企画のココロ  RSSを登録する

企画畑20年のプロデューサーが、中小企業や個人店のためのコンセプト、デザイン、商品、店舗、広告を通し、心に響き共感されるブランド化の視点を伝授。これで人はあなたのことを「この人ただ者じゃない…」と思うハズ。現在Part2配信継続中!

  • 発行周期 不定期(コレ!という情報があるとき)
  • 最新号 2009/12/10
  • 部数 1,204部
  • メルマガID 0000161000
  • 発行者サイト
  • 個別ページ
最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2007/09/13

【企画のココロ】第084号~弱者のマーケティング

───────────────────────────────────
□2007年9月13日 第084号  
───────────────────────────────────
■    ┌─┬─┬─┐                       ■
■■   │企│画│の│                     ■■
■■■  ├─┼─┼─┤ 選ばれる存在へ@共感ブランディング  ■■■
■■   │コ│コ│ロ│                     ■■
■    └─┴─┴─┘                      ■
───────────────────────────────────
                共感ブランド・プロデューサー:奥本健二
───────────────────────────────────


 先日、急きょ大阪に出張した。

 あいにくその日は、高級ホテルでさえどこも満杯。
 世界陸上のピークと重なったのだ。

 当日ギリギリまで探してもらったあげく、
 確保できたのは、場末の古びたカプセルホテル。

 人生初のカプセルだが、まあこれも経験だ。


 高そうな鞄をもった紳士もいるし、
 ネットカフェに入りそびれた自由業っぽい人もいる。
 とにかく、そこのカプセルも満室だった。

 汗を流してさっさと寝てしまおうと向かった浴場も
 オヤジたちでごったがえしている。

 やっと確保した洗い場で湯をかぶると…


 _人人人 
 )つ、冷たぁ〜っ!

 大量のお湯の使用にボイラーが追いついてない。

 やむなく、芋の子みたいなぎゅうぎゅう詰めの浴槽に
 入り込んだ。

 見ず知らずのオッサンたちと、
 こんなに至近距離で向き合ったことなどない。

 それはみんなお互い様で、一様に無言で不機嫌な顔。


 そんな場面に身を置き、
 なんだか…収容所にでも入れられたような、
 妙に悲しい気分になった私は奥本です。



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■このメルマガの内容─────────────────────────


 ■中小企業の経営者や企画担当者、個人店の方、そして地方や田舎の情熱
  人の皆さんを支援するものです。
  共感されるブランドづくりについて、制作の現場からお伝えします。
 
 ■企画の根本から、デザイン開発〜商品開発〜店舗開発〜広告販促などの
  ポイントを、体系づけて発信していきます。
  もうご存じの方は復習のつもりでリラックスして、ご存じない方は明日
  使えるミニ知識としてどうぞ。
 
 ■モットーは広く浅く、豆乳の表面にできる湯葉のように、ノンホモ牛乳
  に浮かぶクリーム層のように、サラ〜とやっていきます。
  ただし、そこには栄養分がいっぱいあるよ、というわけでして…。



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ココロのコンテンツ─────────────────────────
 │
 │
 ┼───────────────→心に響き、共感される視点とは
 │
 │□ブランディングって何?
 │□伝わるコンセプトづくり
 │□デザインのチカラ       
 │□ブランディングの現場
 │ □ブランドの基本表現     
 │ □心を満たす商品とパッケージ 
 │ □共感を呼ぶ店舗開発     
 │ □伝わる広告、共感ツール   
 │□循環のリニューアル      
 │■魂のブランディング      ←……■今週はここのお話
 │
 ↓------------------------------------------------------------
 ■これらをタテ糸に、「心に響き、共感される」ってことをヨコ糸に、
  考えていきます。どんなものが織り上がるかは、あなた次第。 



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
─────────────< 今週のテーマ >─────────────


      <魂のブランディング(5)〜弱者のマーケティング>


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 ■先日友人に頼まれて、
  ある講演会に行ってきました。

  いわゆる“短期間にこれだけ儲けた”系の講演。

  そんなことだろうと、私自身は乗り気じゃなかったんですが、
  会場のムードは熱気でいっぱい。

  受講者みんなの“儲けたいエネルギー”です。

  30代前半のまだ若い講師は、
  自信たっぷりに、勝ち組・負け組について語っている。

  自らの勝った経験を誇らしげに語り、
  それを真剣に聞く、さらにひと回り若い受講者たち。

  で、最後はお決まりの情報商材の販売。


  あのねえ…って感じです。


  1度や2度、1年や2年の成功で、
  勝ちを語るなよっていいたいんです。

  講師のあなた、
  勝ち組というより負けた事がないだけなんでしょ?
  要するに1勝0敗ってこと。

  それをまた、教祖様を見るような眼をするなよ、受講者たち…。

  大企業の大ヒットならいざ知らず、
  そんなちょっとした短期の成功は、瞬間の花火なんです。

  勝ちをいうなら、
  10年のロングセラーをつくってからにしてほしいなぁ…。



 ■私なんて、自慢じゃありませんが、
  負けた経験数知れず、なんです。

  そりゃ、何回も勝てたかもしたかもしれませんが、
  何回も負けてるんです。

  失敗しないとわからないことって、多いですよね。

  小さな失敗を経験してないと、
  大失敗を引き起こす危険性だってある。

  失敗して挫折を味わい、反省することで、
  次の壁での対処法が生まれるんです。

  それに人間にとって大切な、
  「謙虚さ」とか「優しさ」が身につく。

  ご存じのように優しさとは、
  人が憂いを知ることによって、
  初めて他の人に優しくなれるわけですから…。



 ■ただ1点、その講演会で興味深かったのは、
  スラリとした長身で、そこそこイケメンの講師がいったひと言。

  「しかし彼女だけはできないんですよ」
  「なぜかいつもフラレちゃって」

  最初は、ウケ狙いの冗談かなと思ってました。

  でも、後の懇親会で会話したとき、
  それは本当の話だと気づきました。

  女性から嫌われる理由。

  それは、彼が醸し出す高慢な態度です。

  ストレートに言葉に出すわけじゃないけど、
  競争にうち勝ってきた勝者のおごりのようなものが、
  プンプン発散してるんです。

  悪くいえば、世の中をなめている感じ。

  女性ってのは、そういう臭いを敏感に感じ取りますからね…。


  先にも書いたように、人間の成長って、
  挫折感や悲しみがプラスに作用することって、
  たくさんあります。

  勝った負けたより大切なのは、
  いかに自分と向き合い、自己と戦ってきたかなんです。

  この若い講師は、謙虚の意味を理解していない。
  まだ、謙虚になる必要性を感じていないんでしょう。



 ■謙虚について考えるとき、
  ある評論家の方から聞いた話を思い出します。

  日本のロックシーンの元祖、内田裕也が
  ホテルの廊下を歩いていた時のことです。

  向こうから、ボクシングの元ヘビー級チャンピオンの
  マイク・タイソンが歩いてきた。

  廊下は狭く、どちらかが脇に避けなければ、
  すれ違うことはできない。

  さあ、どうする。

  チョイワルどころか、本格ワルの二人。

  すると、マイク・タイソンの方から、
  サッと脇に寄ったんだそうです。

  内田裕也はいったそうです。

  「世間はどういおうが、アイツはすげえ奴だ」

  
  ま、この例は極端ですけど…

  結局、本当に強い人間や自信のある人間が謙虚なのは、
  “弱く見えることを恐れていない”からなんですよね。

  別な言い方をすれば…

  自分はまだ小さい、弱者なんだと悟ったとき、
  謙虚さに裏打ちされた強さみたいなものが、
  生まれるんじゃないでしょうか。



 ■地球上の生物は、進化したものだけが生き残っています。

  ポイントは、生き残ったのはその時代の弱者だったってこと。
  弱そうにみえるけど、ホントは強かったんです。

  ビジネスの世界でも同じ事が起こっていますよね。

  大きすぎて進化できず、
  動きが鈍重になってしまった大企業が統合され、
  地方のメーカーや小さなショップが元気になっている。

  規模が小さいからダメ、田舎だからダメ、ではなくなっています。
  弱者だからこそ、時代の変化に応じて舵取りできるんです。

  弱い小さい、そんなことをものともせず、
  何百年も続く老舗だって、たくさんあります。

  弱者は、身の丈を知り、おごりを持たず、
  常に謙虚に周りを観ているもんです。

  そして弱いからこそ、変化と工夫があったんです。

  今はまさに、そんな弱者の時代だと思うんですよ。



 ■これまでのブランディングの多くは、
  自分たちを説明でき見分けがつく情報、
  すなわち、ライバルとの相違点を表すものでした。

  差別化とかいう言葉を使ってね。
 
  しかしこれからのブランディングの達成目標は、
  「相違点」ではなく「特別な存在」になることなんです。

  顧客にとって「なくてはならない存在」になることは、
  必ずしも巨大な企業になることや、
  超有名な企業になることではありません。
  
  そのために、自分らしさを突き詰め、
  差別化ではなく「独自化」を押し進めるんです。

  そして市場や顧客を、「狩る」んじゃなく「育てる」

  それが小さな企業やお店の力にもなるんです。

  弱者の生きる道で必要なのは、
  短期の大ヒットではなく、地味でもロングセラーであること。

  そのものが無くなるまで「狩る」力がない代わりに、
  愛情という力をもって、こつこつと育てる「農耕」は、
  翌年にも実を結ぶことができるんです。

  そして、そんな農耕型で考えることは、
  弱者である私たちにとって、
  生き抜くための“弱者のマーケティング”でもあるんです。



 ┏━━━━━━━━━━━ 今週のココロ ━━━━━━━━━━━━┓
 ┃                               ┃
 ┃ ■本当に強い人間や、自信のある人間が謙虚なのは、      ┃
 ┃  “弱く見えることを恐れていない”から。          ┃
 ┃                               ┃
 ┃ ■ブランディングの本質は、「相違点」ではなく「特別な存在」 ┃
 ┃  「差別化」ではなく「独自化」を考えること。        ┃
 ┃                               ┃
 ┃ ■農耕型の思考は、弱者が生き抜くための           ┃
 ┃  “弱者のマーケティング”でもある。            ┃
 ┃                               ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  


 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■編集後記
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 今週も「企画のココロ」をお読みいただき、ありがとうございました。


 隔週配信が板に付いてきた今日この頃です。(^_^;)

 ていうか、今の私にはちょうどいいペースみたい。


 ところで、
 この【企画のココロ】のコンテンツ・メニューは、
 あと4〜5回で終わるでしょう。

 さ〜て、その後をどうするかな〜と思案してます。

 例えばあなたなら、以下のどれがいいですか?

 (1)このままのスタイルで続ける
 (2)もっと、かみ砕いて気軽ネタに
 (3)もっと、プロ向けに深く
 (4)イントロトークだけにする
 (5)もう、やめろ!

 そんな今後の方向について、
 あなたのご意見メール、いただけませんか?

 その他、ご希望やご意見等もお書きくだされば、
 とっても嬉しいんですが。

 よろしくお願いしますね。






 つづきは085号のココロなのだ〜!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
            【 企 画 の コ コ ロ 】
───────────────────────────────────

■発行周期       週刊(毎週水曜日?配信)
■発行者        奥本健二(企画事務所ディーシー・ラボ) 

■サイト        http://www.dclabo.com
■主な実績一覧     http://www.dclabo.com/works/

■私的ココロのコラム  http://www.dclabo.com/idle_talk/
■お遊びブログ     http://blog.livedoor.jp/ekaken/
■ミクシィ       http://mixi.jp/show_friend.pl?id=2561445
*マイミク大歓迎です、よろしく!

■メルマガ登録はこちら http://www.mag2.com/m/0000161000.html
■バックナンバー    http://blog.mag2.com/m/log/0000161000
■ご意見・ご感想は→  mailto:kokoro@dclabo.com

 心からあなたのメールをお待ちしてます。必ずお返事は書きますよ。

───────────────────────────────────
*このメルマガを気に入っていただけたあなた、友人・知人への一発転送、
 社内での回覧はご自由にどうぞ。
*但し、このメルマガの内容を転載する場合はご一報よろしくです。
*ご意見やご質問、あるいは仕事のご依頼、お気軽にメールくださいね。 
  Copyright(C) 2005 Kenji Okumoto, All Rights Reserved. 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■罫線がズレてる!てな方はコチラ http://help.mag2.com/115.html


最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る