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2008/04/08

【八尾ベースボールクラブの挑戦】第152話 小結の心意気

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        《小結の心意気》                                          H20・4・8

 メジャーリーグに今年も挑戦していた、
 桑田真澄投手が引退しました。
 桑田投手は八尾BCの地元・大阪府八尾市出身です。
 ボーイズリーグ・八尾フレンドの出身。
 桑田投手、高校野球のデビュー戦。高校1年生、夏の大阪府予選4回戦。
 吹田高校との戦いに先発。場所は、なつかしい大阪球場でした。
 たまたま本部席の横の部屋から観戦。
 地面の高さから見られるところだったんですが、
 投球がホップするえげつないボールを見ました。
 「PL学園に凄い1年生投手がでてきた」と唸りました。
 その後の活躍は皆さんご存知の通り。
 桑田投手、長い間お疲れ様でした。
 
 空港での引退会見で、桑田投手は
 「僕は心の野球を大事にしてきた」と発言。
 野球に携わる者にとって凄く大事な言葉です。
 私も高校野球の指導者であった時、「心の野球」を
 常に部員に説いていました。
 
 心が無ければ、勝負事は勝てません。
 いくら上手くても、実力があっても心がなければ
 力が発揮できません。

 ここで言う、心はメンタルの部分もありますし、
 他人に対する「思いやり」「感謝の気持ち」
 「道具やグランドを大事にする気持ち」等、多岐にわたります。
 これは、プロ野球であろうと、少年野球・高校野球であろうと
 また社会人野球でも同じです。
 人が成長するかどうかは、この「心」に関わってきます。

 八尾BCでは技術指導も行いますが、「心の野球」も説きます。
 それは、全力疾走であったり、声をしっかりと出したり…
 私はオープン戦をしていただく前、相手の監督さんに
 「うちは学生が多く、気持ちは高校野球ですから」と
 必ず言います。
 実力が高校生並みと言っているのではありません。
 取り組む姿勢が高校野球みたいに全力だと言う事です。
 
 先日、オープン戦をしていただいた京都学園大学のコーチの方が
 「いままでやったクラブチームとは雰囲気がちがいますね」と
 言っておられました。
 これは、試合前のノックの声・試合中の声、1塁までの全力疾走、
 次の塁を狙おうという姿勢等を言っておられるのだと思います。
 いままで戦ったクラブチームは、力だけの勝負で
 声を出すとか全力疾走をするとかは2の次の印象があったそうです。

 声を出すとか全力疾走をすると言うのは野球に取り組む姿勢として
 当たり前の事です。
 企業チームでもプロ野球でも1塁への全力疾走は当たり前です。
 八尾BCも他チームから全力疾走をやっているように見られていますが、
 まだまだできていません。
 試合中や練習中でも注意しています。
 もっともっとそういうところは徹底してやっていこうと思います。
 部員からも全力疾走を怠った部員には罵声があびせられるような
 いい雰囲気になってきました。

 今年になって、前にメルマガで書いたように
 京都学園大学以外でも試合で対戦した関西外国語大学や大阪ガスの
 関係者から八尾BCの声や全力疾走には評価いただきました。
 「高校野球みたいやな」と言われようが、何が悪いねんと思っています。
 一生懸命野球に取り組む事に、少年野球であろうがプロ野球であろうが
 違いはありません。
 この際、もっと部員の意識を高めさせ究極の「THE高校野球」を
 目指そうと思います。
 「大阪の八尾BCは他のクラブチームと違う取り組み方をしているぞ」
 「八尾BCの野球は面白い」
 「八尾BCの取り組みを参考にしよう」と
 全国のチームから言われるよう頑張って取り組みたいと思います。

 もちろん今、学生が多く動ける部員がいるので取り組めるのですが、
 ベテランの部員が入団してきても、目指す野球は変わりません。
 21年前、センバツに出場した時の決勝戦は
 「PL学園」対「関東一高」でした。
 PL学園は立浪選手(中日)や片岡選手(元阪神)らをようして
 春夏連覇の最強軍団。
 その決勝戦でこんな事がありました。
 PL学園の攻撃。
 2死1塁で、4番バッターが投手と捕手の間に高いフライを打ち上げました。
 1塁ランナーは立浪選手。
 このフライを投手と捕手がお見合いをしてフェアグランドにポトリ。
 バウンドしてファールグランドにころがり
 ファールになったのですが、
 1塁ランナーの立浪選手はその時、すでにホーム付近まで
 走ってきていました。
 「これがPL野球か」とゾッとしましたが、
 当たり前の事を当たり前にやっているだけです。
 八尾BCもこういう事を当たり前にやれるチームを目指しています。
 これができなければ、力の無いチームが力のあるチームには
 勝てません。
 相撲でいう「小結の心意気」です。
 小結は格上の横綱・大関・関脇と当たり、負け越すと前頭に落ちます。
 自分より力のある者に果敢に向かって行かなくてはなりません。

 まさに八尾BCの野球はこの「小結の心意気」です。
 「THE高校野球」と言われようが「いい年して全力疾走」と
 言われようが、「これが野球」と言わしめる野球をして
 全国にこんなチームがあるんかと
 「八尾BC旋風」を巻き起こしたいですね。
 

 
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