2009/11/11
メールマガジン★授業成立プロジェクト★第210号
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ メールマガジン「授業成立プロジェクト(JSP)」 第210号 2009年11月11日発行 (毎週水曜日発行) HP http://www.jugyo.jp/js-pro/ □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ★目次★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 連載 特別支援教育-指導と支援のハイブリッド-(第5回) 田中博司(東京都)青山新吾(岡山県)1 2 「第7回学級づくり改革セミナーin新潟」のご案内 編集部 3 「教育フォーラム 教師のチカラ in広島」のご案内 編集部 4 オススメDVD「みて、すぐわかる! 授業導入のアイディア集」 編集部 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「エコひいきしている」と子供に言われたことはありませんか? 言われるとショックです。実際にひいきしているわけではないのですか ら。この時、 「なぜ、ひいきしていると言われたのだろう?」 と冷静な分析が、必要であるようです。 子どもが前向きな気持ちになれる支援の言葉かけ、クールダウンの方法 など、これまでも行われてきた手法が、特別支援の手法の中にどんな風に 位置づけられるのか…。 田中さんと青山さんのいつもながらの絶妙のやりとりです。 お楽しみください。 (石川 晋) ------------------------------------------------------------------ 1 連載 特別支援教育-指導と支援のハイブリッド-(第5回) 田中博司(東京都)青山新吾(岡山県) ------------------------------------------------------------------ ■「ごめんなさい」までの指導と支援 田中博司(東京都)■ ある若い先生と、一人の男児の指導について話をしました。 いけないことをしたから指導をしたのに、 「先生はずるい。いつも自分ばかり怒る。ひいきだ」 と言われてしまうということでした。 注意をされがちな落ち着きのない子どもが、担任とこうした関係になっ てしまうことは、よくあると思います。 自分の今までの経験をふりかえってみても、子どもに同じような発言を された経験があります。 でも、最近は、新しいクラスを受け持った1学期にそうしたことがあっ ても、2学期を迎える頃にはそのような発言は聞かれなくなることが多い です。 「なぜ、なくなるのですか?」と尋ねられました。 理由はいくつもあるのでしょう。 一番大切なことは、学級集団の安定と日々の授業成立の積み重ねだと思 っています。 青山先生の「特別支援教育 学級担任のための教育技術」に書かれてい る言葉です。 ただここでは、「指導」と「支援」という視点で自分の実践をふりかえ ってみました。 「・・・しては、ダメでしょう。謝りなさい」 という指導を聞きます。 この言葉ですぐに素直に謝ることができる子もいますが、自分の非をな かなか認められない子もいます。 興奮して、過ちを他に転嫁する子、いわゆる逆ギレする子も少なくあり ません。 こんなとき私は、よく 「あなたは何か悪いことをしましたか?」 「悪いことをしたら、どうしますか?」 などとできるだけおだやか口調で尋ねます。 答えを自分で考えさせ、自分の言葉で言わせるようにするのです。 大抵の子どもたちは、答えを考えながら次第にクールダウンしていきま す。 そして自分の非を認め、自ら謝ることができます。 教師は、その子を厳しく叱ることなく、自ら過ちを反省して謝ったこと を褒めて話を終えられます。 ある時は、子どもの興奮の度合いが大きく、その場でなく、翌日に答え を出すように言って帰したこともありました。 その子は、翌日、私に声をかけられる前に、迷惑をかけた友達に謝るこ とができました。 「謝りなさい」という言葉が、子どもに「ごめんなさい」を言わせるた めの指導であるならば、「どうしますか?」という言葉は、子どもが自ら 「ごめんなさい」を言うための支援ともとらえることができると思います。 時には厳しい指導も必要です。 おだやかな対応だけでは、伝わらないことも数多くあることでしょう。 ただ、特に日頃注意されがちな子どもたちにとっては、上からの厳しい 指導ばかりでなく、横から子どもたちを促すような支援を意識していくこ とが必要だろうと感じています。 指導と支援は、厳しさの違いだけで区別できるものではありませんが、 この指導と支援を大まかに「厳しさ」「やさしさ」という視点でとらえる ことによって、日頃の子どもとのかかわりで生じてしまっている悪循環か ら脱することもできるのではないでしょうか。 ■特別支援教育としての整理 青山 新吾(岡山県)■ 原稿拝読しました。 いつもながらの田中先生の温かく、細やかな指導、なるほどと共感しな がら読み進めました。 特別支援教育を考える時に、いくつかの整理が必要なのだと思いました。 (1)一人一人の子どもたちを大切に考えることで、特別な支援が必要な 子どもも含んだ全ての子どもたちにとって有効な指導・支援を行うこ と。 (2)それらの指導・支援ではうまくいかない子どもに、個別に、特別な 指導・支援を行うこと。 ここでの田中先生のご実践は(1)になるのでしょう。 もし、自分よりも相手の方がもっとおかしいことをしているのに、自分 が謝るのは道理が通らない!! などと、極めて論理的な思考で教師に反 論してくるタイプの子どもがいた場合には、個別の対応が求められます。 もちろん、情緒的な不安定さから来る場合、認知特性から来る場合など、 その要因分析が必要ですが、いずれにしても、個に対応する指導・支援が 必要です。 しかし、まずもって(1)の視点の指導・支援が重要であり、それによ って多くの子どもたちが育っていくはずです。多くの「力がある」といわ れる実践者が「無意識」に行っている特別支援教育と言えるかもしれませ ん。 田中先生のご実践が特別支援教育として大きな意味を持つ意味が、改め て実感できました。 もう1つ、別の整理を考えました。 (A)子どもが、今持っている力で、その場面をうまく過ごせるための手 だてを行うこと。 (B)子どもが、今持っている力を更に伸ばしたり、別の力をつけるため の手だてを行うこと。 一般的に言えば(A)を支援、(B)を指導と呼ぶような気がします。 田中先生のご実践は、この整理からすれば(A)と(B)ともいえるよ うに思えます。このあたりが、田中先生の指導の巧みさなのだと改めて気 づきました。 特別支援教育の実践を、(A)と(B)のバランスという視点で構想し ていく大切を感じます。 ----------------------------------------------------------------- 2 「第7回学級づくり改革セミナーin新潟」のご案内 編集部 ----------------------------------------------------------------- 第7回学級づくり改革セミナーin新潟 主催 学級づくり改革セミナーin新潟 協賛 上越教師塾 きわめて大切でありながら学ぶ機会の少ない「学級づくり」。その学び の場である本セミナーもおかげさまで7回目を迎えました。今回は、毎回 中学校での奮闘の様子を赤裸々に語る堀川真理先生に加え、講師として山 口の小学校から中村健一先生をお迎えしました。中村先生は「お笑い教師 同盟」の中心メンバーで、笑いとフォローを学級づくりに活かし笑顔あふ れる教室を創り出しています。今の子どもたちは自信に乏しく、ものごと に挑戦しないなどといわれていますが、明るい雰囲気と心のこもった配慮 で、子どもたちに自信を与える中村先生の哲学と技術は、私たちにとって 大きな学びをもたらしてくれるはずです。そして、もう一つみなさんに朗 報。国語教育の実践家として活躍の多賀一郎先生が急遽、本セミナーにご 登壇いただけることになりました。先生の繰り出す教材と授業、そして子 どもを見つめる目のあたたかさが聴く者の心を打ちます。骨太の哲学と子 どもへの愛にあふれる多賀ワールドをご堪能いただきたいと思います。感 動満載、濃厚な半日。乞うご期待。 ◆日時・会費 2009年11月21日(土) 午後1時00分~4時40分 3000円 (受付開始:午前12時30分) ◆会場 上越教育大学新潟サテライトキャンパス http://www.juen.ac.jp/contents/attache/n_satellite/index.html 詳しくは大学HPトップページ「付属施設」をクリック 〒950-0914 新潟市中央区紫竹山6-3-5 電話 025-384-0355(利用時専用) ◆定員 60名 ◆内容 1:00~1:10 開式行事 1:10~1:50 『水際で防ぐ生徒指導』堀川真理(新潟・中学校) 2:00~3:30 『お笑いとフォローの学級づくり』 中村健一(山口・小学校) 3:45~4:45 『授業で学級をつくる』多賀一郎(兵庫・小学校) ◆申し込み方法 お名前(ふりがな)、電話番号、Eーmailメールアドレス、勤務 先、自宅住所(よろしければ)をご記入の上、下記連絡先へFAXまた はEーmailでお申し込みください。 【FAXの方】0258(46)6742 金垣 秋子(かねがき あきこ) 【Eーmail】thanks_akari@hotmail.co.jp (thanksとakariの間はアンダーバー) 渡辺 明里(わたなべ あかり) 締め切り 11月15日(日) または定員に達し次第。 ----------------------------------------------------------------- 3 「教育フォーラム 教師のチカラ in広島」のご案内 編集部 ----------------------------------------------------------------- 教育フォーラム 教師のチカラ in 広島 新学習指導要領の全面実施に向けて、移行措置・先行実施が始まってい ます。すべての学習活動を通して子どもたちを育て、確かな学級づくりを していくことが求められています。授業力、実践力といった〈教師のチカ ラ〉が子どもたちの成長を左右します。明日からすぐに役立つ、哲学のあ る授業づくり、学級づくり-そんな強い思いを持って、道徳授業、音声言 語活動、学級づくりの達人が広島に集います。 ■日時 2009年11月28日(土) 13:00~16:30 受付開始12:30 ■会場 広島県広島市ゲバントホール 地図はこちら 〒730-0802 広島市中区本川町2-1-13和光パレス21 5F ■参加費 1,000円 ★当日会場にてお支払いただきます。 ■対 象 小学校教員、その他教育関係者 ■定 員 150名 ★定員になり次第、受付を締め切ります。 ■プログラム(予定) 1. 講座 ○深澤 久 先生 (群馬県・小学校教諭) ○杉渕 鉄良 先生 (東京都・小学校教諭) ○土作 彰 先生 (奈良県・小学校教諭) 2. 実践発表 ○山根 僚介 先生 (広島県・小学校教諭) ○中村 健一 先生 (山口県・小学校教諭) 【主催】NPO日本標準教育研究所、広島教育フォーラム実行委員会 【協賛】広島県標準会、山口県標準会 【後援】広島県教育委員会、江田島市教育委員会、庄原市教育委員会、 世羅町教育委員会、竹原市教育委員会、東広島市教育委員会、 広島市教育委員会、福山市教育委員会、三原市教育委員会、 (株)日本標準 ※現在、広島県内の各教育委員会に後援名義使用の申請中です。 掲載教育委員会名は、県教育委員会をのぞいて50音順です。 【参加申込方法】 ●ちらしをダウンロードしていただき、必要事項をご記入の上、FAXに てお申し込みください。 Fax. 042(989)1001 ダウンロードはこちらから。 http://www.gakuryoku.net/seminar/0911forum/0911forum.pdf ●参加申込フォームに必要事項をご記入の上、送信してください。 参加申込フォームはこちらから https://www.gakuryoku.net/FS-APL/FS-Form/form.cgi?Code=091128forum ●順次参加証を郵送いたします。(参加証は、会場への入場に必要ですの で、当日、必ずご持参ください。) ----------------------------------------------------------------- 4 オススメDVD「みて、すぐわかる! 授業導入のアイディア集」 編集部 ----------------------------------------------------------------- 「みて、すぐわかる! 授業導入のアイディア集」 今回ご紹介するDVDシリーズは、授業導入に対する様々なアイディア 集です。今まであれば授業が始まる時、教師が教壇に立つと心地よい緊張 感が生まれていました。しかし、最近この緊張感が生まれず、教室ではあ る種ザワザワ感がなかなか止みません。 そういった教室の空気を打破していくのに必要な有効な手段として「授 業導入ネタ」があります。 今回のシリーズでは、4人のベテランの先生方に「お笑い系導入・演劇 ・パフォーマンス系導入、訓練・トレーニング系導入、コミュニケーショ ン系導入」の4種類にわたる導入パターンを数多く紹介していただきまし た。日常の実践の中から生まれた子どもたちを一気に教師の一挙手一投足 に引きつける指導ネタですので、ご覧いただければすぐわかる!そしてす ぐ身につけられます! 教室の状況に併せてお選びいただきながら使えるアイディア集!是非、 ご覧ください!! ■監修 上條 晴夫(東北福祉大学子ども科学部子ども教育学科) ■授業実演 (1)お笑い系導入パターン 中村 健一(山口県岩国市立通津小学校) (2)演劇・パフォーマンス系導入パターン 蔵満 逸司(鹿児島県南さつま市立加世田小学校) (3)訓練・トレーニング系導入パターン 岡 篤(兵庫県神戸市立好徳小学校) (4)コミュニケーション系導入パターン 菊池 省三(福岡県北九州市立貴船小学校) ■お申し込みお問い合わせ ジャパンライム株式会社 電話 03(5789)2061 ファックス 03(5789)2064 ホームページ http://www.japanlaim.co.jp/ ------------------------------------------------------------------ 【編集後記】 ------------------------------------------------------------------ 「授業成立プロジェクト」のHPにもお越しください。 http://www.jugyo.jp/js-pro/ 次号は11月18日発行の予定です。お楽しみに。 ================================================================== メールマガジン「授業成立プロジェクト」 第210号(読者数1417) 2009年11月11日発行 授業成立プロジェクトリーダー 上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.ne.jp 【本プロジェクトに関心を持った方は、ぜひメールを下さい】 編集責任者 中村健一(山口) kenek728@yahoo.co.jp 副編集長 土作 彰(奈良) tuttyan@kcn.jp 石川 晋(北海道) zvn06113@nifty.com 編集メンバー 平山 雅一(北海道) m-hira@f3.dion.ne.jp 中嶋 卓朗(宮城) nakaj@cd6.so-net.ne.jp 中條 佳記(奈良) qqvz2hg9k@lagoon.ocn.ne.jp 田中 博司(東京) o-tnk@mti.biglobe.ne.jp 青山 新吾(岡山) mxf02541@nifty.com 桑原 健介(福岡)kensuke1106@jcom.home.ne.jp メルマガ発行サポーター 佐藤 正寿(岩手) msts5sato@nifty.com 【ご意見・ご感想をお待ちしています。→中村健一 kenek728@yahoo.co.jp 校内研でワークショップをしたい等の問い合わせもお待ちしています。】 登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html ==================================================================


