2009/11/11
ギター名曲ワンポイントレッスン
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 講座風メールマガジン~「ギター名曲ワンポイントレッスン」 ■ 発行;広垣 進(伊勢市) …… 第2、第4水曜配信 HP;http://www.amigo.ne.jp/~hiro7167/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 5.アストリアス(アルベニス) 1)テンポと音量 何といってもこの曲は、「どこまで我慢できるか」にかかっています。 曲想からいって、「快速に、あざやかに弾ききりたい、しかも激しく」 という思いを持って挑戦される方が多いと思いますが、これが実はいち ばん危険をはらんでいます。 この曲で失敗する一番多いパターンは、「テンポや音量を維持できなく なること」「弾き進むにつれて、だんだんとミスも増えていくこと」で す。 これを避けるには、「我慢」か「猛練習」しかありません。 「速すぎはしないか」「最初から激しく弾きすぎていないか」の2点を 意識して冷静にかつ正確に弾きはじめましょう。 「遅く弾いてもきれいな曲だ」と実感できれば上出来です。 が、うんとテンポを落として、自分の右指の動きやかたちを分析して練 習をつんでいけば、速く弾けるようになるかもしれません。 それが「猛練習」です。 はじめから「弾きたいテンポ」いえ、「弾けていないテンポ」で何百回 も弾こうとするのは、文字通り「百害あって一利無し」です。 「自分にとって、いちばん難しいところ(速い部分の後半)をミス無し で弾けるテンポ」を知っておくことは、有効だと思います。 2)中間部 「ここはフラメンコの唄の部分」「ここは踊りの部分」という見方をし てみましょう。 そうすると、2ページにも及ぶ長い(……?)中間部に「メリハリ」が つきます。 曲全体は、フラメンコの「グラナディーナス」が参考になります。 フラメンコギターの「グラナディーナス」を片っ端から聴くと、「アス トリアス」の断片に出会うことがあります。 「なるほど、アルベニスはここを使ったんだな」ということがわかりま す。(逆もあり得ますが………フラメンコとはそういう世界です) 「アストリアス地方(スペイン北部)では、この曲のようなフラメンコ が盛んなわけではない」というのは、今やスペイン音楽の常識です。 (フラメンコの盛んなのは、スペインの南部です)。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― <私の音楽日記> http://blog.goo.ne.jp/hiro7167 11月2日(月) 「ムーア風舞曲」 今年は、「タレガ没後100年」ということで、クラシックギター界で は、ちょっとしたブーム(?)を呼んでいます。 先月の相差町での加藤丈晴さんのコンサートでも、タレガのオリジナル 作品、編曲作品を中心としたプログラムが組まれました。 「自分も何かできないかな」ということで、今月のコンサート(伊勢市 クラシックギターを楽しむ会 11/16)で、半分ほど(タレガの作品を) 弾いてみようかなともくろんでいます。 でも、この週末には、志摩でバッハの「シャコンヌ」を弾く予定があり ます。 それが終ってタレガを始めていたのでは、後がきついです。 ……志摩でも、タレガを2曲ほど入れましょう。 1曲目は、私が一番「タレガらしい」と勝手に思っている小品「アデリ ータ」で、次が問題です。「アルハンブラの思い出」も「ラグリマ」も いっしょに行くYさんが用意してくれているようです。 少し冒険ですが、久々に「ムーア風舞曲」をやってみることにしました。 最後にいつ弾いたか覚えていません。ずいぶんと前だと思います。 調べればわかりますが、時間が惜しいのでその作業は省略しましょう。 楽譜を見てみました。 どうしてもスラーの音が出ない箇所が少しありますが、それ以外は、何 とかなりそうな気がします。 スラーについては一部省略し、右手で軽くはじくことによって、スラー をかけたときとよく似た表情が出せるようにしましょう。 「そんなごまかしは許せない」とお叱りを受けたら、「だったら一生弾 けません、あなたが弾いてください」と答えるしかありません。 11月3日(日) 「今日は文化の日」 今日は文化の日です。 ギター弾きに休みはありませんが、家族が起きてくるのが遅いので、自 分の時間がまとまってとれ、助かります。 というわけで、朝から、「アデリータ」(タレガ)を収録しました。 CDに入るのは2回目だと思いますが、前にどのアルバムに入れたか、 忘れてしまいました。 今回、譜面を見ていてあらためて気づいたこと、「こう弾こう」と考え たことが多くあります。 ですから多分、今回のほうがよく弾けているでしょう。 30枚も作っていると、「前に入れた曲を、選曲からはずす」というの は無理です。むしろ、録音環境が少しよくなったことで、「もう一度、 収録しなおしてみよう」という気持ちになることが多いです。 まだ3日です。 9月、10月と比較し、いいスタートが切れそうな気がします。 11月4日(水) 「教えることは学ぶこと」 今日は「ラグリマ」を収録しました。 週末のコンサート(志摩)では、この曲の演奏予定はありませんが、そ の後の会(鳥羽、伊勢)では弾くことになるでしょう。 それに、今、自宅レッスンの生徒さん(私より年上)で、この曲にとり くんでみえる方があります。 実はこの曲、もう30年以上も……つまり、高校生のときに覚え、以来 ずっと弾いてきていますが、今回のレッスンの際に、譜面をあらためて 見なおし、曲の解釈や弾き方に関わる新しい発見が若干ありました。 おかげで、以前のCDで発表してきた演奏よりも、いくらかは弾けてい ると思います。 「教えることは学ぶこと」とは、よく言われることですが、教師時代は ともかくとして、ギター教室を開いてから、そのことを実際に経験し、 感じ入ったのは始めてです。 他の方のレッスンにおいても、同じようなことが起こり得ます。 コンサートやCD制作と同様、レッスンにももっと精力をそそぐことが もとめられます。 11月6日(金) 「まぐれ」 「まだ弾けません」と昨日の日記に記した「ムーア風舞曲」を、何とか 収録しました。 技術的にやさしい曲ではありません。 ですから、昨日一日集中して練習したとはいうものの、ほとんど「まぐ れ」に近い出来映えです(笑)。 この曲を、明日のコンサート(志摩市)で弾くことを決めたのは、今週 になってからです(2日の日記参照)。 「決めたからには、何が何でも間にあわそう。それには、今度のCDの 音源として収録しておくのが近道」と考えて練習に取りくんだのがよか ったようです。 ただ、何が起こるかわからないのが実際のステージです。 「生演奏では、たいしたことないネ」と言われなくていいように、気を 引き締めて本番にのぞみたいと思います。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― <コンサート情報等> ★ご案内/広垣 http://blog.goo.ne.jp/sh72 ……をどうぞ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼購読・解除はこちらから http://www.mag2.com/m/0000160149.html http://www.melma.com/backnumber_152232/ http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=005897 http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/9128.html ――――――――――――――――――――――――――――――――



