自動車整備の本当の話  RSSを登録する

外見からだけでは判断できない、自動車の整備の実態、車検とは何なのか、自動車を愛して長持ちさせるコツなど、整備士の側からお話します。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2009/05/11

【自動車整備の本当の話】《白煙》イイダ商会・飯田剛士

お久しぶりでございます。イイダ商会、飯田剛士です。
みなさんお元気でしたでしょうか。

格安の中古車に乗り換えたお客様がいらしゃいました。
高性能車で、走行距離も少なく、程度も良好です。
他社でご購入されたのですが、
「いい買い物でしたね」と、祝福しておきました。

しかし、安いものには、それなりの理由がありますね。
連休中に電話で、そのお客様から連絡がありました。
エンジンを吹かすと、排気ガスが真っ白な煙を出すのだそうです。
どんな煙の吐き方をするかで、イカレた箇所が想像できます。
長くアイドリングを続けた後で、
エンジンをブオンとひと吹かしした時に、真白な煙が出るならば、
「オイル下がり」と称しまして、バルブのオイルシールが駄目です。
この場合には、走行中には、あまり白煙は気になりません。

それに対して、もう少し重症なのは「オイル上がり」です。
この場合、ほぼエンジンは駄目になってます。
よほど走行距離の多い車だけに見られる故障で、
ピストンリングやシリンダーがすり減っちゃっている車です。
最近では、あまり見かけない故障です。

電話でヒアリングしてますと、どうもピンときません。
バルブシールのダメになった「オイル下がり」だと、
断定できないのです。
そこでハタと気がつきました。
「この車、ターボ車でしたっけ?」
まさしくビンゴです。さあ大変、ターボが駄目かもしれない。

まあ、そんなに重症ではなさそうですので。
連休中は使用してもらって、休み明けに工場に入れてもらいました。
引き取って点検してみると、まさしくターボがイカレています。
ああ残念、再生修理したターボを使用したとしても、
工賃を入れれば10万円は完全に超える修理費です。
しかし、ターボだけを交換しただけでは、
修理が完了しない場合が多いのです。
ターボがだめになる原因は、ほとんどがオイル管理の不良です。
エンジンオイルを全く交換しないでいると、
まっさきに駄目になるのがターボなんです。
そこで、オイルフィラーキャップを開けて中身を点検させましたところ、
エンジン内部は、なんとも恐ろしい状態になっていたのです。

エンジンオイルをまともに管理していなかったみたいで、
中身はオイルのカスでぐちゃぐちゃになっています。
これではターボがイカレても仕方ありません。
なるべくカスがオイルパンにたまらないように気をつけて、
このガビガビをきれいにするようにしました。

さて、うまく仕上がればいいのですが、
かえってガビガビを取ってしまって、ダメにしてしまう場合があるんです。
ガビガビによって、何とか保たれていた状況が、
掃除によって崩壊してしまう可能性です。
さて、エンジンを始動するのが恐ろしい・・・
しかし、オイル管理は大事ですねえ。
そして、安いものには、やはりそれなりの理由があるってことですよ。
そうそう、世の中、甘いものではありません。

ということで、本日はこれまでとさせていただきます。
長々とお付き合いいただきまして、
まことにありがとうございました。

さて、このメルマガにご興味をもたれた方は、ぜひご登録をお願いいたします。
バックナンバーをご覧くださるのも、大変ありがたいと思います。

メルマガ申し込みアドレス ⇒ http://www.mag2.com/m/0000165980.html
 バックナンバー・アドレス ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000165980
お暇な方は、ブログにもどうぞ。http://plaza.rakuten.co.jp/dai2suitaisentai/
また、ホームページも立ち上げつつあります http://www.iidasyoukai.com/

《編集後記》
どうもあの大河ドラマの「天地人」
いま一つ気に入りませんなあ。
主人公が女々しく泣いてばかりではありませんか。
戦国の武将が、あんな情けない存在なんじゃ、
すぐに滅ぼされますよね。
義を貫いて、家康に「直江状」を突きつけた猛者であるはずなのに、
あれじゃあ、単なる平和主義者のお坊ちゃんです。
たぶん、「空想的平和主義者」が満ちている、
某国営放送局のことですから、
主人公を無理やり平和主義者にする過程で、
あんな考えられない泣き虫の武将を創造したんでしょう。
直江兼次本人が見たら、怒りを通り越して、苦笑するかもしれません。
平和が尊いのは、百も承知。
でもあえて矛を取るべき時もあるんですよね。
まあ、教条主義者にはわからないか。
どうせなら、もっととことんやって、
上杉に非武装中立で武装放棄でもさせたらどうでしょう。
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」なんて、涙流して宣言する上杉の侍たち。
これで戦国の世でも、平和の到来間違いなし(?)
うーん。そんなことはありえませんよねえ。
闘って勝ち取る平和もあるんです。
口先だけですべてが済むなら、誰も苦労は要りませんや。
そう思いません?
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る