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教育研究集団「授業づくりネットワーク」(NPO法人)は、「授業成立の基礎技術」の集積・研究を目指した授業成立プロジェクトを立ち上げました。作文、学習ゲーム、IT活用等の視点から授業成立に必要な技術をこのメールマガジンで発信していきます。

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2009/07/15

メールマガジン★授業成立プロジェクト★第193号

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メールマガジン「授業成立プロジェクト(JSP)」
           第193号   2009年7月15日発行
                      (毎週水曜日発行)
HP http://www.jugyo.jp/js-pro/
 
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★目次★
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1 若手教師の悩み(その19)
          東京都・小学校教諭・教師3年目
2 悩みにお答えします
                   横浜市立子安小学校(初任者担当)教諭
                                      野中 信行
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 1学期の終わりが近づいてきました。
 あなたのクラスの学級経営はうまくいきましたか?
 失敗したなあと思っているあなたに朗報です。2学期からのリセットも
がんばれば可能だそうです。詳しくは今号の記事をお読みください。
 まずは、夏休みに『野中信行のブログ教師塾ー「現場」を生き抜くとい
うことー』を読むことからオススメします。
 うまくいかないことも多いです。若ければなおさらでしょう。お互いが
んばりましょうね!               (中村 健一)

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1 若手教師の悩み(その19)
          東京都・小学校教諭・教師3年目
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 私は、東京都で小学校の2年生の担任をしております。
 今回、私が教えて頂きたいことは「子どもとの関係作り」です。特に「適
切な関係作りが出来なかったときに、どうやって関係を作りなおしていく
か」ということについて教えて頂きたいと思います。

 私は初任の時に、1年生を受け持ちました。教師になった時に「子ども
と年齢が近いということは、メリットでもあり、デメリットである。教師
として適切な距離を保たなくては、子どもは荒れる。」という想いを持っ
ていました。それでも振り返ると、考えが甘かったな、と実感しています。
子どもがなついてくれることを喜び、本来自分が果たすべき役割を少しず
つ見失っていったのだと思います。その結果、指示が適切に通らなかった
り、児童が言い訳をするようになる、などの状況が目立ってきました。昨
年度は、持ち上がりで2年生を担任しましたが、最初に作ってしまった関
係を引きずっていたように思います。

 子どもとの関係作りを誤った原因をいくつか考えてみました。まずは、
指導にブレがある、ということが挙げられます。昨日は注意したことでも、
「今日は、運動会の練習で疲れているから許してあげよう」と、日によっ
て、指導が変わることも…。もちろん様々な状況に応じて、指導や指示は
変わるものだと思いますが、あまりにも多すぎたように思います。声を荒
げて怒鳴る厳しさではなく、あいまいなことを許さない厳しさが足りなか
った気がします。
 また、叱らなければならない場面まで、子どもの話に耳を傾けていまし
た。もちろん子どもの話をきちんと聞くということは大切ですが、明らか
に言い訳をしている児童に対して、間違っていることをビシッと示すこと
ができませんでした。話をダラダラと聞いてしまい、結果子どもは、嘘や
言い訳でなんとかやり過ごそうとしました。子どもが嘘をついたというよ
りは、私が子どもに嘘や言い訳をつかせてしまったのでは、と感じていま
す。

 これらの関係を改善するために、いくつかの取り組みもしてみました。
月初めや行事後などの区切りを見つけ、返事や下駄箱の指導をやり直しま
した。また、話し方や子どもの呼び方も変えてみたり、特に気になる子に
ターゲットを絞って、その子との関係を集中的に作り直したり、と色々試
してみましたが適切な関係にはなりませんでした。というよりは、指導を
徹底させることができませんでした。

 野中先生のご著書である「学級営力を高める3・7・30の法則」の中
にも、「最初の1ヶ月をこれ以降に取り戻すのは難しい」と書かれていま
す。後から子どもとの関係を作り直すポイントがございましたら、ぜひ教
えて頂ければと思います。

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2 悩みにお答えします
                   横浜市立子安小学校(初任者担当)教諭
                                      野中 信行
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 まず、次の質問に答えてください。

 ア、さまざまなところへの集団行動(体育館への移動、保健室への
  移動など)の時、きちんと(いい加減ではダメですよ)並べて行
  動していましたか。特に、「整列させること」を重視していました
  か。
 イ、勉強の始め、終わりをきちんとし、時間を守っていましたか。
 ウ、勉強時間での空白の時間(何をやっていいか分からないという
  状態、給食の待ち時間に当番以外の子供をうろうろさせないこと
  など)を作られないようにしていましたか。
  エ、教室は、きちんと整頓され、机の中、ロッカーの中などはいつ
  も整頓するようにしつけていましたか。

  どうでしょうか。この4つのことをきちんとなされたでしょうか。

 相談原稿を読めば、相談の先生は、1年、2年、2年と低学年の担任を
しておられるようです。特に、3年生までの子供たちは、まず何よりも、
この基盤作り(集団行動や学習のしつけ)をきちんとしなければ何事も始
まらないことを肝に命じてください。
 この基盤の上に、「子供との関係づくり」を考えていくことです。「子
供との関係づくり」については、現在私は「縦糸・横糸」論を提起してい
ます。(上記の基盤作りも、「縦糸張り」の1つになるのですが)
 学級経営を「織物モデル」で考えていくものです。
 まず、集団統率の確立を「縦糸張り」と考え、その縦糸に子供との通じ
合い、心の通い合いを横糸として絡ませ、しっかりとした強い織物を織り
なしていくものです。

 相談の内容を読めば、「縦糸張り」のところで失敗されているようです。
それは、的確に「指導がブレがあった」と反省されています。この「縦糸
張り」は、家を建てるときの柱作りの役割を担うものですから、これが不
安定だと全体が不安定になってくるのです。だから、一度確立した指導の
柱は、崩したり、時に応じて変えたりしてはいけません。それをやれば、
子供たちは、不安定になり、言い訳や嘘が蔓延することになります。先生
が書かれている状況がまさにそうですね。

 先生は、「横糸張り」はうまくなされているようです。子供と遊んだり、
話し合ったり、教室に笑いを起こしたりされているように思います。特に
大切なのは、子供の良い点を伝え、誉め、励ましていくことです。先生か
ら認められることの喜びは、子供たちにとってかけがえのないものです。

 さて「適切な関係作りが出来なかったときに、どうやって関係を作りな
おしていくか」についてです。
 確かに、4月からの1ヶ月が大きな比重を持ちます。その時間を再び作
り上げることは、とても困難な課題になります。しかし、不可能なことで
はありません。
 どうするかというと、「今までのことは、○○という問題が起こります
から、新しく△△というように変えたいと思います」というように、今ま
でのことをリセットすることです。

 時期が大切です。2学期の最初とか、運動会が終わった次の日とか、新
しい月の始まりとか、……になるでしょう。
 先生、ぜひとも9月からの新しい月に、新しい挑戦をされることを期待
しています。

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【編集後記】
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 「授業成立プロジェクト」のHPにもお越しください。
 http://www.jugyo.jp/js-pro/

 次号は7月22日発行の予定です。お楽しみに。       
 
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メールマガジン「授業成立プロジェクト」
第193号(読者数1354)  2009年7月15日発行
授業成立プロジェクトリーダー 上條晴夫  haruo.kamijo@nifty.ne.jp
【本プロジェクトに関心を持った方は、ぜひメールを下さい】

編集責任者       中村健一(山口) kenek728@yahoo.co.jp
副編集長        土作 彰(奈良) tuttyan@kcn.jp
            石川 晋(北海道) zvn06113@nifty.com
編集メンバー      平山 雅一(北海道) m-hira@f3.dion.ne.jp
            中嶋 卓朗(宮城) nakaj@cd6.so-net.ne.jp
            中條 佳記(奈良) qqvz2hg9k@lagoon.ocn.ne.jp
            田中 博司(東京) o-tnk@mti.biglobe.ne.jp
            青山 新吾(岡山) mxf02541@nifty.com  
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メルマガ発行サポーター 佐藤 正寿(岩手) msts5sato@nifty.com

【ご意見・ご感想をお待ちしています。→中村健一 kenek728@yahoo.co.jp
校内研でワークショップをしたい等の問い合わせもお待ちしています。】

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