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教育研究集団「授業づくりネットワーク」(NPO法人)は、「授業成立の基礎技術」の集積・研究を目指した授業成立プロジェクトを立ち上げました。作文、学習ゲーム、IT活用等の視点から授業成立に必要な技術をこのメールマガジンで発信していきます。

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2009/07/08

メールマガジン★授業成立プロジェクト★第192号

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メールマガジン「授業成立プロジェクト(JSP)」
           第192号  2009年7月8日発行
                      (毎週水曜日発行)
HP http://www.jugyo.jp/js-pro/

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★目次★
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1 連載・学習ゲームで学力を育てる
  第3回 授業に「ゲーム」というスパイスを!
            ~『スーパー同音異義語』の授業~
        北海道・三笠市立三笠中央中学校  平山 雅一
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 「授業はやっぱり楽しくなくっちゃ!」今回の平山雅一さんのお原稿を
読んで、単純にそう思いました。
 学力テストの影響で、子どもたちは、大量のプリント学習、大量のドリ
ル学習を強いられています。子どもたちは与えられたプリントやドリルを
つまらなそうな顔をして黙々とこなしているだけ。「勉強って楽しくない
な」子どもたちがそう思ってしまわないか心配しています。これだけ楽し
い娯楽があふれている世の中です。楽しくない勉強から子どもたちが離れ
ていき、学ぶことをやめてしまうのが心配でなりません。
 今回紹介してくださっている「スーパー同音異義語」のような授業をし
て、子どもたちに「勉強って楽しい!」「学ぶって楽しい!」と思わせた
いものですね。                   (中村 健一)

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1 連載・学習ゲームで学力を育てる
  第3回 授業に「ゲーム」というスパイスを!
            ~『スーパー同音異義語』の授業~
        北海道・三笠市立三笠中央中学校  平山 雅一
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 今回は「同音異義語」を楽しく学ぶ学習ゲームである。名付けて『スー
パー同音異義語』。

「5~6人グループで8分程度協力して、より多い同音異義語を見つけた
 グループが勝ち」

という至って単純なゲームであるが、生徒たちが「たのしい」「学びたい」
という前向きな気持ちになる

【ルール】
 1.8分以内に、5~6人グループで協力してより多い同音異義語を3
  つ探す。
 2.ポイント制とする。例えば「かてい」は、家庭・課程・仮定・過
  程…と14個ある(広辞苑)。よってこの場合、「かてい」は14ポ
  イントとなる。
 3.グループで選んだ3つの同音異義語の合計ポイントで競う。
 4.国語辞典を始め、教室内にあるものであれば、何を見てもよい。
 5.同音異義語は、熟語(漢字2字以上)から探す。
 (このゲームは、グループ活動8分+2分、交流5分、およそ15分の
  ゲームである。)    
     
 辞書を活用するので、不慣れであれば時間が必要になる。8分制限で、
さらに2分余裕をみるといった時間制限がよいだろう。

  ルールを確認して、活動を開始する。すると、グループで分担するグル
ープもあれば、まずは個人で動くグループもある。隣と話をしながらどん
どん進める生徒もいれば、辞書を開いてみている生徒もいる。
 4分くらいたつと、多そうな同音異義語を記入している様子が見え始め
る。
『え~20個もあるの?すごいね!』
「先生、これ全部書くんですか?」

 多いのを見つけたら、そのすべての同音異義語をノートに記入する約束で
ある。

『もちろんです』
「え~大変だ~」
『それにしてもすごいのみつけたね。がんばれ!』
など、どんどん進めていく。

 8分たったところで、『時間です。まだ時間が必要な人いますか?』と
問う。全員の手が上がる。2分の追加を指示する。実際は5分弱の追加に
なった。
 グループごとの合計ポイントを確認する。一番多いグループに、みんな
で拍手を送る。
 当然、多い同音異義語は何なのか、気になる。聞いてみる。(「かてい」
を例とする。)

『同音異義語が多かったのは、何という言葉だったのですか』
「『かてい』です。」
『どんな漢字がありましたか』
「えっ・・・あの、かていです」(笑)
『それじゃあ、わからないよね(笑)。何とかなりそう?』
「あっ、家のことです」
『あ~「家庭」ですね。(板書する。)ほかには?』
「え~と、過ぎるに日程の程です。」
『「過程」ですね。(板書)』
というように続けていくのである。

 はじめの方はみんながわかる言葉であるが、次第に初めてみる言葉も出
てくる。どのときは、意味も聞く。このとき、一人の生徒とやりとりをし
ているが、こちらで指示していないのにその言葉を自分の辞書で調べて、
一緒に聞いている生徒がいる。このような生徒を評価しながら意味も聞い
ていき、学習を再び全体のものにしていった。

 このゲームを行うことで、次のようなメリットがある。
 まず1点目は、「同音異義語が楽しいものになる」ということである。
これまでの私の授業は、後述するが退屈な授業であった。しかし、ゲーム
を用いることで生徒たちが活動し、やりとりに中で笑いが起こり、大変楽
しい雰囲気の中で学習を進めることができる。学習の定着の根幹は、何よ
り「学習が楽しい」ということである。それが授業の中で行うことができ
るのである。
 2点目に、「多くの同音異義語にふれることができる」ということであ
る。教科書に掲載されている同音異義語は、重要でありながらも一部であ
る。当然すべての同音異義語を扱うことは不可能である。しかし、このゲ
ームを用いることで辞書で見たり他の人やグループの発表を聞くことで、
数倍の同音異義語にふれることができるのである。この経験だけでもちろ
ん覚えることはできないが、再度であった際の定着率は飛躍的にのびるだ
ろう。
 3点目は、「学習活動そのもののよさがみえる」ことである。たとえば、
生徒が必然的に辞書を引いている。グループ内での生徒の結びつきがみら
れる。相談したり、賞賛の声が自然に起こる。同音異義語を説明する場面
も、漢字を他人にわかりやすく説明する練習になっている。この説明は、
今回の学習指導要領にある「思考力・判断力・表現力」につながる力であ
る。確かに高い次元ではないが、誰にでも練習可能な活動であり、基礎的
な練習場面としても有効である。

 恥ずかしながらも正直に申し上げるが、それまでの私の授業は同音異義
語の意味を調べるだけであったり、さらに時間がないときには、同音異義
語を伝えるだけということもあった。中学校であるので、『高校入試によ
くでる同音異義語はこれだぞ!』といって、まとめたものを配布し、『覚
えておくように』としたこともあった。
 しかし、というか、当然のことながら、このような学習方法では、生徒
たちの姿勢は受け身であった。もちろん「高校入試」と聞いて気合いの入
る生徒もいるが、そうではない生徒の方が多かった。

 以上のように、「ゲーム」という山椒をちょっとだけ入れると、授業が
「ぴりり」と辛くなる。辞書によると、「ぴりりと辛い」は「大変辛い」
という意味であった。
 授業が楽しくなるというだけではなく、意欲的に「同音異義語」に向き
合うことがでるようになり、さらには学習者コミュニケーションが活性化
されるという大きな効果をみることができるのである。

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【編集後記】
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 「授業成立プロジェクト」のHPにもお越しください。
 http://www.jugyo.jp/js-pro/

 次号は7月15日発行の予定です。お楽しみに。
 
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メールマガジン「授業成立プロジェクト」
第192号(読者数1350)  2009年7月8日発行
授業成立プロジェクトリーダー 上條晴夫  haruo.kamijo@nifty.ne.jp
【本プロジェクトに関心を持った方は、ぜひメールを下さい】

編集責任者       中村健一(山口) kenek728@yahoo.co.jp
副編集長        土作 彰(奈良) tuttyan@kcn.jp
            石川 晋(北海道) zvn06113@nifty.com
編集メンバー      平山 雅一(北海道) m-hira@f3.dion.ne.jp
            中嶋 卓朗(宮城) nakaj@cd6.so-net.ne.jp
            中條 佳記(奈良) qqvz2hg9k@lagoon.ocn.ne.jp
            田中 博司(東京) o-tnk@mti.biglobe.ne.jp
            青山 新吾(岡山) mxf02541@nifty.com  
             桑原 健介(福岡)kensuke1106@jcom.home.ne.jp
メルマガ発行サポーター 佐藤 正寿(岩手) msts5sato@nifty.com

【ご意見・ご感想をお待ちしています。→中村健一 kenek728@yahoo.co.jp
校内研でワークショップをしたい等の問い合わせもお待ちしています。】

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