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「やけど好いとうF.D.H「(新風舎)の作者・鷹野正人が「文系」の目で見てお伝えする野球の面白さ、不思議さ、素晴らしさ。このマガジンでは特定の球団、リーグにこだわらず、いろんな「野球」に注目していきます。

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2008/05/11

野球コラムNO.90

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5月11日付NO.90『スピードアップと、緊迫感』

 試合時間短縮がいつになく言われている今年。
いろいろな試みもあるようですが、特効薬はあるのでしょうか。

**********
【目次】
≪カウントダウン≫
≪技術の向上も≫

**********

≪カウントダウン≫

 Blogでも紹介したのだが、福岡のYahoo!ドームではイニング間や投手交替時に「カウントダウン」が行われていた。
 (http://www.plus-blog.sportsnavi.com/takamasa/article/27

 イニング間は2分15秒、投手交替時は2分45秒で完了を目指しているらしい。
球場内の巨大スクリーンにカウントダウンタイマーが表示されて、観客にも「残り時間」が示される。
 観客がそのタイマーを見たからと言って、すぐに「時間短縮」に結びつくのかは疑問である。
しかし、選手への意識は高まるであろう。

 また試合開始前やイニング間にもスクリーンを使って「試合時間短縮」のアピールが行われていた。
福岡のドームでは、ソフトバンクの選手が「時間短縮」を訴えていた。
試合時間の短縮は、二酸化炭素の排出量を抑えることにもなり、地球にも優しいそうだ。
 さらに、ファンにとっても長すぎない試合は、「帰りの時間」を考える上でもありがたい。
結婚式や宴会でも3時間になると「長い」と思うものである。
野球の場合も、できれば「だいたい3時間くらい」で片付いてくれるといいのかもしれない。

 さて、N.P.B.の方では一大キャンペーン展開中の「試合時間短縮」。
もう一つのプロ野球、四国・九州アイランドリーグではどうであろうか?

 私が観戦したいくつかの試合。
その中で4月末に鳥栖市で行われた試合と、大牟田市で行われた試合。
鳥栖では冷え込むナイター、大牟田は夏のような日差しの下でのデーゲーム。
寒さや暑さと戦いながらの試合は4時間近くの長丁場であった。
 選手も大変だが、見ている方も「手ぶらで観戦」というわけにはいかない環境であった。
試合時間が3時間を超えるということは、気象条件から見ても「何らかの対策」た必要となるわけである。
持っていく荷物が増えるというと、車に積む荷物も増える?
車の荷物が増えると、二酸化炭素の排出量が増える?
 それは考えすぎであるなぁ…。

**********

≪技術の向上も≫

 さて、私が福岡のドームで試合を見ていたときのことである。
投手の牽制球が多くて、隣に座っている一人の男性が
「(試合時間を短縮するなら)牽制も、一試合に一回に制限すればいいのに」
とつぶやいた。
…気持ちはわかるが、そうなるとランナー有利になる。
 そうなると点が入りやすくなって、却って試合時間は長くなるかもしれない。
この件に関しては、投手に「無駄なランナーを出さない」という面のレベルアップを望むしかない。

 さて、また四国・九州アイランドリーグの話題であるが、こちらは「牽制球」が一つの見所かもしれない。
 今季から参戦した長崎セインツの前田勝宏投手。
(詳細はWikipedeiaにて→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E7%94%B0%E5%8B%9D%E5%AE%8F

 野球に詳しい人は「メジャー志望でライオンズを退団したあの投手?」
あるいは「金髪マエダか?」
と思い出すかもしれない。

 上記Wikipediaでの「来歴」では、世界各地を渡り歩いた「苦労人」とも見て取れる過去の持ち主である。
 いろいろな実績を持ち、今年からアイランドリーグの一員。
当然、「N.P.B.入り」を目指しているわけである。
 その一方で、チーム内では「若手への手本」という意味もあるようである。
現在は「抑え投手」として、主に試合終盤に登板している。
ただ、長崎セインツはリーグ開幕一ヶ月経過の段階でまだ三勝。
それでも8〜9回のマウンドに立っている。

 セインツの勝敗の関係上、なかなか勝っている場面で登板できるわけではない。
八回途中に、ランナーのいる場面で登板することだってある。
その「ランナーのいる場面」での登板が、実は見所であったりするのだ。

 アイランドリーグが「プロ志望の若者」が多く集まる場所。
悪くいえば「ドラフトにもかからなかった未熟者」の場所ともいえる。
他の投手のとレベルの差が大きいから、といえなくもないのであるが…。

 牽制球である。
ランナーが戻るギリギリのタイミングで、ランナーが戻ってくる位置にずばっと牽制球を投げ込むのである。
この長崎セインツの前田投手の牽制を見ていると、「牽制球も野球の見所」とさえ思えてくる。
さすがは、今年37歳になろうというのに世界を渡り歩き、今でも現役存続を目指すだけのことはある。

 私もまさか、牽制球で驚かされるとは思ってもいなかったのだが、意外な場所で意外な発見であった。
ただ、これも「実際に野球を見に行った」から発見できたことである。
やはり野球は生で見た方がよい。
でも、できればスピーディな展開で終わってほしくもある。

 スピーディというか、緊迫感のある場面を多くみたいといった方がよいか。
緊迫感があるということはつまり、プロの高いレベルの技術が見られるということである。

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