2009/06/27
no9875の小説集から「幼夢の刃<ヨウムのヤイバ>(24)」
no9875の小説集から「幼夢の刃<ヨウムのヤイバ>(24)」 懐かしき4年前は…… 第92号、配信です〜。 ●●● 前書き ●●● どうもです、no9875です〜。 前回の配信のとき、 センター試験のお話をしておりました……。 そして、現在6月……。 暇人大学生であった私も、 今や日々忙しの社会人一年目となりましたw そしてメルマガ配信、すっかり忘れておりました(汗 先日、 「前回の発行から5ヶ月も放置してるぞ どうにかしなさい!!」 という内容のメールがmagmagから届きまして……(汗 そういえば、幼夢の刃、最終号でほっておいてるじゃないか……と(汗汗 というわけで、幼夢の刃、最終号配信致します。 ●●● このメルマガについて ●●● このメルマガは、私、no9875が書いた、 自己満足たっぷりのオリジナル小説を配信しています〜。 一体どこが自己満足なの? 私の、小説を書き始めたきっかけが 「小説家になりたい」 とか 「なんかデビューとかしたい」 ではなく、 「書いてみたい」 という、なんともひどいモノなのです…… それも文芸部とかそういう部活やサークルに入ってたわけじゃないんですよね〜。 カンゼンに、ただのシュミ(自己満足)です(^_^;) 普通なら、3日坊主で終わってしまう理由ですよね〜。 でも、なぜか終わらなかった………… で、どうせ終わらなかったんなら 誰かに読んでもらおうかな? とか思ったわけです〜。 なので、このメルマガで配信される小説に “最高&完璧&それなり” を求めないで下さいね〜(^_^;) 発行は、作品ができあがり次第、とさせていただきます〜。 作品ができあがったら、それを週刊目指して配信していきたいと思ってます〜。 ●●● 作品前書き ●●● 今回配信しているのは、「幼夢の刃<ヨウムのヤイバ>」です〜。 この作品は、あるHPで行われるはずだった小説大会に投稿しようと 思っていた作品なんですね〜。 でも、完成した時、既に〆切を過ぎていて、 制限文字数を1万文字もoverしていて、 さらに、なんか大会が自然消滅したっぽくて……(^_^;) でもでも、それなりに力を入れて書いた作品だと思っていますww 一応、大会に投稿するために書いていたモノですからねww 子供の頃の暖かく希望溢れた夢は、 現実に研磨され、 徐々に鋭い刃になっていく…… ★★★ 作品本編 ★★★ 幼夢の刃<ヨウムのヤイバ>(24) ……私が目を覚ましたのは、事件から三日後の昼だった。 ……チェスァーによるあの事件は、国に大きな爪あとを残した。 奇襲を防げなかった近衛隊の信用はガタ落ちし、レジスタンスを背負う国として、国 王は非難の的となった。 そんな中でも、なにより大きな被害は、近衛隊幹部クラスの人間の消失であった。近 衛隊隊長であるケテール、衛生部隊隊長のケセド、参謀部隊隊長のビナーの、計三人が 殺害され、ティフェレトはレジスタンス側に裏切った。 この、裏切りが出たという事実は重く、全近衛隊員が集団尋問にかけられた。 私は、ルームメイトと上司の裏切りにくわえ、お客様にスカーとの会話を聞かれてい たということもあり、レジスタンスとの関連性を疑われた。おかげで、目覚めてすぐ、 人一倍長い時間尋問をされた。まぁ、疑いはなんとか晴れたのだが……。 そんな混乱状態がしばらく続いた後、近衛隊の幹部が再編成され、隊はようやく落ち 着きを取り戻した。 そんなある日……。 「そうか……、スカーがか……」 私は、カフェでドーラおじさんにすべてを話していた。 「……スカー、いったいどういう経緯で、レジスタンスなんかになっちゃったんだろ う」 私の言葉にドーラおじさんは、いかにも苦そうな真っ黒コーヒーを飲みながら、とて も険しい顔をして、首を横に振った。 「軍の方からも数人裏切りが出たって聞いたけど……」 「ああ、全部で三人だな。……あのデルじいさんもその一人だった」 「そう……なの……」 「まったく……、いまどきレジスタンスなんか流行らんだろうに……。その上、あんな に堂々とお披露目しちまったら、国王軍に目の敵にされるのがオチだ」 「近衛隊でも、チェスァーの掃討作戦が着々と計画されてるわ。でもあれ以降、目立っ た動きがないから、こっちも動けない状態ね」 私がそういうと、ドーラおじさんは小さなため息をつき、コーヒーを一口すすった。 それを見て、私も紅茶に口をつけた。 「……フェル、どうしてスカーの誘いに乗らなかったんだ?」 唐突に、ドーラおじさんがそう聞いてきた。 「え……? ど、どうして、って……それは……」 私は、突然の質問に戸惑った。 「おまえがレジスタンスになれば、スカーの言うとおり、願っていたスカーと一緒の行 動ができただろう。おまえの上司と、そのリンというルームメイトも向こう側だ。…… まぁ、それは知るのが遅かったのかもしれないが、それにしても、あれだけスカーに会 いたがってたおまえにとっては、なかなかいい話に聞こえたんじゃないのか?」 ……そうだ。別に私は近衛隊に強い憧れがあったわけでもないし、レジスタンスに強 い嫌悪感を抱いていたわけでもない。それに、今の状態は、スカーと私は敵同士……、 これだって望んでいたものじゃない。 じゃあ、どうして私は、近衛隊としてここにいるのだろう……。 「……あ、いや、すまない。難しいことを聞いちまったな」 私の長い沈黙を見て、ドーラおじさんはそう言った。 「お互い、“一緒にいたい”っていう気持ちは同じだと思う。でも、私もスカーも、ど うしてあんなに立場を譲らなかったのかな? ……私が言えたことじゃないけど……」 私は、ふと思った疑問を口に出した。 「そりゃ、体裁も信条も、お互いに相反する立場だからだろう」 ドーラおじさんがそう答えた。 「……近衛隊は規律を重んじて現実を生き、レジスタンスは自由を求めて理想を掲げ る……。だからこそ、フェルは“今の状況”でスカーと共になれることを求めたし、ス カーは“立場を無視した純な心”でフェルと共になれることを求めた」 「…………」 「おまえが大人になったのか、スカーが子供のままなのか、そしてどちらが正しいの か……、俺にはわからん。……ただ、お前達の間で交わされた約束、一番最初に忘れて しまったのは、ひょっとするとおまえかもな……」 「っ!? なっ、そんなことないよ! 私はずっと――」 「ずっと思っていた。が、その約束のためだけに、おまえが近衛隊を離れることもなか った……。子供の約束というもんは、立場も何もない、ただただ純なものだ。……おま えがそれを、立場というものでまぜこぜにして考えてしまった時点で、先に約束を忘れ たのはおまえだと言えるんじゃないのか?」 「…………」 そう言われて、私は何も反論できなかった。 あの約束は、近衛隊になるという“たてまえ”で、もっと別のことを約束したものだ というのは、お互いに声に出さずとも理解していた。 そして、スカーはその“もっと別なこと”の約束を果たそうと訪れた。なのに、私は “立場”によって、その“もっと別なこと”を守らなかったのだ……。 「ふっ、そんなに気に病むな。なにがあったにせよ、最初に約束を破っちまったのはス カーの方だ。これでおあいこだろう?」 ふさぎこむ私に、ドーラおじさんはかるく笑いながらそう言った。 「……だというのに、スカーはいまだ、昔の約束に縛られている、これじゃあ埒があか ん」 ドーラおじさんは、残っていたコーヒーをグイッと一気に飲み干した。そして、席を 立ちながら私のほうを見ると、 「……フェル、自由は規律で制するもんだ。次にスカーに会ったときにゃ、立場も何も かもひっくるめた、“大人の約束”ってもんをしてきてやれ! そして、そいつを無理 やり守らせてやるんだな!」 と、私の肩をバンと叩いた。 「じゃあな。またなんか情報でも手に入れたら連絡する」 そして、手をひらひらさせながらそう言うと、コーヒー代を置いて行ってしまった。 「立場……ね……」 私は紅茶を一口飲みながらそう呟いた。 ……私の約束……子供の頃の夢は、いつの間にか、立場という現実に飲み込まれ、隠 してあった深い意味を失い、昔の輝きを濁らせていた。……そしてそれはきっと、スカ ーも感じていたことだろう。 「……あ、そうか……。だからスカーは、レジスタンスに?」 スカーはきっと、約束<夢>が現実に侵食されるのを拒んだんだ……。だってスカー には、きっとその約束しかなかったから……。近衛隊になれず、この約束が現実に飲み 込まれてしまったら、スカーには何もなくなってしまうから……。だから、レジスタン スなんかになったんじゃないだろうか。そして、レジスタンスになって、自由に、そし てわがままに、私を追ってきた。……まるで、私たちが約束を交わした頃のよう に……。 そして私は、その約束を半ば忘れ、立場に捕らわれ、スカーを連れ戻そうとした……。 ……なんと皮肉なことだろう。お互い同じことを思っていても、この現実の中では相 反する行動を取らねばいけないなんて……。 「“立場”か……。大人になると、いろいろと面倒くさくなっちゃうのね……」 私はそうため息をつくと、紅茶を一気に飲み干した。 「でもまぁ、仕方ないか。ドーラおじさんも言ってたけど、どっちが悪いとか言えない し……。それなら私が思うようにすればいいんだ。とにかく、次にスカーに会った時に は、無理やりにでもこっちに引っ張ってくるんだから! ……ついでに、リンと隊長も ね!」 私はそう意気込んで立ち上がると、ウェイターにお金を払って席を立った。 ●●● 後書き ●●● 読んでいただきどうもです〜。 これにて、幼夢の刃、終了となります。 最後まで付き合って下さった皆様、ありがとうございます。 このお話ですが、自分の中ではシリーズ化しておりまして、 全然続きがありますww 頭の中では、簡単な流れ図くらいは完成しているんですが……。 書き出すスピードも技術も暇も余裕も無く……。 気が向いたら書くんだと思いますが。 いったい何時になる事やら……。 むしろ、このメルマガも、 今後どれほど配信できるかアヤシイです(泣 社会人って、思ったほど時間無いのですね……。 気が向いたら書いていきたいと思いますがはたして……。 ……ん〜、この流れをはたして、 「気の向くままゆるゆると配信している」 と言ってしまって良いのだろうか……。 ま、いっかw と、いうわけで、 次回は、何かを配信する予定です〜。 では、次回の配信もありましたら、どうぞよろしくお願いしますです〜。 ●●● 掲示板 ●●● (07/11/14) HPにて、『幽霊人間』と、 『幽霊人間-ビジュアルノベルゲーム版』を公開しました〜。 アドレスはコチラです。 http://www.a110.com/no9875/ 書斎→no9875の小説集よりどうぞww ページにはフレームを使用しています〜。 フレーム対応のブラウザでご覧下さいねww (07/07/01) HPにて、『死人に口なし』と、 『BodyKeeper.改』を公開しました〜。 公開が遅くなってスイマセンです……orz アドレスはコチラです。 http://www.a110.com/no9875/ ページにはフレームを使用しています〜。 フレーム対応のブラウザでご覧下さいねww (06/12/10) 『Forgotten HERO of Love.』を公開開始しました〜。 アドレスはコチラです。 http://www.a110.com/no9875/ ページにはフレームを使用しています〜。 フレーム対応のブラウザでご覧下さいねww (06/05/28) 小説の挿絵(キャラ絵)を募集しています〜。 頂いた絵は、 余程自分のイメージとかけ離れていなければHPで公開させてもらう予定です。 イメージにガッチンコの絵は……なんか贔屓します。 ……まぁ、贔屓とはいっても本当にささやかな贔屓ですから、 あまり期待しないで下さいな(^_^;) ……にしても、こんなのどっかの一流小説書きでもないとしてないのでしょうし、 ただの趣味の範囲で小説をかじっている人間がこういうお願いはどうかと思いますが、 お願いするだけタダですからねww(ぁ 描いていただける方は、できた画像をno9875@hotmail.co.jpに送ってくださいな〜。 添付する際は、書庫や実行ファイルに圧縮せず、画像をそのまま添付して下さいな〜。 (06/04/24) 『Forgotten HERO of Criticism.』を公開開始しました〜。 内容的には変更ありませんが、文章的に多少手を加えてあります〜。 アドレスはコチラです。 http://www.a110.com/no9875/ ページにはフレームを使用しています〜。 フレーム対応のブラウザでご覧下さいねww (06/03/27) 前に配信した、『BodyKeeper.』を簡単に書き直しました。 http://www.a110com/no9875/ の、『書斎』にある『小説集』からどうぞ〜。 ページにはフレームを使用しています〜。 フレーム対応のブラウザでご覧下さいねww (05/10/12) ちゃっかりもう一つメルマガを始めました〜。 内容は小説じゃありません〜。 あなたの思想の自由と表現の自由をガンガン使って、 わたしやあなたの考え方を磨き、柔らかくするメルマガです〜。 バックナンバーでも見てやって下さい〜。 そして、少しでも興味を持ったら購読してみて下さい〜。 どうせタダですからね〜♪ 紹介URLはこちら↓ http://www.mag2.com/m/0000172624.html (05/07/10) 感想歓迎です〜。 小説的な感想から、内容的な感想まで、どんな些細なことでも結構です!! あやふやな感想でもかまいません! 今後の執筆や、no9875の考え方を深めるためにもよろしくお願いしたいです〜。 ●●● メルマガ情報&発行者情報 ●●● ○発行者:no9875 ○発行者連絡先:no9875@hotmail.co.jp ○発行者サイトURL:http://www.a110.com/no9875/index.html *注意:サイトはフレームを使用しています。フレーム対応のブラウザでご覧下さい ○感想:no9875@hotmail.co.jp :http://fox.hokkai.net/~sajo/no9875/novelcgi/kansou/kansou.cgi(掲示板) ○登録・解除・バックナンバー:http://www.mag2.com/m/0000163190.html ○マガジンID:0000163190



