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教育研究集団「授業づくりネットワーク」(NPO法人)は、「授業成立の基礎技術」の集積・研究を目指した授業成立プロジェクトを立ち上げました。作文、学習ゲーム、IT活用等の視点から授業成立に必要な技術をこのメールマガジンで発信していきます。

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2009/08/26

メールマガジン★授業成立プロジェクト★第199号

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メールマガジン「授業成立プロジェクト(JSP)」
           第199号   2009年8月26日発行
                      (毎週水曜日発行)
HP http://www.jugyo.jp/js-pro/
 
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★目次★
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1 若手教師の悩み(その20)
          山口県・小学校教諭・教師6年目
2 悩みにお答えします
                   横浜市立子安小学校(初任者担当)教諭
                                      野中 信行
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 私の学級にもテストでミスをする子が多くいます。それなのに、私は有
効な策を打てずに来ました。
 しかし、今回悩みを紹介してくださっている若手の先生は、違います。
ミス退治に有効な手を打ち、3ヶ月の間に後3人にまでミスをする子を減
らしています。それなのに、さらに悩みとして相談。高い志を持ち、妥協
を許さない姿勢に感動しました。
 野中信行さんの「お答え」を読んで、さらにミス退治に努めてください
ね。私もがんばらないとなあ。         (中村 健一)

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1 若手教師の悩み(その20)
          山口県・小学校教諭・教師6年目
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 私は山口県の小学校で5年生の担任をしています。
 私の学級では、テストで単純なミスをする子が大変多いのです。
 4月、算数のテストで「記号で書きなさい」という問いがありました。
28人中、なんと10人もの子どもたちが記号で答えていませんでした。
 また、算数の文章問題で式、計算は正しくできているのに答えに「kg」
や「cm」などの単位を書き忘れて不正解という子も数人いました。
 「小数のかけ算」のテストでは、小数点のうち忘れや、「15.0」な
どの「0」を消していないなどのミスだけで、30点も損をした子もいま
す。
 よく「うっかりミス」という言葉を耳にしますが、こうなると「うっか
り」ではすませられません。
 
 国語のテストでは「一文を書きぬきなさい」という問題で、一文の途中
から書きぬく、句読点忘れなどのミスが目立ちます。
 
 子どもたちに目に見えて「勉強ができるようになった」という達成感や
自信をもたせるためにはテストの点数は大切だと考えています。1点でも
よい点をとらせたいのです。
 分かっているのに単純なミスで5点、10点も損をするのはもったいな
いです。
 
 子どもたちがこのようなミスをしないために普段から以下のようなこと
に取り組んでいます。
 
・毎時間の授業後にノートチェックをする。定規を使っていないなど、丁
 寧さに欠けるものはやり直し。
・宿題で計算ドリルなどをさせた場合、必ず自分で採点をし、間違えた問
 題はノートの空きスペースにやり直しをするようにさせる。翌朝、それ
 を担任がチェックし、小数点のうち忘れなどのミスも見逃さずに指摘す
 る。
・漢字練習の宿題も同じように、自分でまるつけをしたものを提出させる。
 それをさらに担任がチェックをする。
 
 さらに、テストを返却した際にやり直しをさせ、その日の自主学習で、
ノートに再度やり直し。また「なぜ間違えたのか」というミス分析を書か
せたこともあります。
 
 このような取り組みを行って、ミスをする子は減ってきました。
 しかし、学期末のまとめテストで相変わらずまだ3名ほど単純なミスを
してしまう子がいました。4月からミスをなくすことに取り組んできたの
にもかかわらず、この子たちには有効ではなかったと大変残念に思いまし
た。
 
 子どもたちのミスを減らし、なくすよい方法があれば教えていただきた
いです。どうぞよろしくお願いします。
 
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2 悩みにお答えします
                   横浜市立子安小学校(初任者担当)教諭
                                      野中 信行
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 相談されている六年目の先生は、子供たちのミス対策として、とても適
切な対応を取っておられます。そして、効果もあげられています。単純ミ
スの子供が、最後に3名ほどになったということ。この3名は、許容範囲
に入るのではないかと思われます。完全になくすことなど不可能だからで
す。だから、この先生の実践されているのは、きわめて適切な方法です。

 付け加えることがあるとするならば、一つだけです。
 かつて私が受け持った子供の中で、記憶に残っている子供がいます。
 その子は、30分のテストのとき、必ず30分の時間をかけて持ってき
ます。もちろん、テストはいつも100点でした。他の子供が、速くテス
トを終えて、我先にテストを提出するそばで、じっと何度も何度もミスを
探していく様子に感動したものでした。(その子は、現役で東大へ合格し
ていきました。)
 相談の先生が、テストで単純ミスをする子供たち10人がいたことを嘆
かれています。その子たちは、我先にテストを提出していく子供たち(速
くテストを仕上げることに得意になっている子供か、嫌なテストを速く終
えて、他のことをしたい子供)だったのではないでしょうか。
 だから、方向ははっきりしています。次のような子供に育てていけばい
いのです。

(1)30分という時間が決まっているテストのとき、速く済ませて、速
   く提出することをしないで、見直すことが大切だという価値観をも
   つこと。速く済ますことが良いことだという価値観を子供たちに与
   えないこと。
(2)一度目の解答を終えて、二度目の見直しをするとき、問いと答えが
   きちんと合っているかどうかに照準を当てて見直しができるかどう
   かということ。

 この2つのことができたとき、単純ミスは激減するはずです。
 (1)について、見直す大切さを説明することは重要なことですが、そ
れだけでは絶対に見直しません。具体的に、きちんと見直している子供を
誉めること。その子のミスがなくなっていることを全体に報告していくこ
となどの宣伝に努めていくことが大事です。
 (2)については、見直しの観点を教えなくてはなりません。「見直し
なさい」と言っただけでは、どのように見直していいのか分かりません。
具体的な見直し方をきちんと教えていくことは、大切なことです。「問い」
の質問に線を引き、その答えになっているかどうかの照合をするわけです。
テストの数回は、こんな扱いをしていく必要があります。

 もっともっとテストにこだわらせていく必要があります。こういう小さ
なことにこだわらせていくことが、やがて大きなことを成し遂げていくこ
とにつながります。
 先人は、「神は細部に宿る」と教えてくれました。

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【編集後記】
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 「授業成立プロジェクト」のHPにもお越しください。
 http://www.jugyo.jp/js-pro/

 次号は9月2日発行の予定です。お楽しみに。       
 
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メールマガジン「授業成立プロジェクト」
第199号(読者数1383)  2009年8月26日発行
授業成立プロジェクトリーダー 上條晴夫  haruo.kamijo@nifty.ne.jp
【本プロジェクトに関心を持った方は、ぜひメールを下さい】

編集責任者       中村健一(山口) kenek728@yahoo.co.jp
副編集長        土作 彰(奈良) tuttyan@kcn.jp
            石川 晋(北海道) zvn06113@nifty.com
編集メンバー      平山 雅一(北海道) m-hira@f3.dion.ne.jp
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