2009/06/30
映画保存協会『メルマガFPS』Vol.48
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ │映│画│保│存│協│会│Film Preservation Society (FPS)│ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 映画保存協会メールマガジン『メルマガFPS』 Vol.48 (2009.6.30) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■─────────────【I N D E X】───────────■□ §1.【情報】ユネスコが「世界視聴覚遺産の日」ロゴマークを募集中 §2.【映画保存見聞録】第7回 岐阜&東京(市ヶ谷)の巻 §3.【FPSゲストレクチャー報告】Vol.9 忘れられた映画伴奏史 §4.【フィルム救済プロジェクト】 地域のフィルムを地域で守ろう・その4 活動再開 §5.【リポート】本年のSEAPAVAA会議報告が届きました §6.【映画保存資料室】報告(2009年5〜6月) §7.【ホームムービーの日】 第7回ホームムービーの日、いよいよ開催地の登録開始! §8.【ショートショート書評】第13回 日本人スター、中国で大活躍? §9.FPSからのお知らせ §10.編集後記 ■□──────────────────────────────□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ §1.【情報】ユネスコが「世界視聴覚遺産の日」ロゴマークを募集中 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ FPS会員の方にはお馴染みの、そうでない方には初耳かもしれない「世界 視聴覚遺産の日」。 毎年10月27日がその日です。 http://www.filmpres.org/archives/189 一般大衆やマスコミから図書館・博物館専門職にまでインパクトを与える、 魅力的なロゴデザインが求められています。 諸条件は以下の通りです。 ◇映像分野に既存のロゴとの類似性が認められないこと ◇シンプルかつコピー・FAX・拡大縮小などを行ってもロゴとして認識で きること ◇言語・時代・文化の違いに左右されないこと ◇どこで使っても(ネット上や紙媒体の出版物の中でも)対応できること ◇ユネスコのエンブレムと並べたり、ユネスコのウェブサイトの中で使用さ れたりする際に違和感がないこと ◇様々な言語で表記される「世界視聴覚遺産の日」という文字情報と並べて 掲載しやすいこと ◇オリジナル JPG(300 dpi 800 pixels 以上) ◇サムネイル JPG(96 dpi 300 pixels) ※〆切は2009年8月15日 ※正確な条件についてはユネスコのサイトをご確認ください。 http://portal.unesco.org/ci/en/ev.php-URL_ID=28897&URL_DO=DO_TOPIC&U RL_SECTION=201.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ §2.【映画保存見聞録】第7回 岐阜&東京(市ヶ谷)の巻 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※会員の都合により、掲載予定が大幅に変更となりました。ご了承ください。 【岐阜】 もはや国内4県にしか残っていないという公立高校視聴覚ライブラリーの一 つが、岐阜のシンボル金華山の麓、岐阜県立長良高等学校にあります。ここ でも、今や貸出実数ゼロの16ミリ上映用プリントの処遇が問題になってい ます。 貸出停止は当然の流れとしても、なぜか日本には「活用できる/できない」 だけで白黒つけて、できないとなると簡単に廃棄してしまう傾向があるよう な気がします。個人的には何の役に立たなくても「ただ残せばいい」と思っ ていますが、それでは説得になりません。 2009年6月某日、急遽代役として長良高校を訪問することになり、プレ ッシャーを感じつつ新幹線に乗り込みました。 高校に到着して、まず視聴覚室を見学させていただくと、教室には傾斜があ り、まるで大学の講堂のようです。 使われていない映写室にはスクリーンマスクの自動制御装置やEIKIの映 写機が装備されていました。600リールほどのフィルムに劣化の兆候が見 受けられないのは、風通しの良い教室に置かれているためでしょうか。 その後の研究会の場で50名ほどの先生方や教育委員会の関係者の皆さんを 前に、小会がしどろもどろにはじめた救済に向けた訴えは、意外にもすんな り受け入れていただくことができました。 このまま保管されるか、あるいは何処かへ移管されるか、いずれにしても廃 棄の心配はなさそうです。 お話をする中で有効だったのは、FIAF70周年記念マニュフェストに加 えて、記録映画保存センターさんご提供の映像資料でした。 そこに具体的な活用例がいくつかあったことで、納得していただけたようで す。 今回お声をかけてくださったI先生はじめ関係者の皆さまにはたいへんお世 話になりました。ありがとうございました。 ちなみに、「映画保存ニュース・アーカイブ」を調べてみると、岐阜では少 し前に総合庁舎の映写室で4本の35ミリフィルムが発見されています(1 965年の岐阜国体を記録したもの)。 さらに、岐阜県羽島市には羽島市歴史民俗資料館・羽島市映画資料館があり ます。岐阜では高校の先生が持ち回りで県下の博物館の学芸員をつとめると いうのも初耳でした。各地、色々と特色があるものです。 ---------------- 【東京・市ヶ谷】 市ヶ谷に事務所を構える社団法人記録映画保存センターさん(http://kirok ueiga-hozon.jp/)についてはご紹介するまでもなく、今年1月の設立時に各 種メディアで大きく取り上げられたのでご存知の方が多いと思います。 そもそもの出会いは昨夏の湯布院映画祭に遡ります。映画祭に毎回参加する 編集者さんが、現地でFPS会員のYさんに会ったわよ、と「記録映画保存 センター」さんのパンフレットを手渡してくださったのですが、その時点で は何のことかと首を傾げるばかりでした。 しばらくして、「第3回映画の復元と保存に関するワークショップ」に参加 されたという件のYさんが本当に入会されたのでした。 年末にご一緒した京都大学の研究会で初めてご挨拶をし、日を改めてYさん と同僚のHさんが事務所にいらしてくださった際、個々の入会というかたち でなく、団体会員としてのご参加が決まりました。 小会からご挨拶にうかがったのは、その後すぐのことで、5月には「会員リ レートーク」も担当していただきました。 お互いの活動趣旨を正確に把握するには、まだまだ時間が必要ですが、現状 での理解では東京国立近代美術館フィルムセンターさんが行っているフィル ム救済活動を補強する役目を果たしていらっしゃるほか、映画法の設立に向 けても積極的に動いていらっしゃるとのことです。 岐阜の話に戻れば、記録映画保存センターさんが提唱する具体的な活用事例 は、廃棄決定を回避するために大きな効果を発揮しました(例えば昔の教育 映画をテレシネして現代の学校の授業で使ったり、高齢者を対象とした回想 法に役立てたり、といったことです)。 記録映画保存センターさんのような専門性の高い団体が手を差し伸べてくだ さり、大いに励まされていますし、今後とも頼りにさせていただきたいと思 っています。(K) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ §3.【FPSゲストレクチャー報告】Vol.9 忘れられた映画伴奏史 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2009年6月13日、活動写真弁士の片岡一郎さんをお招きし、サイレン トからトーキーへの移行期の数年間だけ行われていたレコード伴奏史につい てのレクチャーを行いました。 「スター弁士は当時の総理大臣よりもギャラが高額だった」、「活弁にも流 行があってラストまで説き“一巻の終わりでございます”としめくくるのは 田舎者弁士で、昭和になる頃には都会のお洒落弁士はラスト近くスッと舞台 袖に消えてそのまま帰ってこないものだった」など、細かいエピソードのひ とつひとつがとても興味深いものでした。 そして片岡さんにお持ちいただいた往年の名弁士の活弁が吹き込まれたレコ ードが流れると、蔵の中で時空を越えて生き生きと蘇る味わい深い名調子に、 一瞬ここはどこかを忘れるような不思議な心地になりました。 当初予定されていなかったのですが、『太郎さんの汽車』(1929年、村田安 司)と『喧嘩安兵衛』(1928年、湊岩夫※短縮版)の2作品の活弁上映をし てくださるという片岡さんの大サービスぶりに、私たちスタッフも心から楽 しんでしまいました。 (これで一般1000円は格安だったかもしれません!?) 最後に2つのチームに分かれ、選曲ワークショップ。 伴奏用レコードは「乱闘」「別れ」「花街」などテーマごとに10曲程ずつ 吹き込まれたもの。 これをCDやデータに落としてモニターの画(『喧嘩安兵衛』を使用)に合 わせて選曲作業を行いました。 シーンによって次々と盤をかけかえる忙しさ(当時はプレーヤー2台を駆使 することもあったとか)を実感し、これはセンスが求められるのはもちろん、 芸達者でなければこなせない技であるなぁとみんなでうなずき合いました。 コスト削減策として楽士を解雇し、レコード伴奏を採用するという手に出た 興行者たち。 当時の活動写真弁士の苦労に思いをはせたレクチャーとなりました。(O) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ §4.【フィルム救済プロジェクト】 地域のフィルムを地域で守ろう・その4 活動再開 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 前回のちいさな上映会で解散となっていたフィルム救済プロジェクトですが、 形を変えて再開しました。 会員の6名が中心になって活動し、「ちいさな上映会」(奇数月第3土曜日 開催)のあとの会合では、現状を報告してご参加の皆さんのアイディアを伺 います。 当面の目標として、今年度中に東京都にある視聴覚ライブラリー所蔵の目録 を集めて現状を知ることと、ライブラリーにも映画保存協会の存在を知って もらうことです。 そして、この活動がきっかけで、活用されていなかったフィルムの上映会が 各地で開かれれば、自然にフィルム廃棄という恐ろしい現実も回避されるの では…とユートピアを思い描いて、再開初回の会合は終りました。 最近、理想的な活動をされている宇都宮市立視聴覚ライブラリーの渋川さん とお話をしましたら、地元産のアコースティックピアノが2台も見つかり、 さっそく修復して、3月に図書館でお披露目をしたそうです。 私の本業の無声映画伴奏にはピアノとフィルムが必需品で、この偶然の遭遇 に運命を感じました。 とてつもなく高い山に登り始めたプロジェクトですが、皆様に支えられて一 歩一歩進んでいきたいと思います。(救済P世話人 柳下美恵) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ §5.【リポート】本年のSEAPAVAA会議報告が届きました ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本年のSEAPAVAA会議報告が届きましたので、以下に要約します。 ---------------- 2009年5月14〜20日、第13回SEAPAVAA(東南アジア太平 洋地域視聴覚アーカイヴ連合)会議がバンドン&ジャカルタの2都市で開催 された。ホ ストはインドネシア国立公文書館を筆頭に西ジャワ地方公文書館/インドネ シア国立図書館/シネマテーク・インドネシアの4団体で、テーマとして、 「コレクションとアクセスの向上:コインの表と裏」が掲げられた。 従来通り(1)シンポジウム(2)年次総会(3)上映会(4)ワークショ ップ(5)見学会から構成されたこの国際会議は、14カ国から124名も の参加者を集めた(日本からの参加者は残念ながら0名)。 (1)シンポジウムの司会進行役をつとめたのは(FPSも日頃からお世話 になっている)事務総長のタン・ビー・ティアム(シンガポール)と、理事 のエイドリアン・ウッド(英国)の両名。 ここでは「オーファン・フィルムズ」「主流とはいえない素材」「陳腐化」 「著作権」といったキーワードが話題に上った。 8つのセッションを通して、開催国インドネシアから10名を越える映像ア ーキビストが発表に立ち、自国の視聴覚遺産を巡る現状を様々な角度から解 説。 また、SEAPAVAAが注力するユネスコ「世界視聴覚遺産の日」の取り 組みも改めて強調され、以下の声明が発表された(ここでは要点のみ)。 ◇視聴覚アーカイブズのコレクションとアクセスの向上には、個人・組織・ 政府・国家・地域を越えた交流と恊働が欠かせない。 ◇視聴覚アーキビストは、研究者や営利企業や芸術家など幅広い人々の協力 を得て、将来に向けた戦略を立てる必要がある。 ◇互いの多様性を尊重し、国際性を意識した対話を心がけよう。 ◇共有される情報はアーキビストやアーカイブズ組織の財産であり、情報共 有を妨げる障害は取り除こう。 (3)上映会にはインドネシアはもちろんのこと、ベトナムやマレーシアな どから5作品が提供された。 来年からは上映会にもテーマを設定することになる。 (4)今年のワークショップは、視聴覚資料の分類とそれぞれに適した保存 計画および状態把握の方法を丁寧に解説する内容で、オーストラリアのミッ ク・ニューナムがディレクションを担当した。参加者は85名。 (5)見学会ではホスト4団体の施設を訪問。 ---------------- 政府系の映像アーカイブズが中心を占めるこの集まりの中で、非政府系組織 として目覚ましい活躍をみせるASIAN FILM ARCHIVE(シンガポール)、THE BOPHANA CENTRE(カンボジア)、SOFIA(フィリピン)の輪にFPSも加え ていただけたのは、今回何より光栄なことでした。 会期ぎりぎりまで熱心に参加を呼びかけてくれたタン・ビーとボノ・オルガ ドには感謝の言葉もありません。 秋のAMIA(Association of Moving Image Archivists)会議での再会を 今から心待ちにしています。 SEAPAVAA会議の来年の開催時期や開催地は未定ですが、決まり次第 お知らせします。(K) ≪ご参考≫ SEAPAVAAについては下記に詳細が掲載されています。 メルマガFPS VOL38、39、41 SEAPAVAA報告その1〜3 ※メルマガのバックナンバーはこちらです(まぐまぐ) http://archive.mag2.com/0000158216/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ §6.【映画保存資料室】報告(2009年5〜6月) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 6月25日現在、所蔵資料件数:910 >>> 944 昨年のAMIA会議の配布資料一式をご寄贈いただきました。 資料一式とは…ハンドアウトやら宣材やらがどっさり封筒に入っているもの をイメージしていただければと思います。 一部、冊子やDVDなどは抜き出して整理することもあるのですが、封筒の 中身の詳細入力は後回しにしています。 「映画テレビ技術」のバックナンバーも揃っています。いつも同じ方にご寄 贈いただいています。 東京・京橋まで出向かないとなかなか入手できない東京国立近代美術館フィ ルムセンターのニューズレターも、やはり毎号ご寄贈くださる方がいらっし ゃいます。 そのほか、中国の古い映画作品などがおさめられた貴重なDVDもご寄贈い ただきました。 会員一同、寄贈者の皆さまに心より感謝いたします。 【映画保存資料室 所蔵データベース】http://d.hatena.ne.jp/filmpres/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ §7.【ホームムービーの日】 第7回ホームムービーの日、いよいよ開催地の登録開始! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第7回ホームムービーの日、いよいよ登録開始となります! http://www.homemovieday.jp/ 2009年8月15日(土)午後5時〜6時半まで、協和会の蔵(東京・千 駄木)にて世話人会議を開催します。 事前に hmd@filmpres.org までご予約ください。 世話人以外の方も興味をお持ちでしたらご参加いただけます。 ◇ホームムービーの日の紹介(専用サイト、専用ML、CHMの役割など) ◇開催の流れ(世話人の仕事)、諸注意事項 ◇開催後の世話人会議について ※なお、夜7時から懇親会を予定しています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ §8.【ショートショート書評】第13回 日本人スター、中国で大活躍? 『中国10億人の日本映画熱愛史』 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「ガオツァンジェン」「チョンイェリャンズ」「シャンコウバイフイ」 もしあなたが40代以上の中国人に「私は日本から来た」と言えば、上記3 つの言葉を聞く確率は多いはずだ。 「高倉健」「中野良子」「山口百恵」…他にも栗原小巻らも有名だが、中国 では彼らが出ていた日本映画が大ヒットした時代があった。1970年代末 から1980年代にかけての頃だ。 政治思想色の強い国産映画か、ルーマニアや北朝鮮といった非ハリウッド圏 の映画しかなかった時、高倉健と中野良子が出演した『君よ憤怒の河を渉れ』 (1976)は娯楽に飢えていた中国人に大ヒットした。高倉健の無口だが背中で 語る男らしさとアクション、中野良子の清純さに多くの観客が心を奪われ、 高倉健の大ファンだった張芸謀は後に彼を主演に『単騎、千里を走る』(20 06)を制作する。 他にも中国では数多くの日本映画が上映されたが、テレビが普及すると中国 の人々は映画のアクションシーンより山口百恵の「赤いシリーズ」のような 家族愛や、「おしん」に見られる貧困生活から努力でスーパー経営者となる サクセスストーリーを熱心に追う。 また、ドラマの中で見られるモダンな生活様式への憧れは、折しも文化大革 命が終わり、人々の関心が政治から経済へとシフトする時代の流れに沿う。 本著の面白い点は、日本映画やドラマを中国人がどのように受容していった のかを追うだけではなく、中国国内で作られた映画やドラマが日本のそれら をどのように模倣し、また俳優の演技やキャラクター設定にどれだけの影響 を与えたかを詳しく述べている点である。 そして、これらの映画やドラマを見た人々がどのような反応を示したか。カ ンヌやベネチアなど、外国のフィルターを通して見る中国映画や中国人俳優 ではない、ナマの中国の「国内対国内」という視座を紹介した本著は、新た な視点を紹介したという点で大変有意義な意味を持つと思う。 現在、中国は映画やアニメの世界で日本に追いつけ追い越せと力を入れてお り、実際、ハリウッドで成功を収める中国人俳優や監督、スタッフも少なく ない。 だが、その素地に、すでに斜陽化をたどり始めていた日本映画があったこと は意外に知られていないのではないだろうか。 巻末には1978年から1991年にかけて中国で公開された日本映画の一 覧がある。中国語の題名も付いているので照らし合わせて読むと面白い。 (A) 『中国10億人の日本映画熱愛史』劉文兵著 集英社新書 237ページ 出版社: 集英社 (2006/8/12) ※FPS資料室に所蔵はありません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ §9.FPSからのお知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■7月の「ちいさな上映会」は18日(土)です□■ 夏の《ちいさな上映会》 引き続き文京区所蔵の16ミリを収蔵年の古いものから順に検査・試写して いきます。ぜひお越しください。 とき:2009年7月18日(土) 16時45分〜 開場 17時 会員リレートーク 18時 上映開始(終映予定は20時30分) ところ:協和会の蔵(東京・千駄木) (地図は http://www.filmpres.org/kura をご覧ください) ※参加費無料 ※入場の際に、蔵再生カンパ(500円)にご協力ください。 ※売店にてパリットフワットのパン、コーヒーなど販売します。 【会員リレートーク その4】 担当:児玉優子「家庭でもできるビデオテープ、CD、DVD保存の手引き」 【上映作品:文京区ライブラリー所蔵のモノクロフィルムから】 no39 鳴く虫の観察(1959年収蔵)モノクロ 10分 no40 ゾウリ虫の観察(1961年収蔵)モノクロ 15分 no41 武士のおこり(1961年収蔵)モノクロ 20分 no42 武士のくらし(1960年収蔵)モノクロ 20分 no43 大いなる黒部(1964年収蔵)カラー 50分(褪色が予想されます) 主催:谷根千工房+映画保存協会 会場協力:けんこう蔵部 □■谷根千アーカイブ ボランティア募集中!□■ 1.資料整理のため、ボランティア・スタッフを募集しています。 月に1回(3〜4時間程度)の簡単なパソコン入力やファイリングが主なお 仕事です。本好きな方、歓迎いたします。交通費支給(上限500円)。 2.千駄木の古い蔵の再生を長期的にお手伝いいただける個人・団体を募集 しています。DIYやガーデニングが得意な方、歓迎いたします。事務所シ ェアにつきましてもお気軽にご相談ください。 以上、詳しくはinfo@filmpres.orgまでお問合せください。 FPSにご入会の必要はありませんが、最短でも半年以上継続してお手伝い いただける方を希望します。どうぞよろしくお願い申し上げます。 □■NFC主幹 岡島尚志さんがFIAF会長に就任□■ 東京国立近代美術館フィルムセンター(NFC)主幹の岡島尚志氏が「国際 フィルム・アーカイブ連盟」(FIAF)の会長に就任しました。おめでと うございます。なお、岡島氏の就任はアジア人では初めてとなります。 詳細はこちらのニュースをご覧ください。 http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/090621/tnr09062 10913006-n1.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ §10.編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 6月2日、富士フイルムのシングル用フィルム「FUJICHROME R25N」と「FUJ ICHROME RT200N」の販売および現像終了を発表しました。 思えば約3年前、同社がシングル8の販売・現像終了を発表した際、大林宣 彦、大森一樹監督らが存続を訴える会を結成し、富士フイルムはこの声を受 け、終了を延期していました。 昨年から続く不景気の風を同社も強く受けているはずです。一つのメディア が消えることは残念ですが、ある物が役目を果たしたことは、次の新たな技 術が生まれた確かな証拠でもあります。 そして、そのことを忘れないよう、後世に伝えていくのが小会の責務です。 シングル8が店頭から消えても、同社が長年培ってきたフィルムの技術が、 新たなメディアの開発に大きく貢献するだろうと期待しています。 さて、前回のメルマガ47号でお伝えした「映画保存見聞録 第6回 富士 フイルム株式会社・足柄サイト」で一部誤りがありました。 我々が実際に触らせていただいたものは単体のゼラチンではなく、感光物質 を含むエマルジョン(もしくは乳剤と呼んでいるもの)でした。 よって、以下のように訂正させていただきます。 「感光材料は、フィルムベースの上に感光物質を含むゼラチン(これをエマ ルジョンもしくは乳剤と呼んでいる)が塗布されており、塗布時は温めて液 状になっている。見学の最初に、低温ではゼリーのように固まっているエマ ルジョンを実際に触らせてもらった。」 ご指摘いただいた富士フイルム様にはこの場を借りてお詫びとお礼を申し上 げます。(天野) ≪富士フイルム シングル8の販売・現像終了のプレスリリースはこちら≫ http://fujifilm.jp/information/articlead_0011.html ┌─────────────────────────────────┐ ------------------------------------------------------------------- 映画保存協会(FPS) 発行元 :映画保存協会 Film Preservation Society 編集担当:天野園子 Web : http://www.filmpres.org/ e-mail : info@filmpres.org ------------------------------------------------------------------- ■ご意見・ご感想はinfo@filmpres.orgまでお願いいたします。 ■このメルマガは「まぐまぐ」「melma!」を利用し配信しています。 登録/解除は http://www.filmpres.org/info/ml.html から お願いいたします。 ■原則として無断転載を禁じますが、内容を一切改変せず全文転載する 場合は上記メールアドレスまでご連絡ください。 Copyright (C) Film Preservation Society All right 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