2009/09/02
メールマガジン★授業成立プロジェクト★第200号
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ メールマガジン「授業成立プロジェクト(JSP)」 第200号 2009年9月2日発行 (毎週水曜日発行) HP http://www.jugyo.jp/js-pro/ □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ★目次★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 連載・楽しい言語力の指導法 第4回 聴写指導における言語力の養成(1) 福岡・水巻町立猪熊小学校 桑原 健介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 記念すべき200号です!!こんなに発行を続けられたのも、読者のみ なさんのお陰。いつもいつもご愛読、ありがとうございます。これからも、 よろしくお願いしますね。300号、400号、40000号と私がおじ いちゃんになっても発行して続けるつもりです。がんばるぞ~。 おめでたい今号は、桑原健介さんの連載です。桑原さんは、「聴いて、 話す」の間に「書く」を入れることが「話す」を容易にすると言います。 そこで、「聴写」の提案です。 子どもたちに「言語力」をつけたい!と願っている先生方のお役に立て る情報になっていると思います。 これからも、読者のみなさんのお役に立てる情報を発信していけるよう にがんばります! (中村 健一) ----------------------------------------------------------------- 1 連載・楽しい言語力の指導法 第4回 聴写指導における言語力の養成(1) 福岡・水巻町立猪熊小学校 桑原 健介 ------------------------------------------------------------------ 今年度、学級では4月より「聴写」を重点的に取り組んでいます。年間 を通して「聴写」の実践を行い、言語力をアップさせていこうと考えてい ます。 「国語力を高める視写・聴写・暗写の指導」巳野欣一・柳瀬眞子著では、 「聴写」は、次のように書かれています。 聴写は、音声による表現をよく聞いて、これを文字に書き写す活動であ る。これには談話の種類、形態、速度、伝達方法、また、聴取者の目的、 聴取の慣れ、聴写の速度などの違いなどによりいろいろな場合がある。口 述記録といわれるような一言一句をきっちり記録するもの、談話の要点だ けをメモするものなどさまざまである。また、音声による表現が一回限り の場合、二回(以上)反復される場合によっても聴写の実際活動は変わっ てくることもある。 私は当初、教師の言葉を全て聞き取りノートに書き写すことで、ただ漠 然と言語力の基礎がついていくだろうと考えていました。また、「聴写」 の活動を通して、集中力や学習の構えが身についていくだろうと考えてい ました。音読や視写、100マス計算のような位置づけです。 しかし、定期的に実践を続けていくと「聴写」は奥が深いなと思うよう になってきました。単純に教師の言葉を聴き取り、ノートに書いていくこ とから、いくつものバリエーションがあったり発展性があったりすること に気がついてきました。そして、「聴写」で下のような言語力の基礎を養 成したり、それらの基礎を活用した言語活動が可能になったりするのでは ないかと考えました。 〔聴写指導における言語力の基礎養成段階〕 (1)集中力と緊張感を鍛える 教師が読んだ文を一字一句聞き落とさないように取り組んでいくため、 集中力や緊張感が身につく。 (2)聴く力を鍛える 聴いたことを書くことで、聴く力が身につく。 (3)丁寧に書く力を鍛える 書く時間を充分に与え、聴いたことをノートに丁寧に書かせる。聴いた ことを美しく書けるようになる。 (4)表記の仕方を鍛える 聴写後、教科書の文章を確認する。改行の仕方は正しいか、「、」「。」 の使い方は正しいか、正しく漢字を使っているかなどをチェックしていく。 確かめをすることで、表記の仕方が身につく。 (5)書くスピードを鍛える 教師が読んでいくとき、多くの子ども達が書き終わらないうちに、次の 文を読んでいくようにする。そのため、必然的にスピードをあげて書くよ うになる。最終的には「メモする力」につなげていく。 〔聴写指導における言語力の発展段階〕 (6)メモ力を鍛える (5)の力がついてきたら、全て聴き写すのではなく、大事なところを 「メモ」をさせるようにする。メモ力を身につく。 (7)対話力を鍛える (6)の力がついてきたら、メモを元に対話をする。メモ対話を繰り返 すことで、対話力が身につく。 コミュニケーション力の基本は、「聴いて、話す」ことだと考えます。 しかし、「聴いて、話す」ことは、なかなか容易なことではありません。 実際大人でも、会話をしているようでも、かみ合っていないことも多いと 思います。聴いて、内容を理解して頭で考えて、話さないといけないから です。子ども達ならなおさらでしょう。 そこで、「聴いて、話す」にいく前の段階として、「聴いて、書いて、 話す」を鍛えていくことが大切だと考えました。「聴いたこと」を「書く」 ことにより、内容を理解することができます。「聴いて、書く」ことを鍛 えていくことで、「話す」ことを容易にしていくことにつながっていくと 考えます。 (1)(2)は、「聴写」を行うことで身につく基盤の力が身につくと 考えます。 (3)(4)は、「完璧聴写」をすることで、聞いたことを丁寧に間違 いなく書けるようになると考えます。 (5)(6)(7)は、「スピード聴写」をすることで、聞いて書くスピ ードを速め、「メモ」、そして対話へと発展すると考えます。 「聴写」の指導を段階的に行っていき、言語力を身につけさせていく指 導のステップを考えました。 (1)完璧聴写 (4月、5月) (2)スピード聴写 (6月、7月) (3)メモ聴写 (9月、10月) (4)対話聴写 (11月、12月) (5)対話 (1月、2月、3月) 次回より、(1)の「完璧聴写」から、具体的にどのような指導を行う かを述べさせて頂きます。 ------------------------------------------------------------------ 【編集後記】 ------------------------------------------------------------------ 「授業成立プロジェクト」のHPにもお越しください。 http://www.jugyo.jp/js-pro/ 次号は9月9日発行の予定です。お楽しみに。 ================================================================== メールマガジン「授業成立プロジェクト」 第200号(読者数1389) 2009年9月2日発行 授業成立プロジェクトリーダー 上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.ne.jp 【本プロジェクトに関心を持った方は、ぜひメールを下さい】 編集責任者 中村健一(山口) kenek728@yahoo.co.jp 副編集長 土作 彰(奈良) tuttyan@kcn.jp 石川 晋(北海道) zvn06113@nifty.com 編集メンバー 平山 雅一(北海道) m-hira@f3.dion.ne.jp 中嶋 卓朗(宮城) nakaj@cd6.so-net.ne.jp 中條 佳記(奈良) qqvz2hg9k@lagoon.ocn.ne.jp 田中 博司(東京) o-tnk@mti.biglobe.ne.jp 青山 新吾(岡山) mxf02541@nifty.com 桑原 健介(福岡)kensuke1106@jcom.home.ne.jp メルマガ発行サポーター 佐藤 正寿(岩手) msts5sato@nifty.com 【ご意見・ご感想をお待ちしています。→中村健一 kenek728@yahoo.co.jp 校内研でワークショップをしたい等の問い合わせもお待ちしています。】 登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html ==================================================================


