2009/07/26
【M&A時代の財務戦略:カカクコムー3:No.199.2009.7.26】
******************** お早うございます、WINGS CONSULTINGの山本です。 【目的】 M&Aが日常的な財務戦略の時代が到来しました。 M&Aをしっかりと活用すれば、急成長するチャンスを掴める時代です。 そして、M&Aは買収のみではなく、広義の意味では業務提携・資本提携から始まる他企業とのアライアンスです。 さあ、ライバル企業はどのような財務戦略を遂行したのか。 その成功・失敗を実践的ケーススタディで学ぶのが このメルマガの目的です。 【本日のM&A・ケーススタディ】 本日は、カカクコム社の資本政策第3弾。 小さい規模だが、黒字のビジネスモデルが出来上がっていたのが同社の特徴でした。 それを創り上げたのが、筆頭株主のデジタルガレージ社。 そして、創業者は既に、経営権を移譲していました。 その仲介を行ったと思われるのが、投資ファンド。 今回は、この株主構成の謎に迫っていきます。 ■ 株式譲渡 (百万円、千株) H13.3 H14.3 H15.3 期 4期 5期 6期 売上 123 257 603 経常利益 13 102 220 元創業者から、経営権移譲が実施されたのが平成13年10月。 約76%の株式がファンド所有となりました。 しかし、ファンドはファンドであり、事業を作り上げる力が弱いです。 従って、パートナーとなりうる事業法人とのM&Aが模索されました。 定石ですね。 その結果が、平成14年6月に実り、デジタルガレージ社がパートナーになった次第です。 事業を大きくできるのは、「お金」の力ではあるのですが、最後は「人」の力です。 この「人」をいかに確保できるかが、パートナー戦略の本質でしょう。 ■ 人の力 では、具体的に、人の力とは何でしょうか。 まずは、役員構成の変更です。 同社の場合でも、過半数の役員をデジタルガレージ社が投入となりました。 この結果、事業計画を立案、遂行する役員会が活性化されたのは間違いありません。 更に、最も大事な売上への貢献です。 ここでは、システム開発での支援やPR等、できる事すべてを行ったと思われます。 これができるのも、優秀で豊富な人材を確保しているデジタル社があってこそですね。 ■ 時代の変遷 この結果もあって、カカクコム社の成長軌跡は右肩上がりとなり、今の地位を築きました。 大きな成果と評価されることです。 しかし、これ以上の成長を望むのならば、デジタル社では対応できない環境になったと思われます。 そこで、CCC社が次の時代のパートナーとして選択されたのでしょう。 この結果が、CCCの筆頭株主化となった次第です。 ■ パートナー戦略 自社のみの経営資源で成長できる会社もあります。 京セラやソニー等、強烈なリーダーが事業を大きくしてきましたね。 一方、パートナー戦略を遂行して成長した企業もあります。 マネックス証券やカカクコム社がケースとなりますね。 いずれにしても、優秀な人材をいかに確保し、組織を作り上げるかにかかってきます。 やっぱり、事業は人ですからね。 新たなパートナーを見つけたカカクコム社が今後、どのように成長するのか。 楽しみに、モニタリングしていきたいと思います。 【編集後記】 ■ クックパッド 久々のIPO案件となった「クックパッド社」 マーケットの人気も高く、値付かずの様子です。 IPO案件復活の突破口になるのでしょうか。 次回は、この案件を取り上げてみます。 ★ご注意願います★ □ 分析内容に関しましては、有価証券報告書等から読み取った私見で、事実と相違する場合があります。ご了承願います。 □ 当該分析内容から生じる損害等につきましては、一切負わない事とご了解願います。 ★発行人★ WINGS CONSULTING 代表取締役 山本 泰功 □ 登録、解除はこちらからお願いします。 http://www.mag2.com/m/0000165785.html 本メルマガにつきましてのご感想等ございましたら、ぜひともお寄せ下さい。 hiroyama-1414@kzd.biglobe.ne.jp


