2009/08/26
アラブからこんにちは~Vol.174 夏の盛り(2)
◆━━☆アラブからこんにちは~中東アラブの未知なる主婦生活☆━━◆ マガジンID 0000158411 バックナンバー http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000158411 WebページのURL http://www.geocities.jp/naokomai41/index.html Vol.174 夏の盛り(2) その次は、セメダイン信仰を捨てて「壁用フック」を試みました。 市販されているフックは、壁に釘を打ち込むタイプから、ただ両面テープで くっつけるタイプまでさまざま有ります。フック自体が大きいと 重すぎて壁にくっつかないので、中くらいのものを選びました。 500gから1kgまでの重さを支えるという謳い文句を信じて、 カーテンの重さを計り、必要以上の個数をサッシに貼り付けます。 さらに重さを抑えるために、カーテンの面積をもっと細かく切りました。 その縁20cmごとに穴を開けて、そこにフックを引っかければ、 カーテンに縫い付けるテープやボタンの分まで軽くなるはずです。 ――――ところが。 フックについた両面テープが、やっぱり熱で溶けてしまいました。 「常温を想定した生易しいテープではダメだ」と、業務用の ヘビードゥーティーにも変えてみましたが、それでもテープは ナメクジのような跡を残してサッシを滑り落ちてしまうのでした。 考えてみれば、壁に取り付けた家族写真でさえ、夏が来るたびに ナメクジ跡を残して全部床まで滑り落ちている哀しい現象に、毎年遭うのです。 フレームに入った家族写真は、ひとつひとつのサイズが小さいので、 壁に釘を打つほどの重さではありません。だから両面テープで 留めておいたのに、冬の間はしっかりついていても、夏にはテープが溶けて、 壁に異様な跡を残してずり落ちてしまう。 それと同じ事が、灼熱で焼かれるサッシに起きないわけがないのでした。 そこでまた諦めて、床に点々と転がるフックとしだれカーテンのまま、 夏が終わるまで放置です。 子どもたちは夏の初めは手伝ってくれるものの、そのうち辟易して、 「こんな腐ったカーテンと闘うのはやめなよ」と早々に退散してしまう。 私は3m近い天井まで梯子をのぼり、天井の熱気でクラクラしながらも、 フックを付け直す作業を続けるのですが、それだって夏の終わりには 梯子を片付けてしまう。 「やっていらんない」と心の中で毒づき、「あぁもう少し私に知恵があったら」 と神様にお願いするばかりです。 さて去年は、私の期待を大きく背負った「グルーガン」が登場しました。 グルーガンは、棒状のグルー(プラスチック糊)を、ショットガンの形をした 容器にさし込み、高度に熱して溶かして必要箇所をくっつけるものです。 熱が冷めて常温になるとプラスチックも固まり、物を強度にくっつけます。 これはコサージュをピンにつけたり、リボンを花瓶につけたりするときに使う、 いわゆる業務用です。電気の力で高度に熱しないとグルーが溶けないことから、 窓からの灼熱くらいでは負けないだろうと、大いに期待したのです。 その結果は―――「追いかけっこ」。 グルーがとれてフックが天井からパリっと剥がれ落ちるのと、 「そんなはずはない。この程度の熱で溶けるわけがないのだ」と疑って、 私がグルーを付け直すのと。 毎朝起きるたびに、まずフックが落ちていないかサンルームに行って確かめ、 一進一退の勝負結果を知るのです。あれだけしっかり止めたはずのグルーが、 溶けた痕跡もなく、どうしてパリっと落ちるのか。 グルーもどんどん量を増やして、フックが埋もれるまでどっさりと サッシにつけるのに、翌朝やはり壁から落ちて、カーテンがぶら下がって いるのを見るのは、本当にガックリきます。 熱のせいなのか、グルーとサッシがくっつかない構造になっているのか、 乾くとグルーは滑りやすくなるのか、もう何が何だかわからない。 やけくそな気持ちで、お化けカーテンの真下にあるソファにすわり、 灼熱を浴びながら熱いお茶をすする。 「あぁ、何かいい案はないものか」と、灼熱の弱まる10月頃まで 途方に暮れるのです。 まったくこのようにして夏が始まり、例年通りに苦闘を強いられ、 諦めて放置して秋を迎える、という繰り返しです。 もう少し何かいい知恵がないものかと毎年頭を絞るのですが、 この11年間一度も成功した試しがありません。 業者にたのんできちんとしたカーテンをつけてもらおうとも思うのですが、 そうなれば、重っ苦しいカーテンが年中下がっていることになるし、 45度の角度で突き出た部分は死角となり、サウナ状態で家を熱したまま、 使えなくなります。せっかく11月から3月にかけての短い冬 (というか気温が温暖な状態)に、サンルームをエンジョイできる機会も 失われれてしまいます。そこで業者には頼まず、またバカの一つ覚えのように、 4月が近づくと「今年こそは」とカーテンとの苦闘が始まるのです。 あぁ、これが我が家の夏の風物詩のひとつ。 夏の盛り(3)に続く ハムダなおこ ☆『アラブからこんにちは』への感想は、以下のアドレスに送ってください☆ naokomai41@yahoo.co.jp


