2010/02/10
メールマガジン★授業成立プロジェクト★第223号
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ メールマガジン「授業成立プロジェクト(JSP)」 第223号 2010年2月10日発行 (毎週水曜日発行) HP http://www.jugyo.jp/js-pro/ □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ★目次★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 連載・こだわりの教育技術(その8) 「中條流 学級づくりのポイント」 奈良・広陵町立真美ヶ丘第二小学校 中條 佳記 2 西川純氏、来たる!「第15回東北青年塾」のご案内 編集部 3 「第25回教師力BRUSH-UPセミナーin札幌」のご案内 編集部 4 「第7回 とっておきの授業&学級づくりセミナー」 ~国語授業の名人・野口芳宏先生をはじめ著名実践家の飛び込み授業~ 古都サークル主催 代表 志賀 都子 E-mail ov591-shiga@edu.city.kyoto.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 私は掃除にこだわりがあります。そして、今回お原稿を書いてくださっ た中條佳記さんも掃除にこだわりがあります。 掃除にこだわりがあるのは同じなのですが、こだわるようになった理由 は違うようです。 なぜ、中條さんが掃除にこだわるようになったのか?今回のお原稿では、 それを明らかにしてくださっています。まさに「人に歴史有り」ですね。 4月から大幅なリニューアルを計画しています。中條さんの連載は、今 回で最終回です。中條さん、1年間、ありがとうございました。 (中村 健一) ----------------------------------------------------------------- 1 連載・こだわりの教育技術(その8) 「中條流 学級づくりのポイント」 奈良・広陵町立真美ヶ丘第二小学校 中條 佳記 ------------------------------------------------------------------ 今回は、前回の『メモ力』に続き,二つ目の『掃除力』について,紹介 する。 2.掃除力を高める 四月当初「何のために掃除をする?」と,児童に問うとする。「そこを きれいにするためです。」と答える。または、「きれいにして、学校のみ んなが気持ちよく生活できるようにするためです。」と答える。果たして, そんなやりとりで、児童達は1年間を通して、掃除を一生懸命になってや るだろうか。答えはNOだ。分担された掃除場所,つまり、与えられた場 所も満足に,美しくできないのである。掃除から、何を児童達は学ぶのか。 教師は清掃から何を学ばせたいのか。教師が明確な考えをもっていない限 り,清掃指導は成り立たない。低いレベルで、教師の見ているところでは やるが、見ていなければやらない。見ていてもしないなどは、論外である。 ではなぜ、そこまで清掃指導にこだわるのか。 「掃除は、結果である。」と,常々児童に話す。掃除した結果、埃が残 り、汚れがあれば、それはできていないことになる。もちろん、場所によ っては、結果が出ないところもある。そのときには、「清掃活動は、仕事 であり、自分磨きでもある。自分が成長するチャンスを活かせ。やるから には全力で取り組み、周囲にも目を配りながら,やるように。」と指導し ている。個々が自分の仕事をし、お互いの活動を見ながら、協力していく。 成長すれば、「俺、○○するから、○○やってな。」などと声を掛け合わ なくとも、助け合うことができるようになる。掃除当番表で、誰が箒をし て、誰が黒板をして・・・社会に出て、「あなたは、これだけをしていれ ばいいのよ。」なんて、誰が言ってくれるのか。決して社会は甘くない。 自分から仕事を探し、発見し、実行していく力をつけなければ、社会に出 て何の役にも立たない指示待ち人間ができあがってしまう。 学校生活の活動の中で、清掃活動が全てではないだろう。全力で取り組 み、一生懸命になってやることが素晴らしく美しいのであって、自ら進ん で考え、行動できる力をもつ児童を一人でも多く育てるんだという教師の 信念があるからこそ、そこまでこだわれるのである。 1 観察 2 黙働(黙って動く) 3 立腰(常に腰を上げ活動する) 4 時間厳守 5 全力 上の5つは、掃除をするときの学級での鉄則である。 掃除が終われば,自己評価をする。その日の反省と次への課題。そして, 自己申告採点である。上記の1~5の項目で,5点満点で自己を評価する。 教室に戻ってきたときに、短い時間を使い、確認すれば良い。時間をかけ てするときもあるが、ほとんどが口頭でやりとりをする。自分に甘いか、 厳しいか、自分に力がつく機会を活かすか、駄目にするか、掃除をして、 どんな力をつけたのか、また実際ついたのか、など確認項目は、山ほどあ る。 ではなぜ私が、ここまで掃除にこだわるようになったのか。そのきっか けは、以下の3つの理由がある。 一つ目は、大学時代のアルバイトでの経験からである。大学時代にバイ トで通った日本料理店でのエピソードである。ある日、閉店後の調理場を 片付けている時のことであった。鍋を洗い、台を拭き、床をデッキブラシ で磨き、店長のところへ報告に行った。「店長、掃除終わりました。」そ の言葉に対して店長は、「アホんだら。掃除なんて終わりはないんや。ど こ掃除したか、言うてみぃ。」と京都弁で怒鳴り散らした。「床をデッキ ブラシでこすって、台を拭いて…。」と自分が掃除したことをすべて話し た。すると店長は、「わかった。掃除っちゅうのは、こういうところをす るもんや。見とけ。」と調理場にある床の溝を開けた。そこには、食べ物 のカスや何やと、汚れが溜まっていて、生ゴミの匂いをはるかに通り越し た、見た目も匂いも今まで経験したことのないものがあった。一瞬で鳥肌 が立った。その溝の中に、店長はゴム手袋をした手を突っ込み、その溜ま ったものをかきだし始めた。顔色一つ変えず、無言で最後までやり続けた。 私はその場に呆然と立ち尽くし、声も出なかった。何食わぬ顔で、そこを やり終えた店長が私に「なっ。掃除は、人が気づかんようなこんなところ を自分で探してやらなアカン。もう一つ言うと、人が嫌がったり、嫌った りするようなところを掃除せんと、金にもならん。」と言った。(なるほ ど。そういうことやったんか。)と、大学生の私は感銘を受けたのである。 あのときの経験や店長の話が、掃除に対する私の考え方の原点になってい る。四月に必ず、学級の子ども達にこのエピソードを話す。自分たちが経 験できないアルバイトの話に子ども達は真剣に耳を傾ける。その後の掃除 では、自ら汚れている箇所を探し、雑巾や箒などを使い、黙々と掃除をす るようになった。 二つ目は、教師になって三年目の時の経験からである。掃除の大切さを 児童から教えられたのである。その前年、私は苦く辛い経験をした。今で いう崩壊であろう。掃除の事など語れもしない状態であった。その後、担 任したのが2年生。目を輝かせながら、私の話を聞いている。そんなある 日、児童に「今日の掃除の時間、クラス全員で教室の床をキレイにしまし ょう。」と言った。昼休みが終わり、職員室から教室へ戻ってみると、全 員が床に這いつくばり、一生懸命床をぞうきんで磨いていたのである。前 年の惨劇を目の当たりにしていただけに、その児童達の姿には心を打たれ た。女の子がニッコリ笑いながら、「先生、キレイになってる?」と聞い てきた時、私は無言のまま、頷いて涙を流した。必死になって、汗をかき ながら掃除をする姿は美しく、カッコよく見えた。 三つ目は、山本五十六氏の言葉である。 「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動か じ」 この言葉は、児童の清掃活動に当てはまる。ときには、教師自ら見せる 姿も必要である。私自身、四月の最初は、やって見せる。なぜなら、それ までの学校生活の中で、児童達が掃除というものを学んできていなければ、 言葉だけではなかなか通じない。やって見せ、考えさせて、させてみる。 奈良の土作氏も著書に書かれている。「大人の本気」。真剣になって掃除 をする迫力で、児童達を圧倒するのである。そして、掃除をすることで自 分に力がつくと同時に、自分に磨きをかけていることを認識させ、成長さ せていく。 以上のような理由から、児童達の「掃除力」アップを実践している。 最後に、普段の掃除から、児童に可視化させていることについて述べた い。百円均一の店によく売っているクリーナーを買ってくる。児童に机の 上を拭かせてみる。普段拭いていなければ,汚れは一目瞭然である。その 後,雑巾を使い,教室内を5分間掃除させる。続いて,児童の感想を全員 に述べさせる。詳しくは,授業づくりネットワーク2009年6月号に掲載 されているので読んでいただきたい。 ----------------------------------------------------------------- 2 西川純氏、来たる!「第15回東北青年塾」のご案内 編集部 ----------------------------------------------------------------- 2月27日(土)。福島県郡山駅前のビッグアイ7階「大会議室2」にお きまして、西川純氏(上越教育大学)をお迎えし、『学び合い』をテーマ に第15回東北青年塾を開催いたします。 お時間がおありの方、ぜひ、郡山市にいらしてください。会場は、駅か ら3分のところにあります。 ■第15回東北青年塾のご案内(ブログ) http://seinenjuku.abetaka.jp/?eid=1305730 授業中、子どもたちが教師の話を聞かなかったり、すぐに立ち歩きを始 めてしまったりして、授業成立が難しくなってきている状況に「授業づく りネットワーク」ではいち早く注目し「授業成立プロジェクト」を立ち上 げ、研究を進めてきました。 ここ東北でも「授業成立の基礎技術」に関する考えを深めようと「東北 青年塾」を2007年9月に立ち上げ「『授業成立の基礎技術』の集積・習得 ・開発」を行って参りました。 東北青年塾も3年目になり「授業成立の基礎技術2」として、より「授 業の荒れ」に対応したイベントや話し合いを続けていこうと考えており ます。 第15回を迎える今回は、メイン講師に西川純氏(上越教育大学)をお 迎えします。西川氏が提唱する『学び合い』を「知り」「感じ」「経験し て」「共有して」みませんか。『学び合い』を全体的に知ることができる 絶好の機会です。興味をお持ちの方。ぜひ、いらしてください。 開催場所は福島県郡山市。8月の山形に続き、2度目の仙台以外での開 催です。 ■テーマ 学力向上?学級集団づくり?コミュニケーション能力の育 成?・・全て『学び合い』で解決できます! 「知る」「感じる」「経験する」「共有する」『学び合い』 ■主 催 東北青年塾 ■日 程 2010年2月27日(土) 13:00~17:00 ■場 所 福島県郡山市駅前ビッグアイ7階「大会議室2」 (郡山市郡山駅前二丁目11番1号) (地図 http://ow.ly/RNMd) ■参加費 2000円 ■内 容 13:00~13:10 開会行事 13:10~14:10 西川純講演 「『学び合い』は簡単!」 14:25~15:10 ポスター発表 小野浩司(郡山市立大島小学校) 岩井 章(須賀川市立柏城小学校) 高畠拓嗣(山形県村山市立楯岡小学校) 村田朱音(本宮市立糠沢小学校) 15:10~15:55 模擬授業 「小学校社会科で『学び合い』を体験!」 阿部隆幸(本宮市立糠沢小学校) 15:55~16:50 ワークショップ 「『学び合い』の魅力、悩み、なんでも共有!」 16:50~17:00 閉会行事 18:00~ 懇親会 ■定 員 50名 ■締 切 2月26日(金)(または、定員に達し次第) ■申込方法 以下の必要事項をご記入の上、メールにてお申し込みくださ い。 iabetaka@yahoo.co.jp(東北青年塾代表:阿部隆幸) 参加費、懇親会費は当日受付でお支払いください。 ----------------------------------------------------------------- 3 「第25回教師力BRUSH-UPセミナーin札幌」のご案内 編集部 ----------------------------------------------------------------- 第25回教師力BRUSH-UPセミナーin札幌 一年間を見通した4月の学級経営を! ~「3・7・30の法則」を3、7、30日別に具体的に提案~ http://brushup.blog.shinobi.jp/ 4月、どの学級も活気に満ちあふれています。しかし、運動会を過ぎた 頃から活力がなくなり、落ち着きのない学級が目につくようになります。 同時にまとまりのある学級が勢いを増してきます。この差は何によるので しょう。4月からの学級経営に原因があるとしても、どのような取り組み が考えられるのでしょうか。 我々はその一つの方法が「3・7・30」の法則であると考えています。 主催:教師力BRUSH-UPセミナー 後援:北海道教育委員会(予定) 札幌市教育委員会(予定) 日 時:2010年4月3日(土) 9時30分より 場 所:札幌市・白石区民センター 参加費:3000円 (学生は1500円) 申込方法:下記へお申込みを。 takahashi_h@ac.auone-net.jp(高橋裕章) 受付9:15~9:25 代表挨拶 9:25 9:30~10:00 森 寛(札幌市立向陵中学校) 講座解説 「3・7・30の法則」がなぜ必要なのか 3日間の取り組みの提案 10:10~10:40 山本 和彦(石狩市立若葉小学校) 講座1 学級開きと始業式までに準備すること 10:40~11:10 兒玉 重嘉(札幌市立藻岩北小学校) 模擬授業1 黄金の3日間の最高の過ごし方 7日間の取り組みの提案 11:20~11:50 山口 淳一(札幌市立藻岩北小学校) 講座2 7日間で伝える学級のルール 11:50~12:20 加藤 恭子(伊達市立東小学校) 模擬授業2 7日間でつくる授業のシステム 昼食 12:20~13:20 30日間の取り組みの提案 13:20~13:50 大野 睦仁(札幌市立厚別通小学校) 講座3 30日間で学級のシステムにする 13:50~14:20 高橋 裕章(札幌市立真駒内緑小学校) 模擬授業3 30日間で学習集団にまで高める 14:30~15:30 堀 裕嗣(札幌市立北白石中学校) 講座4 年間を見通して授業のルールを定着させシステム化する 15:40~16:30 大野 睦仁 講座5 学びのシェアリング(3・7・30の法則を4月から生かせるか) ------------------------------------------------------------------ 4 「第7回 とっておきの授業&学級づくりセミナー」 ~国語授業の名人・野口芳宏先生をはじめ著名実践家の飛び込み授業~ 古都サークル主催 代表 志賀都子 E-mail ov591-shiga@edu.city.kyoto.jp ------------------------------------------------------------------ 1.日時 2010年2月27日(土)午前8時30分~午後5時00分 8:40~ 受 付 8:55~ あいさつ 9:00~9:45 研究授業1 「心ほぐしのミニネタ学活」(低学年) 赤坂 真二先生 9:50~10:35 研究授業2 「とっておきの道徳授業」(低学年) 佐藤 幸司先生 10:50~11:35 研究授業3 「ミニネタ実践・おもしろ理科教室」(高学年) 土作 彰先生 11:40~12*25 研究授業4 「国語授業の神髄」(高学年) 野口 芳宏先生 12:25~13:30 昼 食 13:30~15:00 パネルディスカッション1 「子どもの伸びをどこで見取るか」 子どもの見方,学級の見方~本時の授業を通して~ 佐藤vs赤坂vs土作 教育論議 15:15~16:30 総括 野口先生から,今こそ大切! 学校現場が守るべきもの・・・ 16:30~16:35 あいさつ 2.会 場 京都市立養正小学校 ランチルーム (京都市左京区飛鳥井町1) {(075)-791-7184} FAX(075)-791-7185 3.講 師 野口芳宏氏・佐藤幸司氏・赤坂真二氏・土作彰氏 4.定 員 150名 5.参加費 5000円 6.申し込み方法 (1)志賀宛てに申し込みの連絡を入れてください。 *連絡方法は,FAX・メールのいずれかでお願いいたします。 ★FAX:(075)791-7185 京都市立養正小学校 志賀宛 ☆E-mail ov591-shiga@edu.city.kyoto.jp *参 加 申 込 として ・お名前 ・ご住所 ・電話 ・FAX ・お勤め先 ・メールアドレス (2)「申し込み受け付けました。」とお返事をしますので,参加費を お振り込みください。 *振込先は,次のとおりです。 京都銀行 紫野支店 普通口座 古都サークル ※必ず,参加者のお名前でお振り込み下さい。 ※振り込み手数料は,各自でご負担ください。 ※振り込みは,2月19日(金 )までにお願いいたします。 ※現金書留でお送りいただいてもかまいません。ご都合の良い方をお 選び下さい。 その際の住所は,京都市立養正小学校(住所は上記の通り)志賀宛 でお願いいたします。 (3)確認次第,「参加費受領確認書」をお送りします。 7.午後5時半より,会場校近く(京都市左京区百万遍)で,懇親会を予 定しております。 懇親会の参加の有無をあわせてお知らせください。 ------------------------------------------------------------------ 【編集後記】 ------------------------------------------------------------------ 「授業成立プロジェクト」のHPにもお越しください。 http://www.jugyo.jp/js-pro/ 次号は2月17日発行の予定です。お楽しみに。 ================================================================== メールマガジン「授業成立プロジェクト」 第223号(読者数1469) 2010年2月10日発行 授業成立プロジェクトリーダー 上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.ne.jp 【本プロジェクトに関心を持った方は、ぜひメールを下さい】 編集責任者 中村健一(山口) kenek728@yahoo.co.jp 副編集長 土作 彰(奈良) tuttyan@kcn.jp 石川 晋(北海道) zvn06113@nifty.com 編集メンバー 平山 雅一(北海道) m-hira@f3.dion.ne.jp 中嶋 卓朗(宮城) nakaj@cd6.so-net.ne.jp 中條 佳記(奈良) rxmkq271@yahoo.co.jp 田中 博司(東京) o-tnk@mti.biglobe.ne.jp 青山 新吾(岡山) mxf02541@nifty.com 桑原 健介(福岡)kensuke1106@jupiter.ocn.ne.jp 長瀬 拓也(岐阜)takuboya@cello.ocn.ne.jp 藤原 友和(北海道)t-fuji@ninus.ocn.ne.jp メルマガ発行サポーター 佐藤 正寿(岩手) msts5sato@nifty.com 【ご意見・ご感想をお待ちしています。→中村健一 kenek728@yahoo.co.jp 校内研でワークショップをしたい等の問い合わせもお待ちしています。】 登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html ==================================================================



