお祈りと瞑想を行う礼堂に案内して頂き、子供達が入場し てくるのを待ちました。 子供達は手をお腹の前で組んで無言で入ってきて指定の場所にすっと座 ります。寒い中、座布団もなしの正座です。 そして相先生の「目を半眼にして、呼吸を整え、春の近づいてくる音を 聞きましょう」という声で、一斉に瞑想開始です。 それが終わって皆で、大切な文章を全員で唱和します。かなり長い文章 ですが、小学校1年生の子も暗唱しています。 こうして、朝のお勤めが終って子供達はさっと立ち上がり、スタスタと 退場します。が、ウッディチキンの仲間は足が痺れてしばらく動けません。 皆が出て行った後、足をリラックスさせて先生の講話をその場で聴かせ て頂きました。 礼堂の上座は、大自然が見えるように丸い窓が開いています。 その反対正面(下座)には、天香さんの像が据えてあります。 普通の宗教ならば天香さんの像を拝むことになるのでしょうが、この一 燈園の教えでは、天香さんを拝むのではなく自然を大切にする気持ちを大 事にするということで、この配置になっています。 だから天香さんは一番下座から皆を見守っておられるのです。 これも大変深いお話でした。 礼堂から研修室に一度戻り、次は園内の施設を案内させて頂きました。 まずは子供たちが勉強しているところを廊下から見学しました。 学年は少ないところで3名くらい、多いところで10名くらいでした。 ゆったりとした教室内で、伸び伸びと勉強していました。 そして、山側にある施設を歩いて見て回りました。 まずは、西田天香さんと奥さんが托鉢に出られる銅像を拝見しました。 その場所、その場所で的確に説明をして頂ける相先生のお陰で、歴史や その意味をしっかり教えて頂けたので大変理解が深まりました。 この土地を預けられた西川庄六さんの石碑もすぐそばにありました。 そして、さらに上がり展望台で、南から西に掛けて開けた山科区内から 京都方面を眺めました。 それから、また坂を上って、丸いガスタンクのような建造物の前に来ま した。これは、お墓です。 人間、死んだら土に返るということで、灰を建物の中の地中に撒くそう です。 一般の人の分も受け付けておられるということでした。 ここで先生は、「今までは一燈園にはお墓はありませんと言っていまし たが、今は「地球がお墓です」と言う様にしました。そうすると、地球上、 どこででもお墓参りが出来るので便利です。」とにこやかに言われました。 さらに上に行き、プールと運動場のそばを過ぎて、そこからは下りです。 途中、天香さんが暮らされていた帖半寮(小さな小屋のような建物)の 前で先生が説明されました。 「天香さんはここで一汁一菜の質素な暮らしをされていました。言行一 致していないと人は信用してくれないものです。」と説明されました。 なかなか耳の痛い言葉でした。 そして、見学の最後に香倉院(歴史記念館)を見ました。 ここにはいわく付きのマリア像が納められています。 ポーランドのキリスト教宣教師が来られて、ここを教徒にしようとされ たらしいのですが、天香氏はそれをやんわり断られたそうです。そしてそ の時に置いていかれたマリア像がこの記念館に納められているというわけ です。 そしてまた研修室に戻り、お昼の時間になったので、子供達と一緒に給 食を頂くために食堂に向いました。 今日の献立は、酢豚とダイコンの塩昆布和えでした。 私たちは座布団を敷かしてもらいましたが、子供達は板の間に直接正座 です。 食事への感謝を唱えてからやっと昼食開始です。 この場での決まりは、食事中は一切言葉を交わさないということです。 そのあいだ何を考えるかと言うと、食べ物に対する感謝と、その食べ物が どの様にしてこの食卓に並んでいるのかというストーリーを考えることだ そうです。 この給食は、高学年の子達が作っているそうです。生活と離れた教育は ありえないという思想の元、そうされているそうです。 食事もそろそろ終わりの頃、リーダーの一声で般若心経を唱えます。 それが終われば、会話OKです。 そして研修室に戻り、質疑応答をして全てのプログラムが終了しました。 山崎先生、相先生、大変お世話になり、ありがとうございました。 最後に、あるホームページから検索した内容を掲載しておきます。 <特筆すべき生活> ・路頭生活・・・定まった住居を持たず捨て身の生活。 ・懺悔の生活・・・・無欲無心の奉仕と托鉢行願の生活。 ・無一物の生活・・・・無所有の共同生活。 <天香さんことば集より> ・物そのものは本来誰のものでもない。凡て全体のものである。 ・下座は一切のものを包容する。下座は地であり母である。 ・多く知って行わぬより、少なく知って実行するがよい。他を責めるよ り、おのれを省みるがよい。 ・求めるこころは淋しい。捧げるこころは豊かである。 詳しくは次のホームページを参照下さい。上記以外にもいろいろな情報 が掲載されています。 http://www.geocities.jp/nkkagosu50/page026.html まあまあ、最長の前文になってしまいました。 そんなこんなで、今回の本文は短めに行きますか。 さて、前回のテーマは「リンクの達人 その2」でした。 それぞれのテーマを研究し、自分なりに落とし込んで使えるものにして いくのは大変面白い作業です。 では本編を始めましょう。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 本題に入る前に「心と技のあいだインジケータ」で今回のテーマの位置 付けを確認しておきましょう。 <考え方の技術> <考えを行動に移す技術> <行動の技術> 「心」→→→→→→→●→→→→→→→→→→→→「行動」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 < リンクの達人 その3 > 1.はじめに 「リンクの達人」とは、「アナロジカルシンキング」「ベンチマーキン グ」の様に、何かを見てそれを自分または会社に活かすというアイデアを イマジネーションすることです。 単純に表面的に真似るのではなく、きっちり実用できる形に落とし込む ことが大切であることは言うまでもありません。 こういう視点を持つと、世の中全てがネタです。 リンク能力を向上させるために、日々努力して、リンク人間に仕上がっ て下さい。 2.今回のリンクテーマ さて、前回と前々回では次の9つの題材を取り上げました。 その1 1.ワークシェアリング 2.那覇マラソン 3.ミステリーショッパー 4.ツノちゃんハートマーク 5.中小企業定年退職者の再雇用 その2 6.チャンイーモー 7.孟子 8.ガラスの法則 9.コンビニ 今回、その3では、次のテーマを考察します。 10.デジタルフォトフレーム 11.家電芸人 12.松下幸之助さんの眼鏡 13.サンパイプ 3.「10.デジタルフォトフレーム」 <説明> デジタルフォトフレームとは、SDカードなどに入れた画像や映像デー タを、メディアを差すだけで液晶画面に表示してくれるディスプレイです。 パソコンは不要です。 スライドショーにすれば、アルバムをめくるようにより一層の臨場感が 味わえます。 さらに、BGMとしての音楽と写真を同時に再生することができるし、 本体裏側にスピーカーがあり、ボリュームはリモコンで調整できます。 ディスプレイ装置は以前にもありました。 それは、LED発光装置の様に、ただのバック照明にOHPフィルムを 乗せて透過するものでした。 <活用> パッと閃いたのが、サロンのいろいろな場面での活用です。 カウンセリング時や、待合、セット面でお待ちの方に、以下の内容など を自動で次々に写し出し、お客様に見て頂くということです。 1.最新の流行のヘアースタイル 2.最近のスタッフの練習風景 3.サロンの仲間でレクレーションをした風景 4.新しい店販商品の情報 5.お手入れ方法のアドバイス 6.感動話 7.お勧めの本 8.今後のキャンペーン予定 その他 この装置は、工夫次第でもっともっと活用できると思います。 この中身(コンテンツ)を作る作業をスタッフですることによってサロ ンの活性化につながると思われるので、是非活用してみればどうでしょう。 4.「11.家電芸人」 <説明> 家電芸人って知ってます? TVのアメトークという番組でパネラーとして出てくる、ペナルティ・ ヒデ、関根勤、土田晃之、チュートリアル徳井、劇団ひとり、TKO木本、 品川祐の7人の“家電芸人”が家電製品の魅力について語るものです。 特にホスト役の雨上がり決死隊の宮迫が実際に大手量販店に買い物に行 くシーンで、皆が駄目出しするところは大いに笑いました。 劇団ひとりは、「もう家電の買い方には人生が出るんだから!」とかな んとか涙ながらに語るところなんか、腹を抱えました。 <活用> そんな家電芸人さん達ですが、彼らのモノを見る観察力は凄い。 またそれを積み重ねた薀蓄(うんちく)には素晴らしいものがあります。 好きであることの大切さ、真剣な取り組み、分かり易い解説とトーク等 がリンクのポイントとなるでしょう。 ここで落とし込まないといけないテーマは、「観察力」「薀蓄」「表現 力」に集約されます。 観察して自分のものにし、それを積み上げて自分独自のスタイルでノウ ハウを構築する。そしてそれを熱意を持って伝える。 これって、全ての仕事に共通のものだと思います。 これって結局「インプット〜プロセス〜アウトプット」のホッパー図の 極意と全く一緒です。 ということで、自分の得意分野を作って、薀蓄タラタラやって下さい。 そうそう、先日なんか、私の勉強会仲間だった美容師のD君、完璧に家 電美容師でした。自負するだけあって、それはそれで、やっぱり凄いと感 心しましたね。(聞いてると、ちょっとくどいですが・・・) 5.「12.松下幸之助さんの眼鏡」 <説明> 先日、顧問先のオーナーと二人で、松下記念館を見学しました。 私の家からは歩いて3分の距離にあります。 見学に行きたい人は言って下さい。案内します。 今回、出口付近にある新聞広告記事をちょっと読みました。 うろ覚えで書きます。 ”幸之助さんは日頃から眼鏡を掛けておられます。幸之助さんが外国に 行くという記事が掲載されたところ、とある眼鏡屋さんから手紙が来まし た。「松下さん、今掛けておられる眼鏡は似合っていません。その眼鏡を 掛けて外国に行ったら、日本にはそんな眼鏡しかないのかと言われます。 それではよろしくありません。だから私どもの眼鏡をご使用下さい。」と 言う内容ものでした。” 幸之助さんは、なんというプロ根性かと思い、その方の眼鏡を着用され ることになったそうです。 <活用> どうでしょう。 そこまで言うか!の世界ですよね。 この眼鏡屋さんの様に、自信を持って本当にお勧めできる姿勢は、相手 を納得させるということですね。 納得すれば、その商品を使われることになるのです。 ということは、カウンセリングでも店販品のお勧めでも、納得性を追及 することが大切だということですね。 そのためには、自店の取扱商品にまず自分が惚れ込み、他のものとの比 較においても、お客様には絶対これが良いんだと言う姿勢でお勧めすると 納得して買っていただけるということに近づくでしょう。 幸之助さんは、全く知らない眼鏡屋さんに言われてもそうでしたが、お 客様の耳元でささやき掛けることの出来るサロンスタッフのことなら、な おさら聴かれることでしょう。 もっともっと、自信を持ってプロ意識で話しかけてみて下さい。何かが 変わるでしょう。 6.「13.サンパイプ」 <説明> サンパイプで検索すると、電気用配管部品(ステンレス製電線管用付属 品、電線管路材、電気設備資材)と出てきますがこれではありません。 私の言いたいのは、日中の自然な光を屋根の高さから下の部屋へ効果的 に送る革命的な方法、これがサンパイプといわれるものです。 地球温暖化を意識し、エネルギーを使わずにすべての建物に光をもたら すこのシステムは、見事にLOHAS発想の商品です。 <活用> さて、どうでしょう。いいですよね。 工業、科学に頼らず、自然を上手く取り入れる技術はナイスですね。 昔から、天窓やサンハウス、テラスという発想はありましたが、自然光 を階下まで、あるいは階上まで送っていくという、こういう飛びきりのア イデアは素晴らしいですね、それもエネルギー不要で。 これをリンクすると、まずは「発想の転換」でしょう。 それから、モノを「送る」という機能、つまりここでは「反射する」と 言う作用を使っていますが、これが何かに使えないか考えましょう。 それから暗いものを「照らす」、今まで暗くて見えなかったものを見え るようにするという働きを考えてみたいですね。 疎遠のお客様に光を当てる、沈んでいるスタッフの心を明るくする、会 社の方針を明確にする、評価の仕組みを文章化して明示する、等々。 いろいろなアイデアのヒントをくれるサンパイプ・・・実物を見てみた いものですね。 7.最後に やればやるほど、このリンクの達人ははまりますよ。 ちょっとやばいかも。 このリンク(リング)は無限ループかも。 抜け出せない?! では、また次回お会いしましょう! < 有益な情報欄です > ********************************* A.「リーダー育成セミナー(4期生)」募集中 3月9日スタート B.「IDL個人能力開発講座(2期生)」開催中 3月7日 C.「サロン・オーナー塾」募集中 スタート未定 是非、お問い合わせ・ご相談下さい。 ********************************* 〜 第8回/CHP開催予告 〜 「CHP」は、CKEN HOME PARTYの略で、CKEN谷口 を中心とする楽しい仲間の集いです。 日程 : 2009年5月16日(土) 時間 : ウエイティングタイム 19:00〜19:30 コアタイム 19:30〜22:15 グッバイタイム 22:15〜22:45 場所 : レストラン「アルビノ」 http://www.albino.co.jp/index_pc.html 交通 : 大阪地下鉄四つ橋線 肥後橋駅から徒歩5分 大阪梅田、難波から約15分 次第 : <1>新メンバー紹介 <2>加賀屋克美さんインタビュー <3>CHP恒例プレゼント交換会 他 会費 : 5,000円(フリーフード、フリードリンク) 持参 : 500円程度のプレゼント このメルマガの読者様も参加の権利ありです。 参加希望の場合は、下記までメール下さい。 【CHP公式ブログ】http://plaza.rakuten.co.jp/chpblog/ 【申し込み先】CHP事務局 高塚トミー chp@kannon103.com ********************************* ●編集後記 今回は前文が本文みたいになってしまいました。 一燈園は、なかなか衝撃的な見学だったので、是非お伝えしたかったも ので、、、 ではまた次回をお楽しみに! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 有限会社シーケン社ホームページ http://cken.net 有限会社シーケン社ブログ http://blog.livedoor.jp/ckensha/ 有限会社シーケン社Eメール info@cken.net 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ********************************* ■ウッディチキン会員受付中! http://woodychicken.com/ ********************************* ●「心と技のあいだ」登録・解除http://www.mag2.com/m/0000166118.htm *********************************


