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2008/05/08

マトリックス通信 Vol.155 【税理士VS会計士・利益の方程式】

 【税理士VS会計士・利益の方程式】
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 ■□  戦略会計・DC・マトリックス会計 
 ■□   社長のための会計学 【 マトリックス通信 】
 ■■   Vol.155 2008/05/08
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▼この先どうする?

 分析値や指標だけで会計を考える時代は終わりました。
 この先の経営を分かり易くするためには
 会計に対する「考え方」がとても重要になります。

▼マトリックス通信は…

 経営者の方たちにとって必要なのは「明日からの会計」です。
 戦略MQ会計、ダイレクトコスティング、マトリックス会計など、
 この先儲けるためには欠かせない情報をお届けします。
 経理担当者の方へもぜひオススメです。(^^) 

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■5月24日・25日(土・日)の西研セミナー「経営技術研究会」は、
 満席になりました。満員御礼、ありがとうございました。

■今週のメルマガは、、、

 今話題の会計士、
 勝間和代【著】「利益の方程式」について、

 名古屋の戦略会計税理士、米津晋次氏が
 ブログで意見を述べたところ、なんと翌朝、
 「勝間氏ご本人からメールと電話が来た」という話です。

 会計士と税理士の熱い戦い? を
 お楽しみください。(^^;)

■(※)印は分かりやすいように私が付けたコメントです。
 なお、米津さんが戦略MQ会計に置き換えて説明している部分では
 P、V、Q、F、Gを付けています。
 米津さんの原稿には付いていませんのでご了承ください。 

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   ◇◇◇
   ◆◇   名古屋の戦略会計税理士のブログから
   ◆
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●公認会計士、勝間和代【著】「利益の方程式」

 この本の中で勝間さんは次の「利益の方程式」があると書かれています。

 利益=(顧客当たり単価−顧客当たり獲得コスト−顧客当たり原価)×顧客数


●この方程式が、中小企業経営者の意思決定に使えるかを
 私なりに考えてみたいと思います。

 たとえば、折込チラシを1万部の新聞に入れる場合を考えます。
 (商品の売価と原価の差額を 2,000円とします。)

 ※Pが8,000円でVが6,000円の商品を売る場合を考えてみてください。
  商品1個のMは2,000円になります。


●チラシ作成代に折込代を合計して1枚あたり10円かかるとすると、 
 顧客獲得コストは、10円×1万枚=10万円

 反応率1%の100個売れる前提で、 顧客当たり獲得コストを計算すると
 10万円÷100個=1,000円となります。

 (※勝間式「万能利益の方程式」を使って利益を計算してみると)

   ☆100人が購入した場合
    予想利益=(2,000円−1,000円)×100個=10万円

 のようになります。ただし、

   ☆10人しか購入しない場合であっても
    予想利益=(2,000円−1,000円)×10個=1万円

 と思ってしまいがちです。

 (間違えるわけないって。でも80人だったら間違いに気づきますか。)


●売れる個数により、顧客当たり獲得コストが変化しますから、
 10個の場合の顧客当たり獲得コストは

   ☆10万円÷10個=10,000円で
    予想利益=(2,000円−10,000円)×10個=▲8万円

 が正解になります。

 予想売上個数ごとに、
 顧客当たり獲得コストを計算しなくてはなりません。


●これに対して私が普及に力を入れている
 西順一郎先生が考案された「戦略MQ会計」で計算した場合、

 チラシ印刷代は、どれだけ売れようと10万円(固定費F)ですから、

   ☆100人が購入した場合
    予想利益G=M2,000円×Q100個−F10万円=G10万円

   ☆10人しか購入しない場合
    予想利益G=M2,000円×Q10個−F10万円=G▲8万円(赤字)

 のようになり、誰がやっても間違えませんし、
 予想売上個数ごとに計算する必要がありません。

 さらに、どれだけ売れなければ赤字になるかも

   ☆F10万円÷M2,000円=Q50個

 のように、簡単に計算できてしまいます。(※損益分岐点数量Q)


●勝間さんの利益方程式では、
 結果が出てからの利益計算は正しくできますし、
 事前の目安にはなります。

 しかし結果が確定していない予想の段階では、
 利益計算を正しく算出しようとすると計算が大変ですし、
 かえって分かりにくいと思います。


●予想数量によって単価が変わるということは、

   ☆1つ売れたらいくら利益が増えるか単純に計算できない。

   ☆最低いくつ売れば赤字にならないか、
    いくつ売れば目標利益に到達するかの計算ができない。

   ☆意思決定には使いにくい。そして分かりにくい。

 となってしまいます。


●忙しい経営者は、

 予想売上数量ごとに単価計算なんかしてられません。
 チラシの場合の顧客獲得コストは「固定費F」と考えればよいのです。

 勝間さんの利益方程式は、変動費と固定費が混ざった状態、
 まさに、製造業や建設業でいうFC(全部原価計算)と一緒です。

 完全に売上数量Qに比例しないものは
 「固定費F(変動費第一主義)」ですから、
 顧客獲得コストはもちろん固定費F(非比例費)です。


●勝間和代さんから下記のような反論をいただきました。
 これは考え方の違いなのでそのまま掲載しますが、
 ご本人は事前に計算するための式だとコメントされています。

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■ということで、勝間さんからの反論メールを要約すると、、、

 「顧客獲得コストの計算の仕方」がそもそもご本人の意図と
 違うらしいのです。

 そして

  「レスポンス率が頭に入っている人には一瞬で計算できる」

 だから意思決定に使えるとか、、、

 最後に

  「マーケティングの実務に従事している人でしたら、
   すぐにわかると思います。」

 と書かれていました。

 マーケティングに詳しい人だったら
 この方程式を使えこなせそうです。


■ところで、「勝間式利益の方程式」が出版されていたのは
 知っていました。

 本屋で手にとってめくって見ましたが、
 買う気にはなれませんでした。

 なぜって?

 少なくとも中小企業には向かない方法だと思ったからです。


■それが先日、米津さんからメールをいただき、
 読んでみようと思いました。

 その感想は近日中に
 メルマガで紹介しようと思います。

 ただし、私にも反論や抗議の電話が来るかも知れませんので
 本気で読まなければなりませんが、、、(^^;)

  
■一般的には、
 公認会計士は大きな企業を相手にしています。
 大きな企業はカネも人手もあります。

 しかし税理士は小規模企業が相手です。

 勝間さんの方程式を中小企業はカネ儲けに使えるのか、、、
 とても疑問です。

 でもこの記事のおかげで
 「戦略MQ会計」をもっと中小企業へ広めなければという思いが
 一層強くなりましたよ。(^^)


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■勝間さんの反論が掲載されている
 米津さんのブログはこちらです。

 4月23日の掲載文をご覧ください。
 ⇒ http://yonezu.seesaa.net/


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  ◆新潟県長岡市:2008年6月13日(金)・14日(土)
  ◆愛知県名古屋市:2008年7月12日(土)・13日(日)

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  ◆詳細はこちらから ⇒ http://www2.atpages.jp/vanken/


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 ◆会場:ウェルサンピア新潟(宿泊棟研修室「角田」)
 ◆講師:ソフトパワー研究所・所長  清水信博

 ◆受講料:初回参加の方 58,000円・2回目以降の方 48,000円
 ◆詳細は・・・こちらをご覧ください。↓
  http://spken.cocolog-nifty.com/seminar/

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●MGは東京では毎月、各地で定期的に開催されています。

  ◇ 5月9日・10日(金・土)東京
  ◇ 5月17日・18日(土・日)鳥取倉吉
  ◇ 5月19日・20日(月・火)長崎壱岐
  ◇ 5月31日・6月1日(土・日)大阪

 全国各地のMGの日程はこちらからどうぞ。
 ⇒ http://www.nishiken.jp/

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※【 マトリックス通信 】バックナンバーのご案内
 http://www.its-mx.co.jp/magazine/backnumber/backnumber2.php

▼ご意見、ご感想をドシドシお寄せください。次回もお楽しみに。 

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【発行元】株式会社アイティーエス http://www.its-mx.co.jp/
【発行責任者】宇野 寛  uno@its-mx.co.jp
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 改変せずにご利用ください。

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