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2008/05/22

マトリックス通信 Vol.157 【社長のための税金講座2】

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 【社長のための税金講座2】
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 □■  戦略会計・DC・マトリックス会計 
 □■   社長のための会計学 【 マトリックス通信 】
 ■■   Vol.157 2008/05/22
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▼この先どうする?

 分析値や指標だけで会計を考える時代は終わりました。
 この先の経営を分かり易くするためには
 会計に対する「考え方」がとても重要になります。

▼マトリックス通信は…

 経営者の方たちにとって必要なのは「明日からの会計」です。
 戦略MQ会計、ダイレクトコスティング、マトリックス会計など、
 この先儲けるためには欠かせない情報をお届けします。
 経理担当者の方へもぜひオススメです。(^^) 

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■先日、ある企業の社長と話をしているとき、
 税金の勘定科目の話題になりました。

  『税金のことは良く分からん!』

 ということで、
 今週は「社長のための税金講座」の2回目です。

 ◎先週号「Vol.156 2008/05/15【社長のための税金講座】」がまだの方は
  先にこちらをご覧ください。↓
  http://www.its-mx.co.jp/magazine/backnumber/archives/2008/05/post_157.html


■試算表や決算書を見ると、
 税金に関するだろう? と思われる勘定科目が
 いくつかあります。

   A).仮払法人税等(B/S 資産科目)
   B).未収還付法人税等(B/S 資産科目)
   C).未収消費税(B/S 資産科目)

   D).未払法人税等(B/S 負債科目)
   E).未払消費税(B/S 負債科目)

   F).仮払消費税(B/S 資産科目)
   G).仮受消費税(B/S 負債科目)

   H).租税公課(P/L 費用科目)

   I).法人税住民税等(P/L 費用科目)
   J).法人税等調整額(P/L 費用科目)

 そして最近では、

   K).繰延税金資産(B/S 資産科目)
   L).繰延税金負債(B/S 負債科目)

 なんていうのも登場しました。  


■企業はさまざまな税金を払っています。

   ・固定資産税、都市計画税
   ・自動車税、重量税
   ・印紙税

   ・不動産取得税
   ・自動車取得税

   ・源泉所得税
   ・法人税
   ・法人住民税
   ・事業税、事業所税

   ・消費税、特別地方消費税

 もしかして
 払わされることになるかもしれない税金(^^;)

   ・延滞税、過少申告加算税、無申告加算税
    不納付加算税、重加算税、過怠税
   ・延滞金、過少申告加算金、不申告加算金、重加算金

 つまり「ペナルティー」です。


■ではこれらの税金を支払ったときに
 経理ではどんな勘定科目で処理しているのでしょうか。

 税金は、税務上損金(経費)になるものと
 ならないものがあります。

 一般的に損金(経費)になる税金は
 「租税公課」という費用科目で処理します。

 固定資産税、都市計画税、自動車税、重量税
 そして印紙税などは損金になります。

 一方、損金にならない税金には、
 法人税や法人住民税(都道府県民税と市町村民税)などがあります。
 (※ただし事業税は損金になります。)


■消費税や源泉所得税などのような
 「預り金」的な性格の税金を除けば、

 企業が負担する税金は会計上はすべて「費用」です。
 勘定科目は何であれ、企業の利益を減らす性質のものです。
 もちろん現金も減少します。

 しかし税務申告を中心に決算書を作成している場合には、

 一般的には、
 損金になる税金は「租税公課」の費用科目で処理し、

 法人税などのように損金にならないものは同じ費用科目でも
 「法人税等」あるいは「法人税住民税等」という
 「税引前当期利益」の下に表示される特殊な勘定科目で処理します。


■一方、会計情報を経営に活用するためには
 次のように分類することが必要です。

   ☆企業にとって生活費(固定費F)として必要な税金
   ☆生活費としてではなく利益(儲け)の中から支払うべき税金

 えっ 税務申告の場合とどこが違うんですか?


----------------------------------------------------------------------
■ではここで問題です。

 次のような税金に関する取引が発生した場合の勘定科目を、
 冒頭で紹介した(A〜L)の中から選んでください。


 【問題】
 
   1.期末に確定した法人税及び住民税合わせて1000万円を
    決算書に計上しました。
    ひとつは「D).未払法人税等(B/S 負債科目)」という
    B/Sに計上する「未払金」です。
    では相手科目を(A〜L)の中から選んでください。


   2.決算終了後、確定した法人税及び住民税合わせて1000万円を
    現金で納付しました。
    (A〜L)の中から該当するものを1つ選んでください。


   3.同時に法人事業300万円を現金で納付しました。
    (A〜L)の中から該当するものを1つ選んでください。


   4.予定納税(中間納税)分の
    法人税及び住民税500万円を現金で納付しました。
    (A〜L)の中から該当するものを1つ選んでください。


   4.予定納税(中間納税)分の
    法人事業税150万円を現金で納付しました。
    (A〜L)の中から該当するものを1つ選んでください。


   5.消費税予定納税分の800万円を現金で納付しました。
    (A〜L)の中から該当するものを1つ選んでください。


■仕訳の問題なので
 社長は分からなくて当たり前です。

 ただし経理部長が答えられない場合には、、、
 ”問題”ですよ! (^^;

 社長にとって「分かりやすい決算が作れるか」は
 経理がどのような仕訳をするかによって決まります。

 そしてそれは翌期以降の経営計画を作成する場合に
 とても影響してくるのです。


■なぜこの問題を出したかというと、

 税金を納めている企業では、期中の予定納税を含めて
 資金繰りも一緒に考えなければなりません。

 税金を納めればもちろん現金も減ります。

 しかし納めた税金が、試算表のどの部分に表示され
 そして経営計画にどのように影響していくかは、
 とても分かりにくい部分です。

 そこで社長にも分かりやすい仕訳処理が
 必要になってきます。


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■「これだけは絶対にやってはいけない」という解答を紹介します。

 もし、経理部長や会計事務所の答えがひとつでも当てはまれば
 あなたの企業の決算書は、、、

 、、、経営に使ってはいけませんよ。(^^;;

  
 【問題】
 
   1.期末に確定した法人税及び住民税合わせて1000万円を
    決算書に計上しました。
    ひとつは「D).未払法人税等(B/S 負債科目)」という
    B/Sに計上する「未払金」です。
    では相手科目を(A〜L)の中から選んでください。

    ★最悪な答え ⇒ 仕訳をしない

    ※つまり、決算書に未払金を計上しないで
    翌期に支払ったときに初めて処理するパターンです。


   2.決算終了後、確定した法人税及び住民税合わせて1000万円を
    現金で納付しました。
    (A〜L)の中から該当するものを1つ選んでください。

    ★最悪な答え ⇒ H).租税公課(P/L 費用科目)


   3.同時に法人事業300万円を現金で納付しました。
    (A〜L)の中から該当するものを1つ選んでください。

    ★最悪な答え ⇒ H).租税公課(P/L 費用科目)


   4.予定納税(中間納税)分の
    法人税及び住民税500万円を現金で納付しました。
    (A〜L)の中から該当するものを1つ選んでください。

    ★最悪な答え ⇒ H).租税公課(P/L 費用科目)


   4.予定納税(中間納税)分の
    法人事業税150万円を現金で納付しました。
    (A〜L)の中から該当するものを1つ選んでください。

    ★最悪な答え ⇒ H).租税公課(P/L 費用科目)


   5.消費税予定納税分の800万円を現金で納付しました。
    (A〜L)の中から該当するものを1つ選んでください。

    ★最悪な答え ⇒ H).租税公課(P/L 費用科目)


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■税務上も損金にならない法人税や法人住民税を
 「租税公課」という生活費で処理している場合は『大問題』です。

 しかし、税務署提出用だけが目的の決算書であれば
 どうでもいいことです。

 なぜって? 税務署では何も言わないし、
 納める税額は変わらないからです。


■さて来週は、、、

 いよいよ税金に関する戦略的な会計処理の方法です。

 マトリックス会計表ではどのようになるかも解説しています。
 どうぞお楽しみに。(^^)


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【発行元】株式会社アイティーエス http://www.its-mx.co.jp/
【発行責任者】宇野 寛  uno@its-mx.co.jp
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