2009/07/05
【M&A時代の財務戦略:ブックオフー4:No.196.2009.7.5】
******************** お早うございます、WINGS CONSULTINGの山本です。 【目的】 M&Aが日常的な財務戦略の時代が到来しました。 M&Aをしっかりと活用すれば、急成長するチャンスを掴める時代です。 そして、M&Aは買収のみではなく、広義の意味では業務提携・資本提携から始まる他企業とのアライアンスです。 さあ、ライバル企業はどのような財務戦略を遂行したのか。 その成功・失敗を実践的ケーススタディで学ぶのが このメルマガの目的です。 本日は、ブックオフ・ケーススタディ第4弾。 事業会社の傘下になったブックオフ社。 ファンドからの支配を脱出したのが背景でした。 そのファンドに株を売ったのは、創業オーナー。 残念ながら、創業オーナーが興した不祥事の責任をとっての持株売却です。 いわば、強制排除とも言える権力委譲ですが、これで良かったのでしょうか。 特に、事業承継の面から、全ての企業が抱える問題をはらんでいます。 すなわち、経営トップの権限委譲をどのように行うべきなのか。 トップはいつまで君臨すべきなのか。 ガバナンスをどのように組み立てるべきなのか。 今回を最終回として、まとめていきます。 ■ 創業オーナーの功罪 強力な創業オーナーには、矛盾する2面があります。 強いリーダーシップを発揮し、組織を創り上げる面。 この力は、ある程度の規模になるまでは重要な役割を果たします。 この人がいなければ、この会社は成り立たなかったと言われる面ですね。 このパワーは、ベンチャー企業の発展では必須の要件と言えます。 一方、創業オーナー個人のパワーが強い為に、組織上に弱点が芽生えて生きます。 部下達のぶら下がりですね。 あらゆる意思決定はトップが行い、それに従うのが最も安全で正しい。 この意識が組織に蔓延し、考えない人の集合になってしまいます。 この結果、一人の強いリーダーに権限が集中し、組織が機能しないことになっていきます。 良くあることですが、当人は気づかないのが怖いことですね。 ■ 組織作り 従って、創業オーナーは自分の後任作りを行っていかなければなりません。 事業承継戦略の実施です。 同社でも、マーッキンゼーやみずほ銀行出身者を役員登用としておりました。 出身先の名前で決めるのもおかしなことですが、ある程度の能力は図れます。 同時に、組織で動く習慣を付けた人材でもあります。 この準備を進めていくのは大事です。 が、更に、大きな問題が残っております。 それが、資本政策です。 ■ 株主構成の作り直し 同社のケースも、事業法人が筆頭株主になることで、事が収まったと言えます。 金融機関や取引先等は、代表取締役も重要視しますが、株主構成を最重要視します。 なぜならば、会社の最終意思決定者は、株主だからですね。 従って、事業承継戦略の最終目的は、株主構成の変更です。 組織的運営に相応しい様、オーナー株式をどのように異動させればよいのか。 この点は、他人においそれとは相談できません。 が、最も重要な事になります。 ■ 加ト吉のケース 同じ不祥事を発生させた加ト吉は、この施策を10年前に実施しておりました。 冷凍食品では、ライバルでシェア下位のJT社を上位株主にすえつけました。 そして、役員を招聘し、組織作りを行っていったのです。 このあたり、老練な実力オーナーの智恵を感じますね。 この強かな智恵をぜひとも、活かして欲しかったと思います。 ■ 引退の花道 ブックオフ社も加ト吉も、オーナーが花道を飾ることが出来ませんでした。 栄華を極めたトップがそのまま、引退するのはやっぱり、難しいことです。 引退の花道。 ぜひとも、チャレンジしてください。 ■ 女子大コンサート 女子大音楽部の無料コンサートに行ってきました♪ やっぱり、華やかで良かったです。 以前から、ピアノが好きだったのですが、今回、ドラムに気持ちが高ぶったのが印象的でした。 どうも、ドラムの響きに本能が刺激されるみたいです! ★ご注意願います★ □ 分析内容に関しましては、有価証券報告書等から読み取った私見で、事実と相違する場合があります。ご了承願います。 □ 当該分析内容から生じる損害等につきましては、一切負わない事とご了解願います。 ★発行人★ WINGS CONSULTING 代表取締役 山本 泰功 □ 登録、解除はこちらからお願いします。 http://www.mag2.com/m/0000165785.html 本メルマガにつきましてのご感想等ございましたら、ぜひともお寄せ下さい。 hiroyama-1414@kzd.biglobe.ne.jp


