2009/07/22
メールマガジン★授業成立プロジェクト★第194号
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ メールマガジン「授業成立プロジェクト(JSP)」 第194号 2009年7月22日発行 (毎週水曜日発行) HP http://www.jugyo.jp/js-pro/ □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ★目次★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 連載・楽しい言語力の指導法 第3回 双方向のコミュニケーションが深まるスピーチ指導 福岡・ 水巻町 立猪熊小学校 桑原 健介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 私が専門とする「お笑い」は、「間」が命です。同じことを言っても、 「間」がよければ笑いが取れます。逆に「間」が悪ければウケません。 スピーチも「間」が大切です。しかし、「間」の指導法は今までなかっ たように思います。 今回桑原さんが紹介してくださっている方法なら、子どもたちに「間」 を意識させることができますね。 (中村 健一) ----------------------------------------------------------------- 1 連載・楽しい言語力の指導法 第3回 双方向のコミュニケーションが深まるスピーチ指導 福岡・ 水巻町 立猪熊小学校 桑原 健介 ------------------------------------------------------------------ 連載の第3回目は、2回目に引き続き、スピーチ指導について述べてい きます。今回は、聞き手が合いの手を入れることで、双方向のコミュニケ ーションが深まっていったスピーチ指導について紹介します。 スピーチをするときに、気になることがあります。それは、一方的にし か話せない子ども達がいることです。文と文との間で、「間」をとること ができないのです。例えば、 「みなさんこんにちはみなさん今日の昼休みは何をしましたか僕は竹馬を して遊びましたはじめは・・・・・」 というように、覚えた原稿を一気に読むという感じになってしまうのです。 視線もうつむき加減で、床の一点を見つめたままです・・・。 おそらく、人前に立つ、発表するということがドキドキし、こわいのだ と思います。みんなの前で発表するということだけで緊張し、相手を意識 することなんて考えることができないのだろうと考えました。 そこで、そのような子どもをなくすために、「間」を開けるミニスピー チの授業をしました。 【指導の実際】 ミニスピーチをするAさんを指名し、みんなの前に立たせました。私は Aさんの席に座りました。 子ども達に、Aさんと私とのやりとりを見ておくように言いました。 Aさん 礼 私・みんな 拍手 Aさん「私の好きな歴史上の人物は、杉田玄白です。」 私 『へー!』(目を丸くして) Aさん「杉田玄白は、解体新書を作りましたよね。」 私 『うん。うん。』(うなずきながら) Aさん「オランダの医学書を訳すのに3年かかったそうです。」 私 『そんなにー?』(身を乗り出して) Aさん「言葉の使い方から、日本語ではこのように訳そうと一つ一つ考え ていきました。」 私 『すごいなー。』(「考える人」のような格好で) Aさん「とても大変な作業だったと思いますが、最後まであきらめずにや りぬき、人間技とは思えません。」 私 「確かに。」(腕を組み、大きくうなずきながら) Aさん『これからもっと、杉田玄白について調べてみたいです。』 私 『そっかー。』 Aさん「これで終わります。」 私・みんな 拍手 みんなに感想を言ってもらいました。次のようなことが出ました。 ・とてもよく聞いてもらっているのが話し手に伝わる。 ・合いの手があるので、話しやすそう。 ・一文ごとに「間」をあけて、話すことができていた。 ・話し手の言うことをよく聞いておかないと、「合いの手」の言葉が出 ない。 ・合いの手に合わせ、大きくうなずいたり、動作のリアクションを入れ たりしていた。 子ども達は、私とAさんのやり取りがとてもおもしろかったとこたえて くれました。「あんなスピーチをしたい」といった声も多く、自分達もや ってみたいということになり、次のようなルールを決めて全員で行うこと にしました。 その後スピーチをするときに決めたルールは、次の2点です。 (1)文の後に、合いの手をいれる (2)「なるほど」と思ったり、おもしろいと思ったりしたところでは、 動作のリアクションを入れる ルールを決めた後、ペアになってスピーチを始めました。 「なるほど。」「へー。」「そっかー」など、教室のあちらこちらから合 いの手が聞こえてきました。聞き手が合いの手を入れることで、話し手は 「間」をとろうとしていたようです。また、相手の合いの手や動作のリア クションが楽しいのか、教室中から笑いが聞こえてきました。話し手も聞 き手も以前よりも笑顔で相手を見るようになっていました。 次のような感想がありました。 ・合いの手を入れる言葉を考えることで、相手の話をいつもよりも聞こ うとしていた。 ・合いの手の言葉をしっかりと聞いた後に続きを話すことができた。 ・合いの手を入れると会話のようになり、楽しかった。 聞き手にも話し手への働きかけを生むこの活動は、話し手にも自然に 「間」を意識させる効果があります。また、笑顔が溢れ、一体感が生まれ やすくなります。自然に双方向のコミュニケーションが深まっていったと 考えています。 ------------------------------------------------------------------ 【編集後記】 ------------------------------------------------------------------ 「授業成立プロジェクト」のHPにもお越しください。 http://www.jugyo.jp/js-pro/ 次号は7月29日発行の予定です。お楽しみに。 ================================================================== メールマガジン「授業成立プロジェクト」 第194号(読者数1357) 2009年7月22日発行 授業成立プロジェクトリーダー 上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.ne.jp 【本プロジェクトに関心を持った方は、ぜひメールを下さい】 編集責任者 中村健一(山口) kenek728@yahoo.co.jp 副編集長 土作 彰(奈良) tuttyan@kcn.jp 石川 晋(北海道) zvn06113@nifty.com 編集メンバー 平山 雅一(北海道) m-hira@f3.dion.ne.jp 中嶋 卓朗(宮城) nakaj@cd6.so-net.ne.jp 中條 佳記(奈良) qqvz2hg9k@lagoon.ocn.ne.jp 田中 博司(東京) o-tnk@mti.biglobe.ne.jp 青山 新吾(岡山) mxf02541@nifty.com 桑原 健介(福岡)kensuke1106@jcom.home.ne.jp メルマガ発行サポーター 佐藤 正寿(岩手) msts5sato@nifty.com 【ご意見・ご感想をお待ちしています。→中村健一 kenek728@yahoo.co.jp 校内研でワークショップをしたい等の問い合わせもお待ちしています。】 登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html ==================================================================


