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2008/06/29

【自動車整備の本当の話】《オイルパン2》イイダ商会・飯田剛士

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一週間のご無沙汰でした。イイダ商会、飯田剛士です。
みなさんお元気でしたでしょうか。

さて前回の続きで、オイルパンを破壊した場合の話です。

ドレンコックのボルトが、固くて緩まずに、
その頭を変形させてしまう事例が多いのは、
前回のお話の通りです。

そして、ドレンコックのトラブルには、
さらにもう一種類があります。
それは、オイルパン側のネジ山を壊してしまうことです。

ドレンコックのボルトがダメになったとしても、
ボルト自体の値段なんて、何百円単位で済みます。
でも、オイルパン側のネジ山がダメになったら大変です。
もしも、ネジ山の再生修理が効かなかった場合には、
オイルパンをそっくり交換しなくてはなりません。
そうしたら、値段は大変です。

普通の鉄の材質でも、安くて数千円単位の部品代ですし、
これが高級車のアルミの素材なんかですと、
数万円のオーダーになることもあるんです。
これに加えて、工賃は別になります。
他の部品を外さずに、オイルパンだけを交換できることは稀で、
ヒドイ時は、エンジンを下ろす必要がある場合もあります。
こうなれば、工賃は軽く数万円のオーダーを突破です。
おお、なんと恐ろしい・・・

そして、このタイプのトラブルは、
オイル交換をした際の不手際しか、原因は考えられません。
(まあ、少し強く言いすぎかも)
きちんとネジをかませないで、
斜めに突っ込み、
しかも、それを強引に回して、
ボルトを無理やり締めこんだ、というのが原因です。

何とかその場だけはしのげたとしても、
次回のオイル交換の際に、
ボルトを緩めようとしても、もう破滅している、ということです。

これは、ボルトも鉄で、オイルパンも鉄、という場合には、
さほどに頻発しないものですが、
オイルパンの素材がアルミの場合が問題なんです。
硬いボルトで、簡単にアルミ側が破壊されてしまうからです。

もちろん、修理のプロがやれば、
ねじ山がきちんと咬んでいるかどうかは、手ごたえですぐにわかるはずです。
しかし、問題は、半ば素人のようなスタッフが、
オイル交換をした場合なんです。

学生アルバイトみたいなのに、
パートタイム仕事でやられたら、たまりませんねー。
それで、この場合に問題なのは、
「次回のオイル交換のときに、やっとバレる」
ということなんです。

何ヶ月も経ってから、初めて不具合が表面化しますから、
責任を問うのが難しいのです。
緩めてみてから、
「あ、これダメですね。大変ですよー」
といったことになります。

しかし、このアルミの悲劇でも、
もしかしたら何とかなるかもしれません。
それは、この種の故障用に、
再生キットが設定されている場合があるからです。
このキットが使用可能ならば、
オイルパンのアッセンブリ交換は、避けられるかもしれません。

まあこれは、スタンドさんなんかでは不可能ですので、
修理屋さんにお願いしましょう。
まあもともと、オイル交換するのも、
自動車屋でやれば、何の問題もないんですけどね。

ということで、本日はこれまでとさせていただきます。
長々とお付き合いいただきまして、
まことにありがとうございました。

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《編集後記》
やっぱり、裁判員制度は気に入りません。
誰に聞いても、積極的賛成論者には会ったことはありませんし、
法曹関係者に聞いても(まあ、限りはありますが)
やっぱり反対してますよね。
実際に、実施が具体的に近づいてきますと、
弁護士の皆さんは、その負担の重さを実際に想像できたみたいで、
二つくらいの県の弁護士会が、反対を表明しました。
「実施不可能だ」、ということでです。
なぜかというと、日本の刑事裁判の弁護は、
弁護士にとってはまったくペイしない仕事で、
ほぼ社会奉仕に近いのだそうです。
現状でも「持ち出し」なのに、
裁判員制度下での弁護活動になりますと、
もう経済的にやっていけなくなるようなレベルの
「奉仕」活動になるそうです。
それが検事や裁判官でしたら、これはその業務自体が仕事ですし、
経費は全部、親方日の丸です。
しわ寄せは、弁護士と裁判員という「民間」の「ご奉仕」へと、
集約されるわけですよね。
ここは一発、「廃止」ないしは「延期」を、
来る総選挙のマニフェストに掲げる
政党の出現に期待するしかありません。
誰に聞いたって反対するようなアホな制度、
強行することのほうが、もっとアホですもの。

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