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世の中はオノマトペ(擬音・擬態語)に満ちあふれています。オノマトペを通じて現代(今)を切り取るとどうなる?ちょっぴりタメになって、時に納得?オノマトペを制す者は明日を制す!(かも)

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2006/03/27

「ワンダフル・オノマトペ」楽しんじゃえ擬音・擬態語VOL.39【しんみり】

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【ワンダフル・オノマトペ】楽しんじゃえ擬音・擬態語

     No.39【しんみり】:2006.3月27日(月)

       いつまでも浸ってなんかいられない
         【しんみり】からはじめよう          

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自然の営みも、気持ちも、動作も、そのひと言だけですべてを言い表すことが
できる魔法のことば、オノマトペ(擬音語・擬態語)
オノマトペから現代(今)を切り取ると、さあ、どうなる?

□━39:今週のオノマトペ━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
┃
┃		     「しんみり」
┃
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今日は2006年3月25日。
昨年の今日、地元名古屋(愛知県)では雪が舞いました。3月の下旬だと
いうのにとても寒かったのを覚えています。

なぜ、一年前の天候をピンポイントで覚えているのかというと、
2005年3月25日は、あの「愛・地球博」の開幕日だったからです。

全国的にはもうすっかり記憶の片隅から追いやられてしまっているであろう
万博ですが、ここ地元では再燃です。再び話題を呼んでいます。

「愛・地球博報告会」「愛・地球博記念フェア」と称するイベントも行われ、
閉幕日の様子を映し出す映像にすすり泣く人も少なくありません。
キャラクターグッズの再発売には徹夜組の行列もでき、モリゾーキッコロ今
だ強し、です。


あの万博の活況を支えたのは、リピーターと呼ばれる人たちでした。
10回20回はざら、100回を超える人も珍しくありませんでした。

一周年を機に、地元の中日新聞に連載されていた「万博再考」という記事
では、彼らをのことをこう称しています。

「夢中になれる自分」を「万博」に見いだした人々と。


もう海外旅行は無理だとあきらめていた58歳の女性は、外国館スタッフの
写真を3000枚以上も撮り、今もその写真を見るのが日課となった。

仕事を辞め、持て余す時間を万博で埋めていった70歳の男性は、ピンバッ
ジ集めを通じて知りあった仲間とのつながりの大切さを実感した。

定年退職後、しばらくなかった充実感をボランティア活動を通じて味わった
79歳の男性は、「もっとやりたかったなあ」と終わりを惜しんだ。


こうしたリピーターたちの【しんみり】心は、
閉幕から5ケ月経った今も、【しんみりing】状態をキープしています。


【しんみり】‥‥
■物悲しさや寂しさを伴う、静かでしめやかな様子
■寂しさや悲しさが染み入り、心が沈んでいる様子



なんでもない、なんに起こらない「日常」から、スコンと抜き出た「非日常」の
場、それが万博でした。

何時間もの行列さえ、知らない誰かと知りあえる時間になるから苦にもなら
ない。
名前も知らない国の人とも写真をきっかけに肩を組みあえる。
期待した映像や展示に「?」と思っても、観賞観覧したという事実だけで満足
できる。


そこに行くだけで、ワクワク。
新しい誰かと出会えるかもと、ドキドキ。

毎日がお祭り。毎日が遠足。毎日が文化祭。毎日がバーゲンセール。
飛び入り大歓迎の踊りの輪、それが万博でした。

テーマ?なんだっけ?忘れちまったぁ。

「自然の叡知」なんていう抽象的なテーマは忘れて、
みんな「なにか」を求めて万博に出かけました。


要するに、単純に、ひと言でいえば、万博はあまりにも楽しい空間だったの
です。

あまりにも楽しすぎたから、終わった後の物悲しさも大きい。
あまりにも感動があったから、終わった後の静けさが大きい。
あまりにも出会いがあったから、終わったからの寂しさが大きい。

「終わらなければいいのに」「もっとやっていたかった」という思いが大きいか
らこそ、万博を通じて「夢中になれる自分」を発見した人たちは、閉幕から5
ケ月経った今も「万博」という単語に敏感に反応するのです。

反動の大きさから生まれた【しんみり】を埋めるために、報告会やフェアに足
を運び、グッズに再び触れ、改めて自分のなかに「万博空間」をつくり出そう
と試みるのです。

まるでそこは、<万博【しんみり】症候群>たちの同窓会の場。
写真を見せあい、昔話に花を咲かせて、時を忘れるのです。





WBCで日本代表が優勝を決めた後のイチローの言葉が思いだされます。

「最高のチームだった。このチームで一年間メジャーリーグで戦いたい。今
日を限りに離れるのは寂しい」

終わってしまうこと、別れてしまうことの悲しさ、寂しさについて語っていまし
た。

何事もいつかは終わってしまいます。
喜びや楽しみの時間は、あっという間に過ぎ去っていきます。
そして残るのは、【しんみり】

でもWBC戦士たちは、優勝から一週間も経たない内に、自分たちの場所
で輝き始めました。いつまでも【しんみり】を持ち続けることはしません。





ちょうど一周年だから、地元は万博に再び注目しています。
さらに歳月が進み、万博が広く語られなくなった時、万博リピーターたちの
「まだまだやれる心」「まだまだ夢中になれる心」はどうなっているのでしょう。

万博で燃え上がらせた思いを、
きっと万博以外の「なにか」にぶつけているのでしょう。
とても楽しみです。


そうです、愛知県地区の高齢化社会は明るいのです。
この先、華々しく活躍を始める高齢者たちは一様に語るでしょう。

「きっかけは、愛・地球博だった」と。


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【ワンダフル・オノマトペ】楽しんじゃえ擬音・擬態語

39:「しんみり」

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