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財務戦略の要である【資本政策】。が、実践的なケーススタディはほとんどありません。他社の成功、失敗例は?なぜ、そうなったのか。資本政策の面白さに迫ります!

  • 発行周期 週刊
  • 最新号 2009/11/29
  • 部数 462部
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2009/07/26

【M&A時代の財務戦略:カカクコムー3:No.199.2009.7.26】

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お早うございます、WINGS CONSULTINGの山本です。

【目的】
M&Aが日常的な財務戦略の時代が到来しました。

M&Aをしっかりと活用すれば、急成長するチャンスを掴める時代です。

そして、M&Aは買収のみではなく、広義の意味では業務提携・資本提携から始まる他企業とのアライアンスです。

さあ、ライバル企業はどのような財務戦略を遂行したのか。

その成功・失敗を実践的ケーススタディで学ぶのが
このメルマガの目的です。

【本日のM&A・ケーススタディ】

本日は、カカクコム社の資本政策第3弾。

小さい規模だが、黒字のビジネスモデルが出来上がっていたのが同社の特徴でした。

それを創り上げたのが、筆頭株主のデジタルガレージ社。

そして、創業者は既に、経営権を移譲していました。

その仲介を行ったと思われるのが、投資ファンド。

今回は、この株主構成の謎に迫っていきます。

■	株式譲渡

(百万円、千株)     H13.3     H14.3     H15.3
期                     4期       5期       6期
売上                   123       257       603
経常利益                13       102       220

元創業者から、経営権移譲が実施されたのが平成13年10月。

約76%の株式がファンド所有となりました。

しかし、ファンドはファンドであり、事業を作り上げる力が弱いです。

従って、パートナーとなりうる事業法人とのM&Aが模索されました。

定石ですね。

その結果が、平成14年6月に実り、デジタルガレージ社がパートナーになった次第です。

事業を大きくできるのは、「お金」の力ではあるのですが、最後は「人」の力です。

この「人」をいかに確保できるかが、パートナー戦略の本質でしょう。

■	人の力

では、具体的に、人の力とは何でしょうか。

まずは、役員構成の変更です。

同社の場合でも、過半数の役員をデジタルガレージ社が投入となりました。

この結果、事業計画を立案、遂行する役員会が活性化されたのは間違いありません。

更に、最も大事な売上への貢献です。

ここでは、システム開発での支援やPR等、できる事すべてを行ったと思われます。

これができるのも、優秀で豊富な人材を確保しているデジタル社があってこそですね。

■	時代の変遷

この結果もあって、カカクコム社の成長軌跡は右肩上がりとなり、今の地位を築きました。

大きな成果と評価されることです。

しかし、これ以上の成長を望むのならば、デジタル社では対応できない環境になったと思われます。

そこで、CCC社が次の時代のパートナーとして選択されたのでしょう。

この結果が、CCCの筆頭株主化となった次第です。

■	パートナー戦略

自社のみの経営資源で成長できる会社もあります。

京セラやソニー等、強烈なリーダーが事業を大きくしてきましたね。

一方、パートナー戦略を遂行して成長した企業もあります。

マネックス証券やカカクコム社がケースとなりますね。

いずれにしても、優秀な人材をいかに確保し、組織を作り上げるかにかかってきます。

やっぱり、事業は人ですからね。

新たなパートナーを見つけたカカクコム社が今後、どのように成長するのか。

楽しみに、モニタリングしていきたいと思います。

【編集後記】

■ クックパッド

久々のIPO案件となった「クックパッド社」

マーケットの人気も高く、値付かずの様子です。

IPO案件復活の突破口になるのでしょうか。

次回は、この案件を取り上げてみます。


★ご注意願います★

□ 分析内容に関しましては、有価証券報告書等から読み取った私見で、事実と相違する場合があります。ご了承願います。

□ 当該分析内容から生じる損害等につきましては、一切負わない事とご了解願います。

★発行人★
WINGS CONSULTING
代表取締役 山本 泰功

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