2009/10/25
【資本政策のケーススタディ;マネックスー2;No.217.2009.10.25】
******************** お早うございます、WINGS CONSULTINGの山本です。 財務戦略で、最も頭を悩ませるのが【資本政策】。 理論書も少く、ケーススタディも表面化しないのが現状です。 このメルマガでは理論に従い、様々なケーススタディを取り上げていきます。 資本政策の実践的ケーススタディを学ぶのが、このメルマガの目的です。 【本日のM&A・ケーススタディ】 本日は、マネックスグループのケーススタディ第2弾です。 平成13年度にIPOして、大きな転換点は3年後に訪れました。 平成16年、日興ビーンズ証券と共同持株会社設立です。 その際にも、パートナー戦略がしっかりと効いていました。 その流れを今回はみていきます。 ■ 役員構成 共同持株会社の役員構成は、次のようになりました。 代表取締役3名の内、2名がマネックス出身。 松本社長と元ゴールドマンの工藤氏。 古巣から、気の合ったメンバーを連れてきた成果でしょう。 ディー・エヌ・エーもそうですが、古巣から、優秀なメンバーを誘っての スピンアウトは必須ですね。 そして、残り4名の取締役中、ソニー出身者が1名。 この有力株主から、優秀な人材を投入してもらう方針は貫かれています。 監査役関係は日興サイド中心でしたが、守りが固まって良かったでしょう。 このように、主導権を握りつつ、有力株主からの支援体制を作り上げた次第です。 その結果の株主構成は次のようになります。 ■ 株主構成 平成21年3月末株主構成が次の様になっています。 名義 持株数 比率 日興シティホールディング 616,419 26.29 松本社長 260,480 11.1 ソニー 117,235 5 ■ 業績推移 一方、M&A後の業績をみてみましょう。 1期 2期 3期 4期 5期 期 H17.3 H18.3 H19.3 H20.3 H21.3 売上 21,716 39,223 33,244 30,497 24,812 経常利益 9,180 24,938 16,688 12,811 5,231 純資産 29,811 41,588 47,562 45,554 40,066 総資産 232,091 430,299 379,988 335,016 235,694 規模拡大のM&Aであり、成長市場でもありますので、着実に成果は現れました。 M&Aの成功確率は30%と言われています。 同社の場合は、その30%に入っていたと言えるでしょう。 ■ 設立1期でのIPO企業 設立1期でIPOした企業3社のアフターIPOをみてきました。 それぞれ、規模の拡大は必須ですが、戦略が違っていましたね。 エン・ジャパン社は、自助努力中心に、同一市場で規模拡大。 アパマン社は、自助努力中心に、横展開による規模拡大。 マネックスは、パートナー戦略中心に、同一市場での規模拡大。 いずれにしろ、外部環境変化は必須であり、その対応を検討、実施するのは、取締役会になります。 会社の意思決定機関は、取締役会ですから。 すると、やっぱり、この取締役会メンバーを厳選していくのが良いに決まっています。 この取締役会メンバー選定を行うのが、株主。 すると、株主構成を考えるのが、最も、大事になっていきます。 この株主構成を作り上げるのが、資本政策。 ならば、この資本政策を考えるのが最も重要になっていきますね。 今後も、この資本政策のケーススタディを蓄積し、ノウハウを貯めていきます。 それでは、今週は、ここまでにしましょう。 【編集後記】 ■ トレジャーハンター トレジャーと思った武富士があがってきました! 相場は人間心理が作るものであり、心理は集団心理に多大なる影響を受けます。 結果、ブレが大きくなり、売られすぎ、買われすぎに状況が発生。 このタイミングで、トレジャーを発掘し、投資を行いたい。 さて、1年後には、どうなっているのか。 トレジャーハンターとしての腕を磨いてきます。 ★ご注意願います★ □ 分析内容は私見であり、事実と相違する場合があります。 ご了承願います。 □ 当該分析内容から生じる損害等につきましては、一切負わない事とご了解願います。 ★発行人★ WINGS CONSULTING 代表取締役 山本 泰功 □ 登録、解除はこちらからお願いします。 http://www.mag2.com/m/0000165785.html 本メルマガにつきましてのご感想等ございましたら、ぜひともお寄せ下さい。 hiroyama-1414@kzd.biglobe.ne.jp


