2006/06/05
「ワンダフル・オノマトペ」楽しんじゃえ擬音・擬態語VOL.48【ピー】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【ワンダフル・オノマトペ】楽しんじゃえ擬音・擬態語 No.48 W杯特集【ピー】:正しいピーと怪しいピー 2006年6月5日(月) どんなに優れたモノでも 扱う者によって その価値は異なってくる ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 自然の営みも、気持ちも、動作も、そのひと言だけですべてを言い表すことが できる魔法のことば、オノマトペ(擬音語・擬態語) オノマトペから現代(今)を切り取ると、さあ、どうなる? □━48:今週のオノマトペ━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ ┃ ┃ 「ピー」:正しいピーと怪しいピー ┃ ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□ いよいよ始まるワールドカップ。 3度目の出場となる日本代表は、いったいどこまでやってくれるのでしょう。 期待と不安が次々とサイドチェンジをくり返して、【ワクワクドキドキ】です。 日本代表の、ワールドカップ初出場は、98年フランス大会でした。 ところがそのはるか16年ほど前、すでに出場を果たしていた日本代表が あったことをご存知でしょうか。 それが、今週のオノマトペ、【ピー】の、ホイッスルです。 1982年スペイン大会での公式ホイッスルは、メイド・イン・ジャパン。 野田鶴声社という会社の製品でした。 日本代表が出場していないワールドカップスペイン大会を、 野田鶴声社の野田社長はドキドキしながら見ていた、いや、聴いていたといいます。 音ばかり気になって試合なんて見ちゃいなかった、らしいです。 【ピー】というホイッスルの音をきっかけに、 22人が走り出し、 何万人が拳を振り上げ、何万人が天を仰ぐ。 世界中を歓喜と失望の渦に導く、誇るべき【ピー】の力です。 でも、 このホイッスルも正しい者の手に託されないと、 【ピー】が招くのは【ブーブーブー】になりかねません。 いわゆる誤審、ってやつです。 2002年日韓共催ワールドカップを思い出してみましょう。 多くの誤審が話題となりました。 シミュレーションと判定され退場となったトッティ、ゴールしたのにオフサイドと 判定されてしまったイタリア(韓国VSイタリア戦) ファウルの判定と、ゴールラインを割っていないのに割ったと判定されてしまった ことにより、2つのゴールが幻となってしまったスペイン(韓国VSスペイン戦) この他にも、 ブラジルVSトルコ戦では、ペナルティエリア外のファウルなのにブラジルにPKを 与えてしまった韓国人主審がいました。 イタリアVSクロアチア戦では、オフサイドではないのにオフサイドとしてゴールを 取り消されてしまったイタリアのゴールがありました。 ベルギーVSブラジル戦でも、ファウルがあったとして取り消されたベルギーの ゴールがありました。 多くの【ブーブー】が思い出されます。 特に、韓国VSイタリア戦で笛を吹いたエクアドルのモレノ氏は、 日韓共催ワールドカップ後の試合でも怪しい【ピー】を奏でてしまいました。 エクアドルの首都キトで行われた地元キトのチームと、他地区チームとの試合で、 オフィシャルロスタイム表示が6分であるにも関わらず、12分間のロスタイムを 取り、地元チームを勝たせてしまったのです。 しかも、モレノ氏は、その翌年に行われるキト市議選に出馬。 地元票獲得のためにサッカーの試合を活用したのでは、と疑惑をもたれています。 先日、ドイツ大会に主審として選考された日本の上川徹さんのドキュメントが NHKで放映されていました。 主審を務めるにあたって心がけていることのいくつかが紹介されていました。 最初のホイッスルの大切さ。その試合のトーンを決定づけてしまうからです。 時に厳しい表情で、時にはユーモアに包んだ笑顔で、という フェイスコントロールの必要性。 選手個々の特長を事前に知り、次にどんなプレイが展開されるであろうか、を 読み取る予知能力。それを身に付ける予習準備。 ドリブル、フェイントなどの華麗なテクニック、豪快なミドルシュート、 瞬時の判断によるスルーパス、恐れを知らないセービング‥‥ プレイヤーの姿のみに目を奪われがちですが、 今回のドイツ大会では、 オーケストラの指揮者のように試合を導く審判にも、注目してみたいと思います。 上川さんが野田鶴声社のホイッスルを使うかどうかは知りません。 でも、どうかお願いします。 正しい、尊敬される【ピー】を世界に鳴り響かせてください。 試合終了後、選手が呟く 「今日はレフェリーがいないような気がした」は、 審判に対する最大の賛辞でもあるのです。 ━━━━━━━━━━━━あとがき━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回の「ワンダフル・オノマトペ」を書くにあたり、以下の書物を参考にしました。 野田鶴声社については、 「広告KOHKOKU 2006・3月号VOL.366 時代が日本を、向いている」特集号。 誤審については、生島淳著「世紀の誤審」( http://tinyurl.com/hecle ) この「世紀の誤審」のあとがきで生島氏は、述べています。 誤審で利益を受けると、人間はそれを誤審と思わなくなると。 そして、韓国は2002年ワールドカップでヨーロッパを敵に回してしまった。 ヨーロッパはしたたかに復讐の機会を伺っているかもしれない、と。 まもなく始まるドイツ大会。 韓国戦の【ピー】を担当するのは、どこの国の審判なのか、 そしてどんな【ピー】が鳴り響くのか、もうひとつのワールドカップにも目は離せませ ん。 ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 【ワンダフル・オノマトペ】楽しんじゃえ擬音・擬態語 48:「ピー」 ◇「ワンダフル・オノマトペ」を気に入っていただいたら、どうぞ友人 ・知人へ転送してください。ただし全文掲載でお願いします。 ◇ [読者さんの本棚]へのご推薦もお願いいたします ⇒ http://www.mag2.com/wmag/osusume/toukou.html ◇相互紹介も募集中です: onoma_topoeia@yahoo.co.jp ──────────────────────────────── ◇発行周期: 週刊(一応月曜日の朝発行をめざしています) ■編集/発行: 大野 智 企業紹介ビデオ、展示映像、番組などの企画・構成・演出を手がけています。 <こつこつ>と、その作品数はおよそ200本。 ◇ご意見ご感想ご遠慮なく: onoma_topoeia@yahoo.co.jp ■発行人ニュースブログ<いくいくどんどん> http://blog.livedoor.jp/direc46tor/ ■発行人サイト<DAI-SHO> http://hw001.gate01.com/s-daisho/s-daisho/ ■オノマトペブログ(バックナンバー掲載) http://blog.livedoor.jp/onoma_topoeia/ ■このメルマガはまぐまぐのシステムにより配信しています。アドレス変更・購読 解除は下記のサイトより読者ご自身で行っていただくよう、お願い申し上げます。 http://www.mag2.com/m/0000161011.html ●掲載内容の無断複製・転載はご遠慮下さい● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright(C)2005 Satoshi Ohno. All rights reserved.


