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2007/11/05

読むと幸せになるメルマガ! #170天網恢々疏にして漏らさず

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【読むと幸せになるメルマガ! #170天網恢々疏にして漏らさず】2007.11.05
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【目 次】
●1 天網恢々疏にして漏らさず
●2 お知らせ
●3 文献案内
●4 はじめて読んだ方に
●5 編集後記
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●1 天網恢々疏にして漏らさず
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お元気ですか?発行人の寺崎です。

またまた配信の間隔が開いてしまい、
安否を尋ねるメールなどもいただいてしまいました。

ご心配いただき、深くお詫び申し上げますとともに御礼申し上げます。


さて、125番目の法句について考えてみたいと思います。

125、汚(けが)れなきひと

    浄(きよ)くして執着(よごれ)なきひと

    かかるひとを誣(し)いなば

    まこと

    風にさからいて

    微塵(ちり)をちらすがごとく

    わざわいかえって

    おろか人(びと)の上にあらん (友松圓諦訳)


   (現代語訳)汚(けが)れの無い人、
         清くて咎(とが)のない人をそこなう者がいるならば、
         そのわざわいは、かえってその浅はかな人に至る。
         風にさからって細かい塵を投げると、
         (その人にもどって来る)ように。 (中村元訳)


注釈書によれば、この法句は猟師に襲われた比丘に示されたものとなっています。

獲物を捕ることのできなかった原因はある比丘に出会ったことだと、その比丘に言
いがかりをつけた猟師が、猟犬どもをけしかけその比丘を害しようとします。比丘
は樹の上に追い詰められ、猟師の矢で足をつつかれ、あまりの痛さで失神しかけま
す。比丘のお袈裟が脱げ、猟師を頭からすっぽりと覆い隠し、猟犬たちはそれを比
丘と勘違いして、食い殺してしまいます。
釈尊のもとに帰った比丘は、自分に非があるのではないか、ということをたずねた
ときに、説かれたと紹介されています。

この法句の意味としては、「天網恢々疏にして漏らさず」という老子のことばが
ぴったりくるような気がします
 http://homepage1.nifty.com/kjf/China-koji/P-217.htm 

ところで最近、食品の賞味期限などの偽装事件が相次ぎました。

何年か前には雪印、そして今年に入って不二家、ミートホープ、白い恋人、赤福、
比内地鶏、船場吉兆と続きました。

これら一連の事件からさまざまなことを考えさせられました。

1、内部の者しか知り得ないことがなぜ次々と明るみに出るのか?
2、賞味期限は意味があるのか?
3、資本主義の問題点

1に関しては、やはり内部告発なのでしょうね。
在職中の人がまさか告発することはないと思いますから、その企業を辞めた人が告
発するんでしょうね。
辞めさせられたか、不満があって辞めた人なのでしょう。
派遣社員ということも考えられると思います。

2についてですが、現在の賞味期限は意味があるのでしょうか?
賞味期限は業者自身が決めているものですから、自分で決めておいて自ら破ってい
る今回の例は問題になりませんが、最後は消費者自らが判断しなければならないと
思います。
賞味期限内であっても、保存状況によって食べられなくなったり、期限を過ぎても
差し支えない場合もあるでしょう。
私は納豆が大好物で、毎朝・夕食時に食べています。
先日、頼まれて買いにいったら、おなじ種類の納豆が異なる金額で売られていまし
た。
その日で賞味期限が切れるものが、半額になっていたのです。
納豆菌は、あらゆる細菌類にうち勝つという専門家の話を聞いたことがありました
ので、一つしかありませんでしたが、半額のものも買ってきました。
納豆などはそれほど神経質にならなくてよいと思います。
食べられるかどうかは、匂いや様子、味でわかりますよね。
もし、わからなければ、生物としての能力が落ちているのですから、それはそれで
また別の深刻な問題です。

また、賞味期限の問題ではありませんが、比内地鶏の偽装は、消費者の盲信にも一
因があるような気がします。
偽装するのが悪いのは当然ですが、健康に良いだとか、珍味であるとか、というよ
うなことを重大視し過ぎるのはどうかと思います。
これは健康に良いからと食べ物をすすめられることにウンザリしているのは私だけ
ではないと思います。
日常の食事に食べているものはすべて体に良いもの、必要なものでしょう。
自分の体に聞いて、食べたいと思うものをおいしくいただくことが健康に一番なの
ではないでしょうか。
最古の医学書と言われる『アーユル・ヴェーダ』には、三里四方で取れる旬のものを
食べるのが健康の秘訣、と書いてあるそうです。
バランス良く感謝して、楽しく食することができればそれでじゅうぶんなのです。


3は、資本主義は、私たちの命に直結する食べ物さえも儲けの種にしてしまう重大
な欠陥があると思います。
大阪の親戚がお土産に持ってきてくれて、赤福は度々食べました。
もらったその日に食べきってしまうことはなく、翌日、翌々日と食べ続けたもので
す。
一度も腹痛を起こしたり、食あたりになったことはありませんでしたが、売れ残り
を再び冷凍し、賞味期限をごまかしていたという話には正直あきれました。
売れ残ったものをリサイクルし、あんこを他の菓子業者に売ってリユースした赤福は、
環境問題解決の優等生だ、という皮肉を耳にしました。
確かに、資源を効率的に使い、利益を増やしたことは大したものです。
しかし、赤福は食べ物です。
命をいただき、人の命をつなぐかけがえのないものです。
お金儲けの手段ではありません。
市場経済資本主義という経済システムは素晴らしいものです。
現在、これに勝るシステムはありません。
しかし、すべてのものに価格をつけてしまうことで、真実の価値をくらましてし
まっています。
食べ物であろうが、兵器であろうが、多額に売った者が社会の勝利者となるので
す。
生産性が低いからという理由で、農業をやめ、商工業に重点を置いてしまっている
日本はどうなるのでしょうか?


このように、食品偽装事件は、現在の日本の問題点の縮図でもあります。
微妙な善悪の問題ですが、たまにはしっかりと考えてみたいものです。

話が本題からそれてしまい、まとまりのないものとなりましたが、お許しくださ
い。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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●2 お知らせ
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4月のはじめに、般若心経に関するサイト「般若心経ドットインフォ」をリニュー
アルしました。

「般若心経を読誦する」のコーナーは、「般若心経読経(音声)」に変更しまし
た。→ http://www.hannyasingyo.info/dokuju/

また、『般若心経を読む』のコーナーには、「十、真言の力」「十一、すべてに幸
いあれ」を加えました。

以前より読みやすくなりましたので、どうぞ一度ご一読ください。
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●3 文献案内
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当メルマガで使用している『法句経(ダンマパダ)』の翻訳本を紹介します。

1、友松圓諦『法句経』講談社学術文庫
名訳として知られています。詩のリズムを大切にして訳しています。

2、中村元『ブッダの真理のことば・感興のことば』岩波文庫 
仏教学の世界的権威の翻訳です。意味の正確さはさすがです。
『法句経』のほかに、『感興のことば(ウダーナ・ヴァルガ)』の
翻訳も収めてあります。

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●4 はじめて読んだ方に
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このメルマガは、最古の仏教経典の一つ『法句経(ほっくきょう)』を題材に
「幸せ」について考えようというものです。

だいたい毎週金曜日に配信しています。

末永くおつき合いをお願いいたします。

『法句経』についてはコチラをご覧下さい。↓
 http://blog.livedoor.jp/blackbutter/archives/24112876.html

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●5 編集後記
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二男坊の得度式(僧侶になる式)と先代住職の二十三回忌、大般若の御祈祷会を先
月の13日に勤めました。
その前後、気候のせいか葬儀が度重なり、ついメルマガを出さず、3か月ぶりの配
信となりました。

その間、安否をたずねるメールをいただいたり、ご心配をかけてしまいました。
お詫び申し上げるとともに深く御礼申し上げます。

これからは、月に一度の配信のペースを守っていきたいと思います。
よろしくお願いします。

いよいよ寒くなってきました。くれぐれもご自愛ください。

合掌
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読むと幸せになるメルマガ!

    発行人 寺崎 敬道(てらさき けいどう)

postmaster@hokoji.net ←ご意見・ご質問はこちらへ

    私が住職をしているお寺のホームページです。

オンライン宝光寺 http://www.hokoji.net/

読むと幸せになるBlog! http://blog.livedoor.jp/blackbutter/

般若心経ドットインフォ http://www.hannyasingyo.info/
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