2009/04/15
【企画のココロ】Part2 第098号~のれんとブランド
★Weekly Mag2 4/13号の「まぐまぐ読者さんの本棚」に掲載されました! http://www.mag2.com/wmag/hondana/ miwaさん、投稿ありがとうございました〜! ★そして新規講読いただいた貴方、今後ともよろしくお願いいたします! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □2009年4月15日 第098号 ─────────────────────────────────── ■■■ ■■■ 企┃画┃の┃コ┃コ┃ロ┃Part2 ■■■ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛ ■選ばれる存在へ@共感ブランディング■ ─────────────────────────────────── 共感ブランド・プロデューサー:奥本健二 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 仕事仲間のNさんが、 緑内障の手術のため入院した。 緑内障は自覚症状のない眼の病気だが、 彼は早期発見だったので簡単な手術で終わるらしい。 「でも部分麻酔だからメスが近づいてくるのが見えて怖いよ〜」 と脅かしてあげると、 「チビルくらいならいいけど、脱糞したらどうしよう…」 と心配していた。 手術はそそうもなく無事終了し、術後の経過も順調。 安心したあとは、入院前のやりとりが話題に。 奥さんが娘さんに、 「お父さんは目を入れ替えてアンドロイドになるんよ」 と話したら、 「ええー、じゃあ違う顔になるん?」 それを聞いたNさんは、 「目の手術をして、首から上が福山雅治になれたらええの」 奥さん曰く「首から上だけ福山雅治になってもねー」 お腹の出た身長160cmの福山雅治って・・・ 想像するだけで笑える私は奥本です。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■このメルマガの内容───────────────────────── ■中小企業の経営者や企画担当者、個人店の方、そして地方や田舎の情熱 人の皆さんを支援するものです。 共感されるブランド構築について、制作の現場からお伝えします。 ■企画の根本から、デザイン開発〜商品開発〜店舗開発〜広告販促などの ポイントを、体系づけて発信していきます。 もうご存じの方は復習のつもりでリラックスして、ご存じない方は明日 使えるミニ知識としてどうぞ。 ■モットーは広く浅く、豆乳の表面にできる湯葉のように、ノンホモ牛乳 に浮かぶクリーム層のように、サラ〜とやっていきます。 ただし、そこには栄養分がいっぱいあるよ、というわけでして…。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ココロ式共感ブランディング───────────────────── │ │ ┼───────────────→心に響き、共感される視点とは │ │□らしさ表現 │□共感を耕す │□恋愛型マーケティング │■狩猟型から農耕型へ ←……■今週はここのお話 │□ハードの前にソフトありき │□独創・独自化 │□ブランディングの現場 │□私的なココロ │ ↓------------------------------------------------------------ ■これらをタテ糸に、「心に響き、共感される」ってことをヨコ糸に、 考えていきます。どんなものが織り上がるかは、あなた次第。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■今回のテーマ──────────────────────────── ┃ ┃ ┃ 【のれんとブランド】 ┃ ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■最近、「ブランド」「ブランディング」という言葉が あちこちで見かけるようになりました。 しかし多用されると共に、 使われ方も乱れてきているように思うんですよね。 “ヒット商品でブランド化を” “今すぐあなた自身のブランディングを”とか。 速攻でブランド化が完成するような、 今がチャンス!みたいな謳い方。 そんなのがとっても多いんです。 「ブランド化」「ブランディング」って言葉、 多少新しくて、聞こえが良くて・・・ なんだか、都合のいいPR文句に使われているような 気がするんですよね。 そんな甘いもんじゃないでしょ、ブランド化って。 一朝一夕でできるもんじゃないんです。 私のお伝えしたいブランディングは、 花火のような瞬間ヒットや、付け焼き刃でつくるもの なんかじゃありません。 日本らしく、じっくり農耕的に熟成させて、 心からお客様に共感していただけるメッセージ。 即効性はないかもしれないけど、永く輝き続けるもの。 そんな本質的なものを探求したいんですね。 そういうものが、 日本のブランド“らしさ”だと思うんです。 ■日本人にブランドの意味合いを説明をするには、 「のれん」を使った方がいいかもしれませんね。 ここでいう「のれん」は「暖簾」ではなく、 「のれんにキズが付く」って使い方をするのれんのこと。 昨年なんて、 「船場吉兆、廃業!のれんにアグラ」 「三越、のれん過信のツケ」 とか、新聞の見出しに「のれん」の文字が踊りました。 しかし、もしあなたが外国の人に、 「ノレン? ソレハナンデスカ?」 と問われたらどう答えます? 「え?え〜と・・・」 という調子で、 即座に答えられる人はあまりいないんじゃないでしょうか。 「暖簾」なら実物を見せれば分かります。 また、老舗の意味は説明できても、 「のれん」のほうは感覚では分かるんだけど、 どうにも説明しにくい。 たいていの人の答えはたぶん、 「のれんとは、まあその、ブランドみたいなものです」 ブランドパワーとは、 のれんの持つ力とも解釈されますから、 ブランドとのれんは等しいという理屈は成り立つんです。 ■「暖簾」とは、読んで字のごとく暖かな簾(すだれ)です。 暖簾の語源は、禅宗の僧堂の風除けに使われた、 禅語の「ノウレン」が始まりだそう。 暖簾は主に木綿製で、 木造の家屋になじむ形で固定され、 汚れを目立たなくするため、染料で染められました。 平安時代には、 家々の軒先にかけられていたようです。 室町時代の中期には、 それが商家でも利用されるようになり、 簡単な標識のようなものが染め抜かれていました。 この時代で特筆すべきは、 すでに固有の商標を使うという考え方が、 日本にあったということです。 とはいえ、屋号や家紋、商いの名前などを染め抜いた暖簾が 町に並ぶのは、17世紀後半からの江戸時代のこと。 その代表例は、三越百貨店の前身「越後屋」 しかし、この越後屋にしても、 当時はもちろん老舗なんかではありません。 現在のような、いわゆる老舗の「のれん」の概念が 出来上がるのはもっと時代を経た後の時代。 信頼・信用の年月を経て、 商標を示した「暖簾」が「のれん」になったんですね。 ■ではブランドの語源は? ブランドの歴史は、北欧スカンジナビアのバイキングにまで さかのぼるそうです。 語源は古ノース(ノルウエー)語の「brandr」で、 もともと英語でいえば「burn(焼く)」の意味。 彼らは飼育している動物の背中に、 自分の所有であることを示すため、 独自の模様の焼印を馬や羊などに押したんです。 そんな焼印が、固有の商標に変化していった。 辞典に載るbrandという言葉には、 いまも焼印の意味が併記されています。 のれんは僧堂の道具、のちに商家の商標が染め抜かれた布。 そしてブランドはバイキングの言葉であり、 動き回る家畜の背中にジュ〜と押す焼印が始まり。 片や禅僧と染料と布。 片や海賊と皮と鉄。 現代で使われる意味合いは似ていても、 その両者の成り立ちは、生活文化の本質的な違いを 示しているような気がしますね。 やはり、西洋は狩猟民族、東洋は農耕民族 ということなんでしょうか。 ■さて、「布」も「鉄」も使いこなす現代の日本人は、 なぜか西洋文化に弱い。 戦後に刷り込まれた横文字文化への憧れみたいなものが、 根強く残っているのかもしれません。 会社名をわざわざ分かりにくい英語に直してみたり、 Tシャツの文字は日本語だとカッコ悪いと思ったり。 そんな勘違いに似た行為は、 日本の商業施設やリゾート開発にも多く見られます。 先週私は、瀬戸内海に浮かぶ島の、 破綻したリゾート施設に行ったんです。 海に面した7万坪の広大なその施設は、 元は巨大企業の社員用保養施設だったところを、 ある急成長企業が買い取ったもの。 そこがもう、リゾートの本質と違うような気がしますが・・・。 また、そこに5億かけたという、 リゾート風リニューアルの内容が最悪。(^_^;) 債権をもった東京の企業から、 ここで何ができるかジャッジしてくれということで 視察してきたんですが・・・ ・・・このままじゃ無理。 なんとも使い勝手の悪い、またセンスのない施設でした。 無理やりに、バリ島ムードの家具や調度品をもってきてたり、 とってもアンバランス。 プライベートビーチには、バリ風コテージが点在。 でも海の向こうに点在する島々に見えるのは、 日本的な松だったりするんです。 なのに・・・バリ風。 日本人って、日本の良いものがあるのに、 どうしてすぐに○○風とか、 似合いもしない海外ネタをもってくるんでしょうか・・・ 「風」である以上、本家には勝てない偽物なのに。 伊勢志摩のスペイン村は苦戦し、 名古屋のイタリア村も、私の地元広島のニュージーランド村も、 みんな破綻しました。 全部とってつけたようなリゾートばかり。 こういう破綻した跡を見ると、 随所にダメなポイントが見えるし、大いに参考になるんです。 ■それぞれの国において、 非日常空間(リゾート)というのは存在します。 確かにかつては、一部の特権階級(貴族や富豪など)の ものでしたけどね。 日本だと、桂離宮なんてその最たるものです。 そんな非日常空間を多くの人が共有できる現代は、 やはり良い時代です。 ただ、そういう事に慣れてない日本人は、 リゾートとは海外の素敵なものをもってくるものと 勘違いしてるんです。 そんなことをする大きな理由は・・・ 「海外からのお客様を想定していない」ことが大きいんです。 だから彼の国の人が見たら、 とんでもなく陳腐なものをつくってたりする。 欧米の映像なんかで見かける、 「中国のドラが鳴って日本の芸者が登場する」みたいなことを、 やってるんですよ、きっと。(^_^;) 京都に、あの究極のリゾートホテル「アマン・リゾート」が 進出してきます。 本質をわかる彼らは、その国の伝統文化を尊重します。 ですから、他の国からもってきた異国調のリゾートではなく、 和の建築でアマン・リゾートをつくるはずです。 どうせやるなら、 異質な海外ネタをもってきて非日常だとうれしがるより、 堂々とその国のアイデンティティで勝負する方が、 理にかなってるとわかっているんです。 私たちも、日本人として誇りをもって、 自分たちに似合う“のれん的発想”で、 ブランディングを考えるべきなのではないでしょうか。 ┏━━━━━━━━━━━━ 今回のココロ ━━━━━━━━━━━┓ ┃ ┃ ┃ ■日本においてブランドとのれんは等しいという理屈は成り立つ。┃ ┃ ┃ ┃ ■“のれん的発想”と“ブランド的発想”双方の ┃ ┃ 根本的な意味と原理を理解し、並行して取り入れることが肝要。┃ ┃ ┃ ┃ ■日本で場違いリゾートが生まれる大きな理由は、 ┃ ┃ 「海外からのお客様を想定していない」から。 ┃ ┃ ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ココロからおしらせ───────────────────────── ≪≪≪サイト内の開発プラン相談室を再開しました≫≫≫ しばらく休止していた無料相談のページを再開しました。 ここは、さまざまな企画に関するお悩みやご相談にメールでお答えする、 純粋な無料相談室です。 私奥本健二が、感じたままを新しい友人に送るつもりで返信します。 ご利用ください。 ↓ ↓ https://s137.secure.ne.jp/~s137237/mag_inquiry/inquiry.cgi ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■編集後記────────────────────────────── ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回も「企画のココロ」をお読みいただき、ありがとうございました。 今回はちょっとお堅い内容になったようです。 ちょっとね、視察してきた破綻リゾートがあまりに がっかりさせる内容だったんで、リキが入ってしまいました。 そのリゾート施設は半年前に突然閉鎖され、いまや静寂の中。 しかし昨日まで人が居たような不思議な空間でした。 でもあまりに整備されたようにきれい。 不思議に思っていたら、一人の初老の男性がひょっこり。 管財人から依頼され、 広い7万坪を一人で管理していたらしいんです。 いつか再建をと願うその方の、 背が高く優しそうな風貌を見ていると・・・ 映画「天空の城ラピュタ」の、 無人の城を守る、悲しいロボットを思い出してしまいました。(^_^;) つづきは099号のココロなのだ〜! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【 企画のココロ 】Part2 ─────────────────────────────────── ■発行周期 隔週刊(…を目標に配信) ■発行者 奥本健二(企画事務所ディーシー・ラボ) ■サイト http://www.dclabo.com ■主な実績一覧 http://www.dclabo.com/works/ ■私的ココロのコラム http://www.dclabo.com/idle_talk/ ■ミクシィ http://mixi.jp/show_friend.pl?id=2561445 ■メルマガ登録はこちら http://www.mag2.com/m/0000161000.html ■バックナンバー http://blog.mag2.com/m/log/0000161000 ■ご意見・ご感想は→ mailto:info@dclabo.com *心からあなたのメールをお待ちしてます。必ずお返事は書きますよ。 ─────────────────────────────────── *このメルマガを気に入っていただけたあなた、友人・知人への一発転送、 社内での回覧はご自由にどうぞ。 *但し、このメルマガの内容を転載する場合はご一報よろしくです。 *ご意見やご質問、あるいは仕事のご依頼、お気軽にメールくださいね。 Copyright(C) 2005-2009 Kenji Okumoto, All Rights Reserved. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■罫線がズレてる!てな方はコチラ http://help.mag2.com/115.html


